神々の尖兵   作:揚物

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1.新の世界

 USAは地球の高高度と航空路が繋がっており、定期的に偵察機を飛行させる事で現状を調べていた。

 分厚い放射能の雲、放射能を含んだ雨、地球に戻ってしまった国家の壊滅など良い情報など何一つない。

 この情報が伝えられるたび、新たな大地への期待も大きくなっていった。

 

 

 隔離歴3年

 光に包まれた懸け橋、橋と繋がっていた半島に第一橋頭保として基地の建設が行われた。

 詳細こそ不明であれ、この世界で行われている 迫害を止める 事が任務ということは、最悪でも国を相手にする必要性がある。

 政府としても、こちらが平和的であろうとも、外交だけで片付く問題とは思えなかった。

 他国はカナダに匹敵する巨大で資源にあふれた大地、その開拓と資源採取で軍を派遣しているため余裕はなく、軍事物資の提供や専門家の派遣のみが行われている。

 いくつか点在している東京都に匹敵するほど巨大な自噴する油田や、富士山に匹敵する巨大な鉱石の山など、航空写真から確認できた資源を得るために、欧州やロシアと開拓の競争に入り余裕などない。

 国連も迫害という面倒な案件など、日本に任せておけばいいと放任状態であった。

 

 

 

  第一特定基地

 こちらの世界と特定地域を繋ぐ道の防衛基地の建設、橋に隣接する海路からも艦艇が送り込まれ、飛行場や港などの建設が進められている。

 正式に設営をするために大量の人員と建設機器が運び込まれ、急ピッチで外人部隊基地が建設されている。

 これからもっとも近い国家を発見し、国交を設けて迫害についての情報を集めなければならない。

 

 現在位置が大陸の半島の先と思われるものだと航空写真で確認され、スムーズな部隊展開のために道路の建設も開始された。

 インフラなど忙しく建設が進められている中、基地周辺で哨戒及び探索をしていた小隊が、難民の一団と思われる集団と平和的接触に成功、問題はそのあとであった。

 接触した難民たちは獣の耳や尻尾、肉球など特徴をもった獣人であった。

 幸い言語は少し訛りのあるイギリス英語と日本語が混ざったものであり、スムーズとまでは行かないが会話が可能であった。

 怯えながらではあるが、彼らの説明では、

 

 この世界はクロノと呼ばれ、今いる場所はミヤムロス大陸の東端の半島。

 世界最大の宗教、オーメウス教、亜人は全て罪人であり奴隷、暴力をふるおうと、殺そうと自由である。

 その為に隠れ住んでいたものの、村が襲撃されたため逃げて来たという。

 

 この情報は即座に国連にまで上げられ、日本の役目は亜人と呼ばれる迫害されている者達の保護と、迫害を行う国家への対応とされた。

 迫害だけではなく、さらに宗教が関わる問題となると国連の各国も酷く難色を示し、この難題を日本に押し付けようと手出しを控えたい思惑がはっきりと見える。

 しかし提案や協力の内容もはっきりしており、惑星クロノで人工衛星の打ち上げとそれに伴う協力、難民救援物資の提供、他国対応を得意とするCIAやMI6の局員派遣など、裏があるにしろ日本外人部隊の活動範囲は広がっていった。

 

 軍事的にはNATOから人員はともかく物資の供給が行われ、各国から特定地域で使用する軍事兵器の売り込みも多く、力関係もあり、

 陸上は主にドイツから、

 レオパルト2PSOなど、中古のレオパルト2を改修し、安価に大量購入を、

 航空は主にUSAから、

 F-35やB-52など購入を、

 海上はUSAと欧州から、

 クイーン級空母やF-35Bなど艦載機を、主に採用する方針を取った。

 何が起きるかわからないため、十分すぎるほどの兵器の持ち込みと、大規模基地の設営が行われている。

 新天地の開発需要で世界中は好景気であり、あらゆる物資の生産が追い付かないほどであった。

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