インフィニット・ストラトス~彼から主人公補正が消えた話~ 作:カイナ
これは三話連続投稿の後編です。
もしも前編、中編を読んでいないまま間違えてここに飛んできた方は前編あるいは中編への移動をよろしくお願いいたします。
一夏VS成志による模擬戦が急遽決まり、ピットに場所は移る。成志は自動的に流れる電子音声の案内を聞きながら専用機を展開、発進用のカタパルトに乗り込んだ。
「クソが、どうでもいい事で俺を馬鹿にしやがって、目にもの見せてやる……」
織斑一夏のIS──白式は武装が剣しかない欠陥機、零落白夜にさえ気をつければ恐ろしくもなんともない、自分のチートISならどう間違ったって負けるはずがない。
成志はそんな確信を持ちながらゲートが開放されるのを待ち、ゲートが全開になると共に全ての発進準備が完了。カタパルトが自動で作動すると自分の栄光の勝利を祝うように輝くアリーナへと一気に飛び出した。
「おー……あれが、なんだっけ? 織斑といきなり勝負する事になった奴の専用機?」
「うーん……なんか、すごく派手だね……」
「時代遅れの成金趣味って感じ」
全身をゴテゴテの金色の鎧を思わせる装甲で包み、それで落ちる機動力をカバーするためかやはり金色にペイントされた大型の
しかしそれらの武装も全て金色にペイントされており、見た目だけでド派手というか、観客の一人が評した時代遅れの成金趣味という言葉が全てを物語っている印象だ。
そんな困惑の声を自分のチートISへの賞賛と思ったか得意気になる成志は、向かいのピット・ゲートから飛び出てきた一夏の駆る白式を見る。
「……ん?」
違和感が走る。白式はその名の通り白色が基調の配色になった機体、それはいい。
だがその装甲はより無駄が省かれたようなシャープなラインに変化しており、そのシルエットは例えるなら鎧というよりも、前を開いた状態で腰下まで伸びたコートのよう。特に腰下のリアアーマーはまるでコートの左右に切れ込みを入れたような独特の造形を見せている。
さらに武装もたしかに近接用ブレード『雪片弐型』を思わせる剣しか見えないが、その剣は原作には存在しなかったはずの鞘に収めた形で左腰にマウントされている。
総じて原作の白式と違って妙に違ったイメージを成志に与えた。
「あれ? 百花、一夏の機体ってあんなだっけ?」
「?……あ、そっか。皆は一夏の機体が変化したの知らなかったっけ?」
「え、マジで? まさか
「ま、説明は後にして。今は観戦に集中しよ」
その違和感に気づいたのは観客席の鈴もだが、百花がそう答えると唖然とした顔を見せていた。
(……ま、気のせいだろ)
しかし成志は自分の持った違和感はただの気のせいだと結論づけ、自分と同じく浮遊する一夏より高い位置を陣取って彼を見下ろした。
「よお、俺に瞬殺される覚悟は出来たか? 今なら泣いて謝れば許してやらなくもないぞ?」
「あーはいはい。いつでもかかってきなよ」
一夏としても日本代表候補生として訓練してきた中、
──BATTLE START!!!
そして互いの目の前に試合開始を意味するウインドウが表示され、同じ意味を示すブザーが響く。
「一撃で終わらせてやらぁ!!! 来い、ゴールデン・ブレード!!!」
成志が叫び、右手に出現させるのはやはり金ぴかの剣。それを両手で抱えて振り上げ、「おらあああぁぁぁぁっ!!!」と雄叫びを上げると四つのスラスターが点火し、その出力によって一気に最高速まで持っていく。
(速い!)
しかし一夏目掛けて斬りかかったはずの成志は剣を振り上げたまま最高速度で、一夏の隣を通過してなおスピードを緩めずに突っ込んでいく。
「……え?」
距離感や相手の行動予測を読み違えての空振りならともかく、斬りかかる様子すらなく通過していくという経験したことのない光景に一瞬呆ける。
(いや、後ろに回り込んで斬りかかってくる気か!?)
