三井寿がグレない話   作:にじくじら

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お久しぶりです。

色々とバタバタしており投稿が遅くなってしまったこと、謝罪致します。
新生活にもなれてきたので、投稿を再開させていただきます。
お付き合いいただける方は是非読んでいっていただけると嬉しいです。
コロナウイルスで日本が混乱しております。皆様も体調には十分気をつけてお過ごし下さい。

それでは、どうぞ!


3 練習試合

練習後、廊下にて

 

「三井、どうだ今年の一年は」

 

赤木が着替えながら問う

 

「まあまあだな」

 

「三井サンは厳しいっすね」

 

宮城は苦笑いでそう言い、一呼吸した。

 

「流川はやっぱりすげえな、正直そこらの高校なら即エースだ。三井先輩とも充分やりあえてたし」

 

「俺はまだまだ全力じゃねえよ」

 

「そうだとしてもだ。それにあの桜木...まだまだ素人だが最後のダンクは今でも信じられんわ」

 

「わざとブロックにいかなかったくせに何言ってんだよ」

 

「ダンナならブロックいけたでしょ」

 

「フッ...心強い1年が入った。これで今年こそ全国制覇ができるかもしれんな...」

 

3人は無言で頷きあった。

 

 

 

 

 

.....

 

 

 

 

 

それから数日

 

ついに桜木は基礎コースから卒業し、部員達と混ざり本格的な練習を行っていた。

 

 

「桜木、ちょっとこっちこい」

 

練習後、赤木が桜木を呼び出した。

 

「なんだよゴリ、俺になんかヨウか」

 

「桜木お前、まだ動く体力は残っているか」

 

「オウよ、スタミナの鬼であるこの桜木には限界などナイ!」

 

「今から見せる動きをお前に教える。小暮、ボールを頼む」

 

「わかったよ」

 

「...?」

 

 

桜木が二人の会話を不思議そうに見つめる中、小暮がリングにボールを投げた。

 

ガンッ

 

両手で投げられたボールはリングの手前で弾かれ、ボードに当たり跳ね返る。

 

桜木がその軌道を目で追っていると、隣にいた赤木はボールを確保せんと飛び上がった。空中で力強くボールを

掴んだ赤木はそのまま地上へと降り立った。

 

ドンッ

 

「桜木、今からこれをお前に習得してもらう。」

 

「ただ外したボールを取るだけじゃねえか」

 

「そうだ、桜木。試合ではシュートが100%入るわけではない。だからこそ外したボールを取ることができれば、それは大きなチャンスに繋がるんだ。このリバウンドという動きはそれほど大切なんだ。」

 

「ホウ...」

 

「リバウンドを制するものはゲームを制す。こんな言葉があるくらいだ。どうだ桜木、ワクワクしてこんか。」

 

「リバウンドを制するものはゲームを制す...」

 

「天才ならこのくらいは朝飯前だと思うけどな。」

 

「よかろう、既にバスケットを制したバスケットマン桜木。次はリバウンドを制すとしよう。」

 

 

 

 

.....

 

 

 

その後赤木と桜木はリバウンドの練習を行っていた。

 

ガンッ

キュッキュッ

 

「ちがーーーう!!」

 

「なんだよゴリ!」

 

「お前は場所取りがなってない! いいか、リバウンドは場所取りが肝心なんだ。良いポジションを確保するためにスクリーンアウトで敵を締め出す。いくらジャンプ力があろうとも、良いポジションを取られてはリバウンドも取れはせん!」

 

「ムムム...」

 

「もう一回だ!」

 

 

 

 

コートの反対側から二人の様子を見て三井が言う。

 

 

「あいつ、桜木に相当期待してんだな」

 

「...センパイ、まだっすか」

 

「おっと、すまん流川。それとも、あっちには負けてられねえってか?」

 

 

練習後、三井が赤木同様に流川に声をかけたのだった。

「流川、エースの座をかけて1on1しねえか」

そんな挑発を受けて黙っていられなかった流川は、その声に応じて勝負を挑むのであった。

 

 

「お前からでいいぞ、このくらいのハンデはねえとな」

 

「...負けねえ」

 

「この前は中途半端だったからな、今日は真剣勝負といこうか」

 

「...」

 

 

ギンッ

 

流川が急加速のドリブルで真っ向勝負に行く。しかし三井がそれを読み、コースに入り一度止める。流川がステップで揺さぶるも三井は引っ掛からない。そこで流川は三井に体重を預け、フック気味のワンハンドシュートを打つ。

 

 

ザシュッ

 

「1本目から決めやがったか」

 

「たりめーだ」

 

「いいぜ、勝負はこうでなくっちゃな」

 

 

 

流川は腰を落とし、三井がどうくるか予測する。

 

「それじゃ、距離が足りねえんじゃねえのか」

 

 

そういうと三井は予備動作もなく常識離れしたスピードで、3ポイントラインからシュートを放つ。

 

「なに?!」

 

 

三井から放たれたシュートは綺麗な弧を描き、リングに吸い込まれた。

 

 

「ほら、次はお前の番だな」

 

「フン、次も決める」

 

 

