真実に至る宝石の勇者   作:ガンダムラザーニャ

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転生者シリーズはまだ終わってはいませんが、新しく投稿させていただきます。

それでは、どうぞ。


第1話 宝石の勇者

街のとある公園。

 

そこではアイドルグループによるライブが行われていた。

 

それを、遠くから一人の男が手鏡を見ながらぶつぶつと呟いていた。

 

「わかってるよ、お前ら腹が減ってるんだろ?

今大量の餌があるんだから、すぐに出してやるよ」

 

「そこまでだ!」

 

「っ、誰だ!」

 

男が振り返ると、五人の少年少女がいた。

 

その中の赤い髪の少年が男を睨み付ける。

 

「お前のようなやつから人を守る勇者だ。

それで、お前がこの街で最近行方不明の事件を起こしてる転生者か?」

 

「はっ、だからなんだ。

俺は推し以外のやつがアイドル気取ってるのもそんなやつらのファンになってるやつがいるのも気に入らないからそうしてるだけだ」

 

男は小ばかにした言い方で言うと、懐からペットボトルを出して中の水を地面にまき散らす。

 

「えっ、地面に水を撒いた?

でも何だろ、この水から伝わる嫌な音…」

 

五人のうち、金髪の少年が戦慄を覚えてることを余所に、男は鹿を思わせるデッキケースを取り出して、地面にできた水たまりに翳すとベルトが出現し腰に装着される。

 

「今からその音の正体を見せてやるから大人しくしてろよ。

代金はお前らの血肉だけどな。

変身!」

 

ベルトにデッキケースを装着すると、男は鹿を思わせる角や毛皮を模した仮面と鎧を身に纏った。

 

「お前、その特典は仮面ライダーインペラー!」

 

「ということは、鏡とか水面みたいに姿を写せるところから人を襲って補食していた、ということデスか!」

 

赤髪の少年に続くように金髪の少女が驚くように言う。

 

「そういうことだ。

おっと、言った通り見たやつの代金は血肉だからな。

返さねぇぜ?」

 

『アドベント』

 

男、インペラーは一枚のカードを右膝の装甲に入れた途端、水面と手鏡から大量の鹿の化け物が出現して少年たちを瞬く間に囲い込む。

 

「ぎゃーーー!!

いっぱいっ、いっぱい出て来てるぅ!!」

 

「あいつ、有言実行なのな。

一瞬で俺たちの退路を絶っちまった」

 

「これは、インペラーのギガゼールとメガゼールたち…!」

 

金髪の少年と黒髪の少年とピンク髪の少女は警戒しながら言う。

 

「こうなったら、戦うしかないだろ!

行くぞ!!」

 

『おう(デース)!!』

 

「は?

何する気だ?」

 

インペラーは眉をひそめると、少年たちが左手の腕輪、を構え、仮面のボタンを押す。

 

『キラメイゴー!

キ・ラ・メーキ!!』

 

『キラメイチェンジ!!』

 

それぞれの腕輪の側面を車輪のように回すと、五人は赤・緑・黄・青・ピンクの鎧と仮面を纏った。

 

「何がなんだか知らねぇが、死ね!!」

 

インペラーは少し驚いたがすぐにメガゼールたちに指示を送り凄まじい勢いで襲い掛かる。

 

「この流れだと、名乗りは俺が最初かな?

…行くぜ、時雨蒼燕流 功式八の型 篠突く雨!!」

 

しかしそれが来るとわかってたのか、青の戦士に変身した少年は宝石のような剣を構えメガゼールたちの懐に飛び込んで跡形もなく切り裂いた。

 

「なっ!?」

 

「切っ先アンストッパブル キラメイブルー!」

 

「この、舐めてんじゃねぇ!!」

 

「今度はアタシの番デース!!

…Zeios igalima raizen tron」

 

再度襲い掛かるが、今度は入れ替わるように緑の戦士が前に出て、歌と共にメガゼールたちを一閃する。

 

その手にはブルーと同じ剣と、緑の大鎌があった。

 

「なっ、まただと!?」

 

「突撃ライトニング キラメイグリーンデース!」

 

「ちっ、だがわかってるのか?

囲まれてるってことは別方向からも…」

 

「そうはさせない!」

 

「は?」

 

その言葉と共にピンクの戦士は左手のクロスボウと宝石のような銃でメガゼールたちを迎撃していく。

 

「手捌きインクレディブル キラメイピンク!」

 

「ピ、ピンクも名乗ったんだ、今度は俺が…!」

 

ピンクの戦士を見て行かなくてはと思ったのか、黄色の戦士が焦りながら前に出るが、彼女が撃ち漏らしたメガゼールの数体が黄色の戦士に飛び掛かってきた。

 

「ぎゃーーー!!

やっぱ無理ぃーーーー!!

