戦場を駆ける有翼ノ一角獣《アリコーン》   作:お猿プロダクション

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第Ⅲ章 ユニコーン撃沈作戦 Kills UNICORN
ブリーフィングⅢ


 20XX年 9月30日

 日本国 某所 タワーマンション高層階

 

 パチン……パチン………───光量を落とされた照明の中で、部屋に響く音が規則的に鳴っていた。将棋の駒を打つ音だ。大して広くない室内に、それは小気味良く響く。

 薄暗い室内、モニターの機械的な光、そして将棋。それらは彼の集中力を高めるルーティン勢揃いだった。

「みんなに適用されるはずのルールが、適用されない者がいる……。」

 ボソッとした抑揚のない呟きは、駒を打ちつける音以上に響くことはなかった。それこそが、彼にとってその言葉が不意に、何の意も無しに漏れ出た物であることを示している。

「この戦争が終わって仕舞えば、艦娘は危険な存在だ。」

 パチン……“玉”の前に立ち塞がった歩兵を、その“玉”が下す。

「だから消そうとする……短絡的だが効果的。結局人間にとって都合が良いのは“過去の英雄譚”なんだ。」

 パチン……“将”としか掘られていない駒が、敵陣の奥に一歩を踏み入れる───“玉”と“将”は本来“玉将”という1つの駒だが、彼の物は製造ミスにより別々の駒に彫られている───彼はそれを一緒に使い、故に、本来の将棋とは違う思考を求められる事を自身に強要している。彼のルーティンとなる故だ。

「……アリクサ問題だ。深海棲艦を止められる可能性は?」

 パチン……更に踏み込む“玉”。相手の王将は目と鼻の先にある。

『>艦娘ト深海棲艦、ドチラヲシンギュラリティ(特異点)トスルカニヨル。』

 パチン……“玉”と“将”の進撃に敵陣奥深くまで浸透した自陣より最強の機動力を持つ“龍王”が颯爽と舞い戻り敵に立ち塞がった。

「両方だ。シンギュラリティ(特異点)がふたつ存在する空間では何が起こる?」

 パチン……龍王が妨害に打たれた敵の桂馬を破る。

『>イマノりそーすデハ計算ニ約7ヶ月。』

 パチン……遂に王将を挟み龍王と“玉”、“将”が対峙する形になる。

「…………。」

 アリクサとの問答になかなか閃きが湧かず、目前の一風変わった対局にも妙案が浮かばない。

「遠く離れた彼女達に賭けるしかないのか……」と半ば諦めにもにた感情で口を衝いた。

 ギイッ───音の消えた室内で、身体を預けた椅子の僅かな軋みだけがいやに響く。

 

『>───マサト、ニゲルベキ。』

 機械調の音声に感情は伴う事はない。だがその時ばかりは、彼には相棒の声が人のそれに聞こえた様な気がした。

「はは、君も冗談を言うのかい?」

『───』

 アリクサの、機械ゆえの抑揚を伴わない懇請に、北は感情の伴わない乾いた笑いで答えた。

「彼女達が負けたら、この世に逃げ場なんて一寸足りとも存在しないんだよ。」

 

 北の言葉は事実だった。

 射程5000kmの核弾頭、それも核の脅威を人間ほどに理解できない深海棲艦───否、果たして人間も理解出来ているとは言い難い───が使ったとなれば、間違いなく無差別、無分別、無遠慮に撃ち込み、地上は焦土と化し放射性降下物(死の灰)に覆われるだろう。

そこに安息の地など存在しない。

 

『───』

 

 珍しくアリクサは押し黙った。頼りなパートナーがこんな風になるのは珍しいな……などと思いながら、喉の乾きを感じた彼は手元の清涼飲料水を取ろうと姿勢を変えた瞬間──────

 ガツン!

「あべし!」

 小指という人体でも最高クラスのウイークポイントへ起こった机の脚の直撃は、北に悲鳴を上げさせるに十分な威力を有しており、さらにその衝撃は物理的に伝搬した。

 ガチャーン!ガラガラガラ!!