本来ならあんな加速状態から無理に方向転換をすれば、空気抵抗や圧力の影響で機体に負荷がかかった場合酷ければ骨折しかねない。だが瞬時加速を使った様子もなくあんなスピードを出せる機体なら、そして
ズドオオォォォンッ!!!
しかし直後一夏の耳を貫いたのはまるで巨大な鉄塊が地面に激突したかのような轟音。
その正体は
(こ、攻撃するどころか地面に墜落? どういう事だ……く、全然次の手が読めない!)
もうもうとゴールデン・キングが墜落もとい激突した地面周囲から舞う土煙を見ながら、一夏は相手の奇抜な作戦に警戒を強めた。
もしや今までの攻撃は全てこちらの油断を誘うためのブラフで、この土煙に混じって両肩の大型キャノンによる攻撃を仕掛ける算段なのかもしれないと白式に上昇を命令。土煙から距離を取る。
「うるああああぁぁぁぁぁっ!!!」
しかし成志は砲撃を行う様子もなく再び金色の剣を振り上げて土煙から飛び出し、再び瞬時加速を思わせるスピードで突進。
(砲撃と見せかけて土煙に隠れる事で加速のタイミングを読ませずに接近戦に持ち込む気だった──)
接近戦に見せかけた砲撃……と見せかけてやはり本命は接近戦かと、試合開始直後から幾重にもフェイントを交えてくる成志に一夏はあそこまで自信満々に言うだけあると、こちらの予想を飛び越える程に奇抜だからこそこちらの裏をかける作戦に敬意を見せて剣を構え、相手の策に乗ってやろうと待ち構える。
「あああああああああああああああ!!!」
(──の、か?)
しかし成志は最初と同じように剣を振るう様子もなく一夏の横を通り過ぎ、一夏も最初と同じように後方を警戒しながら振り返ると、成志は今度はアリーナにドーム状に張られている不可視のエネルギーシールドに激突して強制停止。そのままふらつくようにしばし浮遊していた。
(り、理解できない……一体どんな作戦なんだ!?)
一夏もあまり頭がいい方ではない。蓮や鈴のような感覚についてなら天性の才能を持つ程の者とは言えないが、どちらかといえば直感で動くタイプであり理論的な動き方は苦手な方。
だがある程度は相手の策を読む力は訓練の中で鍛えていたつもりである。自分の戦い方的には敵の動きを読むのは必須だからだ。
しかしそれを駆使しても成志の動きは意味不明。ただいたずらに急加速を繰り返して地面やエネルギーシールドに激突、これではただスラスターのエネルギーを無駄遣いしているだけだ。
(まさか機体に振り回されて……いや、まさかな)
もしかして機体の制御が出来ていないのではないかと考える一夏だがすぐにその思考を切り捨てる。
自分達専用機持ちは専用機を受領してから暇があればISを起動し、身体に馴染ませている。さらに自分のISの武装や能力を理解するのは初歩の初歩、専用機持ちがそれすらせずにいきなり実戦で使うなどあり得ない。と一夏はそんな都合のいい解釈を首を横に振ってかき消した。
「クソ! ちょこまかと逃げ回るしか出来ない雑魚が!!」
「いや、俺ほとんど動いてないんだけど……」
成志の怒号に自分が動いたのは土煙に警戒しての上昇くらいだと思わずツッコんでしまう一夏だが、相手は聞こえていない様子で睨みつけてくるのでどうしたものかと苦笑。
──警告! 敵ISの大型キャノンの安全装置解除を確認、初弾装填──警告! ロックオンを確認──警告!
