正体不明の妖怪(になった男)、情緒不安定な百獣の腹心になる   作:黒岩

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終わりの始まり

 海賊“麦わらの一味”の世間からの印象は一体どういうものなのか。

 “東の海(イーストブルー)”出身の海賊で船員は船長を含めて僅か9名。

 だが総合懸賞金は7億50ベリー。一味全員が賞金首という異例中の異例。“偉大なる航路(グランドライン)”前半の海の海賊、それも結成から一年未満のルーキーとしてはとんでもない額だ。少数精鋭にもほどがある。

 しかしやったことを考えれば決して高いとは言えない。

 結成してすぐに東の海(イーストブルー)の懸賞金トップランカー達を次々に撃破し、東の海(イーストブルー)では破格の3000万ベリーの懸賞金を懸けられ、そのまま“偉大なる航路(グランドライン)”に突入。その後、アラバスタで“王下七武海”の一角、サー・クロコダイルを討伐し、船長の懸賞金は1億ベリーになり、船員にも懸賞金を懸けられる。

 だがここまではまだ広く名の知れた海賊ではなかった。彼らの名が広く知れ渡ったのは、あの新聞を賑わせた大事件──“司法の島、エニエス・ロビー陥落”の一件からだ。

 あろうことか世界政府の三大機関の一つ、司法の島“エニエス・ロビー”に麦わらの一味は殴り込むと、世界政府の旗を燃やして宣戦布告。そのまま歴代最強と言われた正義の殺し屋“CP9”を倒して島を陥落せしめた。

 そしてその後も……これもやはり、市井には知られていないとはいえ、王下七武海の一角、ゲッコー・モリアを倒し、再び政府の頭を悩ませている。

 ゆえに彼らは世間一般的に、イカれた海賊として認識されているのだ。当然だろう。司法の島に攻め込むなど正気の沙汰ではない。しかも、それを成功させている。

 彼らを知る人から幾ら好感を抱かれようとも、彼らは海賊でイカれた極悪人。それが世間一般の評価である。

 

 ──しかし、それはあくまで世間一般からの評価だ。

 

 また別の側面から見れば、彼らほど興味深い海賊はいない。

 何しろ彼らは──()()()()()()()()()()

 残念ながらそのことを知る者はこの世界にはたった1人しかいないが、その1人からすれば、彼らの存在は決して無視できない原典における“主人公”であり、未来におけるこの海の覇者、“海賊王”になるであろう一味。ゆえに──彼女は今の彼らを知るために接触する。

 

「──わーい!! あわあわ~~♡ ああ~~~……」

 

「きゃっ! ちょっと、どうしたの?」

 

「いや、私悪魔の実の能力者だから湯船に浸かると力が抜けちゃうんだよね~。だから支えてもらえると助かる~♪」

 

「その割には楽しそうね……」

 

 ……というのは理由の一端であり、その彼女こと謎の少女“ぬえ”は麦わらの一味という彼らを知る者からすれば最高のファンサービスを堪能するべく、一味の女性2人との入浴に興じていた。彼女は誰もが知りたいであろうナミとロビンの裸体を精査したのだ。人の夢は終わらない。

 

 

 

 

 

「はぁ~~~♡ 気持ちよかった!! この船のお風呂、最高だね!!」

 

「オウ!! おめェ中々わかってるじゃねェか。おれの作ったスーパーな船は最高なのさ!!」

 

「ナミさん達の風呂……♡ ──と、それはともかく……どうぞマドモアゼル。ご所望のお食事だ」

 

「わ~い!! ありがと~!!」

 

 サウザンド・サニー号の甲板。芝生上のそこにパラソル付きのテーブルと椅子を置き、そこに座ってコックさんのおもてなしを受けるのは私──そう、世界のアイドルぬえちゃんだよ!! 

 という訳で私は今、超新星にも数えられるルーキー“麦わらの一味”の船で彼らを堪能してます。この船に迷い込んだ純真無垢で可愛い美少女として。こういう時、私は小さくて可愛いからあんまり警戒されないからね。歓待を受けるのも容易なのだ。これがカイドウならたとえカイドウを知らない相手でも相手は最大限に警戒して顔を青ざめさせる。だってデカいし厳ついもんね。その点、私は一見怖くないように見える。これが私の魅力の一つだ。可愛いは正義! 

 なのでその魅力を有効活用して……後は、一応私のことを知ってる人に怯えられないように正体不明の種を使いつつ、とりあえず私は手始めにお風呂に入ることにした。その時、一緒に入ったのがこの一味の数少ない女性2人。

 

『海賊“麦わらの一味”航海士“泥棒猫”ナミ 懸賞金1600万ベリー』

 

「それで、結局どこから来たの?」

 

『海賊“麦わらの一味”考古学者“悪魔の子”ニコ・ロビン 懸賞金8000万ベリー』

 

「スリラーバークからの密航者という訳でもなさそうね」

 

 肌で気候を感じ取る優秀な航海士と、世界で唯一、古代文字を読めるとされている優秀な考古学者。どちらも見目麗しい美女である──まあ私には敵わないけどね!! 

