いつからだろう、僕がこんな風に自分自身をうまく扱えなくなったのは、いつからだっただろうか。
いつからだろう、俺がこいつの中でこいつが憧れていた存在の模造品として生きてるのは、いつからだったろうか。
いつまでも二人で二人三脚をしながら、自分をうまく使い分けてこれから何年も何十年も生きていくのがあたりまえだと思っていた。
いつまでもこいつにできないことができていたこいつの憧れの真似を俺がしながら、こいつを何年も何十年も支えて生きていくのが当たり前だと思っていた。
でも当たり前なんてのは、思っていたよりも遥かに早く壊れ、簡単に崩れ去っていくものだと思い知らされた、思い返してみれば、二人三脚で支えあっていく二人の関係は変わっていく環境の変化と新しく関わっていく人たちによって変わってしまった。そもそも人というのはそんなものですぐに変わってしまうのだろう。
僕と俺がいい例だ。
こんな結末が待っていることを最初からわかっていたのなら、僕はあんな軽はずみな気持ちであいつになろうだなんて思わなかっただろう。変わろうだなんて思わなかっただろう。
ただ俺は本当の自分というものになりたかっただけだった、しかしその答えが見つかれば見つかるほど俺はこいつの憧れにはなれない。自分としていきたいと強く思ってしまった。
でもこれ以上は・・・
俺が俺になるためには・・・
1
いい感じくらいの前の1月
世界の人々が大好きな年明けシーズンの終盤も終わりを迎えており、僕は今日から三学期突入のため学校に行かなくてはならない、しかしながら日が昇りたてでいい天気だが、今は冬のど真ん中だ。外は寒いし、お布団から出たくないので行く気もなければ動く気も出ないのが現実、よし学校は休もうどうせ校長先生のながーくて素晴らしいお言葉と三学期の時間割を言われて、これから期末と高校受験に向けてがんばろーとみんなで意気込むだけのうざったい日だろ行っても無駄だ。よし寝ようそれでは、おやすみなsドゴォォン!!「どえっ?!」
今日は寝てサボろうと決意を固め睡眠に入ろうとしたら、部屋のドアが勢いよく空いたというか吹き飛んだ…
「ごうらぁぁ!!真吾ぉぉぉ!!さっさと起きんかいな!!今日から学校だろがい!!」
なんということでしょう、さっきまでプライベート空間を守っていた蓋(ドア)が匠の力によって開放感のある出入り口に。
「おはようお父さん、毎回ドアを壊して起こしてくれてありがとうございます。今日こそ自分で直してね?」
毎回というわけではないが僕を起こすのにドアを吹き飛ばす行為が一番多い、そしてそれをいつも直しているのは僕だ。
「おっと父さん、そろそろ出勤の時間だ、朝飯テーブルの上に置いてあるからそれ食って学校行けよ~、では行ってまいる」
直せよ、と言いたいが時間もないのでその言葉を噛みしめ、変なしゃべり方をする父親に向かって、逝ってらっしゃいと伝えた。僕も諦めて学校に行くことにしよう、そしてようやく田本真吾という少年が布団から出るのであった。学校から帰ったらまずはドアを直さなければ。
僕が通っている中学はもともと家のすぐそこにあった無駄に広い僕の通っていた小学校になぜか、僕が中学生になる時期に中学校ができてしまいそのままエレベーター式でこの中学校に一期生の一人として上がってしまった。でもそのおかげかついでに校舎も建て替えたからかなりきれいな校舎で先輩という存在もなしにいい中学ライフを満喫したと思う。でもそんな生活もあと二か月ほどだと思うと、少し寂し気もする自分たちが一期生として、僕は貢献したことないけど、築き上げてきた場所を離れるのは辛いものだ。
思い出に浸っているうちに学校の近くまで来ており、学校の到着までもう少しだった、それにしてもここに来るまで通学路に誰もいなったな、遅刻スレスレだし当然か。
「まぁここに通って約9年たいして友達もいなかったし、なぜか部活も引退直前まで僕一人しかいない気楽で寂しいボッチライフだったけど半年前からは、僕の中学生活は見ている限り寂しくはなかったかな」
校門前に着いた僕は、そんなことを口ずさんでいた、まったくこんなところでいきなり、自分がしたようでしてないことなのに自分語りをする僕は頭の痛い奴だ。
「でも、誰がどう見ようと周りからはいきなり、僕が変わったようにしか見えないのだろうな」
そのまま校舎に入り、靴箱で上履きに履き替えて、教室に向かうのであった。
やはり誰も居なかった通学路とは違い、学校は始まってすらいないのに朝から騒がしいったらありゃしない、本当にいらいらしてくる、僕は一人で静かなところで好きなことしているのが一番落ち着くという事実に再認識する、ほんと友達といるほうが楽しいとか言うあいつはどうかと思ってしまう。僕には理解できない世界だ、でもまぁ稀にそんな連中がうらやましいと思うこともある。本当の稀にだよ?
