感想で指摘受けた部分の微調整と、デク君側のクソ重感情の描写を出す閑話的なテスト前のお話です。
そして、絵師様に依頼してたスポーツウェア状態狐白の絵が仕上がったのがこちらとなります。
【挿絵表示】
良いむっちり具合。
恋人達が、友人同士が、学友同士がそれぞれ思い思いに勉学と鍛錬に励み期末テストへ向けて切磋琢磨を続ける日常の中。
本番と言える試験が近づいてきたある日の、放課後。
「みんなー!遊ぼうぜーー!!」
「筆記試験絶望的とはいえ諦めて遊ぶってのはロック過ぎね? 芦戸」
「違わい!!」
勢いよく席を立った芦戸、彼女が両手をぶんぶん振りながら声を張り上げて告げた内容に軽く1-Aの教室内はざわつく。ちなみに峰田は芦戸の動きで揺れた胸に興奮している。
ともあれそんな彼女の学力を心から心配した上鳴が、冷や汗を浮かべながら芦戸を窘めれば彼女は心外だと言わんばかりに目を剥いた。
芦戸自身も八百万主催の勉強会のおかげで学力が伸びているのは間違いなく、彼女自身諦めからのやけっぱちの行動ではないのである。
「ずっと勉強だけだ息詰まっちゃうよ! 遊ぶ時は遊ぶのも大事だと思う!」
「締める時は締めて、リラックスするときはリラックスするという事か。流石だな芦戸女史」
「いや飯田、多分アイツそこまで深く考えてねーぞ」
地味に失礼な事をのたまった上鳴の頭にヘッドロックを仕掛けながら持論を展開する芦戸の言葉に、飯田は角ばった動作で眼鏡を押し上げながら感心したように呟き。
同中学校出身であるが故に、同級生よりも多少芦戸の事を理解している切島は頬杖を突きながらぼそりとツッコミを入れつつも。
偶然の一致なのか、切島に勉強を教えている爆豪からも根を詰めすぎても効率が落ちるだけだろボケと言う一言から、二人の勉強会も今日は中止となっており。
同じペースでやってんなら他のクラスメイトも割と大変なんだし、芦戸は学友の疲弊を本能で察知したんだろうかねなどとぼんやりと考える。
一方真面目な八百万は突然の芦戸の言葉に面食らい、考え込んでしまうも。
「ヤオモモもさー張りつめてると良くないって! クラス女子皆で女子会やろーよ!」
「女子会……! え、ええ! ホストは任せて下さいまし!」
芦戸から向けられた女子会と言う言葉に目を輝かせ、満面の笑みで承諾。
ついでにクラスのほぼ全員が八百万のチョロさを心配した。
「あれ? 玉藻さんどしたの?」
「ケロ……そう言えば最後の実技授業の後、相澤先生に呼び出されてたわね」
放課後となれば真っ先に出久にひっついてる狐耳と尻尾が特徴的なクラスメイトが見当たらない事に、お茶子は首を傾げ。
蛙吹は先の授業の後から、まだ教室に戻ってきてない事を友人へ教えるも何故呼び出されたのだろう、とお茶子と同じように首を傾げ……そうして話してると丁度、目的の人物が教室の扉を開けて中へ入ってきた。
「こーちゃん、お疲れ様」
「ありがとねいずちゃん……八木先生ってさ、怪我治す気本当にあるのかな?」
「あ、あはは……治す気はあると思うよ、うん」
そして目的の人物はと言えば、真っ先に声をかけてきた幼馴染である出久の下へ尻尾を振りながら駆け寄り躊躇することなくその腕へ抱き着いていた。
ちなみに狐白は八木がオールマイトであるとは欠片も思っておらず、雄英高校で教師を務めている元ヒーローという与えられた情報を鵜呑みにしている。
これについては彼女の情報能力に問題があるというよりも、治療系個性の師匠に当たるリカバリーガールを代表とした教師陣からそのように教えられているというのが大きかったりする。
閑話休題
「え? 女子会?」
「うん、狐白ちゃんもどう?」
砂糖を煮詰めた上にチョコレートソースをかけて生クリームでトッピングしたかのような空気を作りかけていた出久と狐白、そんな二人に躊躇せずに突っ込んだのは蛙吹。
バカップルの余波で峰田が瀕死になったり砂藤が雰囲気だけで個性発動できるかもなどと考えている中、話を持ち掛けられた狐白は迷った様子で出久へ視線を向け……。
「行ってきなよこーちゃん、友達は大事にしないといけないよ?」
「……うん、わかったよいずちゃん」
自身も大事な人である狐白と一秒でも長く一緒にいたいのは事実であるも、それ以上に自分への依存が酷く強い幼馴染に危機感を持つ出久は狐白の頭を撫でながら言葉を紡ぎ。
その言葉に狐白はゆらりと尻尾を揺らして頷くと、蛙吹に参加の意思を示してクラスの女子陣と共に教室を出て行き……。
