正体不明の妖怪(になった男)、情緒不安定な百獣の腹心になる 作:黒岩
ということで本編をどうぞ
──“
世界最強の海に浮かぶその船は海賊旗を掲げた巨大な海賊船であった。
真っ黒の主帆に船長の名前が記され、船首につけられる船首像には禍々しいドクロが採用されている。
つい2週間前に進水式を迎えたばかりの新船ではあるが、その船の雰囲気も、乗っている船員達も、とてもそうとは思えないほどの貫禄があった。
しかしそれも当然──この船に乗る一味の名は……“ロックス海賊団”。
海賊島の元締めである船長ロックスを筆頭に、名だたる海賊達が顔を連ねる最悪の一味。
未だ海軍、及びに、世界政府にも旗揚げの情報は入っておらず、多くの海賊達もまだ知らない凶悪な海賊団は大した事件も起こさず……平和な、そう……
「──おいリンリン!! てめェ、何してやがる!?」
「ん~~~? おや、白ひげェ……そんなに血相を変えてどうしたんだい? 同じ船に乗るお仲間に向ける表情かい? そりゃあ」
甲板で男の怒り声が上機嫌そうな美女に向かって響く。
「おい……また白ひげとリンリンがやりあってるぞ……」
「ウヘヘ! 面白ェじゃねェか!? どっちも死んじまえばいいのさ!」
船員達が遠巻きに眺める先、片方は白ひげ。片方はシャーロット・リンリンであり、2人も含めて、ここにいる皆は同じ船に乗る同じロックス海賊団の仲間であった。
だがそれはリンリンが今しがた……寿命を抜き取った者も同じであった。
「その仲間を殺してやがるてめェに言われたくねェよアホンダラァ!!」
「チッ……うるさいねェ!! おれにぶつかってきたこいつが悪ィのさ!! こっちはせっかくおやつを食べて上機嫌だったって言うのによ!! それで腹が立ったから“
「っ……そんな下らねェ理由で……! てめェ、それでも人の親か!?」
「ハ~ハハハマママママ……!! ここでそんな下らねェこと聞いてんじゃないよ白ひげ! おれの可愛い子供達だろうと、他の見習いのガキだろうと、人の“死”なんて見慣れてるのさ!!」
「! この……いい加減海に沈めるぞ、このアホンダラァ!!」
「やれるもんならやってみな!! ハ~ハハハマママママ……そら、さっさとこの邪魔な死体を片付けな、
「! あ、了解でーす……」
リンリンが“見習い”と呼んだことで、1人の少女がすたすたとリンリンの足元の男の死体に近づいていく。予め察していたのだろう、少女の顔に驚きはなく、ただただ作業の様に男の死体を持ち上げ、そのまま運んでいこうとする。
それを見て、リンリンは面白そうに笑みを深めた。
「ママママ……ほら見な白ひげ! お前より見習いのぬえの方が慣れてるじゃねェか!! いい加減、お前も慣れな! この一味によォ!! 皆一緒に仲良くやろうぜェ? ハ~ハハハママママママ!!」
「~~~っ! あァ! そうだな!! クソッタレめ!!」
去っていくリンリンと船内に男を運んでいくその見習いの少女を見て、分かりやすく歯噛みをした白ひげは腹いせに近くに置いていた酒を呷ろうとして、
「? ああ? どこいった?」
置いていた筈の酒がない。軽く見渡して酒瓶が転がってないか見るも、そこには何もなく、
「──ジハハハハ……でも確かに、リンリンの言い分にも一理あるぜ、白ひげ……!」
「! 金獅子……てめェもおれをイラつかせに来たのか?」
突如として、上から降りてきたシキが白ひげの傍ら、船の縁に腰を下ろした。
だが苛ついた様子の白ひげとは違い、シキは笑みを浮かべており、
「いや、そうじゃねェさ……むしろ一々イラつく必要はねェだろって言いに来たのさ。こんなこと、これから幾らでも起こるんだ。仲間思いは結構だが、毎回イラついてもしょうがねェだろ? なァ?」
「……うるせェぞ。とにかく、おれの前で極力仲間殺しはするな! もし見かけたらてめェでも沈めるぞ、金獅子……!」
「ジハハハハ……今は仲間だってのによォ……相変わらずムカつく奴だぜ……ジハハ、まァ好きにしな。やれるもんならよ」
シキはそう言い残すと、再び自身の力で浮いていき、船の後方へと去っていく。
それを眉間に皺を寄せた表情で見送る白ひげだが、しばらくすると、再び周囲を見て、
