神々の尖兵 作:揚物
獣人たちの保護が決定し、基地に面する形で難民キャンプの設営が開始された。
オーメウス宗教には関与がない国家であるとわかり、少し距離を取られているものの、獣人達は日本が建設した難民キャンプで生活を開始、あらゆる情報の聞き取りや言語の翻訳、病理関係や文明レベルなどの協力を得る対価として、食料や生活物資の提供が行われている。
判明したことはこの大陸の文明程度は中世から近世程度であり、言語は世界公用語としてイギリス英語、亜人族はだいたいが日本語という二種類であった。
また亜人という種の中に獣人が居るということであり、他にも多様に存在し、獣人にも狼や猫、兎や鳥など多様である情報も入った。
時が経つにつれ少しずつ獣人達が集まるも、その平穏も長くは続かなかった。
難民達を追いかけ、剣を持った集団が近づいていることを、哨戒をしていた部隊が発見。
警戒態勢に入り、獣人達には避難キャンプの不安げにしている。
10分して、集団が駐屯地が見える距離まで近づいていた。
数はおよそ10人程度、みな剣を持っている。
「ここは日本国自衛隊国外人道支援部隊の駐屯基地! 何の用で武装して接近するのか答えなさい!」
突如発せられた拡声器の大きな声に、顔を見合わせているが、駐屯地に面する形で設営されている難民キャンプに、獣人達が居るのが目に入ると、剣を抜いて走り出した。
「放水開始!」
すでに殺傷許可は下りているものの、極力しないことが後々の円滑な外交に繋がる。
まず第一として放水砲、第二としてゴム弾、第三に殺傷となっている。
「水魔法だ!」
「くそ! 構わずいけ!」
「金は目の前だぞ!」
水に耐えながら進もうとする者もいるが、ぬかるんだ地面に足を取られ、高水圧で転倒する。
「注意しつつ全員を捕縛する! 抵抗するものは容赦するな!」
放水を受け、逃げようとするものを優先的にゴム弾で撃ち、一人残らず捕縛、基地内に連行し情報の聞き取りを行う。
憲法第九条は、世界が隔離された段階で廃案となっている。暴動から内乱に発展したとき、多くの日本人が殺された事で、なんの役にも立たないことが判明したためだ。
協力的ではないものの捕えた彼らの説明では、この国の名前はノーリスモルト、近くの領主ノプルン伯から逃げた獣人を捕まえる依頼が出され、冒険者や傭兵などが報酬を目当てに依頼を受けているとのこと。
さらに獣人の奴隷はノプルン伯爵の町にも沢山おり、主に労働力として使われているそうだ。
獣人達が逃げた方向はこの基地方面であり、今後はさらなら追跡者の可能性が出てきた。
こうなるとしっかりとした防衛設備の建設と、亜人の人達を保護するために難民キャンプではなく、しっかりとした防衛都市が必要となる。
しかし防衛都市のノウハウなどあるわけもなく、各国の協力者に問い合わせを行い、仮の国境を設け、そこに巨大な壁と堀の設営が適切であると判断された。
大量に輸送されてきた大型のヘスコ防壁を二段に重ね、5kmにも渡り設営し半島を封鎖するように塞ぐ。
少なくとも突破するには苦労する上に防衛が容易になり、海上からくるならば、艦隊による防衛もできる。現在周辺海域の調査中であり、航行できる範囲は非常に限られるが。
何にせよ亜人族が相当数増えたとしても、保護することは可能となった。
保護が始まってから3か月、獣人代表者であり、真っ白な体毛が特徴的な狼獣人ルファスから要望が上がった。
「いつまでも食事まで世話になっているのは心苦しい。 農業や畜産をさせてもらえないだろうか」
それは自活したい為農業と畜産をしたいということであり、拒否する必要性もないため数日後に許可が下り、半島内で獣人の人達が農業や連れてきた獣の畜産も始まる。
不思議な事に畜産動物は地球の動物と非常に酷似しており、体色や体毛の色の違い以外差異は認められなかった。
サンプルとして提供を受けた体毛や採取した血液からも地球の動物とほぼ変わらず、疫病などの心配もなかった。
対価として鉈やスコップなど簡単な作業道具の提供をすると、品質の違いからかなりの驚きと、素晴らしいものを頂いたと感謝をされるものの、日本としては量産品であった。
そのころ、日本を除く各国では、新たなフロンティアの開拓で忙しく、そこに住む象にも匹敵する巨大な獣達に大して、軍を派遣して対応していた。
新たな資源、新たな動植物、各国は先を争って開発しているため、面倒ごとに対応をしている日本に積極的に構っている余裕などない。
こっそり投稿したのにもう気付かれてる!?Σ(´∀`;)
おそ露西亜おそ露西亜
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル