戦場を駆ける有翼ノ一角獣《アリコーン》   作:お猿プロダクション

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お待たせしました〜〜!
サブタイが上手くいくと、本文に困りますねぇ!

ところでいまだに自分はイベントに手をつけてないのですが(投稿時点)、皆さんってどれくらいのタイミングでイベント攻略始めるんですかね?


海壇上のダンスマカブル

「撃てェ!!」

 

 

 ドドドォッ!!!!──────大和の号令一下、砲列を並べた日米混成艦隊が続々と砲弾を撃ち出していった。

 暴風の如き密度と勢いを持って、熱光した砲弾の束が爪跡の様な軌跡を描いて水平線の向こうにまで伸びてゆく。圧倒的な質量に音速を超える速度を与えられた運動エネルギーの塊は、大気を裂き衝撃波を生み、灼熱の鉄拳となって"ユニコーン"の頭上に降り注いだ。

 

 しかし──────弾着観測の無い盲撃ちの乱打は得るべき目標を捉えられず、また、砲撃を行う彼女達もその事を知る由もない──────しかしそれで全く問題ない事を彼女たちは知っていた。この砲撃の肝は命中必中を期した"攻撃"には無く、敵の目と気を引き付ける"陽動"に近いことを彼女達は提督から知らされていたのだ。

 

「現位置を維持し、護衛艦とアリコーンさんの退避を支援します!」

 

 ──────時に9月30日は22時00分。艦隊司令部は、遂に断腸の思いで撤退を決断した。

 

 端緒となったのは──────やはり、戦艦ニュージャージーの戦没。そして、アリコーンの陥った状況の不明であった。

 

 まず大前提として、その練度の熟否(じゅくひ)に関わらず、艦娘を喪う───撃沈させる───という行為、結果は彼女達の指揮官たる提督が最も避けるべきとされていて、本来、そうなる以前に撤退を指示する事も彼らの持たされた役割として存在している──────その基準の大きな一つに、艦娘艤装に標準装備された大破ストッパーがある筈だった。

 

 だが現実として、有力な戦艦ニュージャージーがただ一撃の下に喪われ、それに前後する形で生じた艦娘艦隊の損害は、本来艦娘を統率するものとして許容出来る範囲を大幅に逸脱していた──────それでもなお、提督をはじめとした幕僚幹部が攻撃を命じそれを取り下げなかったのは、偏に、未だ艦娘艦隊の切り札的存在であるアリコーンが健在であり、その戦力投射(Power Projection)能力を持ってすれば"ユニコーン"そして"ペガサス"の撃沈を達成出来ると踏んでいたからだ。

 

 しかして、次の原因──────突然のアリコーンとの通信途絶が、それまでの想定が酷い楽観に過ぎない事を今更ながらに思い知ったのである。アリコーンの運用責任者でもあるマティアス・トーレスはこれを敵のレールキャノンの直撃であり、アリコーンが戦闘継続困難或いは最悪撃沈されていると結論付けた──────その後の艦娘隊の報告からアリコーンはこの時点で戦闘を継続しいる事は分かっていたが──────通信が途絶した事も、この結論を確信付ける一助となっていて、その時点で、彼は提督に艦隊全艦の撤退を進言したのだ。

 

 ──────そこから、ほぼ間を置かずして全艦隊の撤退が下命された。

 

 この時点で彼らにとって不幸中の幸いと言えたのは、艦娘艦隊の一部は戦力的に"使える"状態にあって、損傷の激しい艦艇、艦娘の退避の時間を稼ぐことが出来ることと、通信の周波数をいじり倒した結果アリコーンとの通信が回復したこと。それによって彼女の現状を確認でき、撤退の旨を伝える事が出来た。

 

 ──────ただし、それが必ずしもアリコーンの意向を汲み得ていたとは言えなかった。

 

 

 〜〜〜〜〜

 

 

 同刻 アリコーン交戦海域

 

