「ふぅ、今日の授業終わったな…」
「ふわぁっ、こっちは全然追い付かなくて寝ちまったぜ」
「武くんまた授業中に寝てたの?
駄目だよまた補習になっちゃうよ?」
士郎たちは授業が終わったので帰路についていた。
「このまま転生者の反応とか無かったら良いんだけどな」
「また夜中に反応があったら悲惨デスよ。
翌日寝不足デスから」
「ははっ、それは確かにっ!?」
ふと、士郎の腹に女の子がぶつかった。
「お前は…」
「知り合いデスか?」
「あぁ、ちょっとな」
士郎はこの女の子とは以前会ったことがある。
だけど、顔が隠れ表情が良く見えなかった。
「…けて」
「え?」
女の子は、顔を上げて大声を上げる。
大粒の涙がポロポロと溢れる顔で。
「お願いっ、私を助けてっ!!」
そう言ってると、巨大な音が響いた。
「い、今の音は!?」
「おい、あれ見ろよ!」
指を指す方向を見ると、恐竜を思わせる怪獣が出現していた。
「あれはゴモラ!?
何であいつが!
…ここは危険だ、あっちで隠れてくれ!」
「…!」
女の子は何も言わなかったが士郎の言葉に首を縦に振り、そこまま走って道の曲がり角へと隠れる。
「ひぃっ、こっちに向かってきてるぅ!」
「ならやるしかないよね!」
「あぁ、行くぞ!」
士郎たちはキラメイジャーに変身し、魔進たちを召喚する。
『魔進ファイヤ!』
『魔進マッハ!』
『魔進ショベロー!』
『魔進ジェッタ!』
『魔進ヘリコ!』
『俺、参上!』
『最初に言っておく、今回はマジでやばそうだ!』
『俺たちの強さにお前が泣いた!』
『お前、僕たちと張り合ってみる?』
『ヘリコ降臨、満を持して』
ファイヤたちに乗り込んだ士郎たちは、ゴモラを睨みながら構える。
『おいおい、こいつはランドとスカイよりも強いのでやったほうが良いぜ?」
「そうだな、あいつを止めるためにも!
魔進合体!」
『魔進合体!!』
ファイヤ、ショベロー、マッハが合体し、ランドメイジになり、その上でヘリコが変形して胸部に装着し、ジェッタが剣に変形して装備される。
そしてランドメイジの頭部が変わり、五本の五色の角が特徴の頭部になる。
『完成 キラメイジン!!』
『キラメイジン!!』
それを見たゴモラが咆哮しながら突進してくる。
「っ、来るぞ!!」
正面からの突進に身を構え、両手でゴモラの角を押さえる。
「くっ、こいつっ…!」
「やばいやばい!
これ死んだわ俺たち!」
「諦めるなっ、踏ん張れぇ!!」
「ここで諦めたら、町もそれにさっきも子も危ないデース!!」
「だから、私たちで止めないといけないの!」
「わかってるよそんなことはさぁ!」
五人の踏ん張りに応じるように、キラメイジンは力を込めてゴモラを押し返す。
押し返されたゴモラは勢いよく尻尾を振り回す。
『ふんっ、この程度俺の馬力の方がずっと強いわ!!』
『おらぁ行くぜ行くぜ!!』
『ふっ!』
『やれやれ威勢は良いけど、それじゃあ僕たちには敵わないな』
『そこを退け無礼者、姫の前に蛮行を働くつもりか!!』
大きく振りかぶった尻尾を弾き、距離を詰めて切り裂く。
切り裂かれたゴモラは、もう一度突進を仕掛ける。
「ヘリコ、お願い!」
『はっ、姫の仰せのままに!』
キラメイジンの胸部のヘリコが羽を展開して風を巻き起こし、突進してくるゴモラを吹き飛ばす。
吹き飛ばされたゴモラは怒りの咆哮を上げ勢いよく飛び上がり、そのまま体を回転させて尻尾で叩き付けようとする。
「…っ、ジェッタ!」
『わかってるよ、あの尻尾の刺身がお望みなんだ、ろ!』
瞬間、キラメイジンに直撃するはずの尻尾が根元から切り落とす。
バランスを崩してしまうが、それでも鼻先の角で突き刺そうとしてくる。
しかも、その角には強烈なエネルギーが溜まってるようだった。
「ひぃっ、ショベロー!!
あれから怖い音がするよぉ~!
きっとゴモラの超振動波だ!!」
『なんやこの程度蚊みたいなもんやんか!
どれ、弾き返したる、どっせーい!!』
そう言うと左腕のショベローがゴモラの顔面を思いっきりぶん殴る。
その衝撃が凄まじく、鼻先の角が根元から粉々になってへし折れる。
『あ、あかんわ。
弾き返すつもりが、へし折ってしもうたわ』
「今度はあたしたちの出番デース!!
マッハ行くデスよ!!」
『うむ、任せろ!』
「マッハフラッシュ、デース!!」
キラメイジンの右肩のマッハのフロントライトが光ると同時に何発もの光線がゴモラを撃ち抜く。
全弾命中したゴモラは大きく仰け反る。
『おっしゃー、ラストは俺が中心で決めてやるぜ!』
「頼むぜファイヤ!」
『任せとけって、今の俺は最初からクライマックスだからな!』
キラメイジンの全身が光り、全体の出力が上がっていく。
『行くぜ必殺、俺たちの必殺技!!』
足に力を入れ、強烈な光を帯びたジェッタを構える。
『キラメイダイナミック!!』
光り輝く斬撃が、ゴモラを両断し、爆発する。
「これで完了だな」
「おい、もう大丈夫か?」
「はい、ありがとうございます!」
「えーと士郎、この子は一体…」
「俺が以前あった子だ。
その時は転生者で、ゴモラの特典が暴走する寸前だったんだ。
それで自分から手放して、俺が回収した」
「えっ、ちょっと待ってよ!
それだったら、今のは…」
「士郎ーー!!」
切歌たちが、焦った様子で走ってきた。
「見つからなかった?」
「武といろはと一緒に探し回ったデスが、反応が全然見当たらないデスよ!
既に誰かに拾われたデスか?」
「いや、それはねぇよ。
それに見つからなかったから確信したよ。
なぁ、ここに来る前に誰かに会わなかったか?
何かされなかったか?」
思い出して怯えた様子で女の子は話す。
「…っ、あ、青い、化け物が!
私に触って…!」
「青い化け物?
それはどんなやつだった?」
「ぜ、全体的に青くてっ、手には錨みたいなの、持ってた!
それで、いきなり私に触ってきたと思ったらっ!
もうないはずの、ゴモラの特典が出て来てっ!」
「…そうだったのか。
悪い、嫌なこと思い出させちまって。
いろは、切歌、この子を屋敷まで運んでくれるか?
俺はこの子の親に連絡するから」
「うん」
「はいデス!」
「それにしても、青い化け物、一体何者なんだ?」
「何だか、特典って言うには何か違う音がしたけど、あれは一体…」
「さぁな、けど今回のことはきっと何かある。
ないはずの特典が元転生者から出現するなんてな。
それに倒したはずなのに特典の宝石がないならそれは特典を模した何かならなおさら何かあるしな」
士郎は泣きじゃくる女の子をいろはたちに任せ、今回のことを考えながら女の子の家に連絡するのだった。
この作品について
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このまま続けて欲しい
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リメイクして欲しい