ビビッド&ウィッチーズ!   作:ばんぶー

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作中の季節ですが、春先ということにします。あおいの進級は、前年度から休んでいたあおいがこの春に帰ってくる際2年として扱われるのかまだ決まってなかった、という事にしてください 


第9話 あおい「次元の穴から来るもの」

時間を少し戻し、あおいとあかねが上空で待機していた時。もも達はやっぱり地下でおとなしくしていなかった。

 

 

もも「ここから見えるかな・・・」

 

 

れい「ねえ芳佳。いいのかしら。私たちこんなところにいて。あかねは地下の避難所に行くように言っていたけれど。」

 

 

芳佳「心配じゃないの?心配でしょ?それにももちゃんを1人にしておくなんて年上である私たちの責任能力を疑われるよ。」

 

 

そもそも年上としてももを無理やりにでも避難させるべきなのでは、と思ったが自分はもう気持ちで負けているので芳佳を言い負かすことは不可能だとれいは悟り、諦めて空を見上げた。そこは数分前にあかねとあおいが変身を行った砂浜だった。

 

 

もも「妹としては、なにが起こっているのか見ておく必要がありますからね。・・・あれはあおいさん、かな?」

 

 

芳佳とれいはももが貸してくれた双眼鏡で遠くに輝く赤と青の光の方を観た。これは管理局系列の開発部門が発明した最新のもので、遠くのものを鮮明に映し出してくれるカメラが内臓されている優れもの。祖父の部屋にあったものをももが勝手に持ち出したのだ

 

 

芳佳「2人とも飛んでるね。あおいちゃんって子は力持ちなの?」

 

 

もも「いえ、身体が弱くてなんども入退院を繰り返すお嬢様でこないだやっと体調が落ち着いたので一時的に退院した人のはずなんですが、昨日からお姉ちゃんに負けないくらいの元気っ子になってました。」

 

 

れい「・・ ・この島の空気にはすさまじい治癒の成分があるのかしら。」

 

 

芳佳「こりゃ記憶喪失もすぐなおるね。まったくあかねちゃんの言うとおり。」

 

 

もも「あの穴、なんですかね?双眼鏡にゴミがついているなんてことないはずですけど」

 

 

芳佳「穴?・・・穴、だね。穴だ。」

 

 

れい「なにかしら・・・。天井に書いてある空の絵に穴が開いたような、そんな風に見えてしまうわね。」

 

 

芳佳(次元の穴だ。あれ。)

 

 

ふとそんな名称が連鎖的に頭に浮かんだことに驚いた瞬間、芳佳の背筋を強烈な悪寒が走り抜け鳥肌がたつ。こめかみに強烈な痛みが走りそこを片手で押さえながら地面に落ちそうになる膝を支え彼女は無意識に叫んでいた

 

 

芳佳「くるッ!あかねちゃん、来るよ!!!!」

 

 

 

耳元で突然でかい声を出されてれいとももは思わず空から目を離してしまったが空からさす太陽の光が少しだけ何かに遮られたかのように弱まってしまったのに気付きまた空へ視線を戻した。

 

 

空にぽっかりあいた黒い穴が大きな力に引き裂かれるようにぐんぐんと広がっていく。その中からはこれまた黒く、しかし薄く光を放つ何か金属体のようなものが不快な音を出しながら海にむかって落ちてきていた。

 

 

芳佳「とめないと・・・!あれを出したらダメ・・・!」

 

 

れい「芳佳!?芳佳、どうしたの!?頭が痛いの!?しっかりして!」

 

 

<ドッッゴォォォォン!!!>

 

 

これまたれいは視線をあっちにいったりこっちにいったりさせるハメになった。空を睨みながらも頭を抑え苦しがる芳佳、そして頭上で雷が一度に何発も落ちたような轟音が鳴り砂浜の砂が一瞬飛び跳ねるほどの衝撃が空気を揺らした。

 

 

もも「く、砕けてく・・・!あおいさんがやったよ!あ、なに!?赤いのが・・・!」

 

 

ももはぐるぐると目まぐるしく変わる突飛な出来事に思考が追いつかず言葉足らずな実況を行うので精一杯だった。穴から溢れだす灰色の金属片の中から飛び出した赤い核を丁度あかねが追いかける場面だ。

 

 

れい「なにあれ?うっ・・・!」

 

 

赤い光を空に向かって吐き出しながら落ちていく赤い光源を見ていたれいはすさまじい頭痛に襲われ思わず双眼鏡を取り落とし、砂浜に膝をついてめまいを抑えようと目を閉じて下を向く。突然隣の2人がダウンしたのでももは大慌てだ。

 

 

もも「れいさん!?ど、どうしよ・・・。れいさん!?芳佳さーん!?」

 

 

芳佳「ああ、うん。大丈夫、もう落ち着いてきたから。それよりコアはどうなったの!?」

 

 

もも「こ、コア?なんですそれ?」

 

 

芳佳「あの穴から落ちてきたあの赤いのだよ!どこいったの!?」ユサユサ

 

