正体不明の妖怪(になった男)、情緒不安定な百獣の腹心になる   作:黒岩

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日和

 物心がついた頃、少女はまだそれに気づいていなかった。

 

『日和、また上手になったわね』

 

『良い腕だ! 将来は芸者になるかもな』

 

『将来は父上のような立派な侍になるでござる!』

 

『姫! どうぞ背中に!』

 

『日和様!』

 

 優しい母に父。侍になると言っていた兄に頼もしくも賑やかな家臣達。

 物心がつく前から、彼女の生活は温かい幸せに満ち溢れていた。

 城住まいで裕福な生活。家族と過ごす当たり前の日々。

 それらを特別だと感じたことはなかった。皆これが当たり前で、ずっとこんな日々が続いていくと思っていた。

 それを特別だと思い知ることになるのは数年後。物心がついて、多くを失った時だ。

 

『クソッ……!! 奴ら、城に火を……!!』

 

『トキ様!! お逃げ下さい!!』

 

『ここは我らが食い止めます!!』

 

 その日のことは鮮明に思い出せる。

 普段は優しい家臣達が血相を変えて刀や槍を抜き、大声で叫びながら目の前からいなくなる。

 炎が城を包み、己と兄を抱きながら走る母の姿。

 

『──見~つけた♪』

 

『──おでんの家族だな?』

 

『!!』

 

 そしてそれに立ち塞がる──2人の怪物。

 母を殴り倒し、怪物が兄を捕まえる。そしてもう1人──当時は怪物だとは思わなかった相手が己に優しく語りかけてきたのだ。

 

『これからあなたの大切な人はみーんな死ぬよ♡ 可哀想だね♡』

 

 優しげな声色とは裏腹に、悪魔の様な言葉を聞かせてくる怪物。

 その怪物は言った──この世は弱肉強食だと。

 私達は弱いから死ぬ。彼らは強いから弱者である私達を虐げる。

 理由は究極、それだ。戦い、殺すことになった要因などそれに比べれば些事に過ぎないと。

 強ければ誰も死ぬことはなかった。

 幼いながらもわかっていた。あれだけ強かった父や家臣達が負けるなど信じられない。

 だが現実は厳しい。父は既に死に、これから母に兄、他の家臣も死ぬと言う。

 私も例外ではないと知った。──それは少女が知るには劇薬に過ぎた。

 誰も死んでほしくない。そんなのは嫌だ。

 そう言う少女に怪物は言うのだ。あいも変わらず楽しげな笑顔で──どうすればいいと思う? と。

 少女は幼い頭で必死に考え、答えを自ら導き出した。

 

『……わたしが強くなって守ってあげればいいの……?』

 

 そう、自ら強くなるしかないと。

 その答えを出し、幾つかのやり取りを終えると怪物達は城から去っていった。

 そして直後、起き上がる母や炎を斬り裂いて現れる家臣達。

 母の言葉。家臣達の言葉。それぞれの最後の表情。その全てを鮮明に憶えている。

 

 ──結論から言えば、その時に多くを失った。

 

 兄と家臣達は皆いなくなった。半分が母の“力”で未来に行ってしまい、もう半分は行方知れずだった。

 そして母は死んだ。最後に歌を残し、息絶えた。死体がどこにあるのかもわからない。

 自分に残されたのは一緒に城から脱出した家臣の1人、河童の河松のみ。

 

『姫!! カッパ踊りでござい~~♪』

 

『…………』

 

 ただ、河松はよくやってくれた。

 母が死に、兄がいなくなり、家臣達も消えたことを思い出して泣く自分を慰めようと必死におちゃらけ、食事を取ってきてくれた。

 だがそんな中、自分は今まで感じてきた違和感と怪物の言葉を思い出していた。

 幸せだと思っていた日々。そんな日々はしかし、思い返してみれば微かな違和感がある。

 

『父上は食べないの~?』

 

『おれはいいんだ! さっき川でこんなにデカイ魚を食った!!』

 

 食事の時、度々父は何かを食べて腹がいっぱいだからと食事を採る私や兄を笑って眺めていた。母はそんな父を見て複雑そうな顔を浮かべていたのを憶えている。

 

『このままでは金が……』

 

『また金を借りてくる』

 

『領内の荒れ具合も段々と酷く……』

 

『? どうしたの?』

 

『!! お、おお!? これは日和様!! いえいえ、お気になさらず!!』

 

『?』

 

 家臣達は時折、険しい顔をして何かを話し合っていた。その時の話は当時の自分には難しく、聞いても首を傾げることしか出来なかった。

 その他にも様々な違和感を感じていたが、その微かな違和感には気づかなかった。

 だが今ではわかる。あれは──私や兄を守ってくれていたのだと。

 家は裕福かと思っていたが実はそうではない。実際には自分達の身を削って私や兄の生活を支えていただけだった。

 自分達には何も言わない。気を使わせもしない。

 その理由も今ならわかる。そうなった理由も今ならわかる。

 

 それは私が……弱いからだ。

 