そこに白式のハイパーセンサーから警告が飛ぶ。接近戦から今度は砲撃戦に持ち込むつもりらしい、そうなると武器が雪片弐型しかない自分は圧倒的に不利、と一夏はまず相手の砲撃の癖を掴むために雪片弐型を鞘に収めて回避に神経を集中する。
「逃げるしか出来ないなら手も足も出ずにくたばれ雑魚がぁ!!!」
成志の怒号と共に両肩の大型キャノンから砲撃が放たれる。ロックオンされているため黙って立っていたら間違いなく命中するため動こうとした。
「んえ?」
直後一夏はとんでもないものを目にする。大型キャノンが火を噴いた瞬間、ゴールデン・キングがひっくり返ったように大きく後ろ向きに回転したのだ。
思わず動きを止めてしまったがキャノン砲から放たれた砲弾もあらぬ方向に飛んでいき、アリーナのシールドに激突して勢いを失い落下。そのシールドの向こうにいた生徒に「わあっ!?」「きゃあっ!?」と悲鳴を上げさせるだけで終わった。もちろん一夏には掠りもしない。
その珍妙な光景に観客席に座って大人しく観戦している百花が、厳密には種類が違うだろうが同じようなキャノン砲を使っているラウラを見る。
「え、と……ラウラ、あれって……」
「……明らかに反動を計算できていない……ように見える」
百花の言葉にラウラが見た感じでの所感を述べると周りも沈黙に包まれる。
ISの射撃管制システムには射撃・砲撃の際に自動的にPICの一部出力を使って射撃・砲撃の際に生じる反動を相殺する事で精密な射撃・砲撃を行えるようにするシステムがある。
しかしそれも万能ではなく、あくまで浮遊・加速などの移動に支障をきたさない最低限の出力を使っているだけ。その出力で自動的に反動を相殺できないのなら後は操縦者自身がマニュアル操作でPICを反動の制御に回す必要がある。
だが先ほどの成志の動きはその反動制御が計算できていないどころか、反動制御の計算を全くしていないようにも見えた。
「いや……流石にあり得んだろ」
思わずラウルが否定を口にする。砲撃系の武装を扱うならマニュアルでの反動制御など普通に訓練するし、それをメインとして扱うならもはや無意識でも出来るレベルでないと話にならない。
あんな大仰にキャノン砲を装備しているというのに反動制御の計算が出来ないなんて専用機持ちとしてはあり得ないというのが同じ専用機持ちとしての彼の意見だが、彼のやや震えた声はそのあり得ない事がもしかすると、と否定しきれない心情が僅かに映し出されていた。
「クソクソクソォッ! ちょこまか逃げ回るしか能のない雑魚が!!」
「えーっと……」
両肩の大型キャノンだけではなく腰にマウントしていた砲身をこっちに向けてミサイルを構わず撃ち込みながら見当違いの怒号を上げる成志に一夏は苦笑しつつ、やたらめったら砲撃しつつも反動を制御できていないため機体が大きくブレてあらぬ方向に飛んでいく、もはや自分から当たりにいかなきゃ当たらないんじゃないかと思えるような砲弾を念のため気をつけながらこっち向けて飛んでくるミサイルを斬って対処していく。
「う~ん……仕方ない」
似たような経験こそあるが流石に何故ここまでこっちを敵視してくるのかが分からない以上、出来れば落ち着かせたいところだがこの試合に使える時間は有限ではなく、次にアリーナを使う人との交代のための退去の時間も考えればあまり時間の余裕はない。
とりあえず話は試合の後にゆっくり聞くとして、まずはこの試合を終わらせるとしよう。と一夏は決めて、撃ち込まれたミサイルを全て斬り落とすと次は本丸だというように成志に剣を向けた。
「主人公の俺に向けて偉そうに調子乗ってんじゃねえぞ雑魚がぁ!!!」
また訳の分からない怒号を喚いて両肩の大型キャノンから砲撃しようとする成志。だがその砲身から出てきたのは砲弾ではなくカチンという音のみ、何度やってもカチンという音が空しく聞こえるだけだった。
「弾切れか!」
結局一発もまともに当たらないどころかまともに飛んでこなかったがとにかくチャンスと一気に攻め込む一夏に対し、成志は何度も送る砲撃命令が空振りに終わり、その度に「Out of bullets」という弾切れを示すウインドウが出てくるのにイラついたようにガリッと歯を噛みしめた。