「……酒瓶、誰かが持って行きやがったのか……?」
変だな、と首を捻りながらも、もう一本貰ってくるかと白ひげもその場を後にした。
「あ? おい、また見習いが死体運んでやがる。また誰か死んだのかよ。……ありゃあ誰だ?」
「さァなぁ。憶えてねェってことはどうでもいい奴ってことさ。どうせまたリンリン辺りだろ。殺したの」
「そんなこと言って、実はお前じゃねェのか?」
「おれか? ははは、それはねェ。この間1人殺っただけだからな」
「ぎゃははは! 結局殺ってんじゃねェか! それにしても、船を出して1週間、これで何人目だ?」
「さァ……一々数えちゃいねェな。つーかあの見習い、もう片方もだが、結構力あんな?」
「見たところ動物系だし、普通のガキよりは力強ェんだろ。……ひょっとしたら、てめェも殺せたりしてな!」
「ぎゃはははは! そりゃ良い冗談だ! ──面白くねェってこと以外はな!」
「ぎゃ───!? て、テメェ……!」
──船内の通路で行われたやり取りと惨劇に、彼女は別段ため息をつくこともなく、へっ、と苦笑した。
……お褒めに預かり光栄ですってね。……あ、ちなみに、死んだ船員の数は今ので88──いや、89人だよ。また後で運ばないとなあ……。
ロックス海賊団、海賊見習いこと、封獣ぬえは頭の中で死んだ船員の数をまた更新して、面倒だなぁ、と独りごちた。
──海賊島ハチノスから出航して、1週間が経つ。
今の所、航海を続けているだけで至って平和、海戦がちょっとあったくらいで事件などは起こっていない──え、仲間殺し? いや、それを事件に数えるのは3日目でやめた。だって日常茶飯事だもん。あはは、面白いかもだけど全然笑えない。
1日平均10人くらいは死んでる。でも今日は割と少ないほう。初日とか酷かったしね。まさかロックス船長が本当に殺し合いを止めないとは……おかげで初日だけで20人くらいは死んだ。それから毎日清掃作業。主に死体の処理という特殊清掃業を営んでいる。今やちょっとしたプロ。死体処理は手慣れてきた。
まあついさっき死んだ船員が言っていた様に、一応はこれでも動物系悪魔の実の能力者の端くれ。人間の1人や2人くらいなら運べる。死体だからかちょっと重い気もするけど。
そして当たり前と言えば当たり前かもしれないが、ここだと私の能力が
故郷だと化け物扱いだったが、ロックス海賊団には悪魔の実の能力者は結構いる。さすがは“偉大なる航路”後半の海にある海賊島ハチノスにまで辿り着いている猛者達というか、言うほど珍しくはないのだ。
だから私やカイドウも普通に過ごしている。……まあ珍しい能力と言えば能力なんだけどね、両方とも。
……あ、ちなみにそのカイドウはこの先の船倉にいる。多分、いる筈だ。
私は階段で下に降りていき、多くの積荷や空樽を置いてある船倉に到着すると、その奥に進みながらその名を呼んだ。
「……カイド~ウ。戻ったよ~~~……」
「──おう。遅かったじゃねェか」
予想通り、カイドウは船倉の奥、樽が置いてある一角にスペースを作り、そこで寝転がっていた。
私を見て起き上がるが……いやいやいや、と私はジトッとした目を向ける。
「遅かったじゃねェか、じゃないんだけど? サボってないで手伝いなさいよ。往復するのも面倒なんだけど?」
「気が向いたらな。……それより、上手くいったのか?」
「それよりじゃないんだけどなあ……まあ上手くはいったよ。めちゃくちゃヒヤヒヤしたけどね──っと、ほら! 見なさい!」
酔ってないので割と普通に会話が出来るカイドウに呆れ気味で返答し、しかし、私は懐から取り出したものを、じゃん、と自慢するようにカイドウに見せつけた。
するとカイドウも途端に仏頂面から一転、目を輝かせる。
「おお! こいつは!?」
「ふふん! どうよ! どさくさに紛れて白ひげから奪った酒瓶! しかもまだ一口飲んだだけで殆ど残ってる!」
「よくやったぬえェ!! ウォロロロロ!! これでようやく酒が飲める!!」
そう、カイドウが言った様に、私の手にあるのは白ひげが持っていた筈のお酒だ。
私はこれを、能力を使って……あの白ひげから盗んだ。