 机上の上で繰り広げられていた一人対局の接戦は、対局者本人の転倒という形で崩壊した。

 床に散乱する盤と駒………しかも、具合が悪いことに──────

「……あっ!あらぁーーっ!」

 彼が悲鳴に近い声と共に拾い上げたのは3つの駒。運悪く盤の下敷きにでもなったのか、ヒビが入ってしまい、挙げ句割れてしまった。

 王将と“玉”、“将”の3駒。

 製造ミスのものだったとは言え、そこそこ気に入って使っていただけに北は目に見えて落胆した。

 

「あーァ……。」

『>イイキミ。』

「おい、ちょっとぉ……!」

 傷口に塩を塗りたくる様なアリクサの一言は、もしかしたら先程パートナーを笑った当て付けなのかも知れなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 第Ⅲ章 ユニコーン撃沈作戦

 

 Kills UNICORN

 

 

 

 

 

 

 20XX年

 

 9月30日 9時10分

 

 日本国 戦略機動打撃艦隊 

 

 某島鎮守府 

 

 艦娘寮兼司令部施設 1階

 

 作戦会議室

 

 

『運営がアリコーンのスペックをやっと全て開示してくれました……!』

 モニターに表示された一連の図表は、既存の艦娘とはかけ離れた隔絶した性能を持つ、“怪物”と呼ぶに相応しい艦娘のものだった。

『この辺りの性能はトーレス少佐の言っていた通りです。やはり興味深いのは……これこれ。』

 表示されているアリコーンの艤装の中でも、一際目立つ重厚長大な艤装へ視点が移りその中央部分から、冥府神ハーデースが持つ巨大な二又の槍、バイデントをも思わせる構造物がそそり立った。

『アリコーンには主砲以外に128口径600㎜レールキャノンを装備されています……砲身のスペックは70m!そして射程は3000km。』

「600みり……。」

 46サンチ(460㎜)の主砲を誇る大和が気も力も抜けた声をひり出した。余りに声が小さかったので、他の面々は気付かない。

 モニターが装いを変え、一面黒塗られた背景にの中央にアリコーンを模した人形が配置される。カメラが一気に引き、中央から広がる同心円────それが推定される射程を表しているだろう事は、この上言う必要はあるまい。

『前回の作戦であった砲撃から推定した数値と一致します……が、トーレス少佐によればこれはカタログスペックでしかなく、その気になれば5000km……となります。いずれにしろ脅威度が跳ね上がっただけです。』

「……。」

 リアクションを取ることすら疲れたのか、大和が呆けた目で話を聞いてきいた。彼女の存在意義といっても過言では無い自慢の46サンチ砲の能力をあらゆる面で上回られているのでは、そんな顔もしたくなるものだろう。

 そんな彼女を見兼ねてたのか、“大丈夫”と言わんばかりに提督が彼女の肩を叩いた。実際、彼は大和を励ますつもりの行動だったし、大和もそれを察して微笑んだ。そして金剛はヤキモチを()き榛名がそれを宥めた。

 

 ──────アリコーンが規格外なだけであり、大和の火力と防護力が低下したわけではない。彼女の性能はこの先に幾度も必要となるだろう。そうした時、彼女には自身の能力に自信を持っていてもらわなければ寧ろ困る。大和には、戦艦として驕りにも似た絶対な自信を持っていて欲しいと、提督は考えていた。

 

『……続けますよ。深海棲艦の保有が危惧されるミニ・ニュークですが、推定核出力は1キロトン。弾着点から半径400m以内の目標を破壊出来ます。都市にでも撃ち込めば、直接の犠牲者は数万人になります……!』

 装弾筒の付いた砲弾が放たれる様が映され、同心円の中心からどんどんと遠ざかるそれは、放物線を描いて“3000km”に命中し、爆心地(グラウンドゼロ)と示される。

「数万……!」

 その言葉に一同が顔を歪ませないのは。無理難題というものであった。

 今次作戦の正否によって、直ちに生じる損害がそれだ。そして今後は、その悲劇が連日繰り返されることとなる────これを最悪の事態と言わずしてなんとするだろう?

