神々の尖兵   作:揚物

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45.正式な外交処理・大国と言う事

 再び兵団を派遣しようにも他国からの流通が滞り、国内が乱れ始めたために対ワイバーンの準備も進められず、トロン王国への侵攻は止まっている。

 7カ国中5カ国がトロン王国についたのもあるが、ワイバーンを所有していると言う噂が広まり、トロン王国に対して威圧的に行動を取る国家は減った。

 この世界にとってワイバーンは一騎当千の存在、ワイバーンの竜騎士ともなると数千の軍全に匹敵するらしい。

 

「この度は申し訳なく、何卒良い計らいを」

 

 トロン王国が軍を送っただけで、ソミ国は降伏し全ての獣人を引き渡し、代わりに交易の再開を打診され余裕がないことは分かった。トロン王国としても獣人が最優先である為矛を収め、他国に対してソミ国との交易を再開する主を発表した。

 しかしトウホ国は獣人の引き渡しも降伏も拒否し、徹底抗戦を選び残りの二カ国と交易を続けている、トウホ国・ラオザ国・ビーワ国、この三カ国がおもに敵対する方針を取る事を選んだ。

 これからはその三か国を主に敵対国家として、トロン王国は活動を行う。

 

 

 

 

 ノーリスモルト国 子爵地 コロン都市

 ノーリスモルト国に対する為、トロン王国北部、つまりノーリスモルト国南部にある国に旅商人に偽装した一団が都市に潜入していた。

 

「随分と発展していますね」

「トロン王国とは大きな違いです」

 

 阿部三等陸佐に率いられる偽装商隊、立ち並ぶ街並みは10か国とは異なり、ある程度整理され粗雑差が少ない。

 道も石畳ではあるがきっちりと舗装されており、荷車や馬車が進みやすいように整備されている。

 

「奴隷は、どうやらそれほど多くないようですね」

 

 周囲にはトロン王国とは異なり獣人奴隷をあまり見かけない。居たとしてもそこまで酷い姿をしておらず、10か国連合の平均的奴隷の扱いよりはずいぶん良いようだった。

 そこまでやせ細っておらず、傷んではいるがまともな服を着ている。

 

「奴隷の効率的な運用方法でもあるのでしょう。 そう言った面でも10か国より進んでいるといえますね」

 

 阿部三等陸佐は冷静に状況を調べながら、情報を前もって得ていた商人ギルドを訪れ、再び商店を開く許可を得る。

 このためにトロン王国に訪れていたノーリスモルト国の商人に、金銭を渡して紹介状を書いてもらうことでスムーズにギルドの許可と商店を開く当てを得ていた。

 大通りから2本横道に入った商店、倉庫も併設している為店は限られてしまったが、偽装商隊の希望通りの店を確保する事が出来た。

 また一歩ずつ、影響力を高め侵食していく。亜人族への迫害を阻止するために。

 

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