 とはいえ彼女達を知る者として、彼女達の美貌には興味がある。ということで、いつぞやハンコックちゃんにもやったようにお風呂で裸の付き合いをして色々と確かめた。その結果は……ぐぬぬ……やっぱり、皆発育がおかしい……!! 

 これが遥か昔の幼き頃には残っていたはずの男メンタルならまだ喜べたが、今となってはもう悔しさと腹立たしさを感じてしまう。私は身も心ももうとっくに可愛い女の子なのだ。残滓として、女の子同士の触れ合いを楽しめはするが、それも女の子同士の楽しみを感じてるのだからスケベ心は感じない。それを悔しく思う心すらない。

 ということでそこについての評価は何とも言い難かった。──だって認めたくないもん!! この私が!! 世界一の美少女である私が!! その発育について変化した私にすら匹敵するということを!! 

 無論、私はこの可愛らしい小柄な身体が一番可愛くて魅力的なのだと自信を持っているが、魅力で負けるのは女の子として悔しいので、たまに身体を変化させることもある。スタイルくらい別に変化させることは可能なのだ。能力と技術で幾らでも応用は利く。

 とはいえそれをしてもなお、彼女達の肉体美は中々の物だった。まあ……認めてやってもいいだろう。世界一の可愛さを持つアイドルとして、余裕を持って受け入れてやる。これが王者というものだ。悔しがって評価しないのは負け犬のすることだ(震え声)。

 

 閑話休題。彼女達はとても優秀な船員と言っていいだろう。航海士としての能力は新世界基準で見ても突き抜けているナミ。知識はまだ少ないが、そんなことよりその肌で気候を感じ取る天性の才がやばい。知識なんて後から身につければいいが、特異な才能は望んでも手に入るものではないのだ。

 まあ強さについては、他の船員に劣る──“天候棒(クリマ・タクト)”という武器を持ってはいても、肉体のスペックは一般人に近い──だが、航海士の仕事は戦うことではないので問題ない。うーん、考えれば考えるほど欲しくなる。食用サメ(アーロン)がこだわってたのもわかるね。

 そしてもう1人……考古学者であるニコ・ロビンについては言うまでもない。

 あのオハラの生き残りで、私達の仲間の一人娘。“歴史の本文(ポーネグリフ)”を読むことが出来るという誰もが欲しがる知識を持つ。

 ハナハナの実の能力者でもあるし、強さは一味でもそこそこ。そしてかなり頭が回るようだが……正直、そんなことはどうでもよくなるくらい古代文字を読めるというスキルが飛び抜けている。

 だって……ねぇ? 古代兵器を手に入れるにも海賊王になるにも必要だしさ。というか、それがなかったら考古学者なんて肩書の船員は海賊にいらない。歴史なんて本来、海賊にはどうでもいいのだ。必要なのはそこから読み取れる“力”についての情報だ。

 ということでこの2人の評価は文句無しの高評価だ。満点を上げよう。彼女達2人は新世界でもやっていける。私のお墨付きだ……っと、そろそろ質問に答えてあげないとね。会話の方も楽しまないと損だ。

 

「なんかすごくて面白そうな船が在ったから忍び込んだだけだよ!! ──あ~むっ。ん~~~♡ 美味しい~~♡」

 

「話が分かるな嬢ちゃん。言っとくが、このサウザンド・サニー号の凄さは外観だけじゃねェぞ!! 外観もスーパー拘ったがな」

 

「うんうん、良い船だと思うよ。食事もすっごく美味しいしね!!」

 

「お褒めに預かり光栄──って、もう食べたのか。おかわりはいるか?」

 

「うん!! もっと食べたい!!」

 

「それじゃちょっと待ってな、たらふく食べさせてやるよ」

 

「お願いね!! ──あ、でも子供扱いはムカつくからダメよ。ちゃんと女の子扱いしてね♡ じゃないと殺しちゃうから♡」

 

「おーおー物騒な言葉を使うお嬢さんだ……了解しましたよ、レディ」

 

「次はないからね~♡」

 

 と、船内に戻っていく金髪面白眉毛のコックさんを手を振って見送り、その間に軽く船についての話をグラサン海パン変態男から聞く。──この2人もまた、中々面白い男達だ。

 

『海賊“麦わらの一味”船大工“鉄人(サイボーグ)”フランキー 懸賞金4400万ベリー』

 

『海賊“麦わらの一味”コック“黒足のサンジ” 懸賞金7700万ベリー』

 