 

『敵は10月5日、環太平洋地域の何処かに、核を撃ち込みます』

「なぜ分かる?」

『その日が、推定される核砲弾の完成日だからです──────現在南下している敵艦隊は、進路から中部大平洋を目指していると考えられます。これを………敵艦隊の予想進路です。』

 話と同時にモニター全面を覆ったのは、広大な大平洋地域の海図だ。その一部が拡大され、幾何学的な直線が複数方向に伸び、そして一ヶ所に集約した。その場所は──────

「この場所、この間の……───」

 呟いたのは榛名だ。

 

『正解、ここは数週間前の偵察作戦で存在が確認された火山島の、天号作戦で“叩かれていない”方の島です。深海棲艦は、巧妙に偽装した基地をこの場所に造っていました。目指す先は此処でしょう。』

 

 数週間前の偵察作戦───それは天号作戦の端緒となった作戦で、榛名が大破して入渠ドックに放り込まれた彼女にとっては苦い思い出の場所だった。

 

『アリューシャン列島沖合を出発し、10月3日迄にはこの島に着かなくてはならない。この海域の辺りは、天号作戦で多くの深海棲艦戦力が撃破されています。味方航空機の監視、ならびに我々の警戒艦隊を避ける。且つ、敵の護衛艦隊の行動力を踏まえる………ルートはこれしかない。』

 幾つもあった折れ線が消滅してゆき、最後に一本だけの線が残る。それが敵の採るであろう進路なのは明白だ。

『敵は米軍の基地があるハワイ諸島を迂回し、北大平洋を脱します。ミッドウェー諸島を抜け、ジョンストン環礁を経由し中部大平洋に出る気でしょう。周囲の支援を受けやすく、到達日時もおおむね分かる……釣糸を垂らすならここだ。』

「よく割り出せたな。」

 天龍が感心気味に呟く。

『仕事ですから……でも、この海域を抜けられると厄介です。』

 再びモニターの画面が操作され、衛星画像とおぼしき航空写真に置き換わる。その中央に位置する島────そこには幾つもの深海棲艦らしき影が映し出されている。

『目標としているであろうこの島には、前回の作戦で攻撃した島と同程度か、それ以上の戦力が隠されています。追撃は厄介になるでしょう。』

「うだうだ言ってねぇで、連中を全員叩きのめせば良い話だろ!」

『短絡的ですが、効果的です。』

「短絡だと」

『提督、お願いします。』

 天龍に“短絡”を覆い隠すためか彼女の言葉が終わる前に、北は提督に発言の主導権を譲った。天龍は不承不承と言った顔で腕を組み黙る。

「分かった。ま、そういうことだ……故に此方も可能な限り版是な準備を以て作戦に当たらねばならない───まずこれを見てくれ。」

 発言者が提督に変わると、早速プロジェクターを弄りモニターの画面を挿げ替える。僅かなロード時間を於いて映し出されたのは、彼女らの見慣れぬ4発機の画像だった。

 細長い葉巻型の胴体からして、あの二式大型飛行艇ではないことは明らかだ。

「これは……?」

 赤城が不思議そうに呟く。彼女は特に自分の載せる艦載機以外の航空機には見識が浅かった。

「運営が漸く開発に成功した4発陸上攻撃機“連山”、その試作機───の、更に特殊な改造機だ。」

「特殊な改造……?」

「僅かに用意できた特殊なMAD(磁気探知機)を搭載した哨戒機仕様となっている。」

 試製連山(特殊哨戒機仕様)と銘打たれたその機体は、胴体下部の爆弾倉に収まり切らない程に巨大な魚雷のような物を懸架していた。

 

 逆向きに。

 

「こいつがMADだ。哨戒機4機がこのMADによって作戦海域を捜索、敵潜水艦“ユニコーン”を発見する。」

 今次作戦において、深海棲艦のアリコーンに相当する潜水艦を“ユニコーン”と呼称することにしている。アリューシャン列島で見せた長距離砲撃がその素因である事は明らかだ。

