ダンジョン?そんなことよりプリンよこせなの 作:ぷりんキチ
ぷりん。
それは究極のスイーツ。
まろやかな口当たりはたちまち食した者を虜にし、カラメルとの味のコントラストはまさに味の超新星爆発。
ぷりんだけでなくプリンアラモードやプリンパフェ、他にもプリンのフレーバーバリエーションなど、可能性も無限大。
この世の全ての人間にプリンを与えれば世界平和が成り立つのは確定的に明らかであるのは、全人類に共通する認識であろう。
で、あるからこそ。
「ぷりんよこせなの〜!」
プリンを求めるのは間違っていない。
「うん?」
目が覚めると見覚えのない森の中に居た。
周りを見渡しても木、木、木。
果たして何故こんなにも自然豊かな場所で寝ていたのだろうか?
異常事態のはずが、不思議と慌てることなく落ち着いている現状に感謝しつつ、改めて周りの様子を確認する。
太陽はまだそこそこ高い位置にある為、お昼前後辺りなのだろう。木漏れ日の射す木々の奥に川があるのが見て取れるため、もし近くに道がなければ川に沿って歩いていくことになるのだろう。
そんな風に簡単に考えつつ、後ろ手に地面を押し、体を持ち上げようとしたところでとても、そうとても大変なことに気がついてしまった。
周りを見渡した時に目に入った薄い水色の髪。
白くて少し大きめの服。
目を覚ました時に自分の口から発せられた可愛らしい声。
存在感の無くなったムスコと、視覚的にも存在感が薄れ、半透明になった足。
そんな、認識した中で "どうでもいい" 事ではなく、もっともっと大切なこと___
「プリンが……無いの……っ!!!」
そう、コンビニで買ったはずのプリンがどこにも無いのだ。
どうにかこうにか記憶をひねり出してみれば、コンビニの袋を片手に提げ、口笛を吹きながら歩く帰り道に、チラリと袋の中を覗けばいちごプリンやミルクプリン、カスタードプリン。様々なプリン達がガサガサと音を立てつつ揺れていたのを思い出せた。
会社帰りに好物のプリンをたくさん買い、良い気分の帰り道だったはず。
見回したところそれらしき袋は見当たらず、あのプリン達を諦めるほかないという現実を叩きつけられるだけだ。
「はぁ……ミヤコのプリン……うん?ミヤコ?俺は……あれ?」
目覚めたらよくわからない体で、足も透けている。本能的に自分が幽霊なのだと理解出来る。そして周りは木々だらけ。そんな状況でプリンの有無の方が重要に思えたことに今更いかんを覚えた。
「あれ?俺は……一体?」
改めて、こうなる前のことを思い出してみれば、プリンの入った袋を提げて歩いていたことは確かにあっている。が、その後トラックが目の前まで迫ってくる光景も思い出すことが出来た。
何がプリンだ、もっと重要なことを思い出せよ、と、先程までの自分を殴りたくなったが、我慢し、現状を頭の中で整理する。
「プリン……じゃなくて、『社帰りに、プリンを買って、トラックにひかれて死んだと思ったらよくわからない体で目が覚めた』でいいのか?うん、多分そうだろう」
現状を思い出し、整理してみたが結局のところ何一つ解決していない。
が
「なんかもう死んじゃったことに変わりはないし、まあいっか」
死んだことには変わりないのだった。
あのあと、改めてこの体でできることを試してみたのだが……
喋る←勝手に変な喋り方になるができた
物をすりぬける←できた
宙に浮かぶ←できた
物に触る←できた
物を食べる←できた
眠る←できた
と、このようにぶっちゃけ生前できていたことにプラスして出来なかったことまでできるようになったのだ。
元の自分の姿でないことが玉に瑕だが、人生が終わった今、幽霊生を楽しむとしよう。
「方針も決まったし」
方針と言ってもふわっとしたものだが、先程決めたのだ。唐突に始まった延長戦。今自分が一番最初求める物___
「プリンを食べに行くの〜!」
___プリン尽くしにしてやるの。
ぷりんを食せ。
どのプリンがすき?結果によって作中に出るプリンが決まるかもしれないの
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カスタードプリン
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かぼちゃプリン
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抹茶プリン
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ミルクプリン
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マンゴープリン