「乱打」と言うに相応しい雑多な砲弾の軌跡が中空を掻き、"ユニコーン"と"ペガサス"の周辺でまばらな水柱を上げる中、アリコーンの困惑と疑問は吹き上がる水柱よりも高く、多くの疑問を持って積み上がっていた。

 

「撤退とは、どういうことですか……!」

 

 その言葉を反芻してなお、いや寧ろ、彼女の中で反骨精神じみた何かが形作られてゆく。

 決意したのだ。あの贋物どもを叩き潰すことを。

 あの時、託されたのだ。「Payback time(仇をお願い).」と。

 成さなければならないのだ。あなたが成し得なかった事を、今度こそ、私が──────

 

『艦隊の被害が大き過ぎる、お前も無傷ではあるまい。取り返しがつかなくなる前に、退け!』

「彼奴らはどうするのです!」

 

 言って、"ユニコーン"と"ペガサス"を睨む。その両艦とも傷付き、その性能を全開に発揮できる状態にない──────だがそれは些末な問題であって、未だに深海棲艦としては常軌を逸した能力を携えている──────今のアリコーンの様に。奴らは、ただそこに居るだけで(・・・・・・・・・・)脅威なのだ!それを放置するなど、論外甚だしい。

 

「レールキャノンも!ミサイルだって健在です!奴らを放置すればまたッ⁉︎───!」

 

 言葉を遮るようにして飛来したミサイルが、質量を持った雷の様に時間と空間の間を置かずしてアリコーンの胴を殴りたくる。それでも反撃のミサイルとレールガンを放ち態勢を崩し切らなかったのは、彼女の体裁振った意地と、やはり、彼女が"アリコーン"であったからだった。

 

 同時にそれは言外の訴えでもあり。

 

 あるいは、言うに事欠いた彼女の細やかな抵抗でもあり。

 

 けれどもその決定に乗った心を動かす事は叶わない。

 

『貴様、艤装もまともに動かんのだろう。それで無理をされてもこちらが困るのだ。………分かったら早く撤退しろ……!』

「───!」

 

『敵を残すのは痛いが、お前を喪う方が痛いのだ。分かったなアリコーン。』

 

 

 〜〜〜〜〜

 

 

 同刻 アリコーン交戦海域より北方数十キロ

 

 

 闇夜を切り裂いた光が矢状となって降りかかる頃には、暗い夜の向こうと星灯のなかで揺蕩う海面は暗雲の如き黒煙と炎の跋扈するところとなり、その下で蠢いていたはずの黒々とした深海棲艦の群れは今やその過半を海中に沈め、燃え残った蝋燭の如くに燻るだけだった──────そしてそれも、遠からず波浪に飲まれて消える運命にある。

 

 地震の如き突然さと津波の如き徹底した破壊は、それを成した者と成された者との間にある天と海の物理的乖離以上の格差を以って知らしめている。そして、前者──────アリコーンから発ったSACS隊のラファールMは、本来ならその勝利の余韻とその齎す高揚感の中に包まれているべきだった。

 

 しかし、戦闘の終結に前後する形で艦隊司令部から発せられた急報が、彼らから一切の余裕と熱を奪い去っていった。ヘルメット越しのバイザーは、熱気を全て吸い取る霧であるかの様な冷たさを取り戻している。

 

『アリコーンが被弾!撤退の為ただちに現場へ急行しアリコーンの退避を支援せよ……!』

 

 ──────アリコーン自身が被弾の影響で通信の一部に障害が発生し自らSACS隊を呼び戻すことが出来なかった、という事情があるにせよ、それは彼らにとって関係がなく、寝耳に水どころか氷水もいいところであった。

 

23(ツースリー)、ホウイ2-8-5ニトビ、ボカンヲマモレ!』

『リョウカイ!』

 残弾と燃料に余裕のある機を先行させる形で、SACS隊は一旦二手に分かれる。 

 

