また活動報告のリクエスト募集も続けてますので、皆さんのリクエストをお待ちしております
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=233709&uid=99940
「なるほどね、それでりんねとあんたの力でこれが完成したと」
「あぁ、それとこのメダルで、何とかあのバングレイのやつが召喚した転生者もどきを倒せたんだ」
士郎たちは屋敷に帰ってからスーパーライザーのことを話した。
「…まぁ、状況が状況なんだし、私からは特に何も言うことはないわ。
それに、これってあんたとりんねが作ったからって、他の皆も使えないってわけじゃないみたいだし」
「そうか」
「けど、それとは別にちょっとこの街で問題が起きてるのよ」
凛はそう言うと、宝石から映像を出した。
「あんたたちが怪我を治してる間に知ったことだけど、どうやらこの街では、転生者が悪魔とか堕天使として転生して悪さをしてるらしいのよ。
噂だと、ジュウオウジャーの連中はその対応をしてるそうだけど」
「転生者が?
まさか、バングレイの他にもそんな奴らがいるとはな…」
「えぇ、その他にも何者かによって洗脳されて、別世界から来たスーパー戦隊がいるとか、ね」
「…何だか、俺たちが休んでた間にとんでもないことが起きてるみたいだな」
「えぇ、本当にそれよ。
だから、私たちもそうだけど、くれぐれもあんたたちも気をつけなさい」
「わかった、そうさせてもらうぜ。
じゃあ、この事を他の皆にも伝えてくるよ」
士郎はそう言って他の皆を集めて、今回の話を説明した。
それから数日後のこと。
「うぅ…」
善逸は一人、森の中を怯えながら歩いていた。
その理由としては簡単、皆とはぐれたからだ。
この森では最近、謎の変死体が発見されてるので、それでキラメイジャーが出向くことになったのだ。
その際、善逸がスーパーライザーとメダルを使うことになった。
実は士郎が使ったメダルの他にもいくつかりんねからメダルを預かってるため、それを使うことも兼ねてだった。
そこで、善逸に試しに使ってみたらどうかと意味合いを込めて士郎が渡したのだ。
当然善逸は嫌がったが、皆の説得もあって善逸が使うことになった。
なのだが…。
「うっ、うぅ~、士郎ぉ、武ぃ、いろはちゃん、切歌ちゃ~ん!
どこだよぉ~」
ここに来る途中で善逸は踞り怯えてたのと、森の中から悲鳴が聞こえてきたから皆が先に行ったこともあって、はぐれてしまったのだ。
「ひくっ、俺が悪かったよぉ~!
だから置いていかないでくれ~!」
ひとりぼっちになった寂しさと、森の中の怖さに、善逸は泣いていた。
『こら何泣いてるんや善逸!
男ならもっとシャキっとせい!』
「…っ、ショベロー?
お前いてくれてたのか!
良いやつだなぁ~士郎たちの次にだけどなぁうわぁぁぁ!」
『ちょっおま放しぃや!
俺はいつもお前のチェンジャーにおるんやから離れることないやろうに!』
「さっ、早く皆を探そ、な!」
端から見れば自分の腕輪に泣きついてる情けない姿だが、それでも誰かがそばにいてくれることに嬉しさを覚える善逸だった。
それからしばらくして森の中を散策していたが、善逸はあることに気付いた。
「…そう言えばこの森って、前まであったっけ?」
『んっ、どないしたんや善逸?』
「いやだってさ、これだけ広い森なのに、近くは通学路なんだぞ?
入り口だって、この間までなかったはずなんだ」
『まぁ確かに妙やな。
いくらアホなお前でも、こんだけ目立つような森を見分けられへんわけないんやからな』
「言い方ぁ!!
…まぁとにかく、落ち着いて考えてみたら、明らかにこの森はおかしいよ!
最近できたとしても工事の音もなかったしさ!
仮に種を植えたとかの話でも、つい先日から育ててもこんなにも育つなんて無理なんだよ!」
『じゃあ、まさか特典か?』
「そうだよ、というかさっきから転生者の音がするし間違いないよ…!
…ちょっ、ショベローぉ、あれは!」
『どないしたんや善逸!』
何かを発見した善逸は怯えながら指を指した。
その先には士郎たちが傷を負って、尚且つ網に捕まったいた。
「士郎、皆ぁ!」
「…っ、ダメだ善逸、こっちに来るな!」
「えっ、痛っ!」
士郎たちに駆け寄ろうとした瞬間、差し出した手の甲に何かがかすった。
「な、何なんだ今の!?
