ビビッド&ウィッチーズ!   作:ばんぶー

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ええっと、前回の話を投稿したのが・・・ワオ!2月だって!

申し訳ございません、このようなペースで


第2話 後編

「ようし、次の授業は小中合同ドッヂボールだ!!みんな動きやすい服に着替えて5分後校庭に集合ッ!!」

 

 

もも「え、先生次は国語じゃ――」

 

 

あかね「ダメだよもも。先生の言うことに口応えしちゃ。先生が体育だと言ったなら体育なんだよ。」

 

 

もも「ええー・・・まあ、いいや。」

 

 

先生は颯爽と出て行ってしまった。わざわざ追いかけて抗議するほど体育は嫌いでないももは一応持ってきておいた体操服を袋から取り出す。

 

「体育めんどくさ・・・今日スカートだし。ジャージあったかなぁ」

 

 

「いいんじゃない?着替えなくても。どうせねーちゃん序盤でアウトになるからボール投げる事はないでしょ」

 

 

「ふん。たとえそうなってもあんたに当ててすぐ内野に戻ることになるからねー。」

 

 

「は?無理無理。」

 

 

貴重な数少ない中学生姉妹、姉のこまりと妹なつみは軽口を飛ばしながら教室後ろのロッカーを開ける

 

   

れんげ「むー・・・」

 

 

なつみ「どったのれんちょん。乗り気じゃない感じじゃん」

 

 

れんげ「今のウチの体育心は投げるより蹴るほうにゾッコンなのん。派手にネットをゆらしたい気分なんな。」

 

 

あかね「他に反対する人いなかったら、先生に言ってみようか。」

 

 

れんげ「ほんとですか!みんなに聞いてくるん!!」

 

 

れんげは机の間を小走りに教室前のほうへ向かった。着替えながら他愛ない話をしながらなつみがそういえば、とあかねに切り出した

 

 

なつみ「明日あおいちゃん帰ってくるんだって?」

 

 

こまり「え!?そうなの?」

 

 

あかね「うん!というかもうこっち向かってるんだって!学校終わったら迎えに行くんだー。」

 

 

うれしそうににかーっと笑う彼女につられてなつみとこまりも一段うれしくなった。今でこそ元気いっぱいのあかねではあるが、親友が治療のため本土へ帰ったばかりのころは周りも随分気を配ったものである。

 

 

あかねはあかねで、あおいはきっと元気になるだろうし自分が心配しすぎることはなんの意味もないということがしっかり解っていたのでわりといつも通りに振舞うことを決めていた。しかし、子供達はそれでも彼女がやっぱりさみしがっているのをなんとなく感じ取ってたのでなんとか元気づけようと陰ながら必死に奮闘した。青いものをみせないようにしたりなにかと理由をつけては盛大に盛り上がれそうな企画を実行した(大抵はなつみが立案した)

 

 

実際あかねは友人達にずいぶんと助けられた。そして明日になれば彼女の笑顔は一層明るくなるだろう。

 

 

こまり「明日っからは久しぶりに全員そろうのか・・・。うーん、いっちょ気合いれてドッヂりますかね。」

 

 

なつみ「サッカーになりそうだけど」

 

 

こまり「そうだったね。あ、お兄ちゃん今日日直だからボールとりにいくでしょ?ついでに先生にサッカーに変えてもらえるよう頼んでおいてよ。」

 

 

卓「・・・」

 

 

小さくうなずくと静かに教室から出て行く中学生唯一の男子であり最高学年の3年生でありなつみ、こまりの兄である卓。彼を知る大半の人間が彼を「兄ちゃん」と呼ぶのはその年代に他に男子がいないことやいろんなことを知っていて非常に頼りになる存在だからだ。頼りになるがあまり尊敬されているわけではなく便利な小間使いのような扱いを受けても文句を言わないあたり、やっぱり心の広い兄ちゃんである

 

 

---------------

 

 

あかね「うぉぉぉぉぉおおおおおおッ!ぶっ壊れるほど、シュート!!」

 

 

ディフェンス2人を置き去りにし、自分とゴールの間にキーパー1人だけであることを確認した瞬間。体制は整っていない。少なくとも周りからはそう見えていた。キーパーの反応はぐっと遅れた。100%のシュートでないにしてもタイミングを外された上になんともとり辛い右上隅のコースへ放たれたシュートはさわやかにネットをゆらした

 

 

「うおおおお!決まった2点目!ハットトリックだ!」

 

 

「バカ、ハットトリックは3点だ!でもすごいぜあかねちゃん!」

 

 