 

もも「あわわわ落ち着いてください!お姉ちゃんが追いかけてたぶん壊したと思います!海のそばで爆発してましたから!」

 

 

芳佳「そ、そう。うん、ならいいんだ。」

 

 

芳佳はこめかみを手で押さえながら顔をしかめて砂浜の上にお尻をついて足を投げ出して座り込んでしまった。どうしたのか聞こうにも突然何か複雑そうな表情を浮かばせ考え込むような雰囲気を出されてしまいももはれいの背中をさするくらいしかやることが無かった。

 

 

れい「うー・・・ありがとうももちゃん。なぜだがあの赤いのを見てるとすっごく頭が痛くなって・・・。」

 

 

芳佳「れいちゃん。なにか思い出した?」

 

 

れい「それは・・・あなたは思い出したのね?」

 

 

芳佳「軽くだけどね。あれが何か解ったし・・・ちょっと混乱してるけど、もう少ししたら整理がつきそう。れいちゃんは?」

 

 

れい「ううーん・・・残念ながら・・・。こう、なにかがこみ上げてくるような感覚がふっとあったんだけどすぐ消えてしまったわ。」

 

 

れいは隠し切れない悔しさを息に混ぜて砂にむかって吐き出した。自分がなにか思い出せるヒントはあの赤い光に関連するものに潜んでいることは解った。これは大きな前進だろう。頭痛は酷いがとにかく記憶の手がかりを見つけたことはれいにとって喜ばしことだった。

 

 

芳佳「・・・」

 

 

しかし、記憶を取り戻したらしい芳佳の顔はすっきりとしたものではなかった。色々と混乱している、というのはうそではなかったが芳佳は自分の記憶をたぶんすっかり思い出していた。それでも整理がつかないと言ったのは、肝心のことが解らなかったからだ

 

 

芳佳(なんで私、ここにいるの??)

 

 

________________________________________

 

 

 

あおい「ふうう・・・やったぁ。」

 

 

あかねがアローンの核を破壊した事を遠目ながらに確認すると、あおいはやれやれと頭を振ると両手で腰に手を当てた。変身したことであまり気にならないが、消耗していた身体で全力の攻撃を行った反動は確実に感じる。たぶん変身を解除すると今度こそ倒れるだろうと今から冷や汗が出るが、それよりあかねが上がってこないことが気になった

 

 

あおい「海に落ちたりはしてないはずだけどなぁ。どうしたんだろ?」

 

 

<ゴゴゴゴゴ・・・>

 

 

あおい「あっ!穴がまた・・・!」

 

 

 

アローンを吐き出したあと急速に狭まっていったはずの穴がまた徐々に広がってきていた。あおいは下の方にあかねの姿が見えないことをもう一度確認すると、その手にハンマーを出現させ迎撃の体勢を整えた。不安からくる冷や汗と、消耗からくる疲労感の波が押し寄せてきている

 

 

ネイキッドインパクトのセイフティを解除し放つ技は、まさに必殺技。直撃させればアローンの装甲など容易く粉砕する。しかし、それを放つ時は敵を倒し戦闘を終了させる時だ。連戦を意識していない大技は当然もう一発打つ余力などあおいに残さないし変身も長時間保てない可能性すらある。

 

 

 

あおい「あかねちゃんはこっちが見えてるはずなのに・・・!あ、そうか通信ができたんだ!どうやるんだっけ」

 

 

 

しかし、もう遅かった。次元の穴はまだ先ほどアローンが出現した際の半分ほどしか開いていないにも関わらずその中心から光に包まれた人間大の球体を二つこの空間に吐き出した

 

 

 

あおい「うーっ、先制攻撃あるのみ!」

 

 

 

腕を引いてハンマーを後ろにやるとあおいは球体の片方をめがけて突っ込んだ。

 

 

 

あおい「えええええいっ!!」

 

 

 

声を張り上げながら全力をもって横振りで殴りつけた。垂直に球体に当たったハンマーはその衝撃を余すことなく伝導させた。ガラス球のようにあっさりと砕け散るさまを見てあおいは拍子抜けしたが、その破片を吹き飛ばす旋風が自分へめがけ突っ込んでくるのを見るとすぐに振りぬいたハンマーを身体を軸にぐるんと回転させると今度は頭上からまっすぐに振り下ろした。しかし、今度は手ごたえがない。視界の端に、なにかが左の方へ移動するのをとらえると距離を開けるため反対方向へ短く跳躍した。

 

 

 

「ちょ、ちょっとお待ちなさい!わたくしは怪しいものではありませんわ!!」

 

 

 

あおい「怪しい人はみんなそういうんです!甘んじて正義の鉄槌を受けてください!」

 

 

 

「そんな理不尽な正義たまりませんわ!とりあえずこちらも攻撃しませんから落ち着いて・・・」

 

 