「こう思ってしまったのもこいつのせいかな、なんて」
僕はそう呟きながら胸を撫でて教室に向かった。
教室に向かっている途中にトイレがあるので周りを見渡し誰も居ないことを確認すると僕は急いでトイレに入った。トイレの個室に入り僕は手を胸に置き大きく深呼吸をし、自分にしか感じない自分の心の中にあるスイッチを押した。僕はこの行為を半年ほど前から学校で毎日繰り返している。
なぜそんな変なことをしているか?一日のやる気スイッチでも押しているのかって?そんなものではない、ただ、そうしないと僕は
「この俺、山崎幸太郎という人格に代わって自分の楽しいスクールライフを見物することができないからだ!!!!」
(ちょっと、なにいきなり変なこと大声で言ってんの?誰かに聞かれたらバレるよ!!)
「大丈夫だこのトイレには俺しかいない、ていうか二重人格なんてこと、こんなことでバレるわけないぜ、頭が変な奴だと思われるくらいだ。」
(それも嫌だな、とりあえず俺は寝るから学校生活は任せたよ)
そう、この僕、田本真吾は半年ほど前から二重人格なのである。そして、半年ほど前に急遽現れた僕のもう一つの人格『山崎幸太郎』こいつが現れてから俺の生活は変わってしまった。
思い返せばあれは、こいつが僕の中にいきなり出てきたのは、今年度の6月に顧問に、前触れもなく僕が入っていたテニス部が廃部になると告げられた日からのことだった。
「田本よ、悪いがテニス部は来週には廃部だ、廃部届渡しておくから、名前を書いて印鑑を押して、来週までに俺のところに持ってきてくれ、んじゃ」
と手で廃部届をヒラヒラさせながら、顧問の英語教師である渡辺先生が僕に渡してきた。そのことだけを伝えに来ただけのようで、廃部届を渡してすぐ、僕に背を向け、渡辺先生は口笛を吹きながら職員室に戻ろうとしていたので、思いっきりガシっと肩をつかんだ。
「ちょっと待って、去年の10月ぶりに部活に顔を出したかと思えば、廃部?意味が分からないのだが」
本当に意味が分からない、毎日真面目にテニスコートもない中、校舎内で他の部活の邪魔にならないように毎回目立たない場所を転々としながら練習をして、さらに言えば、そんな練習方法でシングルスの試合では毎回いい成績を残している。廃部になる要素なんて思いもつかない。
「おい、田本少しは敬語をだな…まぁいい、確かにお前は陰気臭く「は?」毎回地味なところを転々としながら練習をして迷惑もかけてないし「そうだね」、試合でも地味に「さっきから地味とか言うなよ」県内ではベスト4にも入り、全国大会の出場経験もある。」
「じゃあなんで、廃部に?そこまで褒めてくれるなら、ふつう廃部になんてならないだろ」
こんなに変な褒め方だが、照れるちゃうくらいちゃんと褒めてくれている。じゃあなんで廃部になる話になるのだろうか、そう思った瞬間僕は渡辺先生が何を言いたいのかすぐにわかってしまった。
「いや、だってお前さぁそんなこと以前にこの部活・・・お前一人しかいないじゃん」
「あ、」
そう僕が入っている、この栢木中学テニス部は俺しか部員がいないのであった。