お散歩中のおばあさんにむかってあかねとチームメイトはパフォーマンスを決め、その間になつみがこっそりあかね陣のゴールに攻めあがるがキーパー卓がボールをパンチングで弾いた。弾かれたボールはそばの木の上にボスっと乗ったきり落ちてこない

 

先生は自分が戻ってくるまで待っているよう生徒達に言い聞かせたあと校舎内に走っていた。脚立か長い棒を探しにいったのだが、選手達ははやく再開したくて仕方がない。

 

 

「この中で木登り得意な人は?」

 

 

あかね「私得意だよ!!」

 

 

もも「おねえちゃん登るのは得意でも降りれないでしょ?高いトコ苦手なの忘れた?」

 

 

あかね「・・・」

 

 

身体能力なら男子にも引けをとらない一色あかねではあるが高いところは少々苦手。都会から離れた島に住んでいるここの子供達は高所にあがることも少ないので免疫がないというのもあるが、あかねは昔色々あったせいで完全に高所恐怖症となっている

 

 

卓「・・・」

 

 

卓も試みるが体の大きなせいであまり細い枝を足場にすることができずボールには届かない。その場は結局どうしようもなく、先生が戻ってくるまで各チーム作戦会議に徹することにした。  

 

 

その後脚立と物干し竿を担いで帰ってきた先生によりボールが解放され、両チームそれぞれの作戦をもとに再び戦いを始める。あかねのシュートを少しでも弱体化させるためなつみは姉妹の情を利用しようとももをキーパーにすえるが、サッカーに夢中で相手の顔なんて見ていないあかね選手による無慈悲な一撃であえなく治療のためコート外に下がっていくあたりで先生が笛を吹いた

 

その試合で全てを使い果たした生徒達は全員勉強にまるで手がつかないままぐだぐだと給食の時間になってしまった

 

 

 

 

 

―――――同時刻――――――――

 

 

『こちらアルファ1.現在高度2万3千。相変わらず海が青いだけだ。』

 

 

「アルファ1、こちら司令部。そのまま直進だ。もうじき接触するだろう。」

 

 

オペレーターの男性が機械的な声でそう返す

 

 

『ラジャ』

 

 

 

ブルーアイランド東200キロの海上を三機の戦闘機が飛行していた。目的は偵察。レーダーに写ったものの正体を突き止めるのが今回の任務だ

 

 

「まだか。」

 

 

「長官、まもなくです。」

 

 

ここはあかねの住む海に面した島から示現エンジンを挟むようにして内陸側に立てられた高い建物の地下に位置するブルーアイランド防衛軍司令部。長机を囲む数名の男達のうち、一人専用の椅子に座っていた初老の男性が低い声で問いかけると右に控えていた男性がすぐさま答えた。机の表面はモニターになっており、正面にある大きなモニターとおなじものが表示されている。三つの青い点がモニター中央の赤い丸にじわじわ近づいている様子を司令室の全員が息をのんで見つめ・・・

 

 

 

〈ピーーーーー〉

 

 

 

オペ「全機ロストしました。さらに目標も消失。」

 

 

オペレーターの男性がまたも機械的にそう告げると司令室をどよめきが漂う 

 

 

部下1「ワオ。ブルーアイランド空軍の最新鋭機が・・・なんの成果もなしに?」

 

 

部下2「それも3機もだ。補充にいくらかかるのか・・・ちょっと考えたくもないな。」

 

 

部下3「何を。損害はこれから増えるんだよ。さっきまであれだけビンビンに反応してたやつがこちらが仕掛けたとたん消えたんだぞ。きっと怒ったんだ・・・あれは絶対ここにくる。」

 

 

部下1「ワオ」

 

 

長官「警戒レベルを3つ引き上げろ。海軍に連絡だ。演習名目に出てる船を全てこちらにまわせ。あれの目標は示現エンジンだ。」

 

 

補佐「了解いたしました。」

 

 

一気に騒がしくなった司令室を後ろに、長官は席を立ち廊下を歩きながら携帯を取り出しおもむろにどこかへ繋いだ

 

 

繋ぎ先はブルーアイランド管理局長、紫条悠里。ブルーアイランドの管理を任されているが、彼女の一番大事な役割は示現エンジンの防衛の全権を任されていることにある。この世界の95%を占めるエネルギー元となっている示現エンジンの管理を任されているということは・・・相当な権力をもっていることになる。そしてそれに見合った実力も備えている

 

 

長官「・・・私だ」 

 

  

紫条『・・・なんの御用でしょうか?わざわざ特別回線で。』

 

 

長官「詳しくはこれからそちらにデータが届くだろう。だが、私は今度こそ判断を誤ることはできない」

 

 

紫条『・・・』

 