 まず船大工を務める変態。彼はあの造船業の町、水の都“ウォーターセブン”で賞金稼ぎと船の解体屋を生業にしていたフランキー一家の元棟梁。

 そしてあの海賊王の船を造った船大工トムの弟子の1人であり、古代兵器“プルトン”の設計図を持っていた張本人である。おそらく、頭に入っている可能性もあるのでもしそうなら造れる可能性もある──あれを造れるとしたら実は一番の化け物はこいつなんじゃないか──と思っちゃうくらいにヤバい代物を持っていたが、紆余曲折の末にその設計図は燃やされた。中々分の悪い賭けをしたものだと言う他ない。私としてはね。

 ともあれ、船大工の腕は中々のものだろう。このサウザンド・サニー号も良い船だ。個人的には兵器の類が少ない気もするけど、主砲や加速装置などは是非ともその技術を教えて欲しいくらいである。ワノ国やウチの職人の腕も悪くはないが、この変態の技術はまたちょっとよくわからない。船大工トムは一体何を教えたんだ。

 そしてその変態的な技術で自らの身体を改造した“改造人間(サイボーグ)”である──が、ぶっちゃけあの政府の人間兵器に比べたら霞むし、もっと言うならその改造人間自体も単体としての強さはそこまでじゃないのでそんなに脅威でもない。

 まあ複数を揃えられるなら戦力としてはそこそこだし、技術がこれからも発展することを考えるとあまり舐めてはいられないのだが、とはいえフランキーの評価は悪くない。船大工としては優秀なのだ。

 そして次、コックのサンジ。こっちはあの海上レストラン“バラティエ”の副料理長という経歴を持つ戦うコックさんだ。

 戦闘において手を一切使わず、足技のみで戦ったという“赫足のゼフ”の弟子とも言える存在。ゆえにその足技を用いた戦闘は一味の中でもトップクラスで、トップ3には入る──が、そんなことよりも何よりも、料理の腕前の方が大事だ!! 

 正直、麦わらの一味に接触するに当たって一番楽しみにしていたのがサンジの料理だ。バラティエに食べに行った時も美味しかったので期待していたが、その腕前は期待以上。

 ウチのキングも腕前は上がってるし、焼き料理なら他の料理人の追随は許さないが、サンジは全体的にそつがないというか、何でも作れるし美味しい料理人だ。

 さっきから色々……肉料理に魚料理、パスタなどの麺料理やスイーツ、デザートも完璧で、食べる手が止まらない。個人的には一番欲しい船員だ。私の専属料理人……キングの部下にしてやりたい。おそらく無理だろうけど。

 そして、後は経歴が面白いくらいかな。あのヴィンスモーク家の一員、本当に王子というのだから面白い。彼の後の曇りっぷりはかつての私も中々楽しませてもらったし、今でも本当に楽しみだ。サンジはそういう可哀想なのが最高に似合うと思う……あ、なんか私のことを若干のストライクゾーン外においているけど、それについては好みの違いということで許しておいてやろう──ということで、お次はこの人外2人だ。

 

「ぬえさん……と言いましたか。通りすがりのアイドルで私達のファンとはどういうことです?」

 

「そのまんまの意味だよ? あなた達、結構有名なの知らないの? まあ歌って踊れるキュートなアイドルな私ほどじゃないけどね!!」

 

「? なあアイドルってなんだ?」

 

「可愛い私みたいな歌って踊れる人気者のことよ!! まああなたも中々可愛いけどね~~♡」

 

「!? うお~~~~っ!! 何すんだ!?」

 

「うわぁ~~!! もふもふだ~~♡ もふもふもふ~~~~♡」

 

「ヨホホ! それはそれは奇遇ですね!! 私も音楽家ですので歌とダンスが好きなお嬢さんとは気が合うかもしれません!! せっかくですし、私も一曲弾きましょうか!?」

 

「……そうだね!! せっかくだから歌ってあげる!! 私の歌声は高いけど特別サービスよ♪」

 

 と、私はバイオリンを持った長身の骨の演奏に合わせつつ、丸っこくて可愛いマスコットのような獣をモフりながら歌う。曲は“ビンクスの酒”だ。海賊には定番の歌。まあ私のオリジナルソングが一番とはいえ、この曲も好きだし悪くない。そしてこの人外2人もまた麦わらの一味の船員だ。

 

『海賊“麦わらの一味”音楽家“鼻唄のブルック” 懸賞金3300万ベリー』

 

『海賊“麦わらの一味”船医“わたあめ大好きチョッパー” 懸賞金50ベリー』

 

 白骨化死体がそのまま動いているような見た目のガイコツがブルック。ヨミヨミの実の力で白骨化死体のまま蘇った何とも珍妙な生き物だ。私が言うのもなんだけど、中々に正体不明。生きてるメカニズムがよくわからない。妖怪仲間としてやっていけそうな感じがある。

 

「ところでお嬢さん……良ければパンツ、見せて貰ってもよろしいですか?」

 

「あはははは!!! 残念だけど私のスカートの中は正体不明なの♡」

 

「あ、でしたらパンツの色を──」

 

「次それ聞いてきたら全身粉々にするぞ♡ このガイコツ♡」

 

