インフィニット・ストラトス~彼から主人公補正が消えた話~   作:カイナ

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【注意】
これは二話連続投稿の後編です。
もしも前編を読んでいないまま間違えてここに飛んできた方は前編への移動をよろしくお願いいたします。


IF~もしもミシェル・デュノアが三人目の男性IS操縦者だったら~:後編

 ミシェルと成志の決闘及びクラス代表を決めるための模擬戦――通称「一年一組クラス代表決定戦」の開催が決定してから一週間後の月曜日、クラス代表決定戦の日まで時間が過ぎる。

 その間一夏は箒と一緒に剣道の鍛錬に励んだり、ミシェルもシャルロットやセシリアと一緒に訓練をしたり、成志がミシェルの訓練を「凡人は無駄な努力しなきゃいけないからご苦労なこった」と煽ったり、シャルロットとセシリアは成志に言い寄られたりしていたが改めて特筆すべきものもなかったので省略しよう。

 そしてクラス代表決定戦の会場であるアリーナは、世界に現在三人しか確認されていない男性IS操縦者の内二人が戦うという事が話題になったのか全校生徒でごった返し。席は満席、立ち見の生徒までいる程だった。

 

 そしてそんな中に現れる二人の男性IS操縦者の姿に生徒達が沸き立つ。

 片方のピットから現れたのは全身をゴテゴテの金色の鎧を思わせる装甲で包み、それで落ちる機動力をカバーするためかやはり金色にペイントされた大型の翼型推進器ウイングスラスターが四機もくっついている。両肩には明らかに砲撃用だろう巨大なキャノン砲を抱えており、さらにリアアーマーにも見るからに砲身らしいものがくっついている。しかしそれらの武装も全て金色にペイントされており、見た目だけでド派手というか、例えるなら時代遅れの成金趣味という印象。それが須藤成志の専用機『ゴールデン・キング』である。

 

 そしてもう片方のピットから現れたのは軽装な漆黒の鎧姿という印象の装甲の背部にまるでマントを思わせるような形をした多方向推進装置(マルチ・スラスター)を装備。さらに腰部左右にはまるで彼に従う飛竜(ワイバーン)のようなデザインをしたミサイルポッドが浮遊している。そして左肩部には六連装ミサイルポッド、右肩部には大型ビームランチャーと中型レールガンを並列させたような形をしたまるでドラゴンを模したようなデザインの大型キャノンを装備。これがミシェル・デュノアの専用機『ラファール・リヴァイヴ・カスタムⅢ:ラピッド・ドラグーン』だ。

 

「ふん、貧相だな。俺のISとはえらい違いじゃないか」

 

「そんな重武装でまともに動けるのか? 必要なものを必要な時に適宜、それが俺達流さ」

 

 成志がラピッド・ドラグーンを舐めまわすように見て煽る。たしかにゴールデン・キングと比べればラピッド・ドラグーンは無駄な武装がないといえば聞こえはいいが地味な印象は隠せない。というかゴールデン・キングの方が無駄にド派手なだけとも言え、そこを突いたミシェルの煽り返しを受けた成志が額に青筋を立てた。

 

 ──BATTLE START!!!

 

 そして互いの目の前に試合開始を意味するウインドウが表示され、同じ意味を示すブザーが響く。 

 

「一撃で終わらせてやらぁ!!! 来い、ゴールデン・ブレード!!!」

 

 成志が叫び、右手に出現させるのはやはり金ぴかの剣。それを両手で抱えて振り上げ、「おらあああぁぁぁぁっ!!!」と雄叫びを上げると四つのスラスターが点火し、その出力によって一気に最高速まで持っていく。

 

「速い!」

 

 それを見た一夏が思わず声を上げていた。

 

「遅すぎるよ。少なくともミシェルさんにとってはね」

 

 だがそれに対しシャルロットは平然とそう答える。その時、成志は自分の目の前からミシェルが消えたような錯覚を感じた。

 

ズドオオォォォンッ!!!

