三井寿がグレない話   作:にじくじら

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お久しぶりです。なかなか進まなくて遅れてしまいました。申し訳ございません。
現在新型コロナウイルス感染症の影響で外にほとんど出れていません。自粛期間も長く、様々な感情を持っていらっしゃると思いますが、落ち着くときまで頑張っていきましょう。
では、本編へどうぞ。



4 vs陵南(前半)

 

湘北高校 スタメン

PG 7 宮城(2)

SG 14 三井(3)

SF 5 木暮(3)

PF 11 流川(1)

C 4 赤木(3)

 

 

陵南高校 スタメン

PG 8 植草(2)

SG 6 越野(2)

SF 5 池上(3)

PF 7 仙道(2)

C 4 魚住(3)

 

 

_______________

 

 

 

「オヤジ、俺の出番はいつくるんだ」

 

「ホッホッホ、まだ始まったばかりですよ」

 

 

桜木は試合開始からベンチで不貞腐れていた。未経験者であった彼がいきなりスタメンに選ばれるはずはないのだが、彼がそんなことを知る由もない。しかし、そんな彼を安西は一言で黙らせた。

 

 

「君は秘密兵器ですから。」

 

「秘密兵器...」

 

「出番はもう少し後にやってきますよ」

 

「よかろう」

 

 

 

桜木と安西が話している間に少し試合も進み、コートではお互いに少しずつ力を見せ始めていた。そんな中ある男にボールがいった。

 

 

「おお、仙道にボールがいったぞ!」

 

 

体育館がどよめく

 

 

「センドー?」

 

「仙道はね、陵南のエースよ。去年の試合ではあの仙道にやられたようなものよ。」

 

「そんなにすごいのか?」

 

「赤木先輩も三井先輩も、あれほどの選手は見たことがないって。」

 

「ホー」

 

彩子の話を聞きながら桜木は仙道を見つめる。

 

 

 

ボールを持った仙道に流川がつく。

 

「(ム?!)」

 

仙道はワンフェイク入れ、鋭いドライブを決めた。

 

流川は彼を振り替えって見送るのみ。

 

 

「こい、仙道!」

 

赤木がゴール下で待ち受ける。

しかし、彼がブロックに飛んだときには既にボールを持っていなかった。

 

赤木の背中でボールを受けた魚住はノーマークでダンクを決める。

 

「仙道...!」

 

「よおし! ナイスだ仙道!」

 

 

「おもしれえ」

 

「ん?」

 

 

あっさり抜かれた流川の背中が燃えている。

湘北の攻撃、流川が外でボールを受け仙道と対峙する。

 

「こいよ、流川」

 

ドリブルでゴールに向かう流川、着いていく仙道。

 

 

「ルカワ!」

 

「流川! 無茶はよせ!」

 

「決める」

 

「抜けてないぞ!」

 

シュートにいく流川、ブロックせんと仙道も跳ぶ。

 

バスッ

 

「あの一年、ダブルクラッチだと?!」

 

「流川楓...」

 

流川が仙道を見ながら呟く。

 

「決めたぜ」

 

「おもしれえ」

 

ここから流川と仙道の攻防が繰り広げられた。しかしながらオフェンスでもディフェンスでも仙道のが格上であることには違いなく、流川は必死に着いていくような形だ。

 

しかし、この形は試合開始前に安西から指示がでていたものだった。

 

 

 

________________

 

 

「流川君、君は仙道君をマークしなさい」

 

「安西先生! 仙道は俺が...」

 

「昨年、三井君がついていたときにはヨコの対応ができてもミスマッチでやられました。赤木君は魚住君についていると仙道君を常に考えることはできない。だから身長差の無い君がやるしかないんだ。できますか?」

 

「やります」

 

「三井君、その分君にはオフェンスで働いてもらいますよ。陵南のゴール下は魚住君、仙道君を除けば高くない。君でも十分に勝負できます。陵南がマンツーマンで来るのであれば三井君に回してください。」

 

「わかりました」

 

 

__________________

 

 

 

「三井!」

 

三井が赤木からボールを受け越野と対峙する。

シューターである三井を警戒し、越野はあまり距離を取らずディフェンスをしている。

それを逆手にとり、シュートフェイクからドライブ。

魚住がヘルプで出てきたところに赤木へバウンドパス

 

「ウホッ!」

 

ドガッ!!

 

「「でたあ! ゴリラダーーンク!」」

 

「ナイスパスだ! 三井!」

 

「オウ」

 

 

陵南ベンチは静まり返る

 

「赤木に三井。厄介なコンビだ。流川も粗削りとはいえ、仙道とやりあえている。そしておそらくガードの宮城も成長している。やはりウチにとって大きな壁となるのは湘北で間違いない。」

 

「監督、どうしはるんですか?」

 

「昨年湘北に苦しめられたのは何故かわかるか。」

 

「ええと、赤木さんと三井さんのコンビプレイじゃないんですか?」

 

「そうだ。だがそれだけではない。攻め手が仙道しか無かったんだ。それでは仙道への負担が大きくなってしまう。」

「だからこそ、今年こそ全国へ行くために校長と掛け合って奴を謹慎から救いだしたんだ。」

 

「なるほど! それが福さんっちゅうことですね!」

 

「そういうことだ。福田! ブランク空けだが行けるか?」

 

「はい」

 

「お前のそのオフェンス力で仙道の負担を減らしてやるんだ。お前ならできるはずだ。」

 

「やります」

 

__________________

 

 

福田は陵南高校2年のF。昨年監督から厳しく指導をされ、プライドの高かった彼は練習試合中にも関わらず監督に暴力行為を行ってしまう。そのため無期限部活動禁止処分が下されていた。

 

__________________

 

 

コートでは、田岡の言うように陵南が攻め手を欠き、差が広がっていた。

 

湘北-陵南

16-8

 

ピピー!