盗んだ理由は至極単純。カイドウと、私が、酒を飲みたかったからだ。
というのもこのロックス海賊団……いや、どこもそうかも知れないが、海賊見習いに大量に飲ませるお酒なんて存在しない。
海賊見習いは当然、一味の中のヒエラルキー、地位は最下層に位置する。
船内でも地位の高い幹部級──まだ明確に定められてはいないが、それこそ、白ひげやリンリン、シキみたいな奴らでないと、自由に酒なんて飲めやしない。
最後に飲んだのがつい3日程前だが……それでも、他の船員が大量に飲んでしまった所為で、多くは飲めなかったのだ。
そしてそのことに、まずカイドウが不満を述べた──酒が飲みてェ、と。
そして私も、度重なるストレスの所為か、朝一でバラバラの死体を片付けている時にふと思った──あ、お酒飲みたい、と。
後はもう踏ん切り1つだった。というか、白ひげならバレても許してくれるんじゃないかなあ~? という下心のもと、私はカイドウと一緒に考えたお酒を盗む作戦を実行した。
……といってもカイドウは馬鹿で強行突破みたいな作戦しか発案してこなかったため、実質作戦を立てるのも実行したのも私で、全部私の手柄な訳だが。
「これも私の能力の賜物! 感謝しろ!」
「ウォロロロロ!! さすがだ!! よくやったぬえ!! お前は最高だ!!」
「ふふん、もっと褒め称えたまへ」
自分でも変なテンションだが、しょうがない。こんなことでもしてなきゃやってられないのだ。
というか、やはりこういうことには私の能力は使える。驚くほどあっさりと上手くいってしまった。
まあ簡単に説明すると、白ひげが一旦置いた酒瓶に、“正体不明の種”を仕込んで、普通に手に取っただけだ。
正体不明の種とは、不定形な物で、私の能力で作り出す物。
正体を判らなくする程度の能力、これを行使する際に使うものであり、これを仕込めば、仕込まれた対象の“正体”が認識されないようになる。
厳密に言えば、形状、音、匂いなど“その対象固有の情報”を奪い去り、後に行動だけを残すのだ。
例えば、私みたいな可愛らしい純粋な少女が、手にナイフを持ち、そのナイフに正体不明の種を仕込む。
するとそれを見た人は、手に棒状の何かを持っていたと認識し、その行動という要素を元に、知識やイメージ、先入観などの幾つかの要素によって、勝手にその姿を補完してしまい、見た目が変わってしまうというもの。
そうすることで、例えば私が持つナイフがただの木の棒に見えたり、堂々と持っている酒瓶が、また別の何かに見えたりする訳だ。
それを使って、白ひげからお酒を盗んだ。……まあ白ひげが油断してただけで、警戒されていたら成功しなかったかもしれないが。
それに、本来の形を予め知っている者には効かなかったりする。……とはいえ、相手の認識を自分の思う形にある程度は操作したり、もっと特殊なことが出来たりもする訳だが……その辺りは、能力を鍛えてみないと出来るかどうかすら分からないんだよなぁ……ま、でもそれは今はいい。
それよりも、誰かにバレる前にさっさとこれを味わうべきだ。
「さぁ飲むわよ!!」
「ウォロロロ!! 飲むぞ!!」
と、私とカイドウは船倉で胡座をかいて座り、酒盛りを始めた。……死体と一緒に飲んでるのがアレだけど、この際贅沢は言わない。
「あ~~~……お酒美味し~~~……!」
「ウォロロロロロロロ!! 随分と酔ってんじゃねェか!!」
「これくらいで酔わないわよ。でも……はあ~~~、飲まないとやってられないってのよ!」
グラスなんてないので、酒瓶を2人で回し飲み。ラッパ飲み。あー、美味しい。この時の為に生きてるわー。
「──あっ!? カイドウあんた! 飲みすぎよ!! こら!! 口を離しなさい!!」
「──あァ!? ぬえ、おれの酒を取るんじゃねェ!! ふざけてんのか!? ああ!?」
「はぁ!? 何言ってんのよ! 私が取ってきたんだからどっちかって言うと私の物よ! 分けて上げてるんだから感謝しなさいよ! べ~!」
「何だと!? この……飲むなァ!! その酒はおれのだ!!!」
「あっ、ちょっ、力尽くはズルい……! こ、の……!」
──ヤバい、お酒を取られる!!