 

 そして成志はまるで制御を失ったかのように墜落。アリーナの地面に大穴を開け、辺りに地響きと土煙を巻き散らした。

 

「なんだ? 乗りこなせてないのか? ま、手加減するつもりも油断するつもりもないがな」

 

 それを見下ろしながらミシェルが両腰部に備えられているミサイルポッドに目を向けると、それらのミサイルポッドのハッチがオープン。同時に左肩部の六連装ミサイルポッドも蓋が開いて射撃準備が整う。土煙に隠れてロックオンは出来ないが関係はない。その土煙ごと全て吹き飛ばせばいいのだから。

 

「蹂躙しろ。ラッシュ・オン・ワイバーン、ファング・オブ・ワイバーン」

 

 二つ一対の三十六連装マイクロミサイルポッド《ラッシュ・オブ・ワイバーン》と六連装ミサイルポッド《ファング・オブ・ワイバーン》、二つのミサイルポッドから放たれた全ミサイルが先ほど成志の巻き上げた土煙の中に飛んでいき、逃げ場のない爆風が一気に土煙を吹き飛ばして新たな爆炎を巻き上げていた。

 だがミシェルは油断せずに見下ろしながら、二つのミサイルポッドにリロードを命じる。拡張領域(パススロット)内に量子化されている各ミサイルがミサイルポッド内に展開されてリロードが完了するまで多少時間はかかるから、今の内にやっておいた方がいいという判断だ。

 

「えげつねえ……」

 

「高速機動&遠距離砲撃型パッケージ《ラピッド・ドラグーン》。ミシェルさんのは専用機としてさらに先鋭的にカスタマイズされてるけどね」

 

 一夏が唖然としているとシャルロットが説明を開始する。

 シャルロットの専用機もミシェルと同じくラファール・リヴァイヴを元にしたカスタム機であり、防御用パッケージ《ガーデン・カーテン》の使用を前提としたカスタムがされている。それと同じくミシェルも高速機動と遠距離砲撃に特化した後方砲撃型パッケージ《ラピッド・ドラグーン》の使用を前提としたカスタマイズをさらに先鋭化。

 シャルロットが前衛・中衛に出てミシェルを護衛しつつ彼女の特技である高速切替(ラピッド・スイッチ)を使った変幻自在の戦い方で敵をけん制・足止めし、その隙をついてミシェルが後方から砲撃するという。ミシェルとシャルロットの二人一組のコンビネーションを前提としてよりスペックを先鋭化させているらしい。

 例えばシャルロットは後方での砲撃はミシェルに任せて自分は前衛・中衛により特化させるために砲撃系の武装は全て外して前衛・中衛用の武装を充実させる方に回しているし、ミシェルは近距離攻撃用の武器は予備の槍とショートソードを一本ずつに減らし、中距離武装も多少数を減らしてその分の容量を遠距離用・砲撃用の弾薬に使用、さらに危ない攻撃はシャルロットが防いでくれると信じて装甲を必要最小限にまでカット、防御力を犠牲に機動力に全振りしているらしい。それが彼のラピッド・ドラグーンがやけに軽装な理由だそうだ。

 そしてシャルロットが説明を締めると同時、土煙の中からゴールデン・キングが飛び出してくる。

 

「うがあああぁぁぁぁぁっ!!!」

 

 土煙から飛び出した成志は奇跡的にミシェルに突進し、剣をむやみやたらに振り回す。しかしミシェルは高速の後退で剣の間合いから脱出。サブマシンガンを両手に展開して牽制射撃を行いながら素早く距離を取り続けていた。しかも成志の方はゴールデン・キングのとんでもない急加速に振り回されており、ラピッド・ドラグーンが得意とする距離を取り続けるのは容易な事だった。

 

「逃げんじゃねえ臆病者がぁっ!!」

 

「自分に得意な距離を保つのは当然だろ」

 