落ち着け、といわれてあおいは素直に落ち着いてみた。相手はアローンには見えない。アローンと同じ方法で現れたが、あおいの目の前にいるのはたぶん人間だ。しかしその下半身は人間の足ではなく機械でできているようだ。足があるべきところにはロケットのようなものが二つついていて、その先から薄い青色の気体が放出されておりそれを推進力にして浮いているように見える。しかしその手に持っているものにあおいの目は釘付けになった。それは大きな大きな、マシンガン

 

 

 

あおい「お、女の子が飛んでるぅ!しかもめちゃくちゃ物騒なもの持ってるよぉ!!」

 

 

あかね『どうしたのあおいちゃん?アローンは倒したよ?』

 

 

 

この瞬間通信が繋がったようだ。どこからかあかねの心配そうな声が聞こえる。状況を伝えようとしたあおいだが目の前の状況はなお動いていた。もう1つの球体を内側から壊しもう1人同じような格好の人間が出てきたからだ。

 

 

あおい「ふ、2人になった!しかももっと大きい銃もってる!あかねちゃん速くきて速く!!」

 

 

もうあかねの言葉は耳に入らない。よく解らないがアローンと同じ場所から武器をもってやってきた謎の2人相手に落ち着いて友好的な態度をとれるほどあおいは大物ではなかった。ネイキッドインパクトを油断せず構えるとじりじりと間合いをつめながら声をかけた

 

 

あおい「な、なにものなんですか!?テロリストですか!?」

 

 

「いくらなんでもテロリスト呼ばわりとは酷くありませんこと!?ああ、確かにわたくし達の持っている武器は少々大きめですが・・・それでもあなたの持ってるものの方が怖いのですけれど」

 

 

「飛んでるのはおたがい様ですし。あの、とにかく落ち着いていただけませんか?攻撃する意志はありませんし。」

 

 

相手が大きな銃を背中に背負ってこちらになにも持っていないことをアピールするためひらひら手を振ってきたのを見たあおいはネイキッドインパクトを再び粒子に戻した。相手が武器をもたず話し合いの場を要求してきているのにそれでもなお敵意をむき出しにするのは無礼すぎる。それに

 

 

あかね「あおいちゃーん!」

 

 

あかねが到着したからだ。あおいが落ち着くのに必要なものはこれ以外なにも必要ない

 

 

あおい「この2人はアローンが出てきた穴から出てきたの。お名前は・・・聞いてなかった!」

 

 

「名乗らせていただきますわ。わたくしはペリーヌ・クロステルマン。ほらリーネさんも」

 

 

「リネット・ビショップです。リーネと皆さん呼んでくださいね。」

 

 

「私は一色あかね!こっちは二葉あおいちゃん!それで、2人は一体なんなの?」

 

 

ペリーヌ「直球ですのね。私達は501特殊戦闘部隊所属、ストライクウィチーズの隊員ですわ。作戦を実行中にネウロイが逃走するため発生させた次元の穴を通ってこちらの世界へ来たんですの。」

 

 

あかね「?」

 

 

あおい「軍人さん・・・ですか?あかねちゃん、おじいさんに聞いてみて?」

 

 

健次郎『悪いが聞いておった。スピーカーモードにさせてもらうぞ。わしはこの一色あかねの祖父、健次郎じゃ。諸君はアローンと同じく別次元から来たということか?』

 

 

リーネ「わあ信じてもらえた!普通こんなこと言うと頭おかしいと思われちゃったりすると思ったんですけど案外いけましたねペリーヌさん!」

 

 

ペリーヌ「わたくしもですわ。すんなり話しが通るとは運がよかったですわね。 ええそうです。わたくし達は限定的な手段ではありますが異世界へ跳躍する方法を有していまして、敵を追ってこちらへ来ましたの。そのアローンというのはわたくし達が現れた次元の穴から現れたものですわよね?」

 

 

あかね「うん。」

 

 

ペリーヌ「そう・・・。わたくし達の世界ではそれを『ネウロイ』と呼称しておりますの。赤いビームを撃ってきて、コアを破壊すれば倒せるという特徴も一致しますの?」

 

 

あかね「うんいっしょ。」

 

 

リーネ「なら、ネウロイはこの世界に逃げ込んでたってことでしょうか?ならやっぱりここに・・・。すいません!私達と同じようにここにやってきた人を知りませんか!?宮藤芳佳って言う女の子なんですけど!」

 

 

あかね「芳佳ちゃんなら今日のお昼ごろ海岸で拾ったけど、なんか記憶喪失みたいだったからお家で休んでもらってるよ。そっか、芳佳ちゃんは異世界からきたのか・・・」

 

 

あおい(え?私が寝てる間にそんなことあったの・・・?そういえばあかねちゃんの後を追ってた時にだれかいたような)

 

 

話の腰を折るのもあれなのであおいはそのことについてあかねに問うようなことはしなかった。一方あかねが芳佳をしっていると聞いた瞬間のリーネは顔を輝かせたが記憶喪失であると聞くと今度は顔を真っ青にかえた。

 

 

ペリーヌ「海岸で拾った、ですって?それに今日のお昼?太陽の位置的に・・・今は夕方くらいですわよね。おかしい、宮藤さんが消えてからもう三日はたつはずですが・・・ちょっとリーネさん落ち着いてくださいませんこと?」