 そしてこの変態音楽家。その楽器の腕前は中々のもので、ウチの音楽班に匹敵するもの。これも個人的には評価は高い。強さは……確か、死体で骨なので色々と耐性がある他、身軽なので得意の剣術が速かったりとかしたはず。やっぱ色々と冗談みたいな存在だね! 私が言うのもなんだけど……しかもパンツを見せて欲しいと頼んでくる変態だ。ちなみにだが私のスカートのガードは完璧だ。どうやって隠してるかは企業秘密。靄で隠したり、はいているのにはいていないように見せたりも出来る。色は黒が多い。裸は別に見せてもいいんだけどパンツは見せない。それが正体不明クオリティ。私のこだわりだ。

 まあそれは良いとして、次の1人。こっちは青鼻のトナカイ。ヒトヒトの実を食べた動物(ゾオン)系の能力者、船医のトニートニー・チョッパー。こっちはもふもふだ。もふもふ。毛皮がもふもふしている。温かい。もふもふしてて抱き枕にちょうどいい。かわいい。……っと、ちょっと可愛いもの好きとしては中々にたまらない存在だ。ペットにしたい。実際、懸賞金はたった50ベリーと世間的にはペット扱い。まあこの見た目なら当然だろうね。

 だけどまあ医者としては優秀過ぎるほどに優秀。医者かぁ……ウチって医者の腕は普通なんだよね。蔑ろにしてる訳じゃないんだけど……ほら、ウチって動物(ゾオン)系の能力者が多くて、しかも結構自力で回復しちゃうような奴が多いからさ。私も含めて、ギフターズと真打ち以上は大体そうだ。クイーンなんかも、病原体(ウィルス)を作成することが出来るのもあって、割と医学も知ってるのだが、とはいえ治すより壊して苦しめて殺すのが専門。最低限、抗体やら病気の対処法は作って研究してはいても医術を扱ったりはしない。

 だがこのチョッパーは普通に医者として有能。しかも何やら動物(ゾオン)系の能力者の変型の波長を狂わす薬なども開発していて、個人的に興味深い。ランブルボールと言う薬。あれがあれば、もしかしたら制御できないとはいえ、半覚醒の動物(ゾオン)系能力者を大量に作って戦力にすることも……なんて夢も広がる。ちなみにチョッパー自身の戦闘力は一味の中でまあそこそこ。本人はビビリだったりするが、なんとは言っても動物で動物(ゾオン)系の能力者。身体能力は普通の人間より高いだろうしね。個人的にも欲しい逸材。──言い値で買うから売ってくれないかなぁ。私のペットにしたい。毎日もふもふしたい。即金5億で買うからどうかな? “人間屋(ヒューマンショップ)”に売り飛ばして私が買うとか……なーんて思いつくけど、そこまで手間をかけるくらいなら力尽くで奪うから無しだね。うーん、悩ましい。

 

「う~ん……海兵や賞金稼ぎには見えねェし……いいのか?」

 

「あはは、当然でしょ? 私はアイドルなんだから。……え~っと、天狗?」

 

「そうそう、この長い鼻は天狗の証……っておおい!! 天狗じゃねェよ!!」

 

「あっはっは!! 長鼻君おもしろ~い!!」

 

 と、今度は私を見て若干警戒するべきか悩んでいた長い鼻の男が私の発言に思わずノリツッコミ。中々面白い、愉快な船員だが、彼もまたこの一味の仲間で、ある意味大物である男。それが──

 

『海賊“麦わらの一味”狙撃手“狙撃の王様”そげキング 懸賞金3000万ベリー』

 

 そう、世界政府の旗を燃やしたやべー奴として知られているそげキングことウソップである。

 でもまああんまり言うことはない。狙撃手として、狙撃の腕は良いみたいだけど、戦闘力は一味の中でも下位。ウソが得意で、後は地味に器用。ナミの武器を作ったりしてるしね。意外性もあって、一味では地味に光る活躍をする男。

 ……正直、一番評価が難しいんだよねぇ……原典を知るものとしては、ウソップを評価しないのはにわかだとも言っていいが、こうして実際に見てみると……いやほんと、なぜ活躍出来るのか不思議だ。勿論、あのヤソップの子供とあってか、耐久力とか逃げ足とか地味に将来性が垣間見えないこともないのだけど、それでもぶっちゃけ雑魚と言っていい。どう見ても雑魚なので、警戒する気が起きないのだが……いや、もしかしたらそう思ってしまうところも含めて、ウソップの術中なのかな? 舐めてると意外なところから反撃が来たりするということかもしれない──ま、とはいえ狙撃の腕は悪くないので狙撃手という役職的には悪くないかなぁ。弱いのに活躍出来るのはすごいしね。強いなら活躍出来るのは当たり前だし、そういう意味では麦わらの一味で一番凄いのはウソップかもしれない。

 そして、一味の残り2人は世間でもかなり有名。なんといっても11人の超新星に数えられる2人だ。

 