 加速の方角さえ合えば距離はあっという間に詰められるがそれならミシェルの方がまるで猛牛を相手にする闘牛士のごとく成志の突進を受け流せばいいだけ。そのままカウンターのアサルトカノン《ガルム》による爆破(バースト)弾が撃ち込まれ、先ほどミサイルの全弾発射を受けていたダメージもあったのかついにゴールデン・キングの胸部装甲が破壊される。

 

「クソがあああぁぁぁぁっ!!!」

 

 成志が怒号を上げて両肩のキャノン砲、ゴールデン・キャノンをミシェルに向ける。自動的に照準が合わされ、ロックオンが完了する。

 

「逃げ回る雑魚なんてこの一撃で情けなく落ちやがれぇっ!!!」

 

 成志の怒号と共にキャノン砲に砲撃命令が下され、大型キャノンが火を噴いて弾丸を放つ。

 

「んえ?」

 

 直後観客席の一夏はとんでもないものを目にする。大型キャノンが火を噴いた瞬間、ゴールデン・キングがひっくり返ったように大きく後ろ向きに回転したのだ。

 

 回避しようとしていたミシェルも思わず動きを止めてしまったがキャノン砲から放たれた砲弾もあらぬ方向に飛んでいき、アリーナのシールドに激突して勢いを失い落下。そのシールドの向こうにいた生徒に「きゃあっ!?」と悲鳴を上げさせるだけで終わった。もちろんミシェルには掠りもしない。

 その珍妙な光景に観客席に座って大人しく観戦している一夏が唖然とした顔を見せていた。

 

「な、なんだ、今の……?」

 

「……まさか、砲撃の反動制御が出来ていないのでは?」

 

 一夏の呟きにセシリアが答える。一夏が「どういう事だ?」と問うとセシリアが説明を開始した。

 ISの射撃管制システムには射撃・砲撃の際に自動的にPICの一部出力を使って射撃・砲撃の際に生じる反動を相殺する事で精密な射撃・砲撃を行えるようにするシステムがある。

 しかしそれも万能ではなく、あくまで浮遊・加速などの移動に支障をきたさない最低限の出力を使っているだけ。その出力で自動的に反動を相殺できないのなら後は操縦者自身がマニュアル操作でPICを反動の制御に回す必要があるのだと。

 だが先ほどの成志の動きはその反動制御が計算できていないどころか、反動制御の計算を全くしていないようにも見えた。要するに砲撃の際に起きる反動に対して全く対応していないのだ。

 

「例えるならえーと……弓を射る時に、矢を放すのと同時に弓を持つ手も放しているようなものだ」

 

「まともに飛ばないだろそんなもん……」

 

 箒が辛うじて一般人の一夏にも伝わるだろう噛み砕いた例えを教え、それを聞いた一夏が呆れ顔になる。だが要するに成志がやっているのはそういう事。実際彼はむやみやたらに大型キャノンを連射しているが、その度に機体がひっくり返っては見当違いの方に砲弾が飛んでいる。機動力が武器だというラピッド・ドラグーンが一切動いていないのに当たる気配がしない程だった。

 

「クソクソクソォッ! ちょこまか逃げ回るしか能のない雑魚が!!」

 

 成志がまたも怒号を上げるも、そもそも逃げ回るも何も動かずに呆れているだけ。成志が腰の砲塔を展開してミサイルを放ってくるが、ミシェルもそれをラッシュ・オン・ワイバーンからマイクロミサイルを放って相殺しつつ、右肩部のキャノン砲を成志に向ける。

 

「――穿て、《ロアー・オブ・ファヴニール》」

 

 ドゴォンとまるでドラゴンが吠えたかのような轟音が響いたかと思うと中型レールガンから弾丸が発射、反動でずっこけそうになっていたせいでからくも回避した成志だが、ただでさえ反動の制御も出来ずにふらついていたところに加わった弾丸の衝撃波によって、彼の身体が大きく揺さぶられて機体が制御できなくなり、彼は「うおおおおぉぉぉぉっ!?」と悲鳴を上げながら墜落する。