ちょっと待って、この音と反応ってまさか、転生者!?」
善逸は耳を押さえながら音がする方向に振り向くがそこには誰もいなかった。
だがその瞬間、誰もいなかったはずの場所から一人の男が現れた。
しかもその手には弓を持っていて、まるでいたぶりがいのある獲物を見つけたような見下した笑みを浮かべていた。
「へぇ、よく俺の位置がわかったな」
「ひゃっ、本当に出てきたぁ!?
というかお前がこの森を作ったのかよ!?」
「あぁそうだ、俺の特典は落第騎士の桐原の朧月とエリアインビジブルで、この森はそれで作ったんだよ。
いやぁ何かここって通学路みたいだから誰か迷いこむのかって思ってたけど、案外結構来るんだなこれがな」
「じゃ、じゃあ、あの確認された死体も…!」
「あぁ、獲物が来たんでな。
殺してから金品奪ってそのままその辺に転がしてやったよ」
「ひぃっ!」
男はニタニタと気味の悪い笑みを浮かべながら弓を舐め、再び姿を消す。
「き、消えた!?」
「見たところ、お前がその腕輪を持ってるってことはあいつらの仲間だな?
じゃあお前もいたぶってやるよ」
「…っ、ひぃっ、いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「ははっ、そーれ逃げ回れ逃げ回れ!
狩人を楽しませたいんなら狐にでもなれよ!」
どこから来るかわからない恐怖に押し潰されそうになって泣き叫ぶ善逸をいたぶるように弓で撃ち込んでいく。
「くっ、善逸!」
「あいつ、まさかわざと外してるのか!」
士郎たちが見ている限り、まるで善逸の逃げる範囲を狭めるためにわざと外してるように見えた。
そうして善逸は目の前の木によじ登り、そのまま木の上で踞る。
「ははははははははっ何だよそのザマは!?
そんなところにいたら撃ってくださいって言ってるようなもんだぜ?」
「うるさいよっ、何なんだよお前は!?
何でこんなこと平気でできるんだよぉ、お前絶対生前友達とか恋人とかいないだろお前!
嫌われるよぉ!?」
「あ''?」
今の発言で、いくら姿を消して狙いを定めてるとはいえカチンときたのかキレそうになる男。
「はっ、泣いてるくせして吼えるじゃねぇか!
逃げるだけのクソヤロウが、よくもまぁあいつらの仲間なんかやってるもんだ」
「お前っ、善逸の何がわかるってんだ!」
「知らねぇよ外野は引っ込んでろ!
第一こんな雑魚よりも、お前らの方が歯ごたえがあったってもんだぜ?
…なぁおい、そこのお前、何とか言ってみろよ、ビビり、雑魚、弱虫さんよぉ!!」
「…っ、そんなこと…」
善逸は踞まったまま、木にしがみついてる手を強く握る。
「そんなこと俺だってわかってるんだよぉっ!!
俺さ、皆みたいに強くないしっ、敵と遭遇してすぐ逃げ出す、臆病で弱虫なことはさっ!」
ポロポロと涙を流しながらその胸中の慟哭を叫ぶ。
皆がしっかり戦ってるのに、自分だけ心の余裕がなくて、いつもいつも怯えて、逃げて、惨めったらしく泣き叫んで、挙げ句の果てには気絶して、気が付いたと思ったらもう戦いが終わってて、皆は善逸が倒したって言っても全然実感がなくて。
特典の雷の呼吸だって、本当は6つの技があるのに、使いこなせたのはそのうちの壱の型だけ。
特典の元ネタである我妻善逸なら、その技だけで色んな技を派生させてようやく自分だけのオリジナルの漆の型を作ったのに、自分にはそれがないし、良いところがあるとすればせいぜい耳が良いことと逃げ足が速いことだけだった。
最も、その耳の良さも、心情が読み取れるレベルに良すぎたので周りから気味悪がられたが。
本当に、情けないところしかない自分がどうしても嫌だった。
今も、そして生前も。
「だけど、だけどさぁ!
俺だってキラメイジャーなんだから精一杯頑張ってるんだよ!
けど最後は士郎たちを助けられずに死ぬの!?