来ないでーーーーーーーっ、やーめーてーーーー!!」

 

黄色の戦士は見るや否や、泣き叫びながら猛ダッシュで逃げ出した。

 

しかもそのままメガゼールに追いかけまわされてる状態だった。

 

「あっ、イエロー!?」

 

「あいつまた逃げ出したデース!」

 

「今のイエローじゃあどうにもならない。

急いで追いかけ…!」

 

「させるかよ!」

 

『スピンベント』

 

黄色の戦士を追いかけようとした途端インペラーが長い角を模した手甲を構えてメガゼールたちと共に道を塞ぎ、飛び掛かってきた。

 

「この、邪魔をするな!」

 

赤の戦士の少年は両手から数本の白黒の剣を出すと、そのままインペラーたちに投げつける。

 

そしてブーメランみたいに様々な方向で曲がりながら切り刻んでいき、赤の戦士は両手に残ってる剣で左右から交差するように切り裂く。

 

「ぐはっ!」

 

「煌めきスパークリング キラメイレッド!

…!?」

 

名乗った直後で黄色の戦士が逃げた先で雷が落ちたような音が聞こえ、遠目でもわかるくらいの高さまで黄色の戦士の少年が先ほどとは全く異なる雰囲気で飛び上がっていた。

 

「あの音は、まさか!?」

 

「イエロー!」

 

「雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃 六連!」

 

空中で宝石の剣を居合のように構えて、そのまま近くに降り立った瞬間戦士たちを囲んでいたメガゼールたちを一閃した。

 

「…導きシューティング キラメイイエロー」

 

「なっ!?

何だ今のは!」

 

「もう終わりだ、降参しろ!」

 

「まだだ、俺はこんなところで終わってたまるかぁあああああああ!!」

 

『ファイナルベント』

 

インペラーは最後の足掻きとカードを挿入し、水面と手鏡からメガゼールたちがギガゼールの動きに合わせるように飛び掛かり、インペラーは止めを刺すために構えに入る。

 

「おいおい、向こうはこの一撃で俺たちを倒すつもりだぞ?」

 

「なら俺たちで迎え撃つだけだ!」

 

『キラメイチャージ!』

 

『キラッキラメイチャージ!!』

 

赤の戦士が宝石の剣と銃を合体させて、緑、青、黄の戦士は剣を構え、ピンクの戦士は銃を構える。

 

『チェックメイジ!!』

 

『キラメイバスター!!』

 

「これで、終わりだぁ!!」

 

「くっ、くそがぁーーーーーー!!!」

 

三つの斬撃と一つの射撃、そして一つの砲撃がインペラーをメガゼールとギガゼールを巻き込むように吹き飛ばした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、それじゃあ採掘だな」

 

戦いが終わり変身を解除すると、赤い髪の少年は男に近付き腕輪を翳すと男の体から茶色の宝石が出現し、それを腕輪の中央に浮かせると情報が流れてくる。

 

「今回の宝石、どうデスか?」

 

「…駄目だな、全く手掛かりが掴めない。

俺たちとは無関係だ」

 

金髪の少女が覗き込むように見るが、赤髪の少年は顔をしかめる。

 

「ということは、また凜さんに送ることになりますね」

 

「けど良いじゃねぇか、こうして人を守れたんだし。

それに見ろよ、アイドルのライブってやつがもう終わったみたいだぜ?」

 

「…はっ!

…あれっ、戦いは!?

えぇっ、もう終わってるぅ!?」

 

ピンク髪の少女は少し残念そうに言うが、黒い髪の少年が励ますように言う。

 

その一方で気が付いた金髪の少年は周りを見て困惑している。

 

「おいおいそう困惑するなよ。

お前が引き付けてくれたりしてくれたから、俺たちもあの数を減らせたし」

 

「えっ、そうかな…?

何だか、そういうこと言われると、照れるな」

 

「というか、いい加減気付いて欲しいデス。

あの後で追いかけられる形で引き付けたのも含めて自分でほとんど倒したのに」

 

「とりあえず、帰ろう。

師匠もイリヤも、凜も待ってるからな」

 

「なぁその前に買い物してかねぇか?

確か冷蔵庫ほとんどなかったろ?」

 

「そうだな。

えーと、こないだは肉じゃがだったから…」

 

「私も作るの手伝うね!」

 

「アタシ、唐揚げが食べたいデース!!」

 

「じゃ、じゃあ俺も唐揚げを。

出来ればいっぱい…」

 

「それだったらいっぱい鶏肉買わなきゃな!

皆で分けて食べるの、うまいからな!」

 

「ははっ、確かにな。

じゃ、今日は唐揚げ山盛りだな!

…あとは何かさっぱりするものだな」

 

そんな感じの他愛ない話をしながら帰路につく少年少女たち。

 

彼らは魔進戦隊キラメイジャー、真実に至るために特典を宝石に変えて、そこから獲られる情報からそれぞれに纏わる事件の真実を求める勇者である。

この作品について

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