「全く……なんだってんだ。おれは船の中に戻ってるぞ」

 

「ええー!! そっけないなぁ、美味しそうなレタス君も私とおしゃべりしようよ~」

 

「誰がレタス君だ!! 斬るぞてめェ!!」

 

「なあ、魚人島の行き方知らねェか?」

 

 私のことをただの可愛らしい少女と見て、興味をなくした緑頭の剣士と、マイペースで無警戒に次の島の行き方を尋ねてくる麦わら帽子の男。両方とも億超えの賞金首だ。

 

『海賊“麦わらの一味”戦闘員“海賊狩りのゾロ” 懸賞金1億2000万ベリー』

 

『海賊“麦わらの一味”船長“麦わらのルフィ” 懸賞金3億ベリー』

 

 一年未満の航海で億を超える懸賞金を懸けられた海賊。それだけに、戦闘力は他と一線を画しているだろう。

 まずはゾロだが、こっちは世間的にも麦わらの一味の特に優秀な子分として名が上がっている。

 ウィスキーピークの賞金稼ぎ100人斬りとか、敵のNo.2の実力者を撃破しまくったりする優秀な剣士で、政府からもその戦闘力は高く評価されている。まあ私から見れば、まだまだ青くて荒い腕前なんだけどね。とはいえ、覇気も使えず、能力もない純粋な剣士としての技量は悪くないのだろうし、身体能力もそこそこだ。今のままでも、ウチの真打ちくらいにはなれる。素質だけなら、言うまでもなくありそうだけどね。

 

 そして……船長のモンキー・D・ルフィだね。こっちも世間的にも凶悪な海賊として名が広く知られている。

 同じルーキーで意外にも情報通だったアプーにも聞いたが、麦わらの一味はイカれた奴らしかいない狂った一味であり、その船長である麦わらのルフィはそれに輪をかけたイカれ野郎だというのが世間及び一般の海賊からの評価だ。

 実際、知られていないとはいえ七武海を2人も撃破し、CP9を全滅させて司法の島を落としたというのは中々にイカれ度が高い。相手が格上だろうと容赦なく向かっていくところはウチの幹部にも通じるところがあるね。マイペースで自分の強さを疑わないところも含めると、うるティちゃんにちょっと似てるかな? 

 まあその気質は確かに船長向きだろう。海賊の船長としての素質は高い。やはりあのガープの孫でドラゴンの息子であるだけはある。“赤髪”のガキが麦わら帽子を託すのも一応は頷けるし、覇王色の覇気の素質持ちというのもあって、将来性はあるし、その成長速度は確かに異常。ゴムゴムの実を食べたゴム人間。その能力と身体能力、耐久力、回復力を含めた戦闘能力も悪くない。

 ──とはいえ、だ。他の船員にも言えることだが……ぶっちゃけ今、()()()()()()()()()()()()

 

「…………」

 

「ん? なんだ? おれのことじっと見て」

 

「……んーん、何でもない。魚人島だっけ? あそこは良いところだよ~♪ 美味しい()()()がたっくさんあって取り放題の食べ放題だしね♡」

 

「うお~!! 本当か!? よし野郎共、魚人島へ急げ~~!!」

 

「だから行き方分かんねェんだっての!!」

 

 食べ物に反応して魚人島へ向かえと号令するルフィに、ウソップがツッコミを入れる。見ていて中々愉快な光景だ。私もけらけらと笑う。

 だが頭の中では考えていた。──麦わらの一味の……いや、麦わらのルフィの持つ“天運”は一体どこまで彼を助けるのかと。

 それは改めて思うと不思議なこと。この世界に生まれ落ちてもう50年以上経ち、海賊として40年以上を生きてきた私でもわからないこと。

 船長やロジャーの言葉を考えてもわからない。幾つか解読しつつある“歴史の本文(ポーネグリフ)”。そしてあのおでんの妻、トキが最期に歌っていた予言。Dの意志やら何やらも含めて……この海賊王になるであろう男は、まるで運命に生かされているかのような異常さがある。

 何しろ思うのだ。だってそうだろうと。

 彼が天運に生かされていて、どう転んでも彼の都合の良いように進むとするなら──今、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「もしかして……魚人島から来たの? なら、出来れば行き方を教えてほしいんだけど」

 

「う~ん、別に魚人島から来たわけじゃないかなぁ。ま、私の可愛さは人魚なんかよりも上だけどね!!」

 

「このガキ、意外と話通じねェな……」

 

 呑気に私と話して団欒する彼らを見て思う。彼らは確かに、ルーキーとしては悪くはないし、光るところはある。素質は充分で、覚悟も充分あるのだろう。

 だが、新世界で通用する実力はない。吹けば飛ぶような弱小一味。何か切っ掛け一つ、アクシデント一つで容易く崩壊する一味。

 正直言って、本物の海賊には程遠い。海賊ごっこをしているただのガキだ。評価出来るところはあれど、それは戦力や利用価値がある、味方にするならばの評価であり、同じ海賊の敵としては全く脅威にはならない。

