「失ったはずの特典に、青い化け物、か…」
士郎は女の子を保護してから、証言をもとに調べていた。
「士郎くん、それらしい資料持ってきたよ」
「ありがとないろは。
あの子はどうしてるんだ?」
「今部屋で切歌ちゃんと師匠とイリヤちゃんたちと遊んでるよ。
ここしばらくの間で落ち着いてきたみたいなの」
「そうか。
にしても、相手は一体何者なんだ?」
資料に目を通す士郎。
青い化け物については色々と存在するが、今はその能力についての資料を読んでいた。
「あの子の話で考えられるとしたら、記憶を読み取ってそれを再現する能力か…」
「うーん、その可能性もあるよね。
だってあの子にはもう特典はないんだよね?
前に士郎くんが取り出したから…」
「あぁ、それでさっきあの子の特典の宝石を調べたけど、今回のことに関する情報はなかった」
「そうなんだ…!
ねぇこれってもしかしてだけど!」
いろはは何かに気付いたのか、手に持った資料を士郎に見せる。
「これは、いや、確かにだが…」
その瞬間、二人のキラメイチェンジャーから通信が届いた。
『例の青い化け物を見つけた!
今すぐ来てくれ!』
「わかった!
俺たちもすぐに向かうからな!」
士郎といろはは切歌と合流し、すぐに向かった。
「見つけた、あそこデス!」
走ってる先で変身した武が例の青い化け物と戦い、善逸はその後ろで腰を抜かしていた。
「武、善逸!」
「っ、来てくれたか!」
「士郎ぉ、いろはちゃん、切歌ちゃぁん!」
「んっ、増援が来たか!」
青い化け物はそう言うと武から距離を取る。
「…その見た目、やはりな。
お前は、巨獣ハンターのバングレイの特典を持つ転生者か!」
「そんなこと教えるかよバカが!」
「…じゃああのゴモラの女の子のことは覚えはないか?」
「あぁ、あれ止めた巨人はお前たちだったか!
遠くから見てたがバリ印象的だったぜ!
元々の特典だったあれで殺されるガキはどんな気分で死ぬのか実験のつもりだったけど、お前らのあれはバリすごかったぜ!」
「こいつ…!」
まるで楽しかった思い出のように語るバングレイに怒りを抱く士郎たち。
「俺も人のこと言えないけど、女の子にそんなことするなんて最低だよ!!」
「おいおいたかがガキ一匹で何言ってんだよ?
俺はバリ面白そうな実験が出来れば誰でも良かったんだよ。
んでもってお前らのあれを見て一つ思い出したことがあるんだ…」
「思い出したことだと?」
「そうだ、確か俺の手元にも、お前らのと似たやつがいたなってな!!」
瞬間、バングレイの手元にから紫の宝石が出現し、それが巨大化する。
「あれは、ファイヤたちと同じキラメイストーン!?」
『おいおい、何でてめぇみたいな屑野郎が持ってるんだ!?』
「こいつは俺のだからだよ」
そう言うとキラメイストーンが変形し、先頭が恐竜みたいになってる汽車になり、バングレイが乗り込み、線路を作りながら士郎たちの周りを走る。
「魔進デスか!?」
「そうだ!
今回はお前らをこのジョーキーでひき殺すのもありだが…」
走ってるジョーキーがさらに変形して、キラメイジンと同じぐらいの大きさの怪獣になる。
「この、スモッグジョーキーでお前らもろともこの町を破壊してやるぜ!」
「そうはさせるか!
ファイヤ、行くぞ!」
『よっしゃ行くぜ行くぜ行くぜぇ!!』
『魔進合体!!』
ファイヤたちを召喚し、キラメイジンへと合体する。
『あ?
それキラメイストーンだよな?
何でてめぇが持ってやがる!?』
「はっ、こいつは俺の相棒だからだよ」
『はぁ…、君みたいなやつに相棒呼ばわりされるなんて、そのキラメイストーンは哀れだねぇ』
『あぁ何て汚らわしい!
我らの同胞たるキラメイストーンを下衆である貴様が乗るなどとは!』
「よし余興はなしだ
今からお前たちを完膚なきまでバリ叩き潰してやるぜ」
ジェッタとヘリコの煽りにカチンと来たのか、バングレイはスモッグジョーキーを突進させる。
『はっ、何や突進で俺に敵うとでも…!?』
キラメイジンの左腕のショベローが殴りかかるが、それがわかっていたのか軽く避けたところで左腕に噛み付く。
「ひぃっショベロー!!」
『うっ何やこれめっちゃ噛む力強いやんか!
痛たたたこら放せ!』
「善逸とショベローが危ないデス!
マッハ、援護デース!!」
『うむ、任せておけ切歌!』
右肩のマッハからビームが撃ち込まれるがスモッグジョーキーは怯まない。
「何だよその攻撃!
こいつにはバリ痛くもないんだよ!!」
「きゃっ!」
顎の力だけでキラメイジンを持ち上げそのままぶん投げる。
「がはっ、強いな…!」
「当たり前だろ?
お前らみたいは合体して五人で操縦してるのに対して、こっちは俺一人で操縦してるんだ。
お前らと格が違うんだよ格が!!」
「ジェッタ、行けるか!」
『言われずともね、けど今回は中々斬り応えがありそう、だ!』
「そう来ると思ったぜ!」
剣のジェッタが切りかかると、スモッグジョーキーが先がチェーンソーになってる尻尾を振り回す。
ジェッタの刃とスモッグジョーキーのチェーンソーが火花を散らす。
『くっ、こいつ…!』
「うぉおおおおおおおおおお!!!!!!」
「バリ甘いんだよバカが!!」
「なっ!」
スモッグジョーキーのチェーンソーに、ジェッタが弾かれてしまう。
「おらぁ!!」
「…っ、ヘリコ!!」
『はっ!』
胸部のヘリコが羽を展開・回転し大きくのけぞったキラメイジンが大振りの爪で薙ぎ払うスモッグジョーキーの間合いから離れる。
「ふっ、バリ機転がきくじゃねぇか」
『こいつっ、舐めやがって…!』
「落ち着けファイヤ!
…あいつの頑丈さは半端じゃない、ここは一気にあれで決めるぞ!」
人間の姿なら明らかに怒りに拳を握っているであろうファイヤを宥めながら士郎は構える。
『行くぜ必殺、俺たちの必殺技!!』
『キラメイダイナミック!!』
キラメイジンの光の斬撃が飛ぶ、だが。
「そんなんが聞くかよ!
闇業火バーンブラスター!!」
スモッグジョーキーのチェーンソーが高速回転し、口から禍々しい火の玉が飛びそれが斬撃を掻き消す。
「何!?」
そしてそのままキラメイジンへと直撃した。
「ぐぁっ!!!」
体の至る箇所がショートしながら吹き飛び、合体を解除されてファイヤたちが戻ってしまう。
「がはっ!」
士郎たちも外に叩き出された上で変身を解除されてしまう。
「ハハハハハ!!
思ったよりもバリ楽しめたぜ!
次は手足も出ねぇ内に潰してからぶち殺してやるから楽しみにしな!」
「待て!!」
バングレイを乗せたスモッグジョーキーはジョーキーへと変形し、そのままどこかへと飛び去っていった。
士郎は震える手を伸ばすがそのまま倒れてしまうのだった。
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