八神はやてのでぃ~ぶいでぃ~=ハーメルン用ディレクターズカット版=   作:北乃ゆうひ/YU-Hi

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以前、オフセット本で発刊したSSを
ハーメルン用に編集しての投稿です。

なお5分おきの予約投稿にて一気に公開。

フォント芸・ルビ芸が多い作品だったので、
中々、ネット投稿が難しかったんですが、
ハーメルンだと多少出来るっぽいので、投稿した次第。

読んで下さった皆様に少しでも楽しんで貰えれば幸いです




初出・2010/06/20 同タイトル オフセット本

発行・制作・編集 North SunSet
編集協力 CATARACT


序。

     前置き。

 

 

 初めましてドクター八神の助手の高町ヴィヴィオです。

 いつからはやてさんがドクターになって、私が助手に成ったのかよくわかりませんが、とりあえずそういうことらしいです。

 

 

 ……あの、本当に台本通り進めたらお小遣いくれるの?

 うん、まぁ……はやてさんがそこまでいうなら……

 

 

 こほん。では気を取り直しまして。

 

 本作は、ドクター八神が、自分の脳はどこまで信用出来るのか――というテーマで行われた実験風景を収録したものです。

 

 機動六課のメンバーを呼び寄せて、はやてさんが大盤振る舞い。

 何も知らずに和気藹々と食事しているみんなにイタズラを仕掛けて……って、

 

 それ、ヴィヴィオ呼ばれてないんだけど。

 

 なのはママとフェイトママも参加したの?

 ずるーい! 何で呼んでくれなかったの?

 

 ……イタズラ……? あー、それもそうかもだけど……でも……

 え? その分、お小遣いに色つくの?

 それなら……まぁ……

 

 

 こほん。

 そう言うわけで、良い感じにみんながテンション上がってきた頃に仕掛けられるはやてちゃんのイタズラ。

 

 二つのチームに分かれて、負けたチームが全額自腹。

 はやてちゃんのおごりだとばかり思ってた両チームが凍り付くわけです。

 

 どんなイタズラかは見てからのお楽しみと言うことで。

 何はともあれ、普段は見ることの出来ない元機動六課メンバーの仲良し姿と、そしてどちらかというとメインである疑心暗鬼でギスギスした姿をご堪能ください。

 

 それでは、VTRどうぞー。

 

 

 

 ……はやてさん、ギスギスした姿って流していいの?

 いいんだ。そうなんだ……そっか。

 

 

 

 

 

 

 

 

     序。

 

 

 さてさて、はやてさんに誘われてとあるお店に元六課メンバーが集まってきたのは前置き通り。

 

 イタズラ好きのはやてさんの大盤振る舞いに最初はみんな、色々と疑ってた見たいですが、それも時間と共に解消されていって、なんだかんやと、何で私も混ぜてくれなかったんだーって、思わず騒ぎたくなるくらい楽しい空気になってきた頃、唐突にはやてちゃんが告げました。

 

「ちょっと、外の空気吸いに行かへん?」

 

 まぁ、なんといいますか……みんなの顔が、しまった――やっぱり罠だったんだコレ――みたいな形に変わってしまいますが、もう後の祭りです。

 

 ところが、外へ出ても特に何も起きず、みんなちょっと困ったような表情になっています。

 

「――まぁそんなワケで、いったん箸を置いて外の空気を吸いに来たワケなんやけれども」

 

 お店のテラス席へとやってきて、フェンスに寄りかかりながらはやてちゃんが笑いました。

 

「はやてが奢るなんていうから、色々と疑っちゃったけど、本当にただの懇親会というか同窓会みたいなのだったんだね。ごめん」

 

 どうやらフェイトママはちょっと疑ってたみたいなんだけれども、どうやらその疑いも晴れたみたいで、爽やかに笑っています。

 ダメだよフェイトママ、はやてちゃんの笑顔に騙されちゃ――って、Vに言って意味はないのですが、思わず言いたくなっちゃいます。

 

「まぁ確かにはやてちゃんからのお誘いとはいえ、ちょっと羽振り良すぎるから疑いたくはなっちゃうんだけど」

「ひどいなー、フェイトちゃんもなのはちゃんも。二人ともどういう目で私のコト見とるんやもう」

 

 いやいや、なのはママの言い分はわりあい正しいとヴィヴィオは思いますけれども。

 

「っていうかはやてさん。何でわざわざ外へ来たんですか? 個人的にはずっと食べていたいんですけどー」

「スバルあんたねぇ……」

 

 残っているお料理やこれから運ばれてくるお料理が気になってそわそわしてるスバルさんとそれを窘めるティアナさんというのはいつもの光景だったりします。

 

「まぁ確かにここへ来た意味よく分からねーよな。正直、あたしもずっと食べてたいし」

 

 ヴィータさんの言う通り、みんな、一応言われた通りはやてさんと一緒にてテラスへとやってきたものの、本心はずっとご飯を食べていたかったみたいです。

 気持ちは分かりますが、そのまま食べていられるとはやてさんがイタズラ出来ない……きっとそんな所なんだと思います。

 

 その証拠に――

 

「なんや……みんなに一つ、言っておかなアカンことがあるー」

 

 はやてさんは、その目にどこかの元ジョッキーのような漆黒の炎を宿し、口を上弦の細い月のように歪めました。

 

 直感的に、その場にいた人達が何かを悟ったようです。

 ついでに言うなら、フェイトママの表情はうっかり信用した自分が馬鹿だったと後悔してるようにも見えます。

 

「奢るって言うたけどな。私のお財布からお金出すとは一言も言ってへんよ?」

 

『え?』

 