 

長官「7年前の間違いを、彼に謝罪する必要がある。君にも力を貸して欲しい」

 

 

紫条『私はブルーアイランド管理局長。敵の目的が示現エンジンであることがはっきりした以上、私も作戦に参加させていただきます。博士のところへはこちらから使いを出します』

 

 

返事も待たず電話は切られた。だがどうにせよ話し込んでいる場合ではないのだ。司令室へとってかえすとすでにモニターには様々な情報があふれ部下達は自分の仕事をこなしながらトップの指示を待っている。

 

 

長官「・・・」

 

 

長官「では、状況をはじめよう」

 

 

 

 

___________________________________

 

 

 

 

あかね「もも!あおいちゃんそろそろ着くって!帰るよ!」

 

 

静かな教室、机に上半身を投げ出しぼけーっと携帯を見ていた姉が突然立ち上がりそう叫んだのでももは驚き思わず止めのところではらってしまうところだった

 

 

もも「いやいや、いくら自習中だからってだめだよおねーちゃん。しかもまだ6時間目あるし・・・あと先生いないからって携帯いじるのも」

 

 

あかね「自習って言われて書道始めるあたりももだってなんかおかしい。別にいいじゃん、行こうよももー」

 

 

もも「ダメだって!ダメ!ダメだよ!」

 

 

あかね「なつみちゃん。私、体調不良になったから。」

 

 

なつみ「オッケー。」

 

 

こまり「体調不良なんだったら仕方ないよねー」

 

 

あかね「ほらもも。もももお腹痛いよね?頭痛いよね?大丈夫、あおいちゃんに会ったら治るから。」

 

 

もも「いやいや、せめてこまりさんは止めて下さいよ!ちょ、お姉ちゃん!?ほんとに行くのー!?」

 

 

こまりの席から姉の席に目をやると既に姿はなく、どこへ行ったのか教室を見渡すとあかねはかばんを持って教室から出て行くところだった。片付けはやっといてあげるから早く行け、と言われももは頭をさげあわてて教室を出て廊下を駆け抜けた。授業をさぼっちゃった、と少し悪いことをしてしまったことで生まれる軽い罪悪感と決まりを破る開放感と冒険でもしてるようなドキドキを感じながら玄関まで走ったところで、靴を履き替えて待っていたあかねに笑顔で迎えられる

 

 

もも「もー・・・お姉ちゃんが悪いんだからね。」

 

 

あかね「ふっふっふ。」

 

 

学校から少し離れたところまで歩き、そこでわんこに二人乗りする。エンジンを起動させ少し宙に浮くと、まず荷物を置きにいくため進路を家にとる。

 

_________________________________

 

〈ガラッ!〉

 

先生「はぁ・・・はぁ・・・!」

 

 

なつみ「あ、先生お疲れさまでーす。」

 

 

こまり「どうしたんですか?偉いお疲れみたいですけど。」

 

 

れんげ「廊下を走るのは感心しませんな。」

 

 

先生「ああ、すまん・・・。いやそうじゃない!全員今すぐ帰る準備をするんだ!急いでな!おい一色シスターズはどこだ!?」

 

 

なつみ「帰りましたよ。」

 

 

先生「なにー!おい、だれか連絡して呼び戻せ!」

 

 

こまり「ええー。でも先生、私達も今から帰れるんでしょ?だったらいいんじゃないですか?」

 

 

先生「違う!ああ、荷物を持てとは言ったが帰るんじゃない。これから学校裏の避難所に避難するんだ!」

 

 

こまり「ええっ!」

 

 

学校裏の避難所とは  いわゆる地下シェルターだ。エレベーターと長い階段で地下に繋がっており、大災害の時には島の全員がそこに避難する。昔台風直撃で津波の危険性があった時一度避難した記憶がこまりにはあったが今日はみごとな快晴だし西の空にも雲ひとつない。

 

 

れんげ「これは訓練ではありませんな。事件のにおいがするのん。」

 

 

先生「先生も詳しくはわからんが、本土の管理局から直接連絡があったんだ。あかねとももも家にまっすぐ帰ったのならどうせ避難しにくるだろう。とにかく急いでくれ!」

 

 

危機感、というより授業がつぶれて助かったというような気持ちしか正直ないのだが先生があまりに慌てているのでとにかく生徒達は急いで荷物を持って教室を出て行く

 

なつみ「大丈夫かね・・・」

 

 

こまり「さあ、大丈夫でしょ。お母さんにも一応連絡しとくね。」

 

 

携帯をいじってるこまりを横目に、なつみはももの習字セットをまだ片付けてないことを思い出したがこれはいくらなんでも仕方ない、と諦めることにして、それについて謝罪のメールをももに送っておくことにした。ついでに避難のことも伝えるために