私は力尽くでお酒を掴み奪おうとしたカイドウに咄嗟に対抗し、お酒に抱きつくような形で酒瓶を胸に抱く。
するとカイドウは私ごと酒を掴んで、ぶんぶんと振り回し、
「離せェ!! 酒を飲ませろォ!!」
「い~~~や~~~!!」
必死の抵抗。必死の奪い合い。例え自分がついていこうと決めたカイドウだろうと関係ない。ここの生活は酒がないとやってられないのだ。
しかしこのままではジリ貧だ。力でカイドウには勝てない。いつかは必ずもぎ取られてしまう。
……ぐっ……! どうしたら……!?
と、私が突破口を閃こうと頭の中に選択肢を出そうとしたその時だ。
「──ギハハハハ……面白ェ、酒の取り合いか……!」
「へ!?」
「お……!?」
その特徴的で絶対に忘れられない悪魔的な笑い声を至近距離で聞いてしまう。
唖然とした表情を浮かべ、声の先に顔を向ければ──そこには我らの船長、ロックスの姿が……。
「せ、せせせ船長!? こ、これは……」
「お頭……!」
「ギハハ、何だ。やめるのか。取り合いして良いんだぜ? おれは怒りゃしねェからよォ……!」
い~~~や~~~……うちの船長、ただ笑ってるだけなのに圧力があるし怖すぎ……! これ、殺されたりしない……よね?
「い、いや……この酒は、その……」
「──あァ、知ってるさ。ニューゲートの奴から盗んだんだろ?」
そ、そこまでバレてる……!? ──あ、もうだめだ。終了。私がコンテニューできないのさ!(遺言)
「ご、ごめんなさい……」
「あァ? ……ギハハハハ!! 何処に謝る必要がある!」
「……え?」
「……どういうことだお頭……?」
謝られたことで何を思ったのか、ロックス船長は一度疑問符を浮かべながらも、その謝罪を笑い飛ばした。
カイドウと共に、どういうことだと疑問の目を向ける。するとロックス船長はやはり悪魔的な表情のまま、右手でこちらが抱える酒瓶を指差し、
「その酒はお前が白ひげから勝ち取ったものだ。誰にも憚ることも謝る必要もねェ。その酒はもうお前らの物なんだからなァ……!」
「……い、いや、勝ち取ったと言うか……盗んだもので……」
「そんなものは関係ねェなァ……! いいか!? 海賊の辞書に“卑怯”なんて言葉は存在しねェ!! どんな手段を使おうが、生き残り、目的を達成したら“勝ち”だ!!」
「!!」
「……!!」
私は……いや、2人して、ロックス船長のその言葉に納得させられてしまう。
説得力が違うと言うべきだろうか。言ってしまえば簡単な事だが……その海賊としての格の違いを見せつけるような言葉に乗った圧に、思わず黙り込んでしまう。
「見習いとはいえ、一端の海賊なら憶えとくんだな……ギハハハハ……! “野望”を叶えるためには何より重要な事の1つだぜェ……?」
「野望……」
「…………」
その言葉は、不思議と私の胸の中にストンと落ちてきた。
それだけを告げて、ロックス船長はこちらに背中を向けて、船倉から去っていこうとする。
……結局、彼はここに何をしに来たのか。
ただ単に、何となく見かけたから話しかけに来ただけなのだろうか。
ふと、隣にいるカイドウを見ると、カイドウも、ロックス船長の言葉を受けて、何かを考えている……いや、私と同じで、それを自然と受け止めているのかもしれない。
だが船長がいる間はなんとなく話しかけることを躊躇したため、大人しくロックス船長が船倉を去るのを待つ。
「────あァ?」
しかし──不意に、ロックス船長は声を上げて立ち止まると、横の方を向いて数秒程黙り込んでしまう。……どうしたんだろう?
