「みんな、はじめるよ。」
トランプをくばる。
ひぐらしのなくお外は、うるさい。
でも、まっしろなお部屋の中は、いつも、いつも、いつも、静かだ。
「れなのぶん。」
だれもいない、このお部屋の中は。
「さとこのぶん。」
まいにち、まいにち。
「りかちゃんのぶん。」
しずかで、しーんと、していて。
「あ、しおんのぶん。」
さびしい。
「…けいちゃんのぶん。」
とても。
とても、とても、さびしい。
ぎしぎし、ぱいぷの音が、する。
べっどは ふかふかしているのに。
「だいふごうにする?」
ここはきょうしつだ。
みんなと部活をしている。
たのしいんだ。
いつもどおり。
「園崎さん。あなたしか居ないんです…あなたにしか…知らない事がある筈なんです…!」
とらんぷをとったけいちゃんは、てふだがわるいみたい。
おじさんのかちかな。
「あなたが辛いのは分かります…私だって同じ気持ちです!たくさんの仲間を亡くした…ッ!もう、戻ってこない…ッ!」
おっと、れなのちょうしだね。
まけないよ。
「だからこそ…ッ!あいつらの無念を晴らしたいんです…ッ!!」
あぁっ、りかちゃん…しれっとあがり?
ゆだんできないねぇ、
「お願いしますッ!!園崎さんッ!!思い出してくださいッ…!!」
おぉ、さとこもぬけがけ。
こうなったら、ほんきをだすしかないね。
「あなたの言葉が必要なんですッ…!!」
うるさいな。
…部屋の中が、おれんじになってきた。
もうすぐ、ごはんかな。
…ほんとは しってるよ。
みんなしんだってこと。
わたしだけ、いきていること。
すきだったなぁ、けいちゃん。
みんな。
もどりたいなぁ。
「…願いを叶えてあげようか?」
かぜがびゅーっと吹く、まどに。
しろくてまるいのが、居た。
「君の願いを一つ、叶えてあげる代わりに。魔法少女として戦って欲しいんだ。」
「たたかうのは、嫌だなぁ。」
「世界にはたくさん、魔獣が溢れている。奴らを倒すために君の力が必要なんだ。その代わりに一つ、なんでも願いを叶えてあげるよ。」
「ほんと…?」
たたかうのは、もう、いやだけど。
ねがいが叶うのなら
わたしは。
「…どんなことも?」
「勿論!寂しいならたくさん、仲間を作ればいいじゃないか!誰からも好かれるようにだってできるよ!人気者にもなれるよ!」
………そっか。
「ほんとに、なんでも?」
「あぁ!なんだって叶えられるよ!」
うーん、っと。
じゃあ。
「"みんな"といっしょに。
ずっと、ひなみざわに
いれたら、いいなぁ。
ひなみざわをみんなで、まもるんだ。
だって、わたしは…、ぶちょうだから。」
「…それが、君の望みかい?」
「…うん。」
まぶしい。
ちかちかする。
ねがいがかなうのかな。
そうだと、いいな。
「契約完了…っ、え。」
「どこに行ったんだい?」
「全く、わけがわからないよ。」