「そんな部活に部費は回せませんということが先週の職員会議で決まったんだ。俺も一応さ、めんどくさかったけど顧問としてお前の試合の成績のこととかの話を出したけど、無駄だった。」
所々むかつく言い方だけど、この人はこの人なりに頑張ってくれたらしい、そこはしっかりと評価しよう。この人はなんだかんだ言っていい先生なのだから。
「まぁ廃部が決まった瞬間、顧問しなくていいと思うとうれしくなったがな」アハハ
前言撤回。
しかし、廃部は本当に困る、基本的にどこかに属してないと試合というものは出ることができない、確かに個人で試合に出ている奴はいるが、そういうやつは学校の部活ではなく学外のクラブチームなどに参加しておりそこから試合に出場しているのだ、しかしそんなところに入ってしまうとお金がかかる、それは嫌だ。
「なんか、救済処置はないのか?」
「救済処置?まぁそんな感じのなら一応あるぞ、これさえすれば廃部の話はなしだ、と校長先生も言ってたくらいだ」
なんだよ、それを早くいってくれよ、この際だ、部活が残るためなら何でもするという意気込みで救済処置とやらの内容を聞いた。
「部員を団体戦ができる人数まで増やすことだそうだ」
「は?」
「つまり部員を増やせってことだよ」
想像はしていなかったが、当然のことをいきなり言われて何を言っているかわからなかった。
「さぁて、友達どころか、学校で話すやつも俺とかわいい幼馴染以外まともにいないお前がよ、テニスの団体戦は7人必要だから、てことは、あと6人も来週中に集められるかなぁ?」
と、渡辺先生はニヤニヤしながら気持ち悪い顔でかなり僕には厳しい試練を告げた。
そう、この僕田本真吾は、いわゆるボッチという人種なのである、いつも遅刻ギリギリの朝のホームルームが始まる少し前のクラスメイトが集まってきて盛り上がっている時間帯に登校して、目立たないように教室に入り自分の席に座る。そして帰るときはクラスメイトが教室から一斉に出るとき波に乗るようにしれっと混ざり目立たないようにして帰宅。
そう、この八年半僕はこの学校で先生から名前を呼ばれるとき以外人の視野に入らないように心掛けているのだ。
「・・・という訳だ、わかったか!この野郎!人とのかかわり以前に僕はこの学校の生徒に存在すら認知されてないんだぞ、そんな奴が一週間で6人?無理がある」
自分で自分を寂しい奴アピールをして心底寂しくなってきたが、これが真実受け入れなければならない。そういう人間をしないとうまく自分を扱える気がしない。
そもそも友達に囲まれて楽しい自分を見てみたいが、俺がそんなことしてるのは想像もつかなければ、考えるだけで吐き気もする。
「そうだろ?無理だとわかっていたから、この件は最初から話さなかったんだ」
ふふんと、渡辺先生は得意げな顔をしてきた。むかつく
「でも、あれだぞ僕はもう中3だ、試合なんて次に開催さるやつで最後だ、それくらい待ってくれたっていいだろ」
そうだ、どうあがいたってもう僕は中学3年生だ、夏前に開催される次の試合が最後なのだ、それが終われば廃部なりなんなりしてくれて構わん、むしろ卒業アルバムの部活のページにテニス部が僕一人だけしか映ってないとか地獄だ、そう考えると試合が終わったらこんな部活消えてしまえとも思ってきてしまう。
