神々の尖兵 作:揚物
録画した映像から、文明程度が違い過ぎて理解されなかった点と、現代と思考が違い過ぎるため、歴史学者達による当時の文明レベルの外交について調べる必要があるとされた。
外交についても平和的なものは弱腰とみられるため、まともに相手をされないことから、理解できるレベルで武力を見せるべきではないかと議論がなされている。
外交部隊は特定地域基地に戻ったものの、無人偵察機による城塞都市を調べると、兵力を纏めて様子が見られた。
目的はおそらくここ特定地域基地であると思われる。
「ルファスさんの話では、魔法というものは、我々の火炎放射器・ワイヤレス高圧スタンガン・水圧砲程度の危険性がある。注意するように」
それ相応の地位がある者を捕え、まずは外交交渉の場に立たせなくてはならない。
国境線には増設された水圧砲や暴徒鎮圧用装備の充実が行われ、防備の強化が行われていた。
「スタングレネード及び暴徒鎮圧用催涙ガス用意できています」
確認できているのは400名程度であり危険性はそこまで高くはないはずだが、何よりも程度が不明な魔法に対して注意が必要であった。
自衛隊員は難民及び自らを守るため、物資の輸送及び巡回の強化を進める。
二週間後、国境の防衛ラインから兵隊の姿が見え、対話を行う余地もなく、騎兵や兵士が剣を握り駆け始める。
「鎮圧開始!!」
水圧砲による強力な放水によって兵士や騎兵が止まったり倒れるものの、盾を持つ兵が少しずつ進んでくる。
「催涙ガス 投射!」
暴徒鎮圧用に用意されていたものを面投射、一体が催涙ガスによって白い煙に飲まれていく。
後は脅し用の火炎放射器とゴム弾しかない。
それで終わらせられなければ、射殺を考えなければならない。
さすがに射殺は避けたいと、自衛隊員はみな催涙ガスで諦めてくれるよう願っていた。出来る限り平和的でありたい。
総隊長であるフォトン・モリアルは、涙と咳が止まらず侵攻することができずにいた。
「なんだ、ゲホッ これは!?」
「わっ、わかりませ ゲホッ」
副長もまた催涙ガスに巻き込まれているのだが、何が起きているのか理解できず、冷静に判断できず煙を払おうと、混乱している中時折振るわれる剣や槍だけが動いている。
命令が届かなくなった兵士たちは混乱し、その場に伏せたり目と鼻を抑えて苦しんでいたりと、すでに戦闘を継続できる状態にはなかった。
その状況を見た日本側はガスマスクを着用し、ワイヤレススタンガンによって一人ずつ捕えていく。