神々の尖兵   作:揚物

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25.中継基地 三日目・四日目 

 交代で警戒を行いつつも、手空きの者達は姫様の御厚意により、昨日訪れた品々が置かれている巨大倉庫を訪れた。

 姫様がほとんど購入なさったと言っても、騎士の給料で充分購入できる装飾品など、それなりに残されていた。

 何よりも銀貨で買える安価な品々も別途用意していたらしい。

 

「こんな綺麗柄の入ったガラスの玉なのに100個あって銀貨1枚!? 首飾りとか作り放題だよ!?」

「これ、ガラス製だけど宝石みたい! それなのに銀貨2枚!?」

「青空が入っているみたいでとても綺麗」

 

 女らしい物を好むものも居れば。

 

「このナイフ、欲しいなぁ。 でも銀貨2枚は手持ちがぎりぎり」

「この練習用斧、手持ちの斧より切れ味がいいし、買っちゃおうかな」

 

「隊長! お金貸してください!!」

「私もお願いします!」

 

 地方への遊楽の積もりでみな手持ちが少なく、購入したいものが多くてもそう簡単には手が出せなかった。

 

 

 

 

 翌日、天空まで届く塔に案内され、フォリナ姫を含む一行は驚き声も出なかった。

 

「こちらは中に入る事が出来ますので、順にお出でください」

 

 日本にとっては重要な通信設備を集約した150m程度の鉄塔ではあるが、それなりの展望台も120mの場所に設けられており、エレベーターによって120mの展望台へと昇り眼下を見下ろす。

 足が震えてしまうほどの高さに護衛の騎士や侍女達も青ざめ、震える自分自身に気付きながらも、説明を受けた。

 その日の夜、護衛騎士隊長アメリと副長のシウムを呼び出し、侍女長のパシィも交え状況を整理していた。

 

「もし、事が起きた場合、アメリ シウム、対処できますか?」

「兵士をまだ見ておりませんが、不可能かと思います。 交易の中継基地の防壁でさえ、我が国が何年もかけて建設されたものを超えており、国力はおそらく10か国連合を遥かに上回るかと」

「武器も購入しましたが、騎士が持つものよりも作りが良く、歩兵レベルで切り合った場合競り負ける可能性もあります」

「潤沢に使える水、贅沢な香辛料が使われた料理、一体どれだけの財力があるのか、様々な装飾品や調度品、良く調べればどれほどの価値なのかももはや推測も経ちません」

 

 多くの国を共に遊楽してきた部下達も、なんとか頭の中で折り合いをつけて理解しようとし、国力の違いを見極めていた。

 

「珍しい品々に惹かれてきてみれば、とんだ大国を見つけてしまいましたね……。 王に進言し外交案を練らなければなりません。 明日からは外交を主とした話し合いを行いますので、アメリとシウムは情報を纏め、不要な行動を取らぬよう王へ伝令を出しなさい」

「わかりました」

「パシィは明日に備えいますぐ外交対談を行いたいと伝えてきなさい」

「承りました」

 

 

 翌日、日本側としては急遽のものではあったが、望んでいた正式な外交対談が行われた。

 お互いの国家との正式な交易や交流、犯罪者への取り扱いなど基本的な話し合いが行われ、一部ではあるが趣向品の正式な交易も決定された。





お盆休みゆえの短いスパンでの投稿はこれで終わりです。
また一週間後~
(,,゚Д゚)ノシ
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