 

 

リーネ「ペリーヌさん気にならないんですか!!?ああ芳佳ちゃん・・・せっかく見つけたのに記憶喪失だなんて・・・」

 

 

ペリーヌ「心配してないわけないでしょう?そもそも!ネウロイの次元の穴を見つけた瞬間周りの制止もガン無視して考え無しに飛び込んでいくとは危険すぎますわ!今回宮藤さんがいる空間にこれたのはたまたまだったんですわよ!?」

 

 

 

リーネ「そういえばなんでペリーヌさんついてきたんですか!?」

 

 

ペリーヌ「わたくしが!あなたと!小隊を組んでいたから!おいかけるしかなかったんですの!!」

 

 

リーネ「お、怒らないでください・・・わたしだってほら、つい身体がというか。」

 

 

ペリーヌ「それでわたくし達まで行方不明ということになっては部隊のみなさんの心配を増やすだけではないですこと!?まったく・・・ああ、あかねさんと仰りましたわね?宮藤さんと会わせていただきたいのですがよろしいかしら?」

 

 

あかね「一色家はだれでもウェルカム!友達の友達ともなれば豪華対応だよ!あおいちゃんもかなりキツそうだし、家に帰ろうか。ついてきて!」

 

 

______________________________________________

 

 

 

あかね「ここがわたしの家ね。おーい芳佳ちゃーん!お友達だよ!ってああ、地下にいるんだっけ。」

 

 

もも「あ。」

 

 

あかね「もも。なんで海岸のほうから来るのかな?おかしいよね。地下に避難しておいてって言ったのに。」

 

 

もも「あー、ちょっと待ってちょっと待って!避難はしてたよ?ただ終わったっぽいからほら!出てきてお出迎えしようって思ったんだけどお姉ちゃん達飛べるもんだから追い越されちゃったんだよ!」

 

 

庭に着地したあかねは疑わしい視線をももに向け続けていた。ももはもう1つなにか信憑性のある言い訳を考えようとしていたが、空から見知らぬ人間が2人降りてくるのに視線と注意をひきつけられた。両足が機械の女の子達はヘリコプターが着陸する時のような風圧を少しまわりに与えながら地面に4つの棒を射出しそれを支えにして地上に身体を固定した。

 

 

ペリーヌ「それっ!」

 

 

機械に押し出されるように金髪の少女は宙に飛び上がり、くるんと後ろ向きに回転してやわらかい地面に見事な着陸を決めた。もう1人の女の子も同様の動きで機械から脚を引き抜き地上に降り立った。

 

 

ペリーン「地上着陸は疲れますわね・・・。発進台のかわりになにか探さないとですわ。」

 

 

リーネ「そんなことより芳佳ちゃんです!」

 

 

あたりに芳佳の姿を探すリーネだったが、その時家の正面の道に向かって開いている庭の入り口から頭を抑えたままの芳佳が現れた。後ろにはれいもいる。顔を上げた芳佳がリーネを認識するより早く、リーネは芳佳をその腕でしっかりと抱きしめていた

 

 

リーネ「芳佳ちゃん!ああ芳佳ちゃん!よかった無事で!」

 

 

芳佳「ちょ、前が見えないって!・・・ん?この顔に当たる胸の感触これはリーネちゃんだね!!!!」

 

 

リーネ「記憶喪失だって聞いてたけど私がわかるんだね!よかった!この際その認識方法には突っ込まないでおくね。」

 

 

芳佳「うん、さっきネウロイが出てくるのを海岸で見てた時に記憶戻ったんだ。でもまさか記憶が戻ると同時に会えるなんて・・・これは運命だね・・・」

 

 

しっかりと抱き合う2人を感激しながら見つめる一同。親友である芳佳とリーネは次元を超えた再開を果たしたのだ。

 

 

あかね「今芳佳ちゃんああ言ってたけど?もも。」

 

 

もも「え?あっ」

 

 

あかね「ねえもも。一回空、飛んでみたいよね?わたしすっごく速く飛べるんだー。」

 

 

もも「ひぇぇ・・・」

 

 

あかね「それより。2人とも脚が機械製ってわけじゃなくて、あれ空飛ぶ長靴だったんだね。びっくりしたよ。」

 

 

ペリーヌ「よかったですわねリーネさん・・・。 え?ああ、ごめんなさい。ストライカーのことですわね?それについてもお話いたしますけど、先ほど私達と話したがっていたご老人の方はどちらにいらっしゃいますの?できるなら一度ですませたいので。」

 

 

健二郎「ワシじゃ。」

 

 

ペリーヌ「あら。喋るお人形さんとはなんとも驚きですわ。あかねさん。こちらの世界では一般的ですの?」

 

 

あかね「リアクションうっすいよー。ううん、たぶんこの世界でたった一人だと思うよ。こちらわたしのおじいちゃんで、このペレットスーツとかを開発してくれた偉い科学者だから色々話してあげて。わたし難しいことわかんないからさ。あ、どうぞあがってあがって。」