「それも、会議で言ったんだが、お前の全国大会や地方の大会のホテル代とかはよ、学校もちなわけさ、どうせ全国に行けなかったとしても地方の試合には出るだろ?おまえ」
確かにそうだ、試合のエントリー代は実費だが、地方大会や全国大会の交通費や宿泊代は学校側が負担している。別に自分で払ってもいいのだが、学校が決めた交通手段で、学校が決めた宿泊先でなければならない、そしてそれらの負担を学校自らがするという決まりになっているらしい。なんともまぁ素晴らしい決まり事なのだろうか。
「まぁ後は、あれだこの学校できてまだ2年半くらいだろ?」
「そうだな?」
いきなり関係ないと思われる話をされ、少し困惑した。
「目立っていない地味なテニス部以外、ほぼというかすべての部が弱小部だから、その部活の保護者たちがお前だけに金を使って特別扱いしているのではないかって苦情があったんだよ、100件くらい」
「100件⁉」
関係なくなかった。それにしても驚いた、実に驚いた。最近の親御さんも暇なのねぇほんと。
「いや、待ておかしくないかそれは、僕は一人でまともな練習場所もない状態で自分なりの努力でここまで這い上がっていきたんだぞ、ほかの部活とは違いただ単にちゃんとした練習場に集まってワイワイ遊んでいい結果を出していない他の部の奴らとは違うんだぞ‼それを知らない保護者の勝手な私怨で俺の努力が無駄にされてたまるか‼」
僕は思いついたことを渡辺先生にぶつけてしまった、この人が悪いわけじゃないのに、この人に怒りをぶつけてしまった、でもどこかにぶつけなければ落ち着かなかった、こんな性格だから今まで目立たぬよう生きてきたんだ。でも悪い気がするが、相手がこの人だと思うとなんか反省する気が起きない。
「まぁ落ち着け、お前の言いたいことはよくわかった、その気持ちは理解してやれる、努力が報われないのは悔しいからな。だがな田本、これはもう決まってしまったことなんだ、だからお前の今までの努力を無駄にしないためには来週までに部員を集めるしかない。これは学校側からお前に与えた課題でもあるのだからさ」
「は?」
学校側が僕に与えた課題?なんじゃそりゃ意味わからない。なぜ僕にそんな課題が与えられたのかと詳しく話を聞いてみた。渡辺先生が言うには、僕は要領が良く、成績がかなり良いから、志望通りの高校には行けるだろう、それに加えて部活でも優秀な成績を収めているからなおさら、しかし性格にかなり問題があり、友達もいないそんな生徒が有名な進学校に行くと、最初に送り出す生徒の一人でもあるので創立したばかりのわが校に有名な学校などから悪いイメージを持たれてしまう恐れがあるため、この件はねじ曲がった田本の性格を更生させるチャンスととらえこのような課題を出した。ということらしい。
「意味不なんですけど、そもそも僕は目立ってないはずだ‼なぜ性格だの悪いイメージを持たすだのわかるんだよ」
そうだこの八年半僕を理解している奴なんてこの学校にいるわけがない、いるとしても目の前にいる渡辺先生と幼馴染であるアイツくらいだろう。
「いや、そんなことないぞ~「あん?」色々聞きまわったらわんさか出てきたぞ」
何を言っているのだ?