 

 

____________________________

 

 

 

〈フぃーーーん〉

 

 

あかね「あははははは!そーれ近道!」

 

 

もも「あはははは!お姉ちゃん危ない!危ないってー!」

 

 

 

今の二人は、最高にハイな気分になっていた。普段なら机に向かっている時間に颯爽と風を切る。悪くない、と考える自分に戸惑いもあったがあかねの運転テクでそれすら忘れたももは姉の腰にしっかり手を回しなおし、こんな時間が永遠に続けばいいとすら

 

 

(カッ)

 

 

あかね「あはっ」

 

 

赤い赤い光が頭上を走った気がしたあかねはデカ口あけたまま真上に顔を向ける。何もない。運転主が余所見してどうすんのさ!っとももに叱責されカクンを顔を正面に戻すと、右斜め前二時の方角の田んぼが爆発した。衝撃シーンを前にして開いた口が塞がらないあかねに舞いがった砂と土パラパラとふりかかる

 

 

あかね「ぺっぺっ!なに!?」

 

 

もも「ひょー!後ろの席で助かったけど、なに!?」

 

 

近づいて様子を見る・・・のは危ないのでちょい離れ気味にワンコをとめて息を潜めて二人は田んぼを見つめるが、なにかが空から降ってきたわけでゃないようだ。

 

 

あかね「爆弾とかだったら破片とか残るよね?知らないけど」

 

 

もも「私目の前に爆弾落ちてきたことないからちょっと・・・」

 

 

〈カッ〉

 

 

太陽光線を焼き切って赤い光の線が1つ向こうの田んぼに突き刺さる。轟く爆音で舞い上がった土砂が震えた。あかねとももはそろってしりもちをついて、抱き合って悲鳴をあげるとワンコに飛び乗りアクセル全開で逃げ出した。

 

 

あかね「うおおおおおおおお!なんなのぉ!?」

 

 

もも「前言撤回!授業サボったのが全部悪いんだ!もう私一生まじめに学生やる!」

 

 

家までの道をひた走る間にも頭上を何度も赤い光が走った。遠くの方に着弾することもあれば島に当たったであろう距離で爆発音がすることもある。だがすぐ近場で爆発することはないので別に自分が狙われているわけではないことが解りあかねは一安心した。だが、背中に必死にしがみついてくる妹に万一のことがあればと思うと、まるで心は落ち着かない。護らなきゃいけないのに、今の体勢では壁になることもできやしない。

 

あかね「・・・家までの道こんなに遠かったっけー!!!」

 

 

あかねの叫びはひときわ大きな爆発音でかき消された。

 

 

あかね「いまのはまずい!」

 

 

今の光がどこを狙ったものか解った。爆発音の距離だとか方角とかそんなもので判断したのではない。もっと不確かで信頼性のない、単なる悪い予感でしかない。だが本能で察した。今のはあかねの家に、健二郎のいる我が家に当たったのだ。

 

 

もも「なにがまずいの?・・・あっち、お家だよね?・・・そうなの?」

 

 

あかね「しっかりつかまって!曲がるから!」

 

 

厳しい口調に思わず口をつぐんだももだが、あかねの反応で解ってしまった。姉の直感は大人をもうならせる精度があることを幼いころから思い知っているももには解る。いい予感であろうと悪い予感であろうと、姉の心にビビっと来たものは必ず当たる。今日はいいことが多い日だと思っていたが、この瞬間にその全てが曇ってしまい、それはもう最悪の気分にまで落ち込んでしまった。不安のあまり気持ち悪くなるお腹に手を当てるかわりに姉の背中により強く抱きつき、目を閉じて今回ばかりはあかねの直感が外れてくれることを祈った

 




これにて完結第2話でした。ここまでに半年かかったことになりますね。流石にこれからはもっと早いペースでかけますので大丈夫。多少先の展開も考えてありますのでね。

見やすさ重点で結構スペース使ってますが字数稼ぎがしたいわけではないです

原作ご存知の方はわかっているでしょうが、原作とだんだん話を変えていってます。クラスメイト達の元ネタはのんのんびよりから。この先も出てくるかは不明でありますが。これからもモブとして色んなキャラ出す予定ですが、キャラの出演希望がございましたらなんらかの形でお伝えください。私が把握してるキャラでしたら問題ありません。 

第3話ではいよいよコラボに入れるかもと思ってますが気合入って話が膨らむとウィッチ参戦が遅れる可能性が。でもいい感じに話考えているので期待してお待ちくださいな。それではまた次の話で
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