三井、宮城の原作との差違を見せようとすると何故か桜木も出てきちゃいました...
このままみんな強化しちゃうかもです。
余談はこの辺で。本編へどうぞ。
練習がはじまり、ランやステップをこなしていき、ボールを使った練習に入った。
「...いまから何するんだ?」
桜木は何をして良いのかわからず、立ち尽くす。
そこに赤木がやってきた。
「彩子、こっちにきてくれ!」
「どうしたの、赤木センパイ」
「桜木を頼む、初心者だから基礎をみっちりやってくれ」
「...??」
「わかったわ。
よし、桜木花道!
こっちで基礎をみっちりやるわよ」
部員たちがコートで過酷な練習をする中、桜木は一人コートの隅っこでひたすらドリブルをついていた。
ダムダムダムダム...
「なぜ俺だけがこんな」
「ドリブルはバスケットの基礎の基礎よ。
ドリブルができなきゃ何もできないわ!」
ダムダムダムダム...
「もっとこう、俺のスラムダンクの練習とかが」
「なーに言ってるの桜木花道!
そんなことよりドリブルよ、次は左で100回ね」
ドリブルの練習はこの日だけでなく連日続けられていた。それに伴い、桜木はストレスも大きくなっていった。
___そんな日が1週間続いた
ダムダムダムダム!
「彩子さん、いつになれば基礎は終わるんですか」
「そうねえ、そろそろ次のステップに進んでもいいかもね。
じゃあ次はパスをやりましょうか」
「パス...?」
.....
桜木花道は限界を迎えていた。
スポーツなどやったこともない彼にとって基礎の練習は 屈辱だった。基礎こそがスポーツにとって最も大切であるが、それに気づけぬまま怒りは爆発しようとしていた。
___そんな時だった
ガラッ
体育館のドアが開かれ、白髪の太ったおじさんが入ってきた。
桜木はストレスをぶつけるかのように凄んで言った。
「おい!!、ここは関係者以外立入禁止だ!!」
「なんだね君は、なんだその髪は」
「ジジイに髪のことを言われる筋合いはねえ、ホラ出てった」
バシィ!
彩子のハリセンが桜木の頭をはたいた。
「あ、彩子さん何するんですか」
「コラァ! 桜木花道!
この人はうちのバスケ部の監督、安西先生よ!」
「監督...?」
ゴンッ!ゴンッ!
遅れてやってきた赤木と三井は桜木に拳骨を落とした。
「なにすんだ、ゴリ! ミッチー!」
「このたわけが!!
スミマセン、安西先生。
この男にはよく言って聞かせますので。」
「バカヤロウ、安西先生になんて口きいてやがる」
「ホッホッホ、まあまあ、知らなかったことですから。
それより赤木君。 みんなを集めてもらえますか?」
赤木は部員達に号令をかけ、安西の前に集めた。
「フム、みなさん頑張っているようですね。
うちは昨年の頑張りで今年はスーパーシードです。
なので経験を積むために練習試合を決めてきました。」
「練習試合...!
安西先生、どことやるんですか?」
「陵南です。」
エエッ
「あの陵南と練習試合」
「天才仙道がいるあの陵南か」
「おもしれえ、去年の借りは返すぜ」
「ホッホッホ、練習試合に向けて今から一年生対上級生でゲームをしましょうか。」
.....
10分×2のゲームが行われた。
ジャンプボールは流川と赤木
「負けんぞ」
「勝つ」
それでは始めます、を合図にボールが上空に投げられる。
「「オウ」」
結果は互角。
「なんだと?!」
「チッ...」
「赤木がジャンプボールで互角だと?!」
「あの赤木が、流川...あの身長差で...凄いやつだ。」
コートの外で彩子が呟く
「あいつは勝てると思ってたみたいだけどね」
ボールは宮城が確保。上級生からスタート。
まずはセオリー通り全員がボールを触る。そしてエースが仕掛ける。
「俺と勝負だな、流川」
「負けねえ」
フェイクを仕掛けるが流川はかからない。三井はドリブルインそして急ストップ。
流川がブロックに飛ぶ。
しかし、三井のシュートは既に手から離れていた。
「なんだと...?!」
三井のシュートは綺麗な弧を描き
ザシュッ
「あめーよ、流川」
「ナイスだ、三井」
赤木と三井は拳を合わせる、それをみて宮城は笑った。
「流石三井サン」
ザワザワ
「なんて速さだ、あれが湘北のエース三井先輩...」
「あのクイックリリースでなぜ入るんだ...?」
しかし、このプレイがこの男に火を付けた。
「次はお前の番だな、こい」
「フン」
なんと流川も先ほどの三井と同じプレイ、しかし最後のシュートだけが異なっていた。
ブロックに跳んだ三井は届かない、そして驚愕する