 そして成志は起き上がると、彼が起き上がるまで待っていた様子のミシェルを見上げて睨みつける。

 

「俺に恥かかせやがってクソがぁぁぁぁぁっ!!!」

 

 情けなく墜落した成志は、その鬱憤を晴らすように地面に足をつけたままキャノン砲を乱射。しかし地面に足をつけているおかげで反動の制御が多少は出来るようになったのか狙いは多少マシになっており、ミシェルも回避行動を取っていた。

 そして不規則且つ高速の回避移動をしながらミシェルはレールガンを成志に向け、その弾丸を連射している。

 

「は、速い……」

 

「高速移動をしながらの砲撃。これがミシェルさんの得意戦法にしてラピッド・ドラグーンの基本戦法だよ」

 

 要するに「相手の攻撃が届かない距離を徹底的に取るか相手に的を絞らせないように高速移動しながら砲撃を行う」のがラピッド・ドラグーンの基本戦法だとシャルロットが説明。

 だがさらにミシェルは自分がIS適性を持つと知ってからこのラピッド・ドラグーンを選び、訓練を重ねたのだと言う。

 

「ISはPICを利用して浮遊や加速を行い、同時に砲撃の反動制御にもPICを利用しております。たった数ヶ月でこの二つをここまで両立させるのは並大抵の努力ではないでしょう……」

 

 セシリアも語る。ISの高速移動や姿勢制御は、スラスターによる加速や補助もあるが根本的にはPIC由来。そして砲撃の反動制御にもPICを利用している。つまりISの移動にPICを割きすぎれば反動の制御が出来ずに砲撃の反動で姿勢が崩れて加速の制御も出来なくなる。かといって反動の制御にPICを割きすぎれば移動に支障が出て格好の的になってしまう。

 ミシェルは自分がISを動かせると知ってからの数ヶ月の特訓でこの二つを高レベルに両立させる程に至ったのだと。

 

「もちろんミシェルさんはデュノア社の御曹司。訓練用の機体や訓練環境には事欠きませんから、織斑さんや須藤さんと比べればアドバンテージがあるでしょうが……」

 

「でも須藤君だって入学数日で専用機を貰ったっていうのにあれは酷くない……?」

 

 セシリアが一夏や一応成志のフォローを行うも、シャルロットは呆れ顔。何せ立場的には「一夏がISを動かしたと知られてからISを動かせるのが分かった」という同じ条件。もちろんセシリアの言う通りミシェルには訓練には困らないというアドバンテージがあるとはいえ、そもそもまともに動かせてもいないという状態。

 シャルロットからしたら「よくもまあこんなお粗末な実力でミシェルさんに喧嘩売ったものだよ」と呆れ果てても仕方がないほどだ。

 

「さあ、そろそろ終わりにしよう」

 

 ラピッド・ドラグーンの右肩部キャノンの大型ビームランチャーに光が灯っていき、さらにミサイルのハッチがフルオープン。

 

「これは万物焼き尽くす我が魂の咆哮! 吼え立てよ、我が憤怒(ラ・グロントメント・デュ・ヘイン)!!」

 

 放たれるミサイルの雨が成志目掛けて降り注ぎ、周囲を爆炎で包み込む。だがこれらはただの牽制に過ぎない。

 その本命たる、大型ビームランチャー《ブレス・オブ・ファヴニール》から放たれた、一直線に集中したまるで槍のような鋭いビームが成志を串刺しにせんばかりの勢いで直撃。

 

 ──須藤成志、エネルギーエンプティ。勝者、ミシェル・デュノア

 

 そしてこの決闘の決着がつき、ミシェルの勝利を示すアナウンスが響くのであった。

 それから成志は「逃げ回ってたらたまたま勝てただけの臆病者が!」的な捨て台詞を残してアリーナを逃げるように去っていき、次は一夏とセシリアの試合だという時にミシェルが手を挙げる。