 

 

ペリーヌ「よろしくお願いいたします。そうですわね、色々お話することもございますし。リーネさん宮藤さん!再開の感動はその辺で一度切り上げてはどうですの?」

 

 

リーネ「ううん・・・そうですね。芳佳ちゃん、行こう?」

 

 

芳佳「OK。あ、ペリーヌさんも来てくれたんですね!ありがとうございます!」

 

 

ペリーヌ「大きなケガもないようで何よりですわ。まあ、あなたならそんなものすぐ治してしまうと思っていましたけれど。」

 

 

芳佳「えへへ、まあそうなんですけどね。」

 

 

 

ペリーヌ「・・・でもまあ、本当に生きていてよかったですわ。」

 

 

玄関に先に入っていったあかね達が裸足で外に出たため汚れた脚をふいたりしているのを外で待つ芳佳の横で、目をあわさず小さな声でペリーヌはそう言った。

 

 

芳佳「えっ!心配してくれてたんですか!」

 

 

ペリーヌ「あなたねぇ・・・。あんな風に消えておいて心配しないようなほどわたくしが冷たい人間に見えるとでもいいますの?」

 

 

芳佳「冗談ですよ。・・・記憶が戻ってももし1人のままだったらどうしようもなかったです。来てくれてありがとうございます。」

 

 

ペリーヌ「でも、わたくしとリーネさんだけが来たってどうしようもありませんわよ。わたくし達ストライカーと武器以外ほぼ手ぶらですし」

 

 

芳佳「だとしてもです。私、ペリーヌさんが思ってる以上にさびしがりなんですよ?この世界でたった一人のウィッチだなんてさみしくて死んじゃいます。」

 

 

ペリーヌ「あなたの使い魔はうさぎじゃないでしょう?大丈夫ですわきっと。」

 

 

芳佳「成程、それはなによりです」

 

 

2人で顔を見合わせてくすくす笑うと、やっとスペースのあいた玄関へと入っていった。

 

 

もも「あーっとペリーヌさんも裸足ですね!タオルもってきますからそこで待っててください!まったく、空飛べる人はなんで外を裸足で歩くのかなー・・・」ドタドタ

 

 

ペリーヌ「あー・・・そうでしたわね。外でストライカーを外すことなんて無かったものですから失念していましたわ。」

 

 

リーネ「うっかりでしたね。基地から出る時は発進台のとこに靴置いてましたけど異世界にくると解っていたら靴を履いてから装着するべきでした。それより外でなに話してたんです?」

 

 

同じく靴を履いてなかったので脚についた砂をはらっていたリーネは興味ありげに聞いたが、芳佳とペリーヌはそろってさぁ?と首をかしげるだけでなにも言わない。追求してもだめだろうと諦めてリーネは一足先に居間へと案内されることにした。

 

 

あおい「わたし二葉あおいといいます」

 

 

れい「黒騎れいです」

 

 

居間では初対面となるあおいとれいが互いに名を名乗っているところだった。寝ていたあおいは芳佳とれいのことを知らず、先にリーネとペリーヌのことを知った。なんとも変な順序である。芳佳とペリーヌ、健二郎を含め全員が顔をそろえ、ももがお茶をみんなに1つずつ配り終えたところで健二郎が切り出した

 

 

 

健次郎「よし、始めよう。君達が来た世界のこと、君達のこと。我々の世界のこと、我々のこと。うむ、先にこっち側の世界のことを話しておこうかの。ホームグラウンドじゃし。」

 

 

健次郎「君達が追ってきたもの。あの黒くてビームをぶっ放すもの。あれのことを我々はアローンと呼んでおる。あれは我々の世界にある最先端エネルギー、示現エネルギーを狙っており、この島の近くにある示現エンジンを狙い侵略行為を繰り返しておる。といっても出始めたのは昨日からで、さっきのは二体目じゃがな。

 

 

ああ、次元ではなく示現、じゃ。漢字はこうで・・・。うむ。あかねとあおいちゃんはその示現エネルギーを利用しアローンと戦える現時点でたった2人だけの人間じゃ。おそらく君達が興味があるのは、我々とあのアローン・・・もしくは君達のいうネウロイとどういう関係性なのかじゃろう?」

 

 

ペリーヌ「感謝いたします。あなた方がネウロイ、もしくはアローンと敵対関係であることがはっきりとわかりましたわ。」

 

 

 

あかね「もしかしてわたし達がアローンの味方だとか思っちゃったの!?そりゃ酷いよ!誓っていうけど、わたしはアローンの敵だしアローンとネウロイが同じ意味だっていうならネウロイの敵だからね!大丈夫だよ!」

 

 

考えたくはないことだが、ペリーヌとリーネはこの世界がネウロイの発生源ではないかと疑っていた。敵が逃走するワープホールに飛び込むということが何を意味するのかを考えれば当然のことであった。あおいに対して敵意を向けないことを見せたのは、ただここがアウェイであったから。多勢に無勢、芳佳を助けることもできず死ぬようなことだけは避けなければならなかった。