「攻撃はどうすんだ?まさか爆雷を投げつける訳にもいかねぇだろ。」

 改装前は対潜艦も勤めたことのある天龍の質問はもっともだった。敵はアリコーンと同等のスペックを持つと思われるため、不用意に近づいて攻撃を食らっては目も当てられない。というより、その気になれば振り切られてしまう可能性もある。

「無論、策はある。こいつだ。」

 試製連山の画像が切り替わり、チンチクリンな魚雷の写真が映された────正確には“彼女達の目にはチンチクリンに見える”だが……。

「佐世保を発った海上自衛隊の第2護衛隊群第2護衛隊が作戦海域に向け南下中……この新型魚雷を持ってな。」

 魚雷の諸元だろう、G-RX7と題されたスペック表とともに三面図が展開される。艦娘達の多くが見慣れた魚雷とは違い流線型の尖端ではなく潰れた平坦な鍋の様な形状をしていた。だが知識があるマティアス・トーレスはそれを興味深い目で見つめていた───同様に、アリコーンも。

「これは日本で対深海棲艦用に開発されていた短魚雷だ。」

 提督は言う。日米でそれぞれ、通常弾頭、核弾頭の対深海棲艦用の魚雷を開発しており、その日本での完成形がこの魚雷なのだと。この魚雷は所謂“短魚雷”に分類される誘導魚雷であり、その性格、性能からして艦娘達の見慣れた魚雷とは形状がかなり異なるのは当然のことだった。

 

「よし、改めて作戦内容を説明する。君達の任務は、哨戒機、護衛艦と協力して“ユニコーン”を発見することだ。」

 

「まず第1段階、特殊なソノブイを用意した。基地航空隊が作戦中これを以て海域の指定エリアにソノブイを配置し『ソノブイ・バリア』を形成する。艦隊はこの作業を行う機を援護し、可能なら敵艦隊を排除せよ。」

 短魚雷と並行して開発された代物だ、と北が付け足した。攻撃手段はあっても、探知できないのでは意味がない、とも。

「第2段階、そこから得た情報を解析しユニコーンがいる可能性のある海域を絞る。解析結果は連山哨戒機に搭載されているデータリンクによりリアルタイムで更新されるから、その点心配は要らん。存分に戦闘行動を続けてくれ。」

 

「最終段階は連山哨戒機のMADにより敵潜水艦の座標を特定する。艦隊は海空から予想される深海棲艦の攻撃から哨戒機を掩護せよ。」

 

「ユニコーンの座標を特定し次第、護衛艦隊がSUM(対潜ミサイル)を一斉発射、撃沈だ。」

「……外したら、どうなりますか。」

 

『作戦に間に合った魚雷の本数は4発です。2撃目に賭ける余力はありません。』

 いまだに試作装備の域を出ていない短魚雷だ───故に開発中であることを意味するG-RX7が正式名称も与えられずに使われている───北が防衛装備庁に掛け合った時、自衛隊側は快くそれを承諾したのだが、その時点で完成していたのが試作品を含めたわずか4発でしかなかったのだ。

「ま、いざとなったら俺たちが爆雷でもなんでも打ち込んで叩き沈めてやるさ。なお前ら?」

「勿論よ!」「潜水艦なんて怖く無いわ〜!」などと、威勢の良い声が駆逐艦娘達から上がる。天龍は駆逐艦達にハッパを掛けるのが得意だ。無論、そんなハッパに乗らない駆逐艦でもその闘志灯る目が霞んでいる訳ではない。