出久の言葉に驚きを隠せなかった上鳴が、出久の近くの適当な椅子に腰掛けながら声をかける。
「意外だな緑谷、お前の普段の様子だと送り出すにしても難色示すと思ってたんだけどな」
「何それ酷いや上鳴君、そんなこーちゃんを束縛する真似なんかしないよ」
上鳴の言葉に心外だと言わんばかりの様子を出久は見せながら肩を竦め、そんな二人の周りに手持無沙汰となった男子陣がわらわらと寄ってくる。
ちなみに爆豪と轟のマイペース組は、そんなクラスメイトの様子を尻目にとっとと帰宅の途についていた。
「いやだって、なぁ……峰田が玉藻にセクハラしようとしたら緑谷、すげぇ形相するだろ?」
「そりゃそうだよ砂藤君、だってこーちゃんは大事な幼馴染で……うん、恋人だし」
「カーーーッ!見せつけてくれるなぁオイ!?」
「待ってくれよぉ! おいら玉藻だけを狙うようなことはしてねぇよぉ!!」
「むしろ女子陣まとめてセクハラしようとするお前の根性を一周回って尊敬するわ、俺」
この前にあった更衣室の峰田覗き未遂事件を含め、それ以外でも日常的なセクハラ行為に及ぼう峰田を静かに鋭く恫喝する出久を知る砂藤が突っ込むも。
そのツッコミに出久は当然だと言わんばかりの様子を浮かべるからタチが悪い、思わずやってられるかと言わんばかりに叫んだ瀬呂を誰が責められようか。
なお峰田の自己弁護に対して同意を示すクラスメイトは誰一人いなかった事をここに明記する。
「くぅぅ……だけどよぉ緑谷、プロデビューしたら大変なんじゃねーの?」
「大変ってどういうこと? 峰田君」
「玉藻ってあの顔であのボディだぜ、人気が出るのは間違いねーと思うんだよオイラ」
「うん、こーちゃんは可愛いからね」
おいらに味方はいねぇなんてなんて時代だなどと峰田は呻くも、ふとしたことに気付きひょいっと身軽な動作で出久の近くに腰掛けると見上げながら口を開く。
切り替えの速さにたじろぐ出久であるが、まぁいつもの事かと思いながら峰田の言葉に疑問を返す。
「綺麗でナイスバディな女性ヒーローってグラビア結構出してるだろ? ミルコとかみたいに」
「ミルコのグラビアすげーよなぁ……」
級友達が色んな意味で青少年に人気な女性プロヒーローミルコのグラビアについて語り始める中、出久の思考は一瞬停止する。
なんせ彼もまた若き性の暴発を回避すべく、一時期は女性ヒーローのグラビアに目を通していた時期があるのだから当然とも言えよう……そして故にこそ。
大事な幼馴染であり恋人でもある狐白が、水着とか撮影された上で不特定多数の目に晒されるかもと考え……。
「落ち着け緑谷、殺気が隠せていないぞ」
「……ごめん、ありがとう。常闇君」
「気にするな、闇に堕ちようとする仲間を支えるのもまた戦友の役目」
常闇に肩を叩かれた事で出久は我に返り、落ち着いて今一度考えなおす。
女性プロヒーローのグラビアと言うのは今の時代珍しくもない存在だ、ある意味で活躍とは別路線で名前を売り知名度を上げる為の手段にもなりうるからだ。
「新進気鋭のMt.レディだってグラビア出してるしミルコもそうだもんな、ああでもこーちゃんの一族の釘刺しさんとかはグラビア出してなかったしそうじゃない女性ヒーローもいるんだよね。うーんそう言う意味では一緒にプロデビューした時、グラビア出演はこーちゃんにお願いして止めてもらうべきかな?ああでも束縛が強いって幻滅されたり嫌われると立ち直れないし、ああどうしよう。でも正直こーちゃんの水着姿とかセクシーな姿は他の誰にも見せたくないしなぁ」
「おーい帰って来い緑谷」
「んーー、ラブがスタンピードしてるネ☆」
顎に手をやり己の欲望含めてブツブツと呟きながら考え込む出久を心配した尾白が声をかけるも、思考が変な方向に暴走している出久にその声が届く事はなく。
そんな級友の様子に青山は気取った様子で肩を竦め、ダメだこりゃとお手上げを示すのであった。
なおその後の出久の暴走は、居ても立っても居られなくなった出久は弾丸の如く飛び出して担任の相澤にメディア対策の事を聞きに行き。
まずお前達は期末テストの事を心配しろと、出席簿で勢いよく頭を叩かれるまで止まる事はなかったらしい。
久しぶりなのでとりあえず思うがままに書いた、今は反省している
ヒロアカ社会ってヒーローは、戦う芸能人みたいな位置づけだからプライベートとか人気出ると大変そうですよね。