 この地点からアリコーンの海域まで数分といったところ。まばらに、それでいて間断ない波の様に襲来する敵艦艇群に些か気と手を取れ過ぎたか──────有象無象を相手に、躍起になっていたのかもしれない。「死ぬ前に50云々」と言ってはみても、その相手が"これ"では………。

 

 50でなくとも、たったひとつの為に、或いは強大なひとつを討つ方が遥かに良い筈だと、操縦桿を握る手に改めて力を込めていた。

 

 

 

 〜〜〜〜〜

 

 

 同刻

 アリコーン交戦海域

 

 

 

 

 "ペガサス"の攻撃を捌きながら、氷床を滑るスケート走者かのごとくに右へ左へ前へ後ろへと体を捻らせる。その間にも敵を見据える鋭い眼光は張り付けたかの様に剥がれない。

 

「撤退」──────その二文字を今の彼女が受け入れ、かつ、実行するには、たとえマティアス・トーレスの言葉をもってしても難しかった。アリコーンにとって眼前の敵はただの「敵」に留まらず、何か宿命の仇敵であるかの様に彼女には映っていた。

 

 それが何故なのかは、最早誰にも分からなかった──────或いは、最初からそうだったのかもしれない──────先程までのキレが嘘であるかの様に行動と思考の繊細が欠け、今や磁石の如き執着に置き換わっている。

 

 彼女は彼女自身が思っている以上に傷付き、壊れていて、そしてその事を遠隔地にいるマティアスの方が理解を置いているあたり、如何にアリコーンの冷静さと自他への分析力が血と共に流れ出てしまったかという事柄であった。

 

 そしてその事実は、当然の、だが彼女の予想しなかった形で降り掛かる──────

 

「……しまった!」

 

 視界の端──────電磁バリアと弾幕の間隙を縫った敵ミサイルの接近を、その直前となるまで彼女は気づかなかった。

 本来ならCIWSが薙ぎ払っていたところだが、運悪く接近したのは艤装が破壊された左舷側とあって右舷側のCIWSは間に合わず。そして部品の欠けた家電のように、彼女自身が知らずの内に欠いていた意識が這い寄って来る刺客を見落としてしまったのだった。

 

 結果は必然──────

 

 ドンッ!

「があッ⁉︎」

 

 アリコーンの視界が真っ白に染まった。脳天の座標が10センチほど横にずれ、遅れて溶湯を骨身へ滲み渡らせた様な、外からでは如何ともし難い、根本的な痛みの震源が彼女を襲う。

 

 ミサイルの直撃が──────それも生肌に直接!──────こんなにも鈍痛に苛まれる事とは!無駄だと分かっていても、思わず手で直撃を受けた頬を抑える───コロっとした感触が妙に口の中で目立った。頬から口元へ手を移すと、食う縛ることも出来ないほど痛みに痺れる口元から真っ赤な鮮血と共に白い物が出てくる。

 

 歯………。

 

 アリコーンがそれを無感動のうちに眺められたのは、彼女自身のメンタルに起因するものではなく、むしろ、現下の自身の状況に動揺し切っていてたかが(・・・)歯が折れた程度(・・・・・・・)では彼女の沸点にまで欠片も届かなくなっていたからだった──────それに気付き「チッ!」と吐き捨てる様に自身のかけらを投げ捨てるにまで掛かった時間は約一秒。

 

 

 ──────そして、アリコーンならその一秒の隙が敵にあらば絶対に見逃さないし、それは彼女の似姿である"ユニコーン"と"ペガサス"も同様であることを、彼女は忘れるべきではなかった。

 

「───!」

 言葉を発する事すら許されない刹那以下の間にアリコーンの脳髄が危険信号を全力で発し、その眼球が辛うじて捉えたのは、自身に突き向けられた"ユニコーン"の大槍(レールキャノン)………!!血熱の足りない軋む身体がそれを回避する事は紙一重でも不可能で、その時点でアリコーンに成し得る全ては、ただ来たる破壊の嵐が自身の身体を掠めその威力を十全に発揮しないまま水平線の彼方に消えることを祈るのみだった。