 お金を稼ぐことも食料を取ってくることも戦うことも、弱い私や兄には出来はしない。

 この世は強くなくては生きることすらままならない。弱者は強者の庇護を受けて守られて生きていくしかない。

 生きるも死ぬも強者次第。この世は弱肉強食。ただそれだけだ。

 歳を重ねていくに連れて少しずつ国のことや世界のこと、そして世の理と色々なことを知った。

 年々痩せ細っていく河松もまた、己という弱者を守るために身を削っている強者だ。

 だがその河松もまた、そうなっているのは己の弱さ故だ。

 この国の人間は弱者ばかりであり、明日を生きる保障もない者が大勢いる。

 一方でこの国を支配する黒炭オロチとカイドウ達は紛れもない強者である。

 だが彼らの刺客である下っ端の海賊達を、河松は容易に倒すことが出来る。

 だが生活では雲泥の差。無論、河松の方が下だ。その理由は何か。

 答えは簡単だ。──彼らは()()強い者に従っているから。

 弱者であっても、知恵を使い、己より強い者に従えば生きる道はある。

 虎の威を借る狐は生き残るが、虎に挑みかかる猪は死ぬ。狐は猪よりも弱いのに、死ぬのは猪で生き残るのは狐だ。

 己は弱い。そして、弱いから大切な人にも迷惑を掛け続けている。

 己は強くならなくてはならない。弱いなら知恵を絞らなければならない。弱者である私が、強者でもある大切な相手に迷惑を掛けてはいけない。いつか死ぬかもしれない。

 様々な想いが湧き上がっては消える。この時はまだ自分の意志は定まってはいなかった。

 だが河松がこのまま痩せ細っていくのに耐えられず──逃げ出した。

 

『河松は1人で生きて……私は……どうにか生きてみるから』

 

 荒野を1人、初めて歩くのは怖かった。この国は荒れている。凶暴な獣や食うに困って犯罪を繰り返す盗賊も多い。

 オロチ配下の侍や、百獣海賊団もその辺りを闊歩し、光月家に縁ある者を探して殺して回っているという。

 そして空に浮かぶ円盤──UFO。

 城を飛び出してからワノ国ではUFOが空に散見されるようになり、それらが国中を監視している。

 河松もそれには苦労していた。倒してしまえば刺客が差し向けられる。UFOの監視網から逃げるために私達は常に寝る場所を変えていた。

 そして1人逃げ出した私もまた、UFOに見つかるのは必然。だがしかし──意外にもUFOは私を襲わなかった。

 小さいから見えていないのか、それとも他の理由があるのかどうかはわからない。

 だがそれは幸運であった。私は腹を空かせて花の都に紛れ込んだ。

 ここなら食べ物があると探して回り、しかし見つからず、私は途方に暮れた。

 盗みを行う度胸もなく、綺羅びやかな街並みと店先を眺めていたら、その店の遊女に声を掛けられ、とある侠客の親分──狂死郎という男に会うことになった。

 

『日和様……!! お久しゅうございます……!!』

 

 これは私にとって二度目の幸運。狂死郎はかつての家臣──傅ジローだった。

 どうやら傅ジローはあの一件によって別人の様な顔になったため、それを利用してオロチの懐に潜り込んでいたのだ。

 

『拙者のことはいつか来る“決戦”のその瞬間まで、たとえ味方にさえ他言無用に願います!! 河松に代わりあなたは今日から拙者がお守りいたす!! 名を“小紫”とお名乗りください!!』

 

『…………』

 

 傅ジローは20年の時を越えてやってくる錦えもん達を信じ、いつか来る決戦の時まで牙を研ぎ澄ましながら敵方の情報を集め、味方を増やそうと企んでいた。

 それを聞いた時、自分は傅ジローの行動が正しく、賢いやり方であると感じた。弱者が強者を討つためには頭を使うことが大事である。こうして普通に生活が出来ていることからも、彼のやり方は正しかったし、自分もその方針は大賛成だった。

 だが1つ……承諾することを拒んだことがある。それは、

 

『傅ジロー。私、もう守られているだけじゃ……弱いままじゃ嫌なの』

 

『え……』

 

『私も……強くなって、この手で仇を討ちたい。──傅ジロー!! 私を強くして!!!』

 

『な──何をおっしゃいますか日和様!!?』

 

 私は傅ジローにそう願い出ていた。私も強くなる。強くならなくてはならないと。

 だが傅ジローは狼狽し、私を説得しようとした。

 

『あなたとモモの助様を危険な目に遭わせてはおでん様やトキ様に申し訳がつきませぬ!! 日和様はここで名を変え、安全にお暮らしください……!! いずれ必ず、我らがオロチとカイドウを討ち取って──』

 

『──勝てなかったじゃない!!!』

 

『!!?』

 

 私は気づけば我慢が出来ず……思わず立ち上がり、傅ジローにそう言ってしまっていた。

 