嘘でしょっ、嘘過ぎじゃない!?」
「ひひっ、面白ぇ泣き言だな!
そんな顔をされると、もっといたぶりたくなるだろうが!!」
瞬間、善逸が登ってる木が思いっきり揺れた。
「ひぃっ!?
な、何なんだよぉ!!」
木にしっかりしがみつきながら、涙と鼻水で濡れた顔で下を見ると、見えない攻撃が木を穿っているように見えた。
しかも徐々に善逸がいる上にその攻撃が近付いてるように見える。
「ちょっ、こっち来んなよ!
ちょっとで良いからそっとしてくれよっ!!
ちょっとで良いからーーーーーーーーーー!!!!!」
「善逸、早く別の木に飛び移るか降りろ、急げ!!」
士郎は善逸に言うが、恐怖のあまり発狂寸前でパニックになり余計に木にしがみついてしまう。
そして。
「…っ!」
善逸の目の前で、しがみついてた木の側面が抉れた。
顔や手には掠りはしなかったが、それがとどめとなり善逸は白目を向いて気絶しそのまま踞っていた木の枝に倒れ込む。
「…っ、善逸!」
「やべぇあいつあのままだとバランス崩して地面にまっ逆さまだぞ!?」
「へっ何だよ気絶しちまいやがったか?
じゃあ、そのまま死ねぇ!!」
男は笑いながら善逸が倒れてる木の枝を破壊する。
気を失ってる善逸は重力に従うように地面に向かって逆さまになって落ちて行く。
だが。
「…シィィィィィ」
呼吸音と共に、身を翻し木の側面を蹴りつけながらキラメイチェンジャーを操作する。
『キラメイゴー!
キ・ラ・メーイ!!』
「キラメイチェンジ」
地面に降り立ったと同時に変身した善逸は、キラメイソードを居合のように構える。
「雷の呼吸 壱の型…」
「…っ、させるかよ!」
すぐさま飛び込んできた善逸に向かって男は矢を撃ち込む。
それに反応して、善逸は空中で身を捻って避ける。
「こいつ、空中で身を捻って避けるなんてな。
さっきとは別人のような冴えた動きだぜ…!
だが…、俺の見えない攻撃に対応できるかよぉ!!」
「…っ!」
何かを察知した善逸はすぐさまその場から離れると地面が抉れる。
しかも間髪入れずにその攻撃が行われてるため、構えをする暇がない。
「あ?
こいつ、何でさっきから避けれてるんだ?
…まぁいい、それでこいつの体力が消耗するならな!」
「…!
雷の呼吸 壱の型改・大式 霹靂一閃・嵐!」
地面に降り立つと同時に竜巻を発生させて攻撃を弾き、続けざまにもう一度構える。
「雷の呼吸 壱の型改・土式 霹靂一閃・壁!」
どこから攻撃が飛んで来るのかがわかったのか、善逸はその方向の、自分の足元の地面に向かって一閃する。
そこから巻き上げられた強烈な土煙が攻撃を弾き返す。
その隙に善逸はスーパーライザーを取り出し、音を頼りに、自分が使うべきと判断したメダルを挿入する。
【マジレンジャー!キョウリュウジャー!ギンガマン!】
「煌めけ、雷光!」
「何をするか知らんが、これでも食らえ!
俺の特典とは別に持ってる神器だがな!
ブルーホーミング・アローレイン!!」
瞬間、男が発射した光の矢は全周囲から善逸に向かって降り注ぎ爆発し、それでも絶え間なく降り注ぐ。
「善逸ぅ!!」
「ははははははははっ、これでこいつも…!」
男は笑うが、光の矢が突然内側から強烈な電気を帯びて弾き飛ばされる。
「なっ!」
「あれは!」
光の矢の雨の中にいたはずの善逸は無傷で、姿が変わっていた。
その姿はキラメイイエローの姿の上から、鷲・翼竜・狼の意匠がある西洋の黄金の騎士の鎧を纏っており、全身に強烈な電流を帯びていた。
しかも手にもっていたキラメイソードもそれに合わせて西洋風の大型の剣に変わっている。
【キラメイイエロー!サンダーエッジ!】
その電流は、今なお降り注ぐ光の矢の雨を弾いている。
「す、すごいデスよ!」
「な、何だこいつ!
やべぇ、今こいつに近付くのはヤバい!