交代です

 

越野と交代し、福田がコートに入る

 

PF 13 福田(2)

 

それに伴い、池上がSGとなり三井のマークに。

 

 

「13...? なにもんだあいつ」

 

「去年は出ていなかった選手だぞ」

 

 

「オウ、福田。フィニッシュは任せたぞ」

 

「任せろ」

 

 

仙道がボールを保持、流川がマーク。

 

「(次はどうくる...)」

 

そんな流川に対しあっさり中へパスを通す。

 

 

福田につくのは木暮、ディフェンスするがパワーでジリジリと押され簡単にポジションを許してしまう。

そのままターンアラウンドシュート。

 

バスッ

 

「ナイス、福田」

 

「オウ」

 

 

次の湘北の攻撃、宮城が中距離から打つがゴールに嫌われる。

 

「リバウンド!」

 

ポジションを奪い取り、福田がとる。

そのまま仙道へパス。

 

「速攻だ! 戻れ!」

 

流川が追いつく

 

「させねえ」

しかし仙道はその場で急ストップ、そのままシュートを決める。

 

ザシュ

 

「よしっ」

 

「流石仙道さんや!」

 

ピピー!

 

湘北のTOを知らせる笛がなる。

 

 

「フム、福田君が入って陵南には高さが生まれましたね。更にフロントラインはかなり強くなった。そこでだ、桜木君。君の出番ですよ。」

 

「おお! オヤジ!」

 

「桜木、リバウンドは俺たちが全て取るぞ。」

 

「この天才桜木に任せておきたまえ。」

 

「フッ、口だけなんてことはやめてくれよ。」

 

 

陵南ベンチでは

 

「富ヶ丘中の流川楓か、やはりやつは本物だ。流川はどうだ仙道。」

 

「思ってたより良い選手ですね。ディフェンスはまだまだだけど、オフェンスは県内でも屈指じゃないですかね。」

 

「そうか。三井の3Pがまだ目立ってはいないが、あれは湘北の大きな武器だ。とりあえずはマンツーで行こう。」

 

 

ゲームが再開する。

 

「おおお! あの赤アタマがでてきたぞ!」

 

小暮と桜木が交代し、流川がSF、桜木がPFに。

 

しかし、桜木の初陣。彼はとてつもなく緊張していた。

仙道が桜木に手を差しのべる。

 

「よう、でてきたか桜木。」

 

「...」

 

緊張のあまり仙道が見えず、スルーする桜木。

その後も

 

 

「花道!」

 

宮城からのパスを受け損ない、顔面にあたりコートの外へ。

 

 

福田のアタックに対し、ブロックに跳んだ桜木はそのまま福田を押し潰してしまう。

もちろん桜木はアンスポを取られてしまう。

 

※アンスポ(アンスポーツマンライクファール)は現代ver.のインテンショナルファウル。故意に、または悪質であるファウルに対する反則に適用。

 

 

「おい花道大丈夫か?」

 

宮城が心配するも桜木は緊張で聞こえていない。

すると流川が桜木の股間を蹴りあげる。

 

ドゴッ

 

「ッ?!」

 

悶絶する桜木、そして痛みが少しひき流川に怒りをぶつけようと立ち上がる。

 

「ルカワ、テメエ!」

 

「どあほう、緊張でガチガチ男。」

 

「ああ?! 誰が緊張してるって?!

ここからが本番だ、見てやがれ!」

 

 

福田のフリースロー、2本とも外し陵南ボール。

 

植草から福田にボールが渡りペイントエリアで桜木と対峙する。

福田が先程と同様にパワーでゴールに近づく。

しかしながら

 

「フンッ!」

 

桜木のパワーで福田は跳ね返されてしまう。

ならば距離ができたと福田はシュートへと跳ぶ。

 

「くらえ!ハエタタキ!」

 

バシィ!

 

「なに?!」

 

「ナイスブロックだ、桜木!」

 

一瞬で距離を詰める信じられないスピードと跳躍力でブロック。そしてそのままボールを空中でとり、ドリブルで攻め上がる。

 

「花道、こっちだ!」

 

桜木と宮城に対し、植草一人の2:1の状況。

桜木の頭にパスはなかった。

 

「行くぞ! スラムダンク!!」

 

ドガァン!!

 

「桜木ーー!!!」

 

「すばらしい...桜木君、君は...」

 

桜木はドリブルからフリースローラインから50cm程度のところから踏み切り、ワンハンドダンクを決めた。

 

「さっきのブロックといい、あの赤アタマ一体何者だ?!」

 

「イヤイヤイヤ、跳びすぎだろ!!!」

 

 

「天才!!!」

 

 

その後、仙道-福田ラインに桜木、流川は対応仕切れず何度か得点を許すも、桜木の作った流れに乗り湘北が9点リードで前半が終了した。

 

 

湘北-陵南

45-36





ありがとうございました。
仙道は後半本気を出してもらう予定です。基本的には原作通り行く予定ですが、一部変更がございますのでご了承下さい。お付き合い頂ける方は次話以降もよろしくお願い致します。
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