「はは、全く、ウチの艦隊は心強いなぁ。」

「テートク、艦隊はどうするデース?」

「無論、全艦隊全力出撃だ。だが今作戦は……いや、ここからはトーレス少佐に任せよう。」

 提督がマティアスに目配せすると、彼は頷いて席を立った。何も知らないアリコーンはアタフタしている。

「任された……と言っても、作戦概要の付け加えだ。今次作戦にはこれとは別に、陽動として長距離偵察作戦を行う。アリコーンにはこれに当たって貰う事とする。」

「え……⁉︎」

 驚いたのはやはりアリコーンだった。前作戦であれほど戦果を上げたのに、その上でこのわたしを前線から外すというのか……⁉︎

「な、なぜ……⁉︎」

「早まるなアリコーン。お前を戦力外にするという訳では無い。」

 マティアスは続ける……こちらにアリコーンがあるのは深海棲艦側も当然知っている。つまり敵は、アリコーンの脅威度についてかなり正確に認知しているはずだ。その上で重要な戦力であるユニコーンを同等の戦力を持つアリコーンと打つける事を敵が許容するとは考えにくい……よって、この作戦はアリコーンが作戦に(・・・・・・・・)参加していない(・・・・・・・)様に見せかける必要がある。

 そこで、この偵察作戦という訳だった。

「アリコーンの艦載機を使い、敵基地のある火山島を偵察する。この際、SLUAVとバディポッドを使い偵察機へ空中給油を行い、長距離、長時間の偵察を可能にする。敵に“アリコーンは基地の近くにいる筈だ”と思わせるのだ。実際には、アリコーンは艦隊後方100kmで待機する。」

「偽装偵察……という訳ですか?」

「概ね正しい。敵潜水艦発見の報あればアリコーンは直ちに現場に急行、万が一に護衛艦隊の攻撃が失敗した備えとなれ。お前が我々の切り札であることに変わりはない。」

「……!はい!」

 その言葉を受け、喜色に染まるアリコーンは溌剌と返事をする。一方で、別の気遣わしさが艦娘達の一角から上がる。

「敵の艦載機は相当の性能と聞きます。アリコーンさんとの模擬空戦もやりましたが、悔しいですが相手になりませんでした………敵が同じような機体を用いてきたら、制空権の確保は約束できません。」

 白銀の長髪をかき上げながら、第4艦隊旗艦を務める正規空母 翔鶴が立つ。

 

 アリューシャン列島での戦闘経験を経て深海棲艦にアリコーン級の戦力があることが認知されると、まず対策がとられたのは航空兵力だった。同地での連一号作戦において、アリコーンの艦載機は有人無人を問わず獅子奮迅の活躍をして見せた事から、それが敵に回った時の脅威度と言ったら計り知れない。対策は急務だったが──────

 結果は“何も対策ができない”という惨憺たるものだった。アリコーンの艦載機は既存の艦娘や妖精さん達が扱う航空機と比べて文字通り天と地ほどの差があり、どんな熟練の機体でも赤毛の手を捻る様に簡単に撃墜判定を与えられてしまったのだ───アリコーン級の高速戦闘機との戦闘は絶対に回避されねばならない、という知見が得られた事が、数少ない成果といえば成果だったが───。

 

「艦載機の子たちを、無駄死にさせるわけには───」

「分かっている。その点、対策は取ってある。」

「……?」

「新型艤装を急ピッチで用意した。期間が間に合わず、ぶっつけ本番になってしまったのは申し訳ないが、これがしっかり動けば少なくとも経空脅威に関しては相当緩和される筈だ。」

 提督が明石に手招きして、壇上に呼ぶ。いそいそとやって来る明石は、見慣れない艤装のミニチュアらしき物と、資料を幾つか抱えていた。

「用法についてはこの後明石に説明して貰うから、空母組は残っておく様に」

 「なるべくすぐ出来る様に仕上げましたから」と、明石が目元のクマを隠しながら言う。彼女はこの艤装以外にも、他の装備の開発も並行して行なっていたので、文字通り寝る間も惜しんで開発作業に取り組んでいた。この後は提督によってベッドにグルグル巻きにされ強制的に寝かしつけられる予定である。

 

「さぁブリーフィングは終わりだ。総員、出撃準備に掛かれっ……!」

 

 




いよいよ第Ⅲ章となり、物語も華僑に入りました。
アリコーンと妖精さんとなった乗組員、そしてマティアス・トーレスの物語はいかにして帰結していくのか、遅筆ではございますがご期待下さいませ!


つっても大それたモン書けねぇけどな!!!!!(台無し)

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