仮面ライダーシンカ   作:クレナイハルハ

3 / 6
3

 

 

心side

 

 

 

シンカに変身してから2日たった

 

里の人に頼んでいた家を見に行き、霊夢さんに紹介してもらった香霖堂には外の世界の物を仕入れているらしいので、僕の家にあった冷蔵庫や調理器具に似たものを購入した

オーブンやテレビ、パソコンがあったのはすごく驚いた

また、アイス屋とかで見る保冷のガラスケースやソフトクリームを作る機械(名前知らない)もあったので購入した

 

他に生活用品やケーキ、アイス等に使う材料を買った、看板も出来ていて後は明日飾るだけだ

 

それにしても、あっち(僕のいた世界)だと僕の私物どうなってるのかな?

 

捨てられてたり……してるかもなぁ

 

レシピ本とか結構買ってるし、まぁほとんど覚えたけど

 

やっぱり心配なのは、あの手紙なだよなぁ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一誠side

 

 

 

 

「イッセーいる~?」

 

いつも通り、部屋で過ごしていた俺のもとに急に母が入っていた

 

「何だ母さん、何かようか?」

 

「えぇ、この前に心くんからケーキ貰ったでしょ?」

 

「あぁ!すげぇ旨かったよな、さすが心兄さんだよ」

 

そう言ってみんなでケーキを食べた時を思い出す

 

アーシアや部長達も驚いてたっけ?

 

「実は今日の晩ご飯に肉じゃがを作ったんだけど、タッパーに入れるからお裾分けに行ってくれないかしら?」

 

「分かったよ母さん、行ってくる」

 

そう言って俺は家を出て歩いて心兄さんの家へと向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心兄さんのいるアパートの階段を上がり、心兄さんの借りている部屋をノックする

 

「心兄さん、いる?」

 

時間帯は三時半、心兄さんが必ず家にいる時間帯だ

 

だか、何時までたっても返事が帰ってこない

 

その時、隣の家の扉が開きアザゼル先生が出てきた

 

「アザゼル先生」

 

「おう赤龍帝、お前も心に用事か?」

 

「お前もってことは先生も?」

 

「あぁ、新しく発売したコイツの組み立てを手伝って貰おうと思ってな」

 

そう言ってアザゼル先生はプラモデルの入った袋をちらつかせる

 

「まだノックしてねぇのか?」

 

「いえ、したんだけど心兄さん出てこないんだ」

 

「そいつは変だなぁ、心は何時もこの時間は部屋でケーキ作ってるかレシピ本見てるはずなんだが」

 

そう言ってアザゼル先生がドアノブに手をかける

 

「アザゼル先生、心兄さんは出掛けるときは何時も必ず鍵を閉めるんだ。だから」

 

ガチャ、その音と共に扉が開く

 

「おい、、、こいつはどうゆう事だ」

 

「っ!?………心兄さんの靴がない」

 

玄関、心兄さんの何時もはいている靴が消えており残っているのはサンダルのみ

 

「赤龍帝、中を探すぞ」

 

「、、、はい」

 

本来ならこんな風に心兄さんの部屋を見たくはなかったが、あまりにも不自然のため、アザゼル先生と共に部屋にはいる

 

「おいイッセー、俺は寝室を見てくる。お前はリビングを頼む」

 

「はい」

 

リビングの本棚にはふせんが張られたケーキのレシピ本ならび、棚にはプラモデル。キッチンにはケーキを作るための道具が沢山あった

 

そんな中、リビングの勉強机に封筒が置いてあることに気付いた

 

「なんだこれ、手紙か?」

 

俺はその封筒を見ると、中に手紙らしき物が入っていた

 

中の手紙を開き、文に目を通す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~この手紙を読んでいる人へ~

 

この手紙を読む人がいると言うことは恐らく、僕はもうこの世界にいないだろう

 

僕は昔から自分がこの世界にとってのイレギュラーだと感じていた。

 

本来なら、僕はこの世界にいてはいけないんじゃないかと、何度か思うことがあった。

 

ある時に僕は現実を知り、昔からの夢を諦めケーキ屋を目指した。

 

みんなが笑顔になるようなケーキを作れば、この世界に認めてもらえるんじゃないかと。

 

イレギュラーじゃなくなるんじゃないかと。

 

だが、世界はそんなイレギュラーである僕の事を許さなかったのだろう。

 

悲しい、でも今まで生きてきて楽しかった

 

少しでも、僕の作ったケーキで笑顔になってくれた人がいるなら僕は満足だ

 

僕が最後に作ったケーキを食べてくれた皆へ

 

どうか、僕の事を忘れないでね

 

神城 心。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんだよ、、、これ」

 

俺は手紙の内容に絶句し、そう言葉を呟いた

 