躊躇われるが、私は意を決し、
「……あの、船長。どうか──」
「──ギハハハハ……! こりゃあ
「えっ? 来る?」
どういうことか分からない。言葉をオウム返しすることしか私には出来ない。
だがロックス船長は、その横顔に映る口元の笑みをより濃く、深くすると、
「……お前らも、それ飲んだらさっさと甲板に出てきなァ……!! でないと楽しいパーティに乗り遅れるぜェ?」
「へっ?」
最後にそう言って、ギハハハ、とロックス船長は船倉を後にした。
残されたのはカイドウと私だけ。するとようやくカイドウは口を開き、
「何だ……?」
「さあ……? でも、船長命令だし……ほら、飲んでから行くわよ──ん、はい」
「……おお、そうだな」
もうまた喧嘩するのはアレなので、もうさっさと残り半分ちょっとの酒を飲み、カイドウに多めに残して酒瓶を渡す。
そして飲み終わると、カイドウは酒瓶を船倉の床に捨て、
「……どうせ片付けるの私らなんだから、床に捨てない方がいいんじゃない?」
「……うるせェな……それより、さっさと行くぞ。船長命令だ」
「はいはい。なんだか分からないけど、レッツゴー」
そうして、カイドウと私は揃って甲板へと出ていく。
さっきのロックス船長の発言はどういうことだろう、と考えながら。
──だがそれは直ぐに分かった。
「──どうだァ!? 見えたかァ!?」
「……!! ──います!! 船長の言う通り、9時の方角に海賊船を発見!!」
「ギハハハハ!! そうか! やっぱりなァ!! 随分と分かりやすかったぜ!!」
「……! あ……」
甲板に船員達を集め、マストにいる見張りに向かって、近くに敵がいやがる、と伝えてのこれだ。
その一連の流れ、光景に、私は先程船長が言っていたことと、何で何を感じたのかを理解する。
それはやはり……“覇気”なのだろう。
この船にいる凶悪な海賊達の中でも、一際凶悪で、何よりも強いロックス船長は、当然の様にこの船1番の覇気使いということだ。
「野郎ども! 敵船が近づいてくるぞ!! 海戦の準備を整えろォ!!!」
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
船長ロックスの号令で戦闘準備を整えるロックス海賊団。
その中に混じりながら、私はかつて考え、試し、結局断念したそれを思い出していた。
……覇気かあ……覇気……やっぱ使えた方が良いんだろうけど、ねぇ……。
どうしたものかな、と私は隣で金棒を肩に担いで他の船員同様、不敵に笑うカイドウを見ながら、敵船と接敵する少しの間だけ考え込んだ。
とまあ今回はこんな感じで。
次回は“覇気”についてとロックス海賊団のあまりにも理不尽な強さについて。でもまあ、当たり前なんですが、覇気をいきなり習得するようなことにはなりません。まだまだ弱っちいし、5年、10年くらいは掛けないとね! それよか、能力とか身体能力とかを普通に鍛えてた方が今は強くなれそう。
というわけで次回もまた明日。お楽しみに。
感想、評価、良ければお待ちしております。