真実に至る宝石の勇者   作:ガンダムラザーニャ

14 / 37
活動報告のアンケート続けてますので、皆さんからのリクエストをお待ちしております。

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=233709&uid=99940


第14話:暴走の魔進

「…よし、これで大丈夫だな」

 

士郎は屋敷の庭で洗濯物を干し終えて伸びをする。

 

「士郎くん、こっちも終わったよ!」

 

「おっ、ありがとないろは!

…それにしても」

 

士郎といろはは廊下を見ると。

 

「こら善逸ぅ、今日という今日は許さないデース!!」

 

「いーやーーーーーーっ、ごめんてば切歌ちゃん!!

おっぱい触ったのわざとじゃないんだーーーーーーー!!!」

 

「襖開けた途端に乙女の胸を鷲掴みにしておいて何言ってんデスかーーーーー!!!!」

 

「俺だって襖開けようとしたの!!

そしたら直前に開いたから通り抜けて触っちゃったんだ!!」

 

「んっ、何だ新しい修行か?

俺も混ぜてくれよ!!」

 

猛スピードで逃げ回る善逸と顔を真っ赤にしながら追いかける切歌、そしてそれを見て乱入しようとする武。

 

「あいつら、朝から元気だな…」

 

「あはは…」

 

士郎は呆れ、いろはは苦笑いをする。

 

そんな時、屋敷から3つの影が飛び出した。

 

よく見ると、ファイヤたちキラメイストーンと良く似た、ロードローラーとフォークリフトとターレットトラックの魔進だった。

 

「おいおい、ありゃなんだ!?」

 

「だーれーか、皆を止めてー!!」

 

「凛!?

それにイリヤと師匠まで!」

 

凛たちがそれぞれの魔進に掴まっている。

 

『おいお前ら!

早いとこ止めねぇと、あいつらもそうだがこの街がめちゃくちゃになるぜ!』

 

「ファイヤ!

そうだな、おい皆魔進で止めに行くぞ!」

 

士郎たちは変身し、ファイヤたち魔進を召喚及び搭乗し、3つの魔進を追いかける。

 

「お兄ちゃん助けてーー!!」

 

「イリヤ、待ってろすぐにそれを止めるからな!

行くぞファイヤ!!」

 

『おう、任せときな!』

 

ファイヤのラダーからワイヤーを伸ばし、イリヤが掴まってるトラックを縛り付ける。

 

『うおっ、こいつ活きが良いじゃねぇか…!

下手すりゃこっちが持っていかれそうだぜ!』

 

「ならそのまま押さえてくれ!

ここは俺が何とかする!

…トレース・オン!」

 

士郎はコの字に曲がった刀を投影すると、そのまトラックに向かって飛び掛かる。

 

「面を上げろ、侘助!」

 

その言葉と共に、連続でトラックを叩き付ける。

 

するとトラックが重くなり、その重さで地面に埋もれ、走ることができなくなる。

 

「ふぅ、これでどうにか止めれたな。

イリヤ、大丈夫か!?」

 

「うん、ありがとうお兄ちゃん…」

 

士郎は掴まっていたイリヤを保護する。

 

一方、武といろはは、大河が掴まってるロードローラーを追いかける。

 

「ひゃあっ、こりゃたまらん!

下手なジェットコースターよりもすごいかも!!」

 

「師匠が楽しそうで何よりだな」

 

『けど、すごい勢いで走ってるから、あの人が女性がしちゃいけない顔になってるよ?』

 

「いや指摘するところそこなの!?

ヘリコ、もう少し速度上げれる?」

 

『お任せを姫、このヘリコ必ずや追い付いてみせましょう』

 

「ジェッタ、お前も頼むぜ!」

 

『やれやれ、人使い荒いんだから』

 

ジェッタはヘリコよりも速く飛び、ロードローラーの隣に追い付いた。

 

そこへ武が飛び出して、キラメイソードを突くように構える。

 

「時雨蒼燕流 特式 十三の型 氷雨!!」

 

雨の炎を灯したキラメイソードは、凄まじい速度でロードローラーの側面を突く。

 

頑丈であるためこれだけやっても傷一つ付かないが、突いた箇所から氷が覆っていく。

 

それ故速度も落ちて遅くなっている。

 

「今だよヘリコ!」

 

『仰せのままに、姫』

 

頭上についたヘリコは梯子を垂らして大河の頭上にまで近付ける。

 

「あっ、ありがとう二人とも!