 

 

しかし、おいかけてきたネウロイはおらず、あおいとあかねは・・・まああおいはこちらに思いっきり攻撃してきたのだが、それでもこちらが素直に降参すれば武器を収めそれっきり特に敵意は向けてこないしなにより一色あかねの目を見た瞬間ペリーヌはなんとなくこの世界は大丈夫だと解ってしまった。

 

 

 

ペリーヌ「大丈夫ですわ、信じます。だってあなた・・・」

 

 

ペリーヌ(宮藤さんと同じ目ですもの。なにかを護ってる人の目。)

 

 

あかね「え?なぁに?」

 

 

ペリーン「宮藤さんを介抱してくれたんでしょう?悪い人だなんて思いたくありませんわ。さて、あなた方がネウロイもしくはアローンの敵だということがはっきり解った以上、わたくし達は共通の敵をもったことになります。であるならばお話しますわ。こちらの事を。」

 

 

 

ペリーヌ「ネウロイはわたくし達の世界でも侵略者として扱われております。まあその真の目的は侵略とされていますけれどはっきりとしていませんわ。出現の記録は数十年前からありましたけれど、その被害が頻繁になってきたのはここ数年の間。敵がどこから現れるのか、それを調査しつつネウロイを撃破するために設立されたのがわたくしとリーネさん、宮藤さんも所属するストライクウィッチーズ。あかねさん達もこの世界でアローンと戦えるたった2人の人間とおっしゃられましたように、こちらの世界でもネウロイに対抗できる手段は非常に限られています。その一つが、魔法の力。」

 

 

 

ビリッ、っと部屋の空気に静電気が走ったような刺激が走る。あかね達は突然肌に走った感覚に思わず戸惑ったが、ペリーヌを見て合点がいった。これは彼女の力なのだと。ペリーヌの身体は青白い光を放っており、その強さは身体の輪郭線が青い光で縁取られているように見える程度

 

 

しかしそこから感じ取れるエネルギーの大きさはあかね達が変身したときに辺りに溢れるものに似たなにかを持ち、ペローヌの身体から放たれる小さな青いスパークが空気を痺れさせている原因だ

 

 

 

そして、その耳。人間は横に耳がついているもので、当然ペリーヌもそれに類する。だがその頭の上には、猫耳。あかね達からはよく見えないが後ろのお尻の部分からは動物の尻尾がぴょこんと飛び出している

 

 

ペリーヌ「《ウィッチ》。魔女、という意味ですわ。1人一体動物を模した使い魔を体内に持ち、耳と尻尾はその影響です。わたくし達が使う力は魔法力と呼ばれるもので、この力を有しているものはネウロイに有効な攻撃を与えることができますの。リーネさん、芳佳さんもウィッチですわ。」

 

 

あおい「だからウィッチーズ、なんですね。」

 

 

ペリーヌは頷いた後目を閉じて力を自分の身体の中に戻し、耳と尻尾を引っ込めた。

 

 

ペリーヌ「ご存知でしょうが、アローンに通常兵器の効果がないようネウロイもそれと同様です。対ネウロイ用の人員として集められたわたくし達は対ネウロイ用に造られた兵器を用いて空を飛び、戦います。それが魔法飛行脚、ストライカーユニット。今庭に置いてありますあれですわね。あれは飛行能力だけでなくわたくし達の魔法力を何倍にも増幅する効果を持ちますの。」

 

 

あかね「へえー!魔法だって。本当にあるもんなんだね」

 

 

もも「お姉ちゃん達もはたから見たら魔法少女だよ。」

 

 

あかね「かっこいいでしょ?」

 

 

もも「うん。」

 

 

あおい「なら。れいちゃんは芳佳ちゃん達と同じ世界から来たんじゃないですか?おんなじ場所に倒れてたってことは」

 

 

おずおずとあおいが切り出した。これはれいも気になっていたことだ。もしかしたら芳佳達と同じ世界から自分も来たのかもしれない。たとえ自分がウィッチでないとしても。

 

 

ペリーヌ「おそらく違いますわ。こちらの世界で次元の穴を通ったことがあるのは宮藤さんが第1号らしいので。わたくし達が図らずも第2号ということになってしまいましたけれど。もしかしたら宮藤さんの前にも次元の穴の被害にあったのかもしれませんが、その可能性は低いですわね。普通あの穴に吸い込まれるなんてことはありませんもの。相当上空に出現するものですし、たった一人で倒れていたというのならなおさらですわ。」

 

 

リーネ「れいさんはまたべつの世界から、ということですか?」

 

 

健次郎「それかこの世界でただ偶然あそこに流されただけかじゃが、そちらの可能性は薄い。このブルーアイランドの海はかなり厳しい監視網がしかれておる。それとなく調べさせたがこの島に流れ着く可能性のある海流で難破した船の記録は一切ない。」

 

 

れい「なら私はあかねの世界でも、芳佳の世界でもない第三の世界から来たということかしら?やれやれね・・・」

 

