お兄ちゃんは勇者である   作:黒姫凛

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ゆっくりと更新していくんよ。

コロナのせいでバイトが入れなくなって死活問題なんじゃぁぁあ!!!
まぁゆゆゆいとかこのファン進めるんですけどね

遅れてごめんなさいな。


花結いのきらめき その5

 

 

 

 

 

 

園子です。園子が1人立っています。ボケーと突っ立ち、特になにもすることなく立っています。

 

 

 

 

もう一人、園子がいます。にへらーと笑い、だらしなく口元をふにゃふにゃにして立っています。

 

 

 

 

更にもう一人、樹がいます。この状況に戸惑いつつ、苦笑いをずっと浮かべてオロオロして立っています。

 

 

 

3人は向かい合って立っています。ただじっと、どこを見ているのか分からないのですが立っています。

 

 

この状況、まさにカオスです。しかし、これを読んでいる人達は何事と首を傾げ、この話をスキップしようと下にスクロールするでしょう。

ですが、それがこの3人の狙いであります。

くだらない文章を読んではよ終われと少しずつ蓄積していく読み手の怒りを、3人は望んでいるのです。

 

 

 

あ、3人が前傾姿勢を取りました。カオスです。

表情はそのまま、姿勢は前屈み。まさにカオスです。何をしているのでしょうか。

 

3人の右足が同時に横に動きました。ゆっくりとゆっくりと、右左右左足を横に動かして円を描き始めました。

 

 

くるくるくるくるくーるくる♪くるくるくるくるくーるくる♪

 

 

雰囲気にぴったりな歌が流れ始めました。首を右左右左に揺らしてタイミングを計っています。

 

 

くるくるくるくるくーるくる♪くるくるくるくるくーるくる♪

 

 

次第に動きが早くなっていきます。カニが高速で横に移動しているみたいな光景です。

 

 

くるくるくるくるくーるくる♪くるくるくるくるくーるくる♪くるくるくるくるくーるくる♪

 

 

最早高速でカニのモノマネをしているようです。どんどん早くなる横移動に目回しそうです。

これを樹がやっていると思うと謎です。

 

 

くるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくーるくる♪くるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくーるくる♪

 

 

速い速い速いはやいはやいはやいはやいはやいはやいはやいはやいはやいはやいはやいはやいはやいはやいはやいはやいはやいはやいはやいはやいはやいはやいはやいはやいはやいはやいはやいはやいはやいはやいはやいはやいはやいはやいはやいはやいはやいはやいあぁぁぁあああ目が回るううう。

 

 

あ、地面から足が離れて浮かんでいます。どんどん地面と3人の距離が離れていきます。

 

 

ビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンッ

 

 

まるで空飛ぶ輪っか。高速回転しながらどんどん上に上がっていきます。

 

 

くるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるーーー

 

 

それいけ飛んでけどこまでも。高速スピンする輪っかはどんどん上に上がっていきます。

 

空高く飛んでいくカオスの根源。ひたすらくるくると言いながら横歩きに移動して空中浮遊を見せるミステリー。

 

きっとあの3人はどこまでも飛んでいくのでしょう。きっと、貴方の街にもやってくるかも知れません。

 

 

頑張れカオス。負けるなカオス。また逢う日までーーー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーって言う夢を見たんよ〜」

 

 

『いやいやどんな夢だよ!?(ですか!?)』

 

「おおー、私も見てみたいなぁ」

 

 

 

 

 

 

 

楽しい楽しいひと時であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーー何も難しい話をしてるわけじゃないのよ?ただ、こうなんて言うか……、今更ながらなんと言いますか……」

 

「……恥ずかしい、ですか?」

 

「違うのよぉ……。もっとこう、ねぇ?簡単な言い方ない?」

 

「難しい話じゃないですかこれ。あたし頭パンクしそうですけど……」

 

「しっかりしてよ銀んんん!!」

 

とある日の勇者部。風、須美、銀(中)は椅子に座って頭を悩ませていた。

事の発端は3人が優希の話題で盛り上がっていた時、風が優希に対する感情を上手く言い表せないと言い出したのが始まり。優希を思うとドキドキすると風が言うので、須美と銀(中)はその感情を言い当てようと頭を捻っていた。難しい話ではないと風が言うが、自分も言い当てられてない時点で難しい話である。

 

「だいたい風さんや。この堅物で評判あるすみすけとぶっ飛び火の玉ガールに話をするのが間違ってるんですって」

 

「堅物とはなんですか!あと、すみすけはやめてください!」

 

「兄貴の話題を出したのはどこの誰だっつー話でしょ?……まぁ、そういう私も盛り上がって語っちゃったってのもあるけど」

 