 船長である麦わらのルフィは七武海を2人倒し、CP9のロブ・ルッチを倒したが、それは運も絡んでのことであり、地力は未だ七武海レベルに及ばない。他の船員も当然、それより遥かに弱い。

 海賊として、この先の海を渡っていくには圧倒的に何よりも──力が足りていない。

 今ここで、私が暴れたらどうなるか、予想しなくてもわかる──全員死ぬ。

 なればこそ思うのだ。今ここで私がもし暴れた時、天運は彼らをどうやって生かすのかと。

 否、無理だ。どう足掻いても助からない。今、目の前にいる女と鉄くずの手足を引き千切り、長鼻の頭を齧って腹に収め、怒り狂う他の船員達を1人1人惨殺していく──そんな救いのない未来を、私はいともたやすく引き起こせる。

 それを防ぐことが出来るのか? ……出来る筈がないに決まっている。

 全ての法則を無視してこの場に赤髪でも現れるなら話は別だろうが、それはありえないことだし、海軍が現れるくらいなら私は手を止めない。仮に何か不測の事態が起きようとも、一秒あれば1人は殺せる。悲劇は免れない。

 ……それとも天運……あるいはDの意志とやらは、私がこの一味を生かしていることも含めて、予言を行っているのか? 

 もしそうだとしたら──笑うしかない。Dの意志とやらのその浅はかさを嘲笑うしかない。

 

 この私が……彼らを絶対に殺さないとでも思っているのか?

 

 ……そうやって舐められると、逆のことをして()()()()()()()()()()()()()()

 

「──ねぇ、麦わらのルフィ?」

 

「ん? なんだ?」

 

 私は彼に問いかける。その覚悟を問い、警告するように親切に教えてやる。

 

「…………実は私、占い……()()()()()()()ことが出来るんだけどね? それであなたの未来を見たから、警告してあげる」

 

「はァ!? 未来~~~?」

 

「いや、ルフィ。冗談に決まってるだろ。占い師ってのは決まってそういうもんだ」

 

「というか占い師だったの?」

 

「出来たぜ。料理の追加だ」

 

「──ありがと♡ そこ置いといて」

 

 と、私は私の言うことを冗談だと思う一味に言ってやる。ありがたい予言師の言葉を。

 

「これから先の海に進むと……あなたは、大切なものを失うことになる

 

「!」

 

 さすがにその発言には顔を真面目なものにした。そんな彼らの表情の変化を楽しみつつ、私は笑みを浮かべ、宣言するように言ってやる。

 

「今のあなた達じゃ、この先の海を生き残れない。進んでもこの先に待つのは“地獄”よ──すぐに引き返した方が賢明ね♡」

 

 そう、これから先──麦わらのルフィには高い確率で、悲劇が訪れる。

 そしてそれを乗り越えたとしても……待つのはさらなる高い壁と地獄だ。

 だからこれは最初で最後の私の優しさであり慈悲だ。このまま引き返すのであれば、これから先、地獄を味わわせることはない。

 

「だから──」

 

「うるせェ!!!」

 

「!」

 

 だがしかし──やはり彼は拒絶した。

 自分の意志は自分で決めると、そう言うように。

 

「未来なんて知らねェ!! おれは“自由”にやる!! おれの未来をお前が勝手に決めるなよ!!」

 

「……!」

 

『海賊は自由なもんさ……』

 

『海賊は自由だ!!』

 

 その時……不意に、昔聞いた言葉を思い出す。

 麦わらのルフィの言葉は、どこまでも真っ直ぐで揺るがない意志を秘めたものだった。──()()()()()()()()

 

「…………」

 

「ちょっとルフィ!! 子供にそんなムキにならなくたっていいでしょ!! ぬえちゃん黙っちゃったじゃない!!」

 

「ウブ!!」

 

「……まァ占いにしては大分不吉だったけどな……ま、とはいえ気にすることはねェさ。ほら、冷めない内に食いな」

 

「……なるほどね」

 

「ん? なにがなるほどなんだ?」

 

 私はそこまで真剣に捉えず、むしろ私を擁護するナミやサンジなどを見ながら誰に言うでもなく呟く。やっぱり、この男は──

 

「──ふふふ、あなた……()()()()

 

「は?」

 

 ナミに頬を引っ張られているルフィが頭に疑問符を浮かべる。……ま、一々言う必要はないことだ。

 

「何でもないわ。確かに、あなたの言う通りよ。覚悟があるなら……占いなんて無視して進むといいわ。予言なんて当たるかどうかもわからない不確かなものだしね」

 

「おめェに言われなくてもそうするよ」

 

「あはは!! 確かにね!!」

 

 やはり、覚悟は決まっているようだ。

 なら私も、自分の手を抑える必要はないだろう。心置きなくやれる。

 だがまあ──

 