 とんでもないはやてさんの言葉に、全員が思わず絶句。

 ――うん、この絵はこの絵で珍しいかも知れません。本人達の心中はともかくとして。

 

 さっきはこのシーフードレストランに呼ばれなかったコトやら、美味しそうなご飯が食べられないコトやら愚痴ってしまいましたが、今なら言えます。

 

 ヴィヴィオ……この場にいなくてよかった、って。

 

「えっと、はやてさん……それってどういう意味なんですか?」

 

 引きつった――聞きたくないけれど、それでも聞かなけれいけないって自分に言い聞かせてるような――顔でキャロさんが問いかけると、

 

「おお。キャロ、ええ質問や」

「え?」

 

 はやてさんはうんうんとうなずいてから、特に答えずに歩き出します。

 

「はやてさん!?」

 

 それから振り返ってみんなにウィンクを一つしました。

 

「ほな、テーブルに戻ろうか?」

 

 可愛く言って誤魔化してるつもりかもしれませんが、どう見ても悪魔のウィンクです本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 そうして、戻ってきました大人数用のパーティルーム。

 みんな不安そうな顔をして、さっきまで座っていた自分の席へと戻る……その途中のことです。

 

「あ、なのはちゃんとフェイトちゃん席かわろうか?」

「え? ……うん」

「……いいけど……?」

 

 いったいこの席替えに何の意味があるのでしょうか?

 

「ほな、こっちがなのはちゃんチームで、そっちがフェイトちゃんチームな」

「チームッ!?」

 

 みんなの顔がどんどん不安色に染まっていくさまが楽しくて仕方がないといった様子のはやてさんは、みんなの視線のを受けながらピッと人差し指を立てて言います。

 

「チーム対抗戦や。んで、さっきのキャロの質問の解答やけどな――ここの支払い、これからやるゲームの負けチーム持ちちゅうことなんでよろしゅうに」

 

『ええええええええッ!』

 

 もはや悲鳴に近いみんなの不満の叫びに――……なんでそんな楽しそうなんでしょうか、はやてさん。

 

「で、でもそれだとはやてさんだけズルくないですか!」

「そ、そうッスよ! アルトの言う通り、人数的に一人あぶれてるはやてさんはどーするんすか?」

 

 アルトさんとヴァイスさんの言うことももっともだと言うようにはやてさんはうなずくと、

 

「もちろん、それが不公平や言うんは承知の上や。

 その辺はルール説明も兼ねてちゃんと言うんで安心してくれて構へんよー」

 

 

 

 そんなワケでルールのお話です。

 

 今回、はやてさんが超難問クイズを一問だけ出題。

 それを両チームが交互に解答していく形になります。

 シンキングタイムは十五分。

 解答に対してチーム内で意見が分かれても必ず一つに絞って下さい。

 

 三回の裏が終わるまでに正解したチームが勝ちになります。

 

 はやてさんが自信を持ってお送りするこの難問。

 どちらのチームであろうとも二回の表までに正解出来たなら、食事代の全額をはやてさんが支払います。

 

 以上。ヴィヴィオのルール説明でしたー。

 

 

 

「――ちゅうんがルールなんやけど、理解した?」

「まぁちゃんとはやてにもリスクがあるなら、あたしは構わねーけどよー」

「ヴィータちゃんは結局何でもいいからご飯が食べたいだけじゃないですかー?」

「悪いかよリイン」

 

 何やら微笑ましくじゃれ合い始めた二人を横目に、他のメンバーはこのルールで良いかどうかを確認しあいます。

 

 ……どうやら、OKみたいです!

 

「ほんなら、先攻後攻決めようかー。なのはちゃんとフェイトちゃんでジャンケンや」

「それじゃあ――」

「うん」

 

 じゃんけん……ぽん!

 

 なのは…………グー。

 フェイト………チョキ。

 

「にゃはは勝ちー」

「負けちゃった……」

「そんなわけで、なのはちゃんチームどないするー?」

 

 なのはママはチームの所に戻ると、軽く相談し合い……

 

「じゃあ、とりあえず様子を見たいから後攻で」

「了解や。ほんなら出題するよー。準備はええかー?」

 

 はやてさんの言葉に、全員が神妙にうなずきます。

 

「よっしゃ――問題や」

 

 

 問。

 先ほどテラスに出る前と、戻ってきた後とで、このパーティールーム内に一つだけ増えたモノがあります。それはどれでしょう?

 

 

「……まぁ、ようは間違い探しやね」

 

 あまりと言えばあまりの問題にみんな頭を抱えますが、了解しちゃった以上はゲームは辞めることは出来ません。

 

 重ねて、ヴィヴィオはこの場にいなくてよかったなぁっと心底から思います。

 

「後攻のなのはちゃんチームは私と一緒に別室のモニタールームへGOや。

 ほんなら、元機動六課対抗超難解間違い探しゲーム……プレイボール!」

 

 なにはともあれ、はやてさんが仕掛けたとんでも間違い探しスタートです。

 

 

 






     幕間。

 ではここで、次のVTRに行く前に、チーム編成について言っておきます。
 ……っていうか、こういうのって普通はV中に解説するもんじゃないかなーってヴィヴィオは思いますが、それはさておくとします。

 それぞれのチームはこんな感じです!

 なのはママ チーム。
  ◆高町なのは
  ◆シグナム
  ◆エリオ・モンディアル
  ◆キャロ・ル・ルシエ
  ◆ヴァイス・グランセニック
  ◆アルト・クラエッタ



 フェイトママ チーム
  ●フェイト・テスタロッサ・ハラオウン
  ●ヴィータ
  ●スバル・ナカジマ
  ●ティアナ・ランスター
  ●リインフォース・ツヴァイ
  ●ルキノ・リリエ

以上のチーム別けで勝負していまーす!



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