「ふざけやがって! 来い、ゴールデン・ガトリング! それとゴールデン・マシンガン!」
叫ぶと共に両肩の大型キャノン砲が黄金の粒子となって消え、代わりに両肩に担がれるのは大型のやはり金色に塗られたガトリング砲、さらに彼の両手にもマシンガンが握られた。
「お前が接近戦しか出来ないのは知ってるんだよ! この弾幕でなすすべなく堕ちろ雑魚が!!」
両肩のガトリング砲への射撃命令と同時にマシンガンの引き金を引く。やはり反動制御がなっていないのか機体が無茶苦茶に暴れながら弾幕をまき散らすが、今度は逆にそれが功を奏したのか予測のつかない弾雨を降らせていた。
「俺が接近戦しか出来ない?……そんな事、言われなくても俺が一番よく知っているさ」
成志の怒号に対し、一夏は自嘲するように笑いながら呟くと強い瞳でその弾雨を見る。
「だからこそ、射撃への対策は万全だ!」
一気に弾雨目掛けて突っ込む。本来ならばあり得ない命知らずとも呼べる行動、しかし一夏はハイパーセンサーによる補助と今まで乗り越えてきた訓練の経験を元に予測不可能な弾雨の軌道を予測、不規則な軌道を描く高速移動で成志目掛けて突っ込んだ。
多少弾雨を浴びるが致命傷に至るには浅く、一夏が懐に入ると同時、後先考えずに乱射したせいかガトリング砲とマシンガンが弾切れを起こし、無意味に回転したりカチカチという音を響かせるだけになる。
「馬鹿なっ……だが零落白夜なんて全身装甲の前じゃあ──」
「なら、まずはその鎧を打ち砕く!」
弾雨を越えて接近してきた一夏に対し、成志はエネルギーを消滅させる零落白夜も物理的な装甲の前では無力だと嘲笑うも、一夏はそう叫んで剣を鞘にしまうと鞘にしまったままの剣を振りかぶり、勢いよく金色の鎧に叩き付けた。みしり、と鎧が軋む音が聞こえる。
「なに!?」
「はあああぁぁぁぁっ!!!」
鎧が軋んだ音に慌てる成志に対し、一夏はもう一度鞘にしまったままの剣を叩きつける。バギリッという音を響かせて鎧が砕けた。
「ば、馬鹿な!?」
「地面やエネルギーシールドに激突したせいで脆くなってたんだろうな……」
「調子に乗ってんじゃねえ! この距離なら俺の方が速いに決まってる!! ゴールデン・ソード!!」
驚く成志に一夏はそう推測、しかし成志はすぐさま金色の剣を呼び出すと振りかぶった。対する一夏はまだ雪片弐型を鞘に収めたまま、剣を抜いて斬りかかるよりも既に剣を振りかぶっている成志の方が斬りかかるのが速いのは道理である。
「いくぞ、白式!!!」
ゴールデン・ソードが振り下ろされる一瞬、一夏は白式に声をかけて一気に加速。成志の懐に入ると同時に鞘に収めたままの雪片弐型を腰に回して右手を添えた。
「零落白夜・
成志は一夏が抜刀した雪片弐型が変形し、純白の光の刃を形成しているのを一瞬見る。
だがそれだけ。気づいた時には一夏の姿は消え、かと思うと彼はいつの間にか成志の背後に移動し、抜刀していたはずの雪片弐型を再び鞘に収めていた。
「ハッ、ただのこけおどしかよ雑魚が! 大人しくぶった斬られやがれぇっ!!!」
「もう、終わってる……」
「ハ……? っ、なんだ!?」
振り返り、ゴールデン・ソードを振り上げて背を向けた一夏に襲い掛かる成志。しかしそれに対し一夏は彼の方に顔を向けることなくそう告げ、同時に成志はゴールデン・キングのシールドエネルギーが突如減少し始める事に気づく。「なんだ、何が起こっている!?」とパニックになっている成志の意志とは無関係にシールドエネルギーの減少は続き、やがて底を尽く。
──須藤成志、エネルギーエンプティ。勝者、織斑一夏
「な、なんだ……何が起きやがった……」
シールドエネルギーが尽き、地面に着陸して膝をつく格好になった成志は目の前に着地した一夏を睨みつける。
「そうかお前! 何かイカサマしやがったな!? そうに決まってる、この俺に恥かかせやがって!!」