「──それじゃあ、私はこの辺で」

 

「え? ──!?」

 

 今はいいだろう。

 私は一つ、指を鳴らして、その場に黒い靄を広げて消える。

 そうすると靄が晴れてすぐに彼らの驚きっぷりを楽しめた。彼らは先程まで私がいたテーブルを見て目を疑っている。

 

「消えた!!?」

 

「おい、料理まで消えたぞ……!! 一体どこに……!?」

 

「もしや……幽霊!? 人外なのでは!? 私とても恐いです~~!!」

 

「いや、ガイコツのお前が言うなよ!!」

 

「──それじゃ、料理は持ち帰るね~。お風呂もありがと。ばいば~い」

 

「って、声だけ聞こえる~~~!!?」

 

「ほっほほほ本当に幽霊なのか!?」

 

 あーあーすっごい驚いてる驚いてる。ふふふ♪ 特にウソップ、チョッパー、ブルック辺りの恐怖が美味しいし、他の皆も戸惑っている様子だった。

 まあ私は空を普通に飛んでるだけだけどね。正体不明の種を使ってるから見えても鳥に見えるだけだけど。──ま、今日のところはこんなところにしてあげようかな。元々、一回は直接対面して接して見たかっただけだし、それは充分に楽しんだ。

 

「やっぱり……今殺っちゃうのは勿体ないし、見逃してあげる♡」

 

 去り際に幾つかくすねたみかんを齧りながら、彼らには聴こえない独り言を呟く。ここで殺すのは簡単だが、そうなるとやはり今まで生かしてきた意味がないし、何より面白味がない。ガープへの借りもある。

 彼らの楽しむ様子、何かを達成して喜ぶ様子、何かを失って悲しむ様子など、私は色々と知っているし見ているが、やはり見てみたいのは……彼らが真に絶望し、その意志が死ぬ瞬間だ。

 新世界まで……ワノ国まで来てちゃんと強くなってたら直接潰してあげるが、それまではやはり放置でいいだろう。今は彼らをイジってもそこまで楽しめない。勿体ない。

 それにそれよりも、今は大きなイベントが控えているのだ。

 

「そろそろカイドウのところに戻って合流しなきゃ。“赤髪”への仕掛けもあるしね……!!」

 

 あはは、今の内に彼らの虐め方でも楽しみに考えておこう。どんなのがいいかなぁ……とりあえず、仲間とか友達を殺すのは定番。それと大切な物が随分多いみたいだからね。例えばあの骨だと、“TD”を粉々にしてあげたり、あの鯨で竜田揚げでも作ってあげたら泣いて喜ぶだろうし、他の皆も良い感じに曇らせられたらいいなぁ。人間の……特に彼らの輝きはそういう苦境にこそ光ると思うのよね。ふふ、彼らが折れる瞬間なんて私も見たことがないから楽しみだな~♡ それまでは生き残ってくれることを願おう──頑張ってね!! 麦わらの一味!! これからも()()()()()()()ファンとして応援してるからさ!! 

 

 

 

 

 

 謎の少女、ぬえが突如消え去った後、麦わらの一味は狐につままれたように困惑していたが、いつまでも戸惑っていてもしょうがないと魚人島へ向かうための調査を再開しようとした。

 

「……? ロビンちゃん、何か気になることでも?」

 

「……いえ、何でもないわ」

 

 そんな中、ロビンは先程の少女の名前に聞き覚えがあり、ロビンが知る名前と先ほどの少女が同一人物である可能性を考えていたが、結論を出せずにいた。

 何しろその人物の噂には物騒なものしかない上に、それなりに昔からいる大海賊なのだ。それがあんな少女の筈がないし、見た目も確か()()()()()()()()()()()()、ゆえに最初はその可能性を除外していたが……最後の言動や突然現れて突然消えたことといい、もしかしたらとんでもない大物と出くわしてしまったのかもしれないと。

 とはいえ、もうその大物であったかもしれない少女は既に去っていったのだからどちらでもあまり関係ないのかもしれないが。

 何はともあれ魚人島へ向かうための手掛かりを探さなくてはならないと、皆が改めて動き始めた時──

 

「そういや、さっきのやつ、前に会ったエースの仲間に似てたなぁ」

 

「は? それって……確かムサシか? いやいや、そんなに似てないだろ」

 

「そうか? 似てると思ったけどな~おれは」

 

「こいつはまた適当なことを……おら、バカ言ってねェでお前も下行け。お前も潜水艇乗りてェんだろ?」

 

「そうだった!! 行くぞ魚人島~~~!!」

 

 ルフィがウソップ相手にそんな妙なことを言い、サンジにせっつかれて船内へとダッシュする──それから数十分後。彼らはとある人魚とヒトデ、そして旧知であるタコの魚人と出会い、魚人島へ向かうためのの手掛かりを得るためにシャボンディ諸島へと向かうことになる。

 