そういいながらも流川の脳裏には先ほどの三井のプレイが繰り返し浮かんでいた。

『これが三井寿...本物じゃねえか。構えからリリースまでの速度が異常だ。こんなやつ見たことねえ...!』

 

 

「...おもしれえ」

 

 

流川は本人が気づかぬうちに笑みを浮かべていた。

 

 

「良い顔だな、こいよ流川」

 

 

流川は先ほどと同じく鋭いドライブを仕掛ける。三井がそれに反応して進路を塞ぐ。ここまでは同じプレイだ。しかし、この先が異なっていた。鋭いドライブから真上に飛び上がるとすぐさまシュートを打ったのだ。三井はそれを理解しブロックに行くが届かない。

 

「こいつ...!」

 

 

ガンッ...スパッ

 

一度リングに当たったが、浮き上がったボールはリングの中央に吸い込まれた。

 

 

「決めたぜ」

 

「やるな、次はオレだ」

 

 

三井もまた、流川に対し考えていた。

『あの鋭いドライブから、なんて高い打点のシュートだ...。まだ粗さはあるがこいつは化けるぞ...』

 

 

先程と異なり、流川はいつでもブロックに行けるよう近距離でディフェンスについていた。三井はゆっくりとドリブルでゴールへ近づいていく。

流川はこう考えていた。『シュートか、次だ』

その読み通り、三井はシュートを放った。

『?!』

しかし流川のブロックは届かない。

三井は後ろに飛んでシュートを放っていたのだ。

 

 

スパッ

 

 

「まあ、こんなもんだ」

 

「...」

 

 

 

その後、流川が強引に仕掛けるも三井のスティールで呆気なく攻撃終了。

次の攻撃、三井は先ほどまでのプレイを布石としシンプルなドライブからリバースレイアップを決める。

流川が負けじと中距離からシュートを沈める。

三井はフェイクから完全に流川を抜きレイアップを決める。

 

 

「俺の勝ちだな」

 

「...今日のところは」

 

「フッ...まだまだお前には負けねえよ、いつでもこいよ」

 

「...ウス」

 

 

 

 

.....

 

 

 

 

 

二組の居残り練習が終わった後、3年の3人は話し合っていた。

小暮が二人に問いかける。

 

「お疲れ、二人とも。

桜木と流川はどうだった?」

 

「桜木の身体能力は底が知れん。ジャンプとスピードだけの男かと思っていたが、パワーもかなり強い。このまま力をつけたら俺でも危ういかもしれん。」

 

「そこまでの男か、桜木は」

 

「ああ。 そういうお前はどうだったんだ、三井」

 

 

目を瞑り、先ほどの様子を思い出しながら答える

 

「オフェンスはすげえ、神奈川でもあいつを止められるやつは数えるほどだろうな。」

 

「お前がそこまで言うのか」

 

 

ああ、と答え、悪い笑みを浮かべながら続ける。

 

「だが、ディフェンスはまだまだだな。」

 

「厳しい男だな。」

 

 

小暮は優しい笑みを浮かべながら呟く。

 

「だが、あの驚異の1年コンビが伸びれば全国制覇も夢じゃないよ」

 

「小暮。 ああ、今年こそ全国制覇だ。」

 

「俺たちにとっては最後の夏だからな...」

 

 

 

 

.....

 

 

 

 

 

そして陵南高校との練習試合当日

 

 

 

 

「「「チューース!!」」」

 

 

!!!!

 

「来た、湘北だ!」

 

「三井に赤木だ」

 

「流川に...なんだあの赤いアタマは!」

 

 

「ハッハッハ、この天才にビビっているようだね」

 

ゴンッ!

 

「バカタレが、おとなしくしてろ」

 

「いてぇ」

 

「どあほう」

 

 

湘北が騒がしくしているなか、一人の男性が近寄り声をかけてきた

 

「安西先生!! 申し訳ございません、遠いところからわざわざおこし下さり...」

 

「イヤイヤ、近い近い」

 

「本来ならこちらから伺うべきところを...」

 

「今日はよろしくお願いします」

 

「お願い致します、しかし練習試合ですが昨年の借りがありますので負けませんよ」

 

「ホッホッホ、お互いに頑張りましょう」

 

 

彼は陵南監督の田岡茂一。その後赤木や三井に声をかけベンチへと戻っていった。

それと入れ替わりで陵南主将が挨拶にやってきた。

 

 

「陵南主将、魚住です。よろしくお願いします。」

 

 

「なんだあいつ、ゴリよりでかいぞ!」

 

「(でけぇ...)」

 

赤木が握手を求める

 

「よろしく」

 

しかし、魚住は応じず赤木と顔を会わせずに呟いた。

 

「オレが勝つ」

 

 

陵南主将魚住 202 cm、湘北主将赤木 197 cm

その長身の二人組を見て桜木は魚住のあだ名を閃いた。

 

「ボス猿...」

 

 

 

そして試合開始の笛がなる。

 

ピピー

 

 

「赤、湘北。白、陵南。で始めます。」

 

 

ジャンプボールが投げられ、二人の主将が空中のボールに手を伸ばした。




次回、仙道登場!
個人的には原作最強だと思ってます。

また続きを読んで頂けるよう、急いで書いていきます。
よろしくお願いします。
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