ビビッド&ウィッチーズ!   作:ばんぶー

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ストライクウィッチーズ3期おめでとうござんす!!!!!


第22話 わかば「ひきこもり特待生」

健次郎「おぬしらを呼びつけたのはほかでもない!!!!」

 

 

あかね「見当もつかないよおじいちゃん。」

 

 

 

れいが家を出た日の夕方。一色家の裏にあった健次郎の研究所に集められたビビッドチームを代表してあかねが口を尖らせた。かつてアローンの襲撃によって破壊された研究所は管理局の資金援助もありすっかり元通りになっている。健次郎はぬいぐるみの体で器用にタブレットやキーボードを叩き、モニターになんらかのデータを表示させるとあかね達にそれを注視するよう促した

 

 

 

なにやら事は重大のようだが、揃いも揃ってちんぷんかんぷんである。とにかく黙って博士の次の言葉を待つ

 

 

 

健次郎「以前の戦闘時の観測データじゃ。あかねとわかばくんが行った未曾有のオペレーションが弾き出したエネルギー数値はわしが事前に想定しておったものを遥かに凌駕しておった。パレットスーツの防御力では到底カバーできんレベルじゃ」

 

 

宮藤「ああ。あかねちゃんの左腕が動かなかった問題の話ですね。」

 

 

 

健次郎「そうじゃ。あの時点での2人の・・・あるいは”1人”の発する示現エネルギーの強さを部位によって測定すると、左腕を中心に強烈な波動を発していたのじゃ。本来パレットスーツは発生するエネルギーの中心部を体の中心辺りになるように想定し、それを全体にうまく波及させるように流れを作ることで体への負担を抑えていたのじゃが・・・。あかね、あの合体技を発動した時の状況を再現してみてくれんか?ああ、鍵はしまっておいてくれ。フリでええからの」

 

 

 

促されて2人は皆が見守るなかおずおずと立ち上がり向かい合った

 

 

 

あかね「ええ?どうだったっけ」

 

 

わかば「え。うーん、特別なにかしたというわけではなかった・・・ような」

 

 

 

あの時2人は夢の中のようなふわふわした空気の中にいたのではっきりと思い出せるわけではなかった。無理に思い出そうとすると妙にこそばゆいような、場の空気に流されて結構恥ずかしいことを口走ってしまったような気もしてきた

 

 

あかね「左腕・・・あー!そういえばわかばちゃん、わたしの左手にちゅーしたじゃん!!」

 

 

わかば「あ、ああ!ああああああ!!!待てあかね待ってくれ!ちょっ、ちょっと」

 

 

あおい「!!!!!??????」

 

 

リーネ「二葉さん!?」

 

 

あおい「一体どうい・・・もういっぺんいってください三枝わかばさん!!!」

 

 

わかば「ちょっと落ち着いてあおい!変なことはしてないのよ!!」

 

 

宮藤「なるほど合体ってそういうことだったんですか!」

 

 

ペリーヌ「おだまりなさい。」

 

 

宮藤「すいません」

 

 

 

あらぶるあおいを宥めてとりあえずみな床に座り直した。健次郎は咳払いをしてから考えを整理しつつ話を続ける

 

 

 

健次郎「あの瞬間、あかねが発生させたエネルギーフィールドの中はこの世の物理法則など適応されん可能性の空間じゃ。まあそういった行動がキーになるのかもしれん。こちらでも迅速に解析は行うが、安全性が確保されておらん現状、ファイナルオペレーションは禁止じゃ!」

 

 

あかね「えー!大丈夫だよ次は!多分!」

 

 

健次郎「あかねよ。ワシはお前達に命を賭けることを強いておるが、アローンとの戦闘と関係のない所で危険な行いをさせたい訳ではない。技術者として完成しておらん機能に命を預けさせることもせん。それに、お前1人が無茶をするだけの問題ではすまんのじゃ。心を通じ合わせた仲間をも巻き込む危険な技なんじゃぞ」

 

 

あかね「う、うん。そうだね・・・ごめんなさい」

 

 

ピシャリとたしなめられてあかねは頭を冷やす。大抵直感の通り動いて事をうまく運ぶ自信のある一色あかねではあったが、祖父の言うことを聞けば二の足を踏んでしまうのもやむなしだろう

 

 

 

 

_______________________________________

 

 

 

 

宮藤「れいちゃんお休みなんですか?」

 

 

 

休みも終わり、揃って登校してきたあかね達は辺りを見渡すがれいの姿は無い

 

 

 

面倒見のいい女子「うん。先生によると、新しい生活の準備で少し忙しいんだって。」

 