逃げねぇと!!」
男は姿を消して逃げながら矢を撃ち込んでいく。
だが、そんなことは今の善逸には意味がなかった。
善逸は呼吸し、居合の構えを取り、そのまま形の変わったキラメイソードを操作する。
『キラメイチャージ!』
「雷の呼吸 極みの型 武御雷之太刀!」
『チェックメイジ!!』
瞬間、オレンジ色の線が跡を引き、真っ直ぐと男に向かって一閃した。
同時に、激しく雷が落ちた音が森に轟き、電流の光が激しく光る。
「がっ!」
男の体に、電流を帯びた大きな切り傷が走る。
全身に激しい痛みが走るが、声も力も出ない。
だが、その目にははっきりと写っていた。
自分に向かってくる途中にあったであろう木々が、大きな穴が開いて穿たれて貫通し、それが自分のところまで続いてたことを。
それも姿を消して見えないはずの自分のところまで。
だが、それに対して、男は疑問に思った。
何で自分の位置を正確に特定できたのか。
何で見えない攻撃にいち早く対応できたのか。
思えば、男は善逸に対して最初から疑問に思うべきだった。
善逸は最初、姿が見えないはずの自分のいる方向に振り向いた。
最初はまぐれだと思ったし、むしろ新しい獲物が来たとテンションが上がっていた。
だが、その後の人が変わったような動きをした時に、見えないはずの自分の攻撃とを避けては防ぎ、見えないはずの自分に向かって斬りかかろうとした。
他の四人は、見えない攻撃になす術もないまま倒されたのに。
それも見えない自分に指一本触れられないまま。
(まさかこいつ、音で?
音で俺の位置と攻撃を特定したのか!?)
だが、それに気付いたとしても、もう力が入らず、そのまま地面に叩きつけられる。
「ぐはぁっ、そんなバカな…!
この俺が、あんな泣き叫んでたやつにぃ…!」
自分が舐めてかかったやつにやられ、理解はしても信じられないと叫んで男は気を失った。
善逸は男を斬り伏せた後すぐに、士郎たちを捕らえていた網を斬って解放した。
「な、何とか助かったぜ…!」
「さっきの善逸スッゲェデスよ!」
「あれ、そう言えば善逸くんは?」
「…っ、あそこだ!」
皆が見ると、倒れ込んでる善逸がいた。
「善逸大丈夫か!」
「…あれ、皆?
俺は、どうして…」
「善逸くんがあの転生者を倒してくれたんだよ!
すごいよ善逸くん!」
「あのスーパーライザーで変身したのだって、スッゲェデスよ!?」
「…ははっ、そう、なのかな?
全然、実感ないや…。
皆が、助けてくれたんじゃ、ないの?
自力で抜け出してさ」
「違うんだよ、お前が俺たちを助けてくれたんだ。
ほら、背中貸してやるから」
武は善逸を背負い、特典を回収と森の消滅を確認してからその場を後にしようとした。
「…なぁ皆。
俺さ、夢を見てたんだ…」
「ん、そりゃあどんな夢なんだ?」
「強くなった俺が、皆を助けるために転生者と戦って勝って、皆を助け出して皆に誉められる、そんな優しい夢なんだ…」
「そうか、そりゃあ、良い夢だな」
「あぁ、本当に。
…俺も、夢にあったみたいに、現実でも強ければなぁ」
どこか嬉しそうに、どこか悔しそうにしながら、善逸は再び寝る。
だが善逸は知らない、その夢はすでに現実に起こってることを。
形態名:サンダーエッジ
変身者:キラメイイエロー
使用メダル:
マジレンジャー(マジイエロー)、キョウリュウジャー(キョウリュウゴールド)、ギンガマン(ギンガイエロー)
見た目:
【魔弾戦記リュウケンドー】の『リュウケンドー』の意匠を鷲、翼竜、狼の三体の動物にし、カラーリングが黄色になった感じ
概要:
雷の力で戦うスーパー戦隊三人の力を持つ。
雷の力を自在に扱う事ができ、それによって超光速移動をも可能。
また、武装に雷の力を込めて放つ事も出来る。
善逸の場合、“雷の呼吸”による高速移動が更に高まり、自らを超電磁砲の無敵の弾丸として相手に向かっていきながら相手を居合斬りする『雷の呼吸 極みの型 武御雷之太刀』という技が使えるようになる。
この作品について
-
このまま続けて欲しい
-
リメイクして欲しい