「何を言っているんだ?」
「だから、お前が思ってたよりもお前は周りからは目立ってるってことだよ」
何だと、そんなわけがない、僕は目立たないように気を張りながら生きていたはず、思い返してみてもそうだ、目立つ行為なんてしてない、どこにミスがあったというのだ。
「そうだな、お前が目立つ点といえば、まず学校に週に3回しか来ないということから始まり、成績がいい、授業中は全部寝ている、体育は全部保健室で過ごし、この学校では唯一の全国大会出場者で、全教師にはタメ口、しかもだ一部の先生は呼び捨て、学校行事には参加しない、そして学校で一番男子にモテているであろう宮川千歳と幼馴染ということが目立っているといえるところだろう、まだ聞きたいならまだまだ色々あるぞ」
そんな馬鹿な、それがすべて目立っている理由だと?そんな、ありえないだってそれは、
「それはおかしい、確かに、先生方に対する態度は悪いけど、学校は週3なら目立たないし、授業中に寝ていたら、伏せているからみんなの視界に入らない、体育と学校行事なんていなかったら目立たn「それが裏目に出てたんだよ」うそん」
まじか、それはやってしまった、目立たないと思ってやっていたことがほとんど裏目に出ていたのか、しかももう修正は不可能だろう、此処までくると取り返しのつかないことになってることがよくわかる。
ていうか、今冷静に考えたらそんなの目立って当然じゃん、バカかよ、畜生初めて自分をバカだと感じた。
「一番、出てきたのはやっぱり隣町で起きた、あのことが、一番目立っていた理由に出てきて・・・おっとすまない、この話はお前にとってはタブーだったな、今のは、忘れてくれ」
僕がその話ですぐに機嫌が悪くなったことを察したのか渡辺先生はすぐに謝ってくれた。別にもう気にすることではないし気にされることでもないことなのだが、どうやら少しその話をされただけで僕は不機嫌な顔をしたみたいだ。
なんかもう今日は疲れたな
「とりあえず、来週までに部員6人集めればいいんだな?」
課題とやらの内容の再確認を渡辺先生に聞く。
「そうだ、それができたらお前は最後の試合に出られる、試合前の最後の頑張りどころだ、頑張って集めるよ~」
適当な感じで渡辺先生は応援してくれた。これは顧問として、手伝ってはくれなさそうだな、でもいい顧問をしてくれているだけでありがたいのだから、だから僕はそんな適当な応援に「おう!」と答えた.
部活を終え、家に向かって帰宅している合間に、僕は部員をどう集めるかを考えていた。しかし実は目立っていたという事実が判明したとは言え、僕は友達も居なければ、まともに人と話すこともできそうにない、そもそも人を頼りたくない。なるほどそういう考え方がねじ曲がっているということか、俺も変わらなくちゃいけないな、ずっとこのままだとまともに生きてはいけないだろう。2年位前までは人とは人並みに話せた時期が僕にもあったのだけどな。
話せる方法など考えていると、渡辺先生のようにどんな人間にも分け隔てなく接することができるのはすごいことだと思えてしまう。そう考えるとそういう部分は、渡辺先生とあいつは少し似ているのかもしれない。
あいつ・・・
先生が余計なことを話すから嫌なことを思い出しそうだ。
いつからだろう本当に人とは、関わろうと思わなくなったのは、いつからだったろうか。確かに昔から人目を避けて生きていたが、別に友達がいらなかったからでもない、むしろ友達といるほうが、安心感があり、うれしかった。やっぱり
「僕がこうなったのも、あのことが原因だな」
そうだ、あの日にあんなことが起きなければ僕はこんな風にはならなかっただろう。すべては隣町での・・
「隣町か・・・・」
僕はそう呟くと無意識に家とは逆方向の道を歩いてしまっていた。
もう夕日も沈みだしてきて空も明るいのか暗いのかわからない色になってきたころ、僕は隣町に来ていた。最後に来た2年前とあまり変わっていなかったというのがここにきて最初に思った感想だった。そのまま歩き三十分。アニメ一本分歩くとさすがにもうあたりは真っ暗だった。
「着いた」
目的地に着いた、そこは景色がよさげな昔友達とよく遊んだ公園だ。
懐かしさを感じながら僕はベンチに座った。それにしてもなぜここに来たのだろう、ここに来れば何かわかると思ったからだろうか、あいつとよくここで遊んでいたからといえ、何か自分が変わることができるきっかけになると思ったからだろうか。僕もあいつのようにどんな人にも普通に対応できる人間だったらこんなことで悩まないのに・・・あっ
「そうだ‼もうこの際だ、いっそのことあいつの真似をするしかない、いやするしかない、不謹慎だけど。いいお手本が存在していたじゃないか、俺は天才で最低だ、ガキの頃からよく知っている奴の真似なんて簡単だぜ」
要は演技だ、なりきろうあいつに。
そして僕はなぜかあいつをベースに性格を変えようと思ってしまったのだった。