 

あかね「なんだぁ。学校に来たら会えると思ったのにー」

 

 

 

あおい「れいちゃんの親族の方、どんな人なんだろう?」

 

 

 

わかば「何時かは会いたいものね」

 

 

 

朝のホームルームが始まる前の雑談で騒がしい教室のドアを開けて、エーリン先生が入ってきた。生徒達の元気良い挨拶に少し気圧されるようにぎこちない笑顔で応えると彼女は誰かを探すように教室を見渡し、宮藤達の姿を見つけると廊下を指差してそちらに来るよう合図を送ってきた

 

 

宮藤「おはようございますエーリンさん」

 

 

 

エーリン「おはよう。ねえ宮藤さん、あなた今日の放課後は時間あるかしら。少し頼まれて欲しいのだけれど・・・一色さん達も一緒にね」

 

 

 

宮藤「え?ええ、まあ外せない用事とかは特にありませんのでお力になれると思いますけど」

 

 

 

エーリン「助かるわ。それじゃあ、お昼休みにまた保健室に来て。そこで話すことにするわ」

 

 

エーリンは満足そうに頷くと軽やかに去って行ってしまった。せめてどういった用事なのかさわりだけでも聞いておきたかった宮藤だが、とにかく呼び出しがあることだけをあかね達に伝えて午前の授業に集中することにした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お昼休み。ご飯を食べるのもそこそこに彼女達は揃って保健室へと出向いた

 

 

 

エーリン「申し訳ないわね、貴重な休み時間に。」

 

 

あかね「いえ、大丈夫です!それよりお話ってなんですか?」

 

 

 

エーリン「貴方達のクラス、一番後ろにずっと空いている席があるの知ってるかしら?」

 

 

 

リーネ「そういえば私達が来た時から誰も座っているの見たことないような」

 

 

わかば「ああ・・・四宮さん。彼女絡みの案件でしょうか。」

 

 

エーリン「そ。三枝さんは知っているのね?」

 

 

わかば「といっても名前以外にはほとんど。尾ひれのついた噂話なら多少は耳に入ってきますが・・・」

 

 

あかね「四宮さんって?」

 

 

わかば「去年も多分ほとんど学校には出席してない伝説の引きこもりさんよ」

 

 

あおい「その人もなにか身体を悪くしていたりするんでしょうか?」

 

 

わかば「さあ、存じないわ。噂じゃ私と同じような特待生でそもそも出席することを求められていないとか、学校のお偉いさんのお子さんでやりたい放題してるとか、そんな噂も数週間もすればなりを潜めていまじゃいないのが当たり前のような空気になっている子よ」

 

 

わかばは肩をすくめてそう語った。ブルーアイランド学園中等部現2年生であれば大抵の人が知っている伝説の無出席ガールの存在について未だに強い関心をもっている子は少ない。友達がいないどころか、そもそも彼女の顔を見たことがある人間は1人もいないのだ。既に風化しつつある都市伝説を引っ張り出されてわかばは少し好奇心を強めていた

 

 

 

 

エーリン「その子にちょっと会いに行って欲しいのよ」

 

 

宮藤「それはぜんぜんかまいませんけど、会ってどうすればいいんですか?」

 

 

ペリーヌ「わたくし達に不登校問題を解決させようと仰るのですか?失礼ですが全く適任だとは思えませんが」

 

 

エーリン「貴方達に会いにいってもらわないといけないのよ。これは保健室の先生としてでなく管理局職員としての依頼だと思って欲しいわね。つまりはそっち系のお話なの」

 

 

ペリーヌ「とおっしゃいますと・・・」

 

 

エーリン「カノジョ、あなた達がどういう人か知っちゃったのよ」

 

 

リーネ「ええ!?」

 

 

ペリーヌ「また面倒な事態になりましたわね・・・。ではわたくし達はその四宮さんとやらにお会いしてこの事を忘れていただけるように誠心誠意お話でもすればよろしいのでしょうか?」

 

 

エーリン「あなた達にお願いしたいことは3つ。彼女がこの情報をどうやって手に入れたのかを聞く。知ったことを口外しないよう説得する。そしてもう1つは・・・」

 

 

 

言葉を切って、エーリンは笑顔をふっと曇らせて少し間をとった。口にしようかしまいが悩んでいるようだが、小さく息を吸って暖かな声で言葉を発した

 

 

 

エーリン「四宮ひまわりちゃんと、友達になってあげてほしいの」

 

 

 

 

 

 





2019年が半分終わってしまったんですが、完結まであと何話ですか・・・?
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