 

自分の出生を知ろうとするとどんどん状況が悪くなっていくような気がしてきた。どうやら自分が取り戻す記憶は穏やかなものではないだろうという嫌な予感が頭に浮かぶのを抑えることができない。失くしたものを取り返したいと願うのは当然のことだと思っていたが、これではこのまま何も知らないままこの島で普通に過ごしていたほうが幸せなのかもしれない

 

 

あかね「いいんじゃないかな。それでも。」

 

 

あかねはさらっと肯定してくれた。

 

 

あかね「そりゃわたしもれいちゃんは記憶を取り戻したいだろうと思ってたけど、れいちゃんがそう考えるのももっともだよね。楽しい記憶なら当然取り戻したほうがいいだろうし協力するよ。でも思い出さないという選択肢をとっても、わたしは全然ありだと思うな。」

 

 

ようは自分次第なのだ。長い人生、嫌なことを忘れることは難しい。記憶を失ったのはある意味好都合なのかも。れいはだんだんとそういう思考に向かっていく。

 

 

ペリーヌ「時間が経てばわたくし達のように黒騎さんのことを知っている人間が現れるやもしれませんわ。それこそ次元の穴を通って。」

 

 

れい「そうね・・・。時間に解決してもらおうかしら。私が考えてもどうにもならないことだし、気がめいるだけだもの。」

 

 

れいの正体を考える話は終わりペリーヌとリーネの今後のことについての話をすることになった。まず、ペリーヌ、リーネに元の世界に帰る手段はないということ。

 

 

芳佳「帰る手段を考えてないだなんて、やれやれだよペリーヌさん。後先考えない行動はダメっていつも私が怒られてるの聞いてるでしょ?」

 

 

ペリーヌ「ええ、後先考えない行動はあなたの専売特許ですものね。なんでドヤ顔でそれを言うのか解りませんけれど。」

 

 

リーネ「でも大丈夫だよ。たぶん待ってたらそのうち助けに来てくれるはずですから。501は頼りになる人ばかりですからね」

 

 

ペリーヌ「どうしてその考えを次元の穴に飛び込む前にはもてなかったんですのリーネさん・・・。」

 

 

芳佳「私達も時間がなんとかしてくれるのを待つしかありませんね。もう一度次元の穴に飛び込んだとして今度はどこに流されるかわかりませんし」

 

 

ペリーヌ「となると、今後のわたくし達の動きですが・・・健二郎博士。その、少し不躾なお願いではありますのけれど―」

 

 

健次郎「む?ああ、なるほど。諸君はここを拠点とするといい。記憶が戻ったとはいえ帰る場所が無いのは同じなんじゃ。それに君達の力と技術を放っておくのは非常に危険。ワシが責任を持って君達がこの世界で安全に行動できるよう取り計らう。」

 

 

ペリーヌ「ありがとうございますわ。」

 

 

あかね「放っておくと危険って、どういうことなのさおじいちゃん。」

 

 

健次郎「んん?まあ・・・あんな大きな銃を振り回しながら飛び回る女の子は世間一般的にかなり危ないものに映る可能性があるじゃろ?お前達も同じじゃ。むやみに人前で見せびらかしていい力ではないぞ。」

 

 

あかね「と、当然でしょ!解ってる解ってる。」

 

 

健次郎「うむ。武器の類は使っていない地下格納庫を1つ貸そう。音声認識で地上にせりあがってくる素敵仕様じゃ。あとで使えるようにしておく。」

 

 

ペリーヌ「ただで住まわせていただこうとは思っておりません。次回以降のアローンとの戦闘、わたくし達も微力ながら協力させてください。」

 

 

健次郎「我々の敵は同じなようじゃからの。感謝する。しかし無理はしないでほしい。この世界に君達の兵器の整備を行える環境がない以上、緊急事態以外はあかね達に基本任せる形でかまわない。」

 

 

ペリーヌ「了解いたしましたわ。」

 

 

協力体制を取ってくれると申し出たペリーヌとリーネに健二郎はこの世界のこと、示現エンジンに関するいくつかのことを簡単にまとめて話した。管理局のこと、連合軍のこと。そしてあかね達のことを。ペリーヌとリーネはしっかりそれを聞き自分達の今後の立ち回り方の参考にする判断材料として記憶した

 

 

ペリーヌ「ではリーネさん、ストライカーを収納しに参りましょう。」

 

 

リーネ「わかりました。それはそうと芳佳ちゃんの武器とストライカーはどこいったの?」

 

 

芳佳「私の?ねえあかねちゃん。私が倒れてた周りに落ちてなかった?」

 

 

あかね「なんにも無かったよ。」

 

 

芳佳「ああ、これは行方不明だね。」

 

 

ペリーヌ「なにをのん気な。専用機が1ついくらするのか知らないわけではないでしょう?」

 

 

芳佳「まあ大丈夫大丈夫!とりあえず行っておいでよ。」

 

 

ペリーヌ「なにも大丈夫ではないと思うのですけれど・・・」

 