「兄妹愛を遥かに超えた次元の話でした。そのっちが聞いたら暴走する案件かと」

 

「いっつも暴走してるけどね園子ズは。あ、樹も入ったから園子トリオか」

 

「ウチの妹が全くの別方向に歩みを進めてるぅ。……なんでうちの部員って二癖も三癖もあるのよぉ」

 

「既に一癖ある事は確定してるのか……」

 

「……そこに私も入っているのが釈然としません」

 

「無自覚なのが可笑しいゾ。未来の姿を見てみ。あの段階になる前段階が絶対あるから……」

 

「……うぅぅぅ、東郷さん一体どうして……」

 

絶望する須美。無慈悲に須美の心を抉ってくる。未来の自分がいる時点で最早ネタバレされているようなもの。最近は美森のぶっ飛んだ行動を見て頭を痛めている。理由は簡単。貴方は後にこうなりますよと、3分クッキングで事前に用意された段階吹っ飛ばして現れた完成品のように、そこまでに至った経緯が分からないからである。

 

「それはもう置いておきましょ。どう足掻いたって須美は絶対に東郷になっちゃうんだから」

 

「絶対に嫌ですぅ!!」

 

諦めろと風がポンポンと須美の頭を撫でる。須美は納得がいかずプンスカプンと暴犬のように吠える。

 

「……で、話を戻したいんすけど。結構風さんが優希さんに向ける感情って、兄Loveとかそういう事でいいんじゃないんすか?」

 

「そんなもので私の愛は語れないわ。深い深い愛を持っているのよ!!」

 

「極度のブラコンだよほんと……。あたしでも流石にここまではいかないゾ」

 

「樹さんとは全く違うのですね」

 

「樹は樹、私は私よ。それに、どちらかと言うと私の方が兄貴と長い時間過ごしてきたんだから!!」

 

「それ樹も言ってたゾ……」

 

「お互いに譲り合わないこの姉妹、正直言って面倒くさいです……」

 

「何よ東郷だってちょっとあったら面倒なのよ?」

 

「もう分かったので名前を出さないでください!!」

 

一向に話進まねえよと銀(中)は内心激怒する。3人の中で1番の常識人は彼女であった。最早須美は東郷と言う言葉に過剰反応を起こしている。プンスカ怒る須美は傍から見ると可愛いのだが、本人はそれを良しとしない。どうしても否定したい事は否定したい。頑固な小学生須美ちゃんである。

銀(中)は溜息をつくと、終わんねぇなと愚痴を零して口を開く。

 

「……風さんが優希さんにそこまでこだわる理由があんまり分かんないんですけど。兄だから好きとかそういうレベル超えてますよね?どんな対象として見てるんです?」

 

「んー、それが私の中ではあんまり分からないのよ。兄貴が目の前に現れてからずっと、一緒にいたいっていう気持ちが爆発しまくってて」

 

「……これは、やはり禁断の恋では!?」

 

「……んー、なんか引っかかるんですよね。なんか、誰かを見てるみたいな……」

 

「……私みたいな人がいるの?ちょっと、名前を吐きなさい。そいつとお話しなきゃ」

 

「いや、ここまで出てきてるんですよね……」

 

うーんと唸る銀(中)。中々名前の出ない銀(中)に風はグイグイと近づいて行く。

銀(中)が言う、風のような感情を持っている人物。今までの話の中で、優希が関わると風以外で暴走する人物が一人だけいる。銀(中)もその人物と話して思いの丈を聞いた。ずっと一緒にいたい。離れたくないと。銀(中)自体もそう思っているが、あの人物程優希を想っている人は犬吠埼姉妹を除いては居ないだろう。もしくは、犬吠埼姉妹よりもその想いは強いかもしれない。

あ、と銀(中)はふと須美の顔を見てそう口を開いた。何故私の顔を見て思ったのか疑問に思った須美だが、何だか今までの話の中で心当たりがあるような感じがしてならなくなった。

 

「……思い出した。そうだ、須美だ。須美と風さん同じなんだ」

 

「……その言い方、私ではなく東郷さんの方ですね?」

 

「へ?東郷と私が同じ?なんでよ」

 

「……ここではあんまり深く言わないですけど、須美って結構優希さんにぞっこんなとこありましてですね。離れ離れになってから頻繁に気分を落としてまして」

 

「……そんなにぞっこんなの、須美?」

 

「そそそそんなにぞっこんではありません!!何を言ってるんですか!!」

 