 

 けれどもそんな些かばかりの祈りなど簡単に掻き消す威力を持った"ある言葉"がアリコーンの脳裏によぎる。

 

 ──────"時化の中、30キロ先の敵艦を狙って撃ったことがある"──────"ひどい高波でな、それでも2発に1発は当たった"

 

「2発に1発」

 

 

 それは、傷付き機動力も判断力も低下した今のアリコーンが許容するには高過ぎる確率だった。しかも、「時化の中」で「30キロ先」の状況で「2発に1発」─────────砲撃の弾着など時化の高波と比べれば細やかなものであるし、彼我の距離は目と鼻の先!………そして"ユニコーン"がそれを可能たらしめる能力、技量を持っている危険性を「贋物だから」の一言で片付けられるほど、アリコーンの脳は血と酸素に飢えてはいなかった。

 

 やられる──────!

 

 明確にそれを認識し、恐らくはほぼ同時に敵手もそれを確信する──────

 

 故に──────海中からの闖入者を、誰も気づかなかった。 

 

 ゴロゴロゴロ………!

「「「……!?」」」

 

 この時ばかりは、アリコーン、"ユニコーン"、"ペガサス"の三者三様の心中は同じだった。いったい、なんの音!?──────優秀なソナーを持つ彼女たちだからこそ、直前になって"それ"に気付いた。

 

 砲撃の弾着に紛れて聞こえてきた、酸素の燃焼音、それを動力とする外燃機関とスクリューの駆動音、キャビテーションの発泡音………これは──────!?

 

「魚雷……!」『何……?』  

 

 誰が?何処から……⁉︎それを推し量るには敵にとっても味方にとっても残された時間は少な過ぎる。海の壇上に投げ掛けられた野次の瓶は、その航走から命中に至るまでが不可視の長槍であって、その速度と距離も、盲で躱そうなどというのはたとえ怪物たちであっても、夢物語に過ぎた…………そして──────味方艦隊の援護射撃も相まって──────水面下からの闖入者の跳梁を許した怪物達は、その代償をいかにも分かりやすい形で支払う事となった──────

 

 ドォォン!ドォン………!

 

 大音響と共に突き立った水柱は2本。降り注ぐ砲弾の作り出したどんな白の摩天楼より(うずたか)く、その威力をまざまざと見せ付けているかのよう──────当にそれを示したか、着弾の作り出す高波に身動ぎすらしなかった"ユニコーン"の巨体が衝撃に揺れた。

 

 刹那──────ドッカァ‼︎‼︎

 

「───⁉︎」

 喉から口にかけ声が出るよりも早く、光芒を纏った大質量がアリコーンの右側面を駆け抜けた──────疾風迅雷の弾丸は、ただ付近を通過しただけでその存在を感じるには十分過ぎた。それだけでアリコーンの顔面は衝撃波で波打つ様に歪み、鼓膜ははち切れそうになったのだ。

 

 言葉を発し、考え、口にするまでも無く、アリコーンはその正体に辿り着く──────レールキャノン!………そして発射された極超音速の砲弾が、寸前で命中した魚雷により射線をズラされアリコーンを掠める形にかっ飛んで行ったのである。

 

 期せずして、彼女は、彼女自身が知らない場所から命を救われた──────だが一体誰が?…………答えは自ずから現れた。

 

 それは海中──────潜望鏡深度に位置し、必中必殺を込めて放った銛の成果を淡々と目にしていた。

 

 

 

 〜〜〜〜〜

 

 

 

 同海域

 海中 潜望鏡深度

 

 

 潜望鏡を格納し、海中の観覧席から降りる一隻の潜水艦娘。襲撃戦を成功裏に収めた彼女は満足げに妖精さんから戦果を聞いていた。

 