 

「すまない。俺はあいつを懲らしめたかっただけだから棄権するかもしれない……まあ、万が一にも一夏が勝ち進むような事があるならせっかくだし戦ってみるが……」

 

 ミシェルはそう言ってちらりとセシリアを見る。

 

「万に一つも、そんなことは起きないよな?」

 

 パチンとウインク一つサービスしてそう言うミシェルに、セシリアが「お任せくださいな」と答える。

 それから始まった一夏とセシリアの試合は、元々一夏の専用機が接近戦に特化していて中距離射撃型のセシリアとの相性が悪いのに加えて、セシリアも「ミシェルさんに情けないところは見せられない」とでも思ったのか慢心することなく確実に一夏を攻撃。まるで詰将棋のように気づけば一夏は詰まされており、一年一組クラス代表にはセシリアが就任することになったのだった。

 

 

 それからまた数日後、一組がまた騒がしくなる。

 

「久しぶりだな、ミシェル。ドイツ代表候補生にしてミシェルの未来の嫁で婚約者。ラウラ・ボーデヴィッヒ。長期任務を終え、IS学園に登校した」

 

 銀髪ロングの髪形をしていて左目に眼帯をつけた小柄な少女――ラウラ・ボーデヴィッヒ。彼女はミシェルを前にしてキリッとした顔でそう言った後、ビシッと敬礼を決めた。

 

「現時刻をもって、ミシェル・デュノア護衛任務及び……その、ミ、ミシェルとの交際任務をス、スタート、する……」

 

「ああ。よろしくな、ラウラ」

 

「う、うむ……末永く、よろしく頼む……」

 

 しかし内容を口にした途端もじもじとし始め、ミシェルが緊張をほぐそうと笑顔で答えるとラウラもこくこくと頷く。そしてしばらく後コホンコホンと咳払いを行った。

 

「そ、それよりもだ。織斑一夏とは誰だ?」

 

「俺の事だけど?」

 

 ラウラの言葉に一夏が答えると、ラウラは「お前か」と言って一夏に向き直るとぺこりと頭を下げた。

 

「初めまして。私はラウラ・ボーデヴィッヒ。ドイツの代表候補生にしてドイツ軍特殊部隊黒ウサギ隊(シュヴァルツェ・ハーゼ)の隊長を務めている」

 

「は、はぁ、そりゃどうも初めまして……でもなんでそんな人が俺に?」

 

「なに。織斑教官……お前の姉には昔世話になったからな。そこでお前の話も聞いている、ぜひ一度挨拶をしたいと思っていた。それだけの話だ」

 

 ラウラはストレートに「一夏の姉、千冬に昔お世話になったからその家族である一夏にも挨拶したかっただけ」と説明。だが彼女の言葉は終わらない。

 

「それに、織斑教官に世話になったお礼代わりだ。ミシェルの安全が保証される状態で、ミシェルを守る手が足りている場合のみ。個人的にお前の護衛を務めさせてもらいたい」

 

「ご、護衛ってそんな、女の子にそんな事させるわけ……」

 

「そこまで深く気にするな。どうせミシェルの安全が保証され、なおかつお前が私の目の届く範囲にいる場合の話だ。私の護衛最優先順位はミシェル。そこは勘違いしないでもらいたい」

 

「は、はぁ……ありがとうございます……?」

 

 ラウラは千冬からの恩を返すために個人的に一夏の護衛も請け負うと宣言。一夏は曖昧な表情でお礼を返していた。

 

(シャルロットとセシリアだけじゃなく、ラウラまで……あの間男一体どんなチート使いやがったんだ……)

 

