神々の尖兵   作:揚物

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序章

2022年 某月。

 世界はほんのわずかな理由によって、大陸間弾道弾による核の炎に飲まれかけた。

 大陸間弾道弾が降り注ごうとする中、世界中が光に包まれ、各国の様々な神が降臨、放射能に汚染された地球から各大陸が隔離された。

 しかし各国の連絡網も絶たれ、日本を含めて世界中で外国人による暴動や内乱が勃発、残された物資や資源の奪い合いにより多くの死亡者や逮捕者が出た。

 その中でもなんとか人々は耐え続け、半年後、神々の交信によって光の懸け橋と航路が作られ、限定的ながら行き来が可能となり、各国との連絡に成功、転移後初の国際会議が行われた。

 判明したのは全ての国が神々によって隔離されたわけではなく、参加国は少なかった。

 

『人よ。 試練を良く乗り越えました』

 

 

 国家単位ではアジアはほぼ日本単独に近い状況であり、神々の話ではそのほとんどが地球に残っているという。

 この半年間の間に神々を裏切った為に、隔離を取りやめにされ、放射能に汚染された地球に戻されたそうだ。

 いま国際会議に参加している各国は、曲りなりに神を裏切らず、この半年間を過ごした国家ということになる。

 もちろん国家という単位ではなく、地域と言う範囲ではそれなりに転移しており、各地では現在内乱がおこっているものの、神を裏切るような行為はしていないようだ。

 むろん神々を暴こうとする者達もいたが、天罰とばかりに凄惨な最期を迎えた。

 

 これから地球が落ち着くまで隔離された世界で生き延びる為、国家と言う単位で神の信頼を維持できた各国は、神々に望むものを問われUSAや欧州の一部、そしてロシアは新たなフロンティアと資源を望んだ。

 

「新たなフロンティアを」

「新たな大地を」

「失われた資源地を」

 

 そして隔離されている間のみ使用できるカナダに匹敵する巨大で肥沃な大地を与えられ、絶対的な禁忌である核兵器の放棄と引き換えに、各国は開発競争に勤しむ。

 

「自活できるだけの資源を頂ければ」

 

 日本は自活できる資源を望み、資源が豊富な孤島を与えられた。

 対価として、USAとロシアは汚染された地球の管理を、欧州はUSAに協力する事を、日本は神々の尖兵となり、迫害が行われている世界への出兵を命じられた。

 

 

 3年後、旧日本海方面に新たな橋が生み出され、編成された自衛隊国外人道支援部隊、通称 外人部隊 の派遣が行われた。

 神々の尖兵として、“迫害を止める”ことを任務とし、多くの犠牲を払う可能性と共に外人部隊は光の橋を渡った。

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