『モクヒョウ、シニン!ギョライニバン、ヨンバン、ユウコウ!メイチュウ!』

「ン……よろしい!」

 

 潜水艦娘──────イ201──────は本来ならこの海域にいるはずのない艦娘だった。散開線を構築し、敵艦隊の発見、通報が彼女を含めた潜水艦娘に与えられた今時作戦での任務──────だがイ201はその中途受けた爆雷攻撃にキレ散らかし、勝手に追撃戦を始めてしまい──────今に至る。

 

 そんな彼女が師と仰ぐアリコーンと対峙する、今時作戦での最大にして最優先目標を目にした時、やる事は一つだった。幸いにして、味方艦隊の砲撃は意図せずイ201と彼女の放った魚雷の存在を隠し通し、そしてイ201の知らない場所でアリコーンの命を救っていた──────海上の喧騒と疑問の波から隔絶された海中は、それだけ情報からも遮断されている。

 

 ──────だから、海上で生じた異変にも気付かなかった。

 

(───?)

 

 ドンっ………と何かが打ち上がる様な低音。上から……? 鳴り響いたそれは、十数秒の内に反響まで消え、後には不気味な沈黙だけが残った………今のは、一体?

 

(長居は無用、そろそろトンズラこかせてもらおうかな。)

 

 大胆というか豪胆というか無思慮というか、明らかに命令違反に近しい事をしていてもそこはベテラン艦娘、用事を済ませたらとっとと切り上げる細心さもまた持ち合わせていた。

 

 イ201の電動機が覚醒し直結された推進器が威力を発揮、海域を離れようとする。その時──────

 

 水中聴音機ソナーを司る水測士妖精さんが、上方から聞こえた着水音の様な音に眉を顰めた。同じ音は捕音器越しにイ201本人の耳にも聞こえており、だがそれだけならば、彼女は気にも留めなかっただろう。

 

 問題は──────

 

 ──────ァーーン……

 

 直後から聞こえた、甲高い音。

 

(水測、聞こえたか?)

「ハイ、イマノハ──」

 

 ─────ァアーーン…… 

 

 それは海水を隔てた遥か向こうから、探りを入れるようにして響いてくる。

 

 ────カァァーーン……

 

 そして、時間の経過に比例して狭まる音の間隔は、明らかな意思と目標を持って近付いている事を意味する───

 

 ───カァーーーーン……!

 

 接近する甲高い音が、水測士妖精さんとイ201の脳裏に明確な探信音(ソナー)を形作った時、全ては遅きに失した。

 

「反転、舵全下げ、急速潜航……!」

 

 全ての潜水艦乗りを震え上がらせるその探信音は、あろう事かその背後に推進音を従えていた──────猛烈に近づき、間隔の狭まる探信音。………イ201の対応は、対潜攻撃から逃れる手段として決して間違った物ではなかったが──────正しい対応でも無かった。

 

 もはや倒立に近い角度に達したイ201の艦体が海水を掻き分け沈み始めた時、彼女の聴音機(ソナー)が背後から迫りくる探信音を失探(ロスト)してしまった。こんな時に……!

 

(──────バッフルズか……!) 

 

 潜水艦の後方に生じる探知不可能領域。イ201は回避行動でその領域に敵を入れてしまっていた──────姿形を捉えられる訳が無いと知りながらも、未知の兵器への恐怖心か好奇心……魚心の様な何かが、彼女の頭を振り向かせていた。

 

 ………そこには変わらず墨の如き闇に閉ざされた海中が広がっている筈で、その実、彼女自身もそうであると半ば確信した状態での行動──────そんな彼女の顔面へ、暗黒を突き破って現れた銛づつの如き弾頭が突き刺さった。




実は、第Ⅲ章はこれで終了です!
次回は間話無しに、一挙に最終章へ突入します!………想像よりはるかに長い事皆様に駄文をお届けしてまいりましたが、おそらくそれも、今年中には終わることと思います。

最後まで、どうかお付き合いくださいませ!
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