「いや、ただ零落白夜で斬っただけだよ。ただ零落白夜・一閃は斬撃が速すぎるのか知らないけどシールドエネルギーの減少にラグが発生するみたいでさ……」
喚く成志に一夏はそう答えながら、彼に右手を差し伸べる。
「とりあえずさ、試合は終わったんだし落ちつけよ。お前がなんで俺をそんな目の敵にするのか知らないけどさ、一緒に飯でも食おうぜ。そこで何でそこまで俺を目の敵にするのか教えてくれよ」
「ふ、っざけんなっ!!」
しかしその差し伸べてきた手を成志は力任せに払いのける。
「主人公の俺を見下してんじゃねえぞクソが! 覚えてやがれ!」
叫び、ピット・ゲートに突っ込んでいく成志。一夏も困ったように頭をかくと自分も退場しようと白式に指示を出してピット・ゲートまで飛び、ピットへと入っていった。
「ちょっと一夏!」
「おう鈴、それに皆も。どうしたんだ?」
ピットに戻った一夏を出迎えるのは百花達仲間だが、その中でも先頭にいるのは鈴、その他にもセシルやセシリア達。平たく言えば百花とマドカと秋也と箒と総司とダリル以外の面々が一夏を睨んでいた。
「どうしたもこうしたもないわよ! あんたいつの間に第二形態移行なんてしてたのよ!?」
「あー、いや、これ厳密には第二形態移行じゃないみたいなんだけど……そういや話してなかったっけ? 去年ちょっとアメリカのファントム・タスク社に遊びに行った時なんだけどさ」
ファントム・タスク社。アメリカの大手ISメーカーでダリルはそこのテストパイロットをしている。秋也もちょっとした伝手があり、その繋がりでマドカや一夏達織斑家も少々付き合いがある会社だ。
一夏曰くそこに会社見学に行っていた時に極秘開発中だったISが突然暴走、偶然いた一夏達が制圧を手伝っていたのだが、暴走の影響でリミッターが外れてスペックが跳ね上がっていたようで一夏、百花、マドカ、秋也、箒、総司、ダリルの七人の専用機持ちをもってしても押し負けるという異常事態が発生。一夏は仲間を庇って暴走ISの攻撃を受け、一時意識不明の重体を起こしたそうだ。
「その時夢の中、っていうのか? そこでまるで全七章のゲームの第五章辺りの強敵にやられそうになった主人公に声をかけるCV櫻井孝宏キャラみたいな声を聞いて、目が覚めて気が付いたら白式がこんな姿になってたんだ」
「全七章のゲームの第五章辺りの強敵にやられそうになった主人公に声をかけるCV櫻井孝宏キャラなんて絶対胡散臭いグランド級のロクデナシじゃないの!? 大丈夫なのそれ!?」
「束さんにも見てもらって異常がないのは確認したし、今のとこ大丈夫だから多分大丈夫だと思うんだけど……あれ以来誰かを守るのに失敗したらマモレナカッタってつい口に出る以外は……」
迫る鈴に一夏は苦笑気味に弁明。そこまで聞かされるとこっちが言っても仕方ないと諦めたか鈴達もはぁとため息を漏らす。
「まあいいだろ? それよりもう交代の時間だし、次にアリーナを使う人の邪魔になる前にどこうぜ?」
「しゃーないわね……」
一夏の言葉に鈴は諦めと呆れがないまぜになったような表情で肩をすくめ、彼らはピットを出て行くのだった。
また思いつきました。(笑)
今回のテーマはタイトル通り「ハチャメチャオールスター」。
原作であるインフィニット・ストラトスはもちろん、一応形式上は本作かれきえシリーズの主人公(良い目を見るとは言ってない)である須藤成志。
次にインフィニット・フェイトから織斑壱花を元に、「いや織斑一夏と読み方被るから今回の設定的にはアウトだろ」ということで無理矢理改名させた織斑
そしてゆかひきからミシェル・デュノアも今回はゆかひきコラボ編とは違いIS学園生徒として参戦。おまけにオータム君こと巻紙秋也と、そのヒロインマドカ・ミューゼルこと織斑
すなわち現在の自分が投稿しているインフィニット・ストラトス二次創作作品のメンバーほぼ勢揃いです。(インフィニット・フェイト仕様布仏本音や篠ノ之束など一部例外あり)
そしてヒロインズを独り身のままにしとくと成志がうっとうしいと思うので、敢えて現在いる男性陣をそれぞれヒロインズと付き合わせるorヒロインはその男子に好意を寄せているという大胆な策を弄してみました。(笑)