「おいイッセー、そっちは何か………どうした」

 

すると、寝室を見てきたのかアザゼル先生が戻ってきていた

 

「アザゼル先生、これ」

 

「なんだ?」

 

そう言ってアザゼル先生は心兄さんの遺書らしき手紙を見る

 

「あいつ何時もニコニコしてるくせ、こんなことを考えてやがったのか」

 

「心兄さんは、何であんなに笑顔でいられたんだ」

 

「おいイッセー、取り敢えずオカルト部全員にも連絡しろ。まずはオカルト部で話す」

 

「は、はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、どうして集められたのか教えてもらいましょうか。」

 

 

「おいイッセー、お前こいつらに話してなかったのか」

 

「……………………」

 

「おい!」

 

「っ!なんですかアザゼル先生」

 

「お前、全員に話してないのか?」

 

「は、はい。取り敢えず皆を読んでからと」

 

「そうか」

 

「イッセーさん?大丈夫ですか?」

 

「アーシア、大丈夫だ」

 

「今回、お前らを呼んだのはこいつ神城 心についてだ」

 

そう言って先生はテーブル前に俺と心兄さんで遊びにいったときの記念写真を置く

 

「知り合いです」

 

「ぼ、僕もですぅ」

 

手をあげたのは小猫ちゃんとギャスパーだった

 

「お前ら心兄さんと知り合いだっとのか!?」

 

「はい、よくケーキを貰ってました」

 

「ボ、ボクも同じですぅ」

 

「心兄さん、ケーキ作りすぎるの多くない」

 

「大体わかった、ここにいる全員が最後に心を見たのはいつだ?俺は2日前だ」

 

「俺も2日です」

 

「私は2日前ですね」

 

「僕も2日ですぅ」

 

「昨日あった奴はいるか?」

 

「き、昨日メールを送ろうとしたら圏外でおくれませんでしたぁ」

 

「ケーキを食べていたので会ってません」

 

「会ってないです」

 

すると、アザゼル先生は心兄さんの遺書らしき手紙をだし、小猫とギャスパーに見えるよう置いた

 

すると、小猫ちゃんとギャスパー以外の全員がその手紙(遺書)を読む

 

小猫とギャスパーは驚愕し、リアス先輩達はよくわからないのか、普通だ

 

「ついでだが、2日前にあった奴は挙手して何をしたのか話せ。俺はケーキを貰っていたが、特に変わった様子はなかったな」

 

まずは俺が挙手する

 

「俺は心兄さんから作りすぎたっていってケーキを貰ってました」

 

次に小猫ちゃんが手をあげた

 

「メールを貰って、公園でケーキを貰いました。心さんは特に変わったところはなく、何時も道理でした」

 

次は、ギャスパーか

 

「ぼ、僕は秋葉の帰りにメールを貰って、駅でケーキを貰いました。」

 

『秋葉!?』(ギャスパー以外)

 

「は、はぃ」

 

「お前、秋葉いってたのか………」

 

そう呟いたとき、全員の共通点に気付いた

 

「この手紙の【僕が最後に作ったケーキを食べてくれた皆へどうか、僕の事を忘れないでね】って俺とギャスパー、小猫ちゃんとアザゼル先生の事なのか」

 

「「「っ!?」」」

 

「それなら普通の自殺でしょ、何で私達が集められたのかしら」

 

「そう決めつけるのは、まだ早いぜ?この文に【自分がこの世界にとってのイレギュラーだと感じていた】とあるだろ?」

 

「えぇ、それに何かあるの?」

 

「あぁ、恐らく心は神器、それも強力な奴を持っていたと思う。心はその神器の事で自分がイレギュラーだと感じていたんだろう」

 

「それで?」

 

「それほどの神器だ、堕天使や眷属狩りをしているやつらに目をつけられても可笑しくない」

 

「ッ!?」

 

そこで俺は昔に堕天使に殺された事を思い出した

 

「心は何者かに襲撃される事を想定し、俺らにこの手紙を書いたのだろう、俺らに迷惑をかけないよう……な」

 

「「「!?」」」

 

心兄さんがそんなことを考えていたなんて。

 

俺にもっと力があれば心兄さんを守ることができたかもしれない

 

俺らが頼りなかったから、心兄さんは

 

「近くの町を探すぞ、心は殺されはしないだろうが……洗脳される可能性がある」

 

あいつら(堕天使や悪魔)に利用される前に心を救い出すぞ」

 

そのあと、明日から放課後に隣町などを捜索することになった

 

 

 

 

 

 








ご愛読ありがとうございました

感想、お気に入り登録お待ちしています

主人公をシンカ以外のライダーにも変身させる

  • YES
  • NO

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。