「……と申しておりますが、あたしの記憶が正しければ、園子が寝ている間に構って欲しさに腕に抱き着いたり?大好きなジェラートを食べさせ合いっこしてたり?戦闘が終われば真っ先に優希さんに近付いてたり?一体どういう事なんでしょうかねすみすけさんや」

 

「……いえあの、そそそんなこと私がする訳が……。きっとそれは私とは違う私なのでは……?」

 

「いやいや、初めてこっちの世界に来た時、腕に抱き着いてたの、どなたでしたっけ?」

 

「………っ!?!?!?!?!?」

 

ここぞとばかりに今までのストレスをぶち込んでいく銀(中)。何処まで行っても今日は弄られキャラとして定着してしまったすみすけちゃん。お顔を真っ赤にしてあら可愛らしい。

 

「何よ何よ須美ってば、結構甘えん坊さんなのね」

 

「風さん風さん。須美はむっつりですから」

 

「むっつりではありません!!そのニヤニヤやめてください!!」

 

ニヤニヤと笑いながら須美を見る風と銀(中)。涙目で須美は反論するが、ここまでの羞恥は初めてなのかいつもよりキレのない反論しか出来ない。

小学生のむっつりって何だかピンクピンクしてていやらしい事を思い浮かべちゃうよ。園子ズが居たらそれは更にフルスロットルだろう。

 

「……もう、お願いですから話を進めてください。なんで私がこんな目に……」

 

「ごめんごめん、弄りすぎたわ。……それで銀。私と東郷が同じってもう少し具体的に言ってよ」

 

「……だからこの場で深くは言えないって言ってるのに。まぁ簡単に言うと、ずっと一緒にいたはずの人が突然居なくなって、その寂しさに押し潰されながら長い間過ごしてたけど、いきなり居なくなった本人が現れて今までの想いが爆発してずっと一緒にいたいって気持ちが強くなっちゃってるんですよ。多分ですけど」

 

「東郷は爆発してるんでしょ?……なら、確かに一緒か」

 

「まぁ須美の想いが爆発してるのは普段見てたら分かりますけどね。友奈が絡む以上に負のオーラかヤバいっす」

 

「……それって、銀と乃木もそうなんでしょ?」

 

「……深くは言えないっすけど、あたし達はまだ自粛出来てると思ってますから。ずっと一緒にいられなくても、そばに居るだけであたしは十分満足です」

 

「……後で一緒に抱きしめられに行きましょ。兄貴もきっと許してくれるわ」

 

「絶対泣いちゃいますよ……、断言出来ますね」

「無理矢理連れてくから、今日は少しでも晴らしなさい」

 

「……だから勇者部のオカンって言われるんですよ。まぁ、ありがとうございます……」

 

風の母性により銀(中)は心に少し余裕がもてた気がした。普段の甘えっ子風とは違う、姉貴している銀(中)をも虜にするその力。伊達に歳上として君臨しているだけはある。

 

「……私達はまだ経験してないのですが、そんなにも辛い想いをするのでしょうか?」

 

「優希さんがどれだけ必要な存在だったのかは、別れて初めて気付くよ。……どんなに泣いても、どんなに会いたいと思っても、来るのは寂しさと後悔。きっと、あの時のあたし達3人の壁はここなんじゃないかって今になって思う。もし、この世界から帰る時、あたし達が全て伝えるから、それまでに優希さんにめいいっぱい甘えときなよ………」

 

「……そこまで言う程、優希さんとの別れはきついものがあったのですね。分かりました。不本意ではありますが、めいいっぱい甘えに行こうかと思います」

 

「……おんやぁ?甘えに行くんですかぁ?」

 

「こここ言葉の綾です!!仕方なくっ、仕方なくですよ!?」

 

「好きなら好きって伝えなよ。あたし達ももしかしたら伝えるかもね………あ、やっべ」

 

「は?銀、ちょっとどういう事よ。銀は私のアドバイザーでしょ?何勝手に恋心芽生えさせてるのよ」

 

「いやいや風さん!!これは、これには深い理由がっ」

 

「あんたっ、私の話を聞いて情報収集してたのね!?許せないわっ。お仕置よ。須美、手伝いなさい!!」

 

「はいっ!!さっきの恨み、今ここで晴らす時!!」

 

「ちょちょちょっとっ、待って待ってーーー」

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーうぎゃぁぁあーーーー!!!!」

 

 

迫り来る風と須美には抗えず、銀(中)はくんずほぐれつされるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「結局私のこの気持ちはなんな訳?」

 

「あたしにもそれは分かんないんです」

 

「……結局分からないんですね」

 

 

最後まで締まらないのが勇者部の日常である。

 

 

 

 




早く西暦組を出したいがどうやって出せばいいのだろうか
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