世界観のイメージは「本来ISが動かせない男である須藤成志がISを動かせるようになる世界=ISを動かせる男も一部存在する世界に改変された」です。で、その条件が「双子以上の姉妹もしくは高いIS適性を持つ姉がいる男性」。
つまり百花とマドカという姉妹がいて三つ子になってる&千冬という高いIS適性を持つ姉がいる一夏はその条件に埋もれてて、インフィニット・フェイトヒーローズもそれぞれ原作ヒロインが双子の妹という設定になっているからその条件の恩恵を受け、逆に世界観的には唯一の異物(双子以上の姉妹or高いIS適性を持つ姉がいるわけでもないのに何故かISを動かしている男)が成志になっています。
ミシェルはシャルロットは義理の妹という扱いなのでISを動かせない。秋也は双子の姉妹はいないけど、巻紙礼子という高いIS適性持ち(という設定に本作ではなっている)の姉がいるからIS適性を持つ……とこじつけました。正直「高いIS適性持ちの姉がいる弟」というIS適性を持つ男性の条件は彼のためにつけました。
そうしないと秋也はISを動かせないし、そうなるとデュノア家の御曹司としてISに関する知識を持ってるとかデュノア社の伝手を使えるとかで出番を作れるミシェルはともかく、姉がそういう会社の一社員で社長と知り合い程度の秋也はガチで動かしにくくなるっていうかミシェルの下位互換になる……。
そしてさらなるイメージにして隠されたテーマは「もしもオリ主がチート専用機を使いこなせなかったら」と「もしもオリ主以外の名有り男子キャラもチート機体を持っていたら」です。
転生オリ主はチート専用機を与えられるのがこういう系の作品のお約束ですが、そのチート機体をオリ主が使いこなせるという保証がどこにある?「スペック上は間違いなく最強、だけどスペックヤバすぎて制御しきれないモンスターマシン」をイメージして作りました。(黒笑み)
そしてチート機体を持てるのはオリ主だけだと誰が決めた?原作主人公がチート機体を持ったっていいじゃない!そんな悪ノリと一夏は剣士であるということとアスベル・ラント(イメージカラーが白でCV櫻井孝宏の剣士)を組み合わせて強化したのが本作の白式です。まあチートは控えめというか、やってみたらただの零落白夜居合斬りだけで終わっちゃったんですが。(真顔)
つまり今回のお話では出ませんでしたが、というかぶっちゃけ連載の予定はありませんが。もしも連載化の暁には総司やセシル以下インフィニット・フェイトヒーローズもFateのサーヴァントをイメージしたオリジナルISを持たせる予定です。本編の福音戦でやった円卓の騎士みたいな感じ。まあ総司はエミヤで確定ですけど。
問題は秋也ですね!いっそ前にIS×ゾイド考えてたし、ライガーゼロを参考にでっち上げようかと自棄になってます。ビットもCV櫻井孝宏だし。(ヤケクソ)
そしてそうなった場合、マドカの専用機のイメージはFateからセイバーオルタにするべきかゾイドからバーサークフューラーにするべきか迷うという新たな問題が発生します。(真顔)
ちなみに一夏が二組になっている(というか成志以外の男子生徒が全員一組以外な)のは、一応これ元々の設定上「IS学園一年一組の男子からは主人公補正が剥奪される」という仕様なので、それを回避するために抑止力が動きました。
なおさっき言った通り続きはありません。まず思いついたのはいいけど人数多過ぎる&ハチャメチャ過ぎて舵取りしきれませんこんなの……。
色々本作の設定説明していたら長くなりましたが、では今回はこの辺で。ご意見ご指摘ご感想はお気軽にどうぞ。それでは。
インフィニット・フェイトヒーローズのカップリングはどちらとがいいですか?
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原作ヒロインズ
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アキブレヒロインズ