 

ペリーヌとリーネが使っているストライカーユニット。使用者の魔法力を何倍にも増幅させ空を飛ばせるための魔法飛行脚はウィッチ1人1人に合わせた完全専用機である。それは1人1人魔法力の特性が違うウィッチの最大限の力を引き出すためのものだ。

 

 

ウィッチ自体まだ数が少なく貴重なネウロイへの対抗策を失うことが多大な損失を生む以上彼女達には常に専用の兵器が提供されている。芳佳にも彼女のためだけに作られたストライカーがあるのだが現在彼女の手元には無い。呆れるペリーヌだが、今はリーネと共に庭に来ていた

 

 

健次郎「格納庫、オープン!」

 

 

健次郎の声を庭に隠されたマイクが拾い、庭の隅の雑草が生えているだけの場所が小さな地響きと共に自動車のガレージがペリーヌ達の前に競りあがってきた

 

 

リーネ「わあ、凄いですね!」

 

 

ペリーヌ「・・・これ地下に設置する必要性は?」

 

 

健次郎「セキュリティじゃよセキュリティ。もともと貴重な機材をしまうために造ったものなんじゃがな。君達のストライカーユニットに目をつける輩がおらんとも限らん。」

 

 

ペリーヌ「ストライカーはウィッチ以外には起動すら出来ない兵器ですが、その内部はわたくし達の世界の技術の結晶。悪用されてはなにが起こるか・・・」

 

 

リーネ「この世界にもそういうことをする人達はいるんですか?健次郎博士。」

 

 

ペリーヌ「当然でしょう。先ほどこの世界のことは大体聞いたでしょう?世界中のエネルギーをまかなえる示現エンジンだなんてどんなに平和な世界であろうと必ず狙われますわ。そうですわね?博士。」

 

 

健次郎「うむ・・・君達2人は一応軍人であったな。そういう事情はなんとなく察せるということか。」

 

 

ペリーヌの言葉に答える前に健次郎は少し後ろの縁側の方を振り返り、誰も聞いていないことを確認する必要があった。これは孫のあかね達の知らない部分の会話になるからである

 

 

健次郎「示現エンジンを狙う勢力というのは確かに存在する。アローンの到来以前に、示現エンジンは幾度となく人間の争いの中心となっておる。じゃがその戦いはあかね達を含めこの世界の人間のほとんどが与り知らんことじゃ。」

 

 

ペリーヌ「というと?」

 

 

健次郎「示現エンジンの完成によって戦争のほとんどが終了したといっていい。それは各国の平和を願う同志諸君の協力あってのものじゃ。急激な世界情勢の変化で救われた命の数は計り知れないが、それで損をする連中というのもおった。」

 

 

ペリーヌ「戦争を生業とする方達ですわね。」

 

 

健次郎「その彼らも、大半はうまく丸め込むことが出来た。あの時代、消耗していない勢力など無かったからのう。それでもなお、戦いを求める者達が消えることなどない。ワシらはアローンへの対抗策を練る前に人間同士の間に残った課題を片付ける必要が出来た。

 

 

政府はワシに協力するようにと言ってきたが、人間同士の争いなんぞワシの専門外じゃしすぐにビビッドシステムの研究に入りたかったワシは相当揉めたが、結局ワシは新たに結成された示現エンジン防衛局に加わった。そこで最低限の示現エンジン防衛セキュリティを組み上げてすぐに抜けたがの。示現エンジン防衛局はその後今の示現エンジン管理局として残り、ブルーアイランド連合軍の上層部のほとんども防衛局に所属していた連中が配置されておる。大体ワシの部下として働いておった者達じゃ。」

 

 

ペリーヌ「でした博士は相当なお力があるはずですわよね?その割には・・・」

 

 

健次郎「はっはっは、家がボロいのはアローンのせいでもあるが、この家はワシの実家でもある。改築しないのは愛着じゃよ愛着。防衛局から抜けた後も国からの支援は打ち切られなかったがワシとしては防衛局に回して欲しかったし研究は金がかかるからの。貧乏なのは仕方が無いわい。ああ大丈夫じゃ、こないだから新たな場所からの支援が開始されての、結構金が回ってきておる。大所帯になってももう心配はいらん。」

 

 

リーネ「でしたら、遠慮なくしばらくお世話になれますね」

 

 

ペリーヌ「ですわね。それにやっと楽しいお食事が出来そうですわ。あれだけ重苦しい雰囲気の食堂では味も解りませんもの。」

 

 

リーネ「芳佳ちゃんいなくなってから部隊全体に喋りにくい雰囲気漂ってましたもんね。でも味が解らないっていうのはたぶん心配しすぎで・・・」

 

 

ペリーヌ「さーて、そろそろ戻りますわよリーネさん。宮藤さんに色々聞かなくてはいけませんものね。」

 

 

リーネ「ふふふ、はいはい。」

 

 

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ネクスト、わかば再登場。説明文多くてすいませんね。次はアクションアクションしていく予定です
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