真実に至る宝石の勇者   作:ガンダムラザーニャ

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第3話:赤の宝石は無限の剣を創り振るう担い手である

「えーと反応で言えばこの辺りだな…」

 

士郎は一人で転生者を探していた。

 

何でもこの町で5人の転生者が暴れているようだったから、それでそれぞれ手分けして探してるのである。

 

当然善逸は一人で行くの不安だからと嫌がって泣き喚いていたがなんだかんだ言って一人で行った。

 

それで士郎も一人で転生者を探してる。

 

「くそっ、一体どこに…!」

 

見回していると、どこからか、鋭い刃物の刃先を地面につけて引き摺る音が聴こえ、振り返るとそこには棘だらけの赤い槍を持った異形の男がいた。

 

しかも男の後ろの通路の曲がり角には血飛沫が飛び散っており、人の手が力なく地面に落ちている。

 

「お前、まさかクーフーリンオルタの特典の使い手か!

後ろの人はどうした!」

 

「んっ、あぁ…、俺にぶつかってきたんで俺よりも強いかって思って試してみたんだ。

だがとんだ期待外れだ、この程度で俺にぶつかってきたんだからな」

 

「…!」

 

「ところで、お前は強いのか?

その左手のブレスレット、ただ者じゃないんだろ?

だったら…」

 

男は無機質だった顔は歪み、血に濡れた槍を向ける。

 

「いっちょ俺と殺し合いしようぜ?」

 

「生憎と、俺は殺し合いどころか人殺しはするつもりはないがな!」

 

「そうか、じゃあ死ね」

 

士郎は槍を避けながら距離を取り、キラメイチェンジャーを構える。

 

『キラメイゴー!!

キ・ラ・メーイ!!』

 

「ここで俺が死んだらお前はその人以上の死人を出すだろうから、簡単には死ねねぇよ。

キラメイチェンジ!!」

 

士郎は変身して、武器である宝石の剣、キラメイソードで応戦する。

 

「ふっ」

 

「たぁ!!」

 

拮抗して斬りあってるようだが、体格とパワーの差でなのか士郎が不利だった。

 

「どうした、それで俺に勝てるつもりでいるのか?」

 

「なっ!

…来い干将莫邪!」

 

やがてキラメイソードが弾き飛ばされてしまい、士郎は丸腰になってしまう。

 

しかし最初からこれについてはわかっていたと言わんばかりに両手から白黒の双剣・干将莫邪を出現させて応戦する。

 

「…!」

 

「生憎と、俺は武器を模倣できるんでな!

長く戦うのには向いてるんだよ」

 

「そうか」

 

男はあまり興味なさそうに士郎に言葉を返し、そのまま攻撃を続ける。

 

しばらくの間、剣と槍がぶつかり合う音だけがその場を支配する。

 

そんな中で、士郎は男の動きを見ていた。

 

だからこそ、何か違うと疑問に思うのだった。

 

だが撃ち合ってる内に干将莫邪に罅が入り、槍の突きを防いだ衝撃で完全に砕けてしまった。

 

しかし士郎はその衝撃を利用して距離を取り、弓と矢を使って射撃を行う。

 

「くっ!!」

 

「…?」

 

男は矢を避けられず直撃した。

 

だが士郎はそれに疑問を抱いた。

 

「お前、何で当たったんだ?

避けられないにしても、通じないはずだろ」

 

「…さぁな、何でだろうな」

 

「いや、答えるまでもないだろうな。

さっきから疑問だったんだ、お前の動きに」

 

「…?」

 

「確かにお前はクーフーリンオルタの特典を思っている。

けど、それはその槍であって、クーフーリンの持つ身体能力と矢避けの術までは使えない!」

 

「…よくもそこまでわかったな。

だが、そうだとしても、俺のこの槍は本物だ。

それを証拠に、こんなこともできる」

 

男は槍を構えて何かを呟くと、どす黒い靄に覆われ、まるで怪物の骨格のような鎧を身につけ、両手には先ほどの槍の刃先が爪のようになった手甲が装着されている。

 

「クリードコインヘン。

さぁ、絶望に抗え…!」

 

「くっ!」

 

士郎は身を転がしてかわし、落ちていたキラメイソードを拾って攻撃を防ぐ。

 

「ぐっ、さっきよりも力が増してる…!」

 

「どうした?

動きが鈍いぞ」

 

「ふんっ!!」

 

男はギラリと爪を光らせて切り裂こうとしたが、士郎は胴体を蹴りつけることで距離を取る。

 

「俺が本気を出せばこのありさまか。

案外楽勝なんだな」

 

「さてな、けどお前がそれで来るなら、こっちにも考えはあるぜ。

…トレース・オン!」

 

手に力を集中し、一本の剣が作られる。

 

だがそれは男が使ってた槍に似た刃先だったが、男のそれとは違って鮮やかな紅色だった。

 

士郎はその剣を弓につがえて矢のように伸ばしながら引いていく。

 

「それは…!」

 

「行けぇゲイボルグ!!」

 

瞬間、男の装甲は射抜かれ、爪は粉々に破壊され、矢となった剣は爆発する。

 

その爆風に士郎は身を屈んで耐えながら爆煙の向こうを見る。

 

「…!」

 

その向こうで男はフラフラと立ち、その手にはボロボロで今にも折れてしまいそうな槍があった。

 

「てめぇよくもやってくれたな。

まさか、俺のやつと同じゲイボルグを矢にしてぶっぱなすなんてな」

 

「もうやめろ、お前はもうボロボロじゃねぇか」

 

「あぁ確かにボロボロだ。

だが、休むのはてめぇを殺してからだ…!」

 

槍投げの要領で構えた槍は、禍々しく光る。

 

光が強くなると同時に男の体から血が吹き出す。

 

「ごはっ、まだだ…!」

 

「こいつ、まだやる気か!」

 

士郎はすぐにキラメイソードと宝石の銃・キラメイショットを取り出して合体させる。

 

『キラッキラメイチャージ!!』

 

「喰らえ、ゲイボルっ!」

 

「遅い!!」

 

『キラメイバスター!!』

 

男が槍を投げるよりも早く、士郎の攻撃が男に直撃した。

 

男は声をあげる間もなく、その身に必殺の砲撃を喰らって吹き飛び、槍は衝撃で跡形もなく粉々になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、息はあるみたいだな」

 

士郎は変身解除して、男の状態を確認した後、キラメイチェンジャーで特典を宝石にして採掘する。

 

「今回の宝石は赤いな、情報はどうなってるんだろ?

…だめだ、関係のない情報だったな」

 

宝石をキラメイチェンジャーを通して情報を読み解くが関係のないことだったので落胆するが、すぐに気を取り直して男をすぐに見つかる場所に運ぶ。

 

「さて、今頃あいつらも転生者と戦ってるんだろうけど、大丈夫かな。

善逸は特典と才能はとんでもないけどあれだし、切歌は夢中になりすぎて突っ込みすぎるし、武は加減が聞かないところあるし、いろはも正直一人で向かわせたのは不安だな…」

 

そう言って士郎は心配になって他の仲間の様子を見に行くのであった。

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