 ──そこで彼らは初めて思い知ることになる。

 

 この先の海のレベルの高さと……“海賊王”を目指す道程の想像を絶する厳しさ。

 

 そして世界が……既に誰にも止められないうねりの中にいることを。

 

 

 

 

 

 その日の午後に出た新聞の号外。その内容は世間を……世界を驚かせた。

 

「正気か!? 世界政府…………!!!」

 

「はぁ!?」

 

「船長!! コレ大変なことに!!!」

 

 その情報を、比較的早く確認したシャボンディ諸島の民衆、海賊達。

 その中で超新星に数えられる億超えルーキーは結論付ける。その政府が決めた決定、それが引き起こす事態のことを。

 

「何があったので!?」

 

「“白ひげ”の船の2番隊隊長、火拳のエースの“公開処刑”が確定した」

 

「え!? ……ええ~~~~~~!!? そんな事したら“白ひげ”が動くのでは!!?」

 

「戦争が起きるぞ……!!!」

 

 そう──起こるのは戦争。

 火拳のエースを公開処刑しようとする世界政府、海軍本部及び王下七武海と、それを阻止せんとする四皇──

 

「……オヤジ。この記事……!!」

 

「…………ああ……センゴクの野郎……どうしてもエースを殺してェらしい。グララララ……このおれも、ナメられたもんだな……!!!」

 

 ──“新世界”で、まず動き出すのは当然……“白ひげ海賊団”。

 

 だが事態はそれでは収まらない。彼らに続き、新世界で同じ四皇達が動きを見せる。

 

「ママ!! 遂に出たぜ!! 政府の決定が記事に!!!」

 

「ハ~ハハママママ……!!! 情報の通りだね……!!!」

 

 お菓子の国に住む女王は記事を見て笑う──パーティの始まり……その瞬間を。

 そしてまた、別の場所──

 

「カイドウさん。準備が終わりました」

 

『私も、細工は終わったしすぐ戻るから海上で合流しようね~♪』

 

「ウォロロロ……!!! ならさっさと始めに行こうぜ……!!! “終わり”をよ……!!!」

 

 侍の国を支配する世界最強の生物は獣達を率いて笑う──終わりの始まりを。

 そしてまた別の場所で──

 

「どうすんだ? お頭……」

 

「…………ああ、行くぞ。船を出す……奴らを止めるぞ」

 

 左目の傷の疼きを感じた彼は笑わない──この戦いから巻き起こる闘争の流れを少しでも止めるために。

 動き始める四皇、王下七武海、海軍本部。

 偉大なる航路が海賊の墓場と言われる所以である彼らの動きは、確実に全世界を巻き込む。

 ゆえに集うのはそれらに留まらない。

 

「──で、状況は今言った通りだけど……どうするの? 来るなら協力させてあげるけど?」

 

「……協力させてあげる、か……偉くなったもんだな。このおれ相手に不遜な物言いだァ」

 

「んー? なら協力しないってこと? しないならそれはそれでいいけどね。というか早く帰りたいのよ。この場所、臭くてたまんないし」

 

「…………いや、いいだろう。ロジャーの遺児に白ひげに海軍……それだけの戦争なら……このおれの20年の雌伏の成果を見せてやるのも悪くねェ……()()()()()……!!!」

 

「……そ。なら会費は10億ベリーだから期日までに払ってね♡」

 

「会費あんのかよ!! しかも高ェ!!!」

 

 そして──これから始まるのは大海賊時代始まって以来、最大の戦争。

 誰も見たことがない争いの幕は既に切って落とされ……世界を徐々に終わりへと運んでいた。

 




麦わらの一味→頭のおかしいイカれた一味。改めて見ると色々とやべー奴しかいない
音楽家→この時点だとそこまでだけど音楽で眠らせたりってのは中々にヤバい
船大工→古代兵器作れる疑惑あるやべー奴。大工としては既にチート
考古学者→古代文字読めるチート。いないと海賊王なれねェ!!
船医→薬学チート。変型の波長を狂わせる薬って冷静に考えてヤバいのでは?
コック→血筋ヤバい奴。料理はまだチートってほどでもない筈。
狙撃手→狙撃の腕よりも何よりも天候棒作り出す謎技術がヤバい。
航海士→文句無しの航海士チート。
戦闘員→ちょっと強くて三刀流で頑丈なだけ
船長→もっと血筋ヤバい奴。そして運もチート。
四皇→全員動き出す。ヨシ!!
同窓会→会費10億ベリー。幹事は世界一可愛いアイドルがやるそうです。
ぬえちゃん→謎の意味深美少女ムーブするぬえちゃんかわいい

今回はこんな感じ。前回の話が伸びたから分割した。一応前回から戦争編ってことになるのかもしれない。次回は赤髪とかムサシとか色々あって、戦争が始まるかもね。途中まではちょっとダイジェストになるかもしれない。参戦後から原作が死んで色々あります。お楽しみに。

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