the blue   作:N ignite

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投稿ペースが遅くなって申し訳ないです。


13話 スペルリサーチ部

「へぇ、まさか湊が部活を始める日が来るとはな」

時は放課後。

昼休みに部活について話し合った俺達は、早速行動に移っていた。

まぁ、主に動いているのは俺と杏花だけなのだが…

まず俺は如月先生のところへ行き、部活を立ち上げることについての報告、そして部活の顧問になってもらおうとしていた。

杏花は、知り合いだという生徒会の先輩のところへ部室の相談。その他のメンバーは職員室の前で待機させ、俺が代表して職員室へ乗り込んだ。

「一体どういう風の吹き回しだ?お前は今まで部活に興味を持った様子は無かったようだが?」

俺は如月先生に部活を立ち上げること、その部活は「スペルリサーチ部」と名付けたことを説明した。

「別に何かあったわけじゃないですよ。ただ、皆と何かをやろうって話し合ったんです。」

俺も以前から皆と何かやってみたいと思ったことは何度かあった。まさか、部活という形になって現れるとは想像していなかったが。

「そうか。でも、私にわざわざ報告しに来ただけじゃないだろ?」

「うっ…」

相変わらず勘の鋭い人だ。俺の考えてることが読まれてるような気分だ。

「実は、如月先生に部活の顧問をお願いしたくて」

「顧問?それはまた、何で私なんだ?」

俺は正直に、思ったことを伝えた。

「俺は、如月先生に教わりたいことがまだ山ほどあるんです。でも、俺はあの時、先生の期待を裏切った。先生が差し伸べてくれた手を、振り払ってしまった。そんな俺が、今さらこんなことを言うのは筋違いかもしれません。」

7年前、空を飛び始めた頃は、毎日が楽しかった。あの頃はエアリアル・スペルどころか、どの魔法もろくに使いこなせず、その度に如月先生に泣きついてやり方を教わっていた。日を重ねる毎に、様々な魔法を使えるようになり、それがとても嬉しかった。如月先生は俺の成長を自分のことのように喜んでくれた。

「湊……」

如月先生は真剣な顔で聞いてくれていた。俺は更に言葉を続ける。

「俺は、いや。俺達は、まだまだ成長できます。でも、俺達だけの力じゃ到底無理です。俺達は、皆で一緒に成長したいんです。だから、お願いします。」

そう言って俺は、深く頭を下げた。

「………」

訪れた静寂。

通りすぎる1秒1秒が、恐ろしいほどに長く感じる。やがて、はぁっと苦笑交じりのため息のあと、如月先生が口を開いた。

「お前は、私が思っていた以上に成長していたようだな」

優しく包まれるような声色。

俺はゆっくりと顔を上げた。

「分かった。その部活の顧問を、私が引き受けよう」

「ほ、本当ですか!?」

「お前が私の教えを求めているのなら、それに答えなければな」

如月先生はマグカップを手に取り、コーヒーを啜った。

「で、もう部室は見つけてあるのか?」

「まだ決定はしてませんけど、杏花が探してくるそうです。」

「そうか」

軽く頷き、言葉を続けた。

「なら、部室が決まり次第、またここへ来い。」

「はい。分かりました」

先生はデスクの引き出しを開け、一枚の紙を引っ張り出す。

「あと、これに部員と顧問、部室の名前を書いておけ。申請に必要だからな」

俺はその紙を受けとり、再度深く頭を下げて職員室を後にした。

 

 

 

「湊、うまくやってるかなぁ」

「流川さんならきっと大丈夫ですよ」

「花宮センパイの言うとおりっすよ!アニキはきっとやってくれます!」

「でも湊って危なっかしい部分あるじゃん?」

……俺がいない間に好き勝手言われてた。

「誰が危なっかしいだって?」

「そりゃあ湊が………って湊!?いつの間に!」

藍の背後にこっそり移動し、驚かすように声をかけた。

案の定、驚いた様子をみせる藍。

「おかえりなさい流川さん。それで、如月先生は何とおっしゃってましたか?」

「顧問は引き受けてくれたんですか?」

連続で問いかけてくる二人に、俺は答えた。

「あぁ、如月先生は顧問を引き受けてくれることになった」

そう言い、先ほど先生から渡された紙を見せる。

「じゃあ、あとは部室ですね!」

「杏花がうまくやってくれることを祈るしか無いな」

そのあと、俺達は一度教室へ戻り、杏花と合流することにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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