よーし、今度はこれでターザンだー!」

 

「ちょっ、梯子で揺れないで下さいよー!」

 

一方、善逸と切歌は爆走するフォークリフトを探していた。

 

「うぅ、暴走してるとはいえあのリフト、冗談抜きで速いデス…」

 

『すまない切歌、善逸。

一番早い俺が見逃したせいだ…』

 

「けど近くにまだその音があるから、まだそう遠くに行ってないと思うけど…」

 

『それやったら、まだ悲観的にならんでもええな。

善逸が音を辿って探せばすぐにでも…』

 

『…っ、皆!

あれを!』

 

「え?」

 

前方を見ると、例のフォークリフトが走ってきた。

 

「ちょっ、止まんなさいよー!!」

 

「いやーー!!

何でそんなところから来るの!?」

 

「くっ、ここはあたしが行くデス!

マッハ、全速全身で突進して止めるデース!!」

 

『うむっ、了解だ!!』

 

マッハが全速力でフォークリフトに向かって走っていく。

 

しかし先端に踏み込んだ途端、勢い良く上げられ、そのまま投げ飛ばされてしまう。

 

『うおーーーーー!!!!!』

 

「デース!!!!」

 

「ぎゃあーーーっ、切歌ちゃんにマッハが投げ飛ばされた!?」

 

『あーもうしゃあないやっちゃやな!

ほれ、俺たちも良くで善逸!!』

 

「はぁ!?

マッハみたいなスピードないのにどうやって!」

 

『俺には馬力とパワーがあるんや!

それに、お前ならあれを止めることができる、俺が信じてるで!』

 

「気休めで言わないでくれってうぉぉぉぉぉぉぉ!?」

 

善逸の言葉を待たずに、ショベローは走る。

 

『よっしゃ、行くで!!』

 

「いや、ちょっま、あっ…!」

 

ショベローはフォークリフトを受け止め、先端をアームで抑え込んでいる。

 

『うっし、先端は止めれた!

後はこれを止めるだけって、…何や善逸今の衝撃で気絶してるわ』

 

「なら、ここはあたしとマッハで食い止めるデース!

…Zeios igalima raizen tron」

 

ハンドルを握ったまま切歌は特典であるイガリマを展開し、アーマーからアンカーを伸ばしてフォークリフトを捕まえる。

 

「マッハ!」

 

『了解した!』

 

アンカーを引っ張るようにタイヤを回すマッハ。

 

「くっ、中々止まらないデース!

マッハも、さっきからここで走れない状態デス…」

 

『あかん、暴走してるせいか、俺のパワーとマッハたちじゃ止められへん!』

 

切歌たちが苦戦してる時に、ショベローから善逸が飛び出した。

 

「雷の呼吸 壱の型改・大式 霹靂一閃・嵐 三連!!」

 

善逸はすぐにフォークリフトの懐に入ると、凄まじい竜巻を起こし、重くて大きいフォークリフトを傾ける。

 

凛もフォークリフトが傾き始めたところから女神の力を使って飛び回避した。

 

そしてフォークリフトは横に倒れてようやく止まった。

 

「ふぅ、助かったわ…」

 

「こんなに転倒してるなら、もう動こうにも動けないデス」

 

「…んがっ、あれ、俺どうして…って、えぇ!?

何でこれ倒れてんの!?」

 

「はいはいもう終わったから騒いでないで早く帰るデスよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして三つの魔進は屋敷の中に回収されて、今は停止させているため暴走する恐れは無くなった。

 

「…で、何であんなのが暴走してたんだ?

見た感じあの三つはファイヤたちと同じ魔進のように見えるけどよ…」

 

「そ、それは、その…」

 

「いやー何かね、これまで士郎たちが集めた特典の宝石を使って何かアイテムを作ろうとしてたみたいなんだけどねー」

 

「それで力を注ぎこんだのは良かったんだけど、凛お姉ちゃんがうっかりその三つに力を入れすぎちゃったの…。

それで私たちで止めようとしたらそのまま連れていかれて…」

 

「うぅ…」

 

「こんの駄女神がーーーーーーー!!!!

何回そのうっかりで滅茶苦茶になりかけたと思ってんだ!!!」

 

「ごべんなざーーーい!!!!」

 

この日、士郎は泣きじゃくる凛に長時間説教した後、『私は駄女神です』と書かれた看板を持たせ、皆が食事を摂ってる間も凛だけ乾パンと水だけという簡素なものとなった。

 

 

この作品について

  • このまま続けて欲しい
  • リメイクして欲しい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。