 それを遠く離れた席で見ながら、成志はミシェルを恨みがましい目で睨みつけているのだった。




《後書き》
 もう面倒くさいので(ぶっちゃけた)「一年一組の男子からは主人公補正が剥奪される」という設定は今回無しでお願いします。

 さて。なんとなく思いついたけど書けなくてお蔵入りしてて、けどあるきっかけでまた書き始めた「ミシェル・デュノアが男性IS操縦者だったら」。好評なら現在設定編纂中の「インフィニット・フェイト:IF~新説アーキタイプ・ブレイカー~(仮題)」で、現状では後方でのバックアップ専門になる予定だったミシェルも、ラピッド・ドラグーンを駆り前線に出る事になると思います。その場合の設定はまあなんとか整合性つけさせます……。
 そしてこれを再び書き始めたきっかけがきっかけだったので、ミシェルは「ミシェル・デュノアという男性IS操縦者を欧州連合加盟国内で共有する」みたいな感じの理由でハーレム体制になりました。セシリアがミシェルを狙ってると勘違いしただけでヤンデレし始めてたシャルロットの事は忘れてください。(目逸らし)

 なお設定上ですが、今回出てきた原作キャラの内、シャルロット、セシリア、ラウラが現状ヒロイン確定。あとは現実の欧州連合加盟国を調べた感じ、ギリシャ代表候補生のベルベットとオランダ代表候補生のロランがヒロイン入りする可能性がある感じです。二人ともおとなしくハーレム入りするタマかなぁと思いますけども……ラウラに関してはシャルロットとセシリアが上手い具合に丸め込んだという裏設定があるけど、二人絶対そんな手通じないし……。

 そしてミシェルの専用機「ラファール・リヴァイヴ・カスタムⅢ:ラピッド・ドラグーン」。
 この話ではそれがデフォルトという設定になった「ラファール・リヴァイヴ・カスタムⅡ:ガーデン・カーテン」が防御力重視の近・中距離戦型なので、攻撃力というか砲撃力を重視した遠距離型という設定。シャルロットが前衛、ミシェルが後衛のコンビが前提の機体になっているというイメージです。
 基本的にはアサルトカノンやマシンガン、ミサイルといった実弾武装による燃える炎のような猛攻が主体、一気に敵を薙ぎ払い焼き尽くす……というイメージです。なお言うまでもありませんがイメージはジャンヌ・オルタです。(そもそもミシェルの外見イメージ自体がジャンヌ・オルタの男体化)
 最初は剣や旗槍を振るって戦う近接戦特化なイメージで考えてたけど、それだと某作者様のとこの猪娘ジャンヌ・デュノアとコンセプトダダ被りになりそうなので……。

 最後に。ある意味これを書くきっかけになった「ミシェルとシャルロット、セシリア、ラウラハーレムR18小説(仮題)」短編に関してですが。一応書けましたので推敲の後、12月24日午前0時にクリスマス記念小説的なノリで投稿する予定ですのでよろしくお願いいたします。

 では今回はこの辺で。ご指摘ご意見ご感想はお気軽にどうぞ。それでは。


PS)
 ちなみにちょっとした興味本位で「ミシェルが一夏とセシリアの顔合わせをさせた」という辺りからAIのべりすとでAIに続きを書かせてみたんですが。
「シャルロットと一夏の顔合わせの段取りを考えながら休み時間を過ごしていたミシェルの元に押しかけてきた」という形で、ミシェルの婚約者イタリア枠のイタリア代表候補生エリザベッタというオリキャラが登場しました。(笑)
 彼女を指す描写から「小柄で強気ですぐ吠える」系をイメージ、さらに名前からして「あ、これエリちゃんだ」となったのでそういうキャラ付け且つツンデレ枠になりました。こっちに登場するかは不明です。(笑)
 いや正直鈴とキャラが被る(やや狙ってはいるけど)から……。

 ……もし読者から希望があれば彼女が出てきたルートも書いてみようかな?って事で、アンケート取ってみますのでご回答はお気軽に。

エリザベッタルートを見てみたいですか?

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