Next Road   作:九条ヤヤ

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初変身

ここに一人の少年がいる。

名前は汐留ヒロ。ただの高校生だ。

 

彼は一年前、突如現れた存在しないはずの敵に襲われた所を仮面ライダーに救われた。

 

『仮面ライダー』

それは1971年(昭和46年)に放送を開始した特撮番組である。

現在でもその人気は衰えておらず、昭和が終わり平成、令和と年号が変わった今でも新作が登場する程だ。

 

新作。

特撮番組。

 

…そう、ある人物の言葉を借りると「仮面ライダーは“テレビの中の絵空事”」なのである。

 

しかしどうだろう。

今現在、先程紹介した彼、汐留ヒロの手にはある道具がある。

それは…

 

「ダークカブトゼクター…?」

 

異世界転生モノのラノベ主人公みたいにすぐに受け入れ理解する能力を俺は持ち合わせていなかった。

それはそうだろう。

突然空間が歪んだと思ったらそこから俺が幼い頃好きだった『仮面ライダーカブト』の変身アイテムが飛んできたのだから。

 

たまたま一年前にカッシスワームに襲われたあの路地付近を通った時、電子音が立て続けに鳴っている鞄を見つけた。

俺は興味本位で中を覗き、そこに入っていた“ベルト”を好奇心で巻いた。

するとどうだ、俺の好きな作品の変身アイテムが飛んで来た。

 

しかも色は黒…仮面ライダーカブト本編だったら“ダークライダー”と呼ばれる主人公と敵対するキャラが持つモノである。

 

…いやいやいやいや

 

やっぱり理解できない。

なんで飛んできた?

そもそもこれは玩具なのか?

電源スイッチの様なモノも見当たらないし、やっぱり本物…?

 

「うーん…」

 

正直いろんな事が起こりすぎて頭が処理に追いついていけない。

なら手っ取り早く確かめる方法は一つ。

 

俺はベルトが入っていた鞄の横に立てかけてあった汚れた姿見の正面に立ち

 

「…変身」

 

カブトの登場人物を意識し、ダークカブトゼクターを装着する。

 

『Henshin』

 

ゼクターから電子音が発声される。

 

あぁこの音声だよ懐かしい。

そう思った束の間

 

彼の全身を未知の金属が包み始める。

 

「…えぇぇぇ?」

 

突然の事に呆けてる俺の事なんか関係なしに金属は形を形成し続ける。

そして。

 

「嘘…」

 

汚れた姿見の中に一人の仮面ライダーが佇んでいた。

 

“仮面ライダーダークカブト マスクドフォーム”

 

それが新しい彼の姿だった。

 

「へ…?」

 

…まだ彼自身に何が起こっているか理解できてないらしい。

 

手を上げたりポーズをとったりして、鏡の中の自分が同じ行動をしていることを何回も確かめている。

 

「……えぇぇぇぇぇ!?」

 

…どうやらやっと自分が変身したという事を把握したらしい。

 

その場でぐるっと周り姿見で全身を確認する。

 

ゴツい胸部、装甲が貼られた腕、複眼の色は黄色。

その姿はまるで蛹みたいだ。

 

蛹、という事は…

 

俺はダークカブトゼクターの角を一段階操作する。

 

身体に付いている装甲が分子結合から解放され持ち上がる。

迷いも困惑もない。

主人公のライダーじゃなくてもいい。

あるのは憧れの変身できたという興奮。

 

俺はゼクターホーンを倒し、叫んだ。

 

 

「キャストオフ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(xx月xx日 譛セ会社オ繝ウサン繝付近。 路上駐xの車載カメラより)

(データ破損により映像が断片的になっています)

 

 

 

『Cast off』

 

電子音と共に“ヒヒイロノカネ”で製造された装甲が、彼を中心に飛散する。

 

『Cha------ 』

 

『』

 

『』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(xx月xx日 居酒ヤ??螻⊇縺」薙jり 駐x場ワイxレス監視カメラxり)

(データ破損により映像が断片的になっています)

 

 

『Change Beetle』

 

顎のローテートを基点にカブトホーンが起立すると同時に、電子音が鳴り響く。

 

胸には赤い電子基板の様な模様が浮かび上がり複眼が一瞬だけ黄色く発光する。

 

『ありゃ、鏡が…』

 

弾き飛んだ装甲により姿見はおろか、周りの壁や路上駐車している車まで無惨な状況になっている。

 

『…これはちょっとまずいかも…』

 

腰からゼクターが離れて画面外へ飛び去る。

普通の人間に戻った彼は鞄を持ち大慌てで逃げは

 

 

 

 

(※エラー※バッテリー残量が低下してます。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 




これより本格的に物語に入っていきます。
素人ながら頑張りますのでよろしくお願いします。


最後のは一体、誰の視点でしょうか
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