「ドライブインから急ストップでフェイダウェイだと...?!」
ザシュッ
「返したぜ」
「ナイス流川!!」
「すっげえ!」
赤木が後ろから三井に声をかける
「なるほど、流川楓か。どうやら本物のようだな」
「おもしれえ、あれでまだ1年ならこの先が楽しみだな」
三井vs流川
の構図が出来上がる中、この男が黙っていなかった。
「三井サンに気とられすぎ」
宮城が3ポイントラインからノーマークで打つ。
ザシュッ
「チビだからいつでもブロックできるとでも思ったかい?」
「ナイスだ! 宮城!」
その後も流川がダブルクラッチで決めれば、三井、宮城の外と赤木の中で決める。
そうなってくると、流川には三井のフェイスガードが張りつき点数がストップ。しかし、一年生にはこの3人を止められない。
流川がディフェンスで赤木をブロックし、そのままワンマン速攻でダンクを決めるも、チームとして一年生では全くもって敵わなかった。
ゲームにでている一年生も面食らっている
「経験値が違いすぎる...」
「流川は食らいついているんだけどな、相手があの三井先輩じゃ仕方ないよ」
「宮城先輩は速いし外がある、ディフェンスできっこないよ」
「去年のスタメンが3人もいるんだ、勝てなくても仕方ないよ」
そんな様子をコートの外から見ていた桜木に安西は声をかけた。
「桜木君と言いましたね」
「なんだジジイ、試合に出してくれんのかよ」
「いいですよ、桜木君。
ただし、今から言うことを覚えてください。」
「...?」
ピピー
「なんだ? 桜木がでるのか?」
「フッ、この天才が出るからにはこの試合勝ーつ!」
「まだ桜木には何もできんだろう」
しかし、その桜木にいきなりチャンスが訪れる。
「桜木君!」
「オウよ!」
パスを受けた桜木はドリブルで上がっていく。その様子を見ていた部員達は目を見開いた。
「あいつ、この一週間でここまで上達したのか...?!」
「俺より速い...」
その様子をみて三井が声をだす。
「面白え、桜木には俺がついてやるよ」
「ミッチー勝負だ!!」
ドリブルで突破を試みるが、三井を抜くことができない。
「あめーよ桜木、それじゃ俺には勝てないな」
「ああっ!」
ビシッ!
「三井さんのスティールだ!」
そのまま三井の単独速攻によりレイアップが決まる。その後も桜木は三井に挑み続けるが、シュートができない桜木には三井を抜くことができなかった。ディフェンスでも流川が赤木を止めても、桜木は三井を抑えることができずどんどん点差は開いていった。
「くそっ...!」
しかし、その状況とは裏腹に三井は別のことを考えていた。
『こいつ...この1on1で体の使い方やハンドリングが急激に上手くなってやがる。
それにドリブルのパワーも上がってきている...。』
そして三井はコートの外にいる安西を見た。
目が合い、頷く安西を見て三井は自分の予測が正しかったことを確認し、笑みを浮かべた。
「なるほど...」
「なに笑ってんだ、ミッチー」
「まるでスポンジ、すげえ吸収力だ」
「??」
「でも、俺に勝つには100年早え!!」
スティールを狙う三井、しかし
「そーくると!!」
「なに?!」
桜木はわざと隙をつくり三井を誘い込んだのだった。
「桜木が三井さんを抜いた!」
「いけー! 桜木君!」
ドリブルでゴール下へ向かう桜木。しかしヘルプで赤木が寄ってくる。
『こいつはパスしない、必ずダンクにくる。』
赤木はそう判断し、桜木を待ち構える。
そして桜木はペイントラインから踏み切り跳んだ。
その瞬間安西が立ち上がる。
そのジャンプは見ていたものは衝撃を受けた。そして晴子には既視感があった。
桜木が飛んでいる間、まるで時が止まったかのような、そんな感覚である。
「どけええええ、ゴリ!!!」
ドガァァン!!
.....
「ハァ...ハァ...」
そして止まっていたかのような時間が急激に動き出す。
「うおおおおお、桜木が赤木先輩からダンクしたぞ!!!」
「更にその前に三井先輩を抜いた!!」
「すげえぞ!! 桜木!!!」
「スゴい、スゴいわ!! 桜木君!!」
安西はコートの外から呆然と桜木を見つめていた。
そしてふと呟いた。
「見つけた...」
ピピー
笛の音が鳴り、ゲーム終了を知らせる。
結果だけを見れば上級生の圧勝である。しかしながら、全員の脳裏には最後の桜木のプレイが焼き付いていた。
ありがとうございました。
次の話はまた書き進め、出来上がり次第投稿したいと思います。
興味をもって下さった方、今後ともよろしくお願いします。