神々の尖兵 作:揚物
日本は現在国際法に則って対応をしている。
それでも大人しいのは一般兵だけで、指揮官クラスになると横暴であり、日本側の聞き取りにさえ応じる事はあまりなかった。
剣を交えたわけでもなく、一方的に制圧された事で力の差を理解が出来ていなかったのだ。
日本側としても武力外交は適切ではないため、出来うる限り丁寧に話しているのだが、ここまで思考が異なると、かなり時間を要するだろうと考えられていた。
防衛省 会議室
「無理やりにでも対話に引っ張り出す方法はないのか」
「物資庫なりを吹き飛ばすのが一番平和な方法でしょうね」
CIAから派遣された局員が、情報を整理し説明をしていた。
状況を理解させなければまず対話の場に立たない相手である以上、このまま逐次投入されるか、大量に送られてくる兵士を捕えていてはきりがないことを、CIAやMI6などから伝えられていた。
手段は選ばずとでも言おうが、情報の蓄積はCIAやMI6のほうがはるかに適切な対応を導き出せていた。それは前世界で色々やったという証明でもあるのだが、それが現状を比較的正確に当てはまっていた。
「日本としては武力は避けたい。が、そうもいかないというわけか」
「小学生に大人の法律を理解させようとしても無駄です。中世文明と現代ではそれほど倫理観に差があります」
現代でも、先進国と発展途上国では倫理観に差が大きく、間を取り持つのは非常に難しい。
現状では捕えただけで死者は出していないが、考え方によっては命を取らない・取れない臆病者もしくはそれくらいの力しか持たないと認識されるだろう。
それが各国諜報員が今までの経験から算出した応えであった。
「軍事圧力をかけても、利権を大事にする者達が譲らないでしょう。支配者と言うのはどこも絞首台で首が吊られるまで、自らの財産や権限を手放さないものです」
CIAやMI6,モサドの助言に、頭を抱える防衛省の職員たちはどうすればよいのか悩むこととなる。
会議を繰り返すも、都合が良い相手に頭を挿げ替える、それ以外平和的ともとれる方法はないようであった。
宗教的に亜人を虐げる以上、他の宗教を台頭させるか、宗教の原典を調べ、事によっては完全に弾圧するか廃教とするしかない。
最適な事は原典の解釈によっては亜人への弾圧が間違いであり、共存共栄を主とした教義に切り替えなければならない。
宗教問題は数年で解決することはなく、各国の専門家と会議を行いながら、まとまらない方針の会議を繰り返す。