『父とあなた、錦えもん達がいて……でもあなた達じゃ敵わなかった……!! また集まったところで勝てる保証なんてないわ……!!!』

 

『っ…………そ、れは……!!』

 

 酷いことを言ってしまってるとその瞬間に後悔した。傅ジローは歯を食いしばり、己の力不足を責め、私への申し訳無さで言葉を失っていた。

 だが私はもう止められなかった。言ってしまう。

 

『私も……強くなって加勢する……!!』

 

『……!! ですが……何も日和様が戦わずとも……!!』

 

『じゃあ誰が戦うの!? 8歳のままの兄上は戦えない!! 強くてあなた達を導いてた父上もいない!! だったら……1人でも多く戦力が必要じゃないの!!?』

 

『ですがそれは……!!』

 

 私と傅ジローの言い争いは終わらなかった。傅ジローは頑なに私が戦うことを認めようとしない。

 私が大切だから。私を守らなければならないから。仇討ちなら必ず自分達が遂げて見せるから。

 その時、ふと頭に浮かんだその心無い思いは、自分を嫌悪する程のものだった。

 

 ──現実が見えていない。

 

 バカの一つ覚えのように、自分達がやる。だからそれはやる必要がないと言う。

 

 ──覚悟が足りていない。

 

 本当に仇討ちを成功させたいなら、取れる手は何でも取るべきではないのか。

 

 ──力が足りない。

 

 弱者が強者を討ち取るのは容易ではない。下剋上は容易ではない。

 強くなる必要がある。

 だがそれでも届かない程の怪物なのだ。

 なら頭を使う必要がある。少なくとも──強くなるまでは。

 大義など既にないのだから、何でもしてしまえばいい。

 既にワノ国はオロチとカイドウの物。英雄は彼らで、光月家は国をメチャクチャにした悪者だと囁かれている。今更国を取り戻したところで、私達の名誉が回復することもない。

 望みは仇討ちだけ。それなら、手段を選んでる場合ではないはずだ。

 その日、久し振りに温かい布団の中で考えたその心は冷え切っていた。

 そして思う──きっと父ならば私の考えに同意してくれる筈だ。

 母でも私の背中を押してくれる筈だし、兄上も一緒に戦いたいと心意気だけでも一緒でいてくれる筈。

 家臣達は私を大切に思うばかりで、私に寄り添ってはくれない。私だって、この手で彼らを討ちたい。

 布団の中は1人だ。孤独。もう私を抱きしめてくれる人も応援してくれる人もいない。

 きっとこのまま守られるままで過ごせば、私はしばらくは平穏に生きられるのだろう。

 家臣達や光月家の支持者に己の命を預けるだけ。自分は何もしない。何も出来ない。

 

『そんなのは……嫌』

 

 私は布団の中から出て立ち上がり、部屋を出た。

 そしてどんちゃん騒ぎをしている店から外に出る。夜とはいえ、花の都は遊郭を中心に賑わっている。人通りもそれなりだ。

 そんな中で私は、角がある集団を発見した。ワノ国の住人ではない。

 しかしワノ国の住人では知らぬ者はいない、力と恐怖の軍団──百獣海賊団。

 私は彼らに近づいた。立ち塞がった。彼らの目が私を見下ろす。

 

『あ? なんだこのガキ?』

 

『客引きか? おいおい、小娘じゃおれ達は釣られねェよ!』

 

『……私を──』

 

『あん?』

 

 私は意を決して口にする。強くなるための──これは一種の賭けだった。

 大丈夫。父も博打は強かったと聞いている。悪い方には転がらせないと。

 

『──私を百獣海賊団に入れてください』

 

『……はァ!?』

 

 私の言葉に彼らは驚く。それはそうだろう。自分だって数日前に同じことを聞いたなら驚いていた筈だ。

 自分が海賊になるなどありえない。だが……父や母だって元は海賊だった。海を渡って強くなったのだ。

 世界は見渡せない。それだけ広く、険しいのが海外だ。

 内に閉じこもっているだけでは強くはなれない。外に出なければならない。

 

『ぎゃはは!! 何言ってやがんだこのガキは!!』

 

『とうとう海賊ごっこが流行っちまったのかよ、この国は!!』

 

『運が良かったな嬢ちゃん!! 面白ェから今のはなかったことにしてやる。さっさとお家に帰んな!!』

 

『冗談じゃ……ないです』

 

『はァ?』

 

 私はもう一度言う。相手にしてもらえてないが、相手にしてもらうしかない。

 

『お願いします!! 何でもしますから入れてください!!』

 

『……って言ってるが……どうする?』

 

『バァカ!! お前みたいな小娘がウチに入れる訳ねェだろ!!』

 

『おふざけじゃねェんだよ!! こっちは!! 海賊ごっこなら家で友達とでもやってな!!』

 

『っ……!!』

 

 頭を下げて頼み込んだが、軽く横に跳ね除けられ、断られる。

 やはりダメなのか。それとももう一度頼み込むべきか。そう考えている最中に──()()()は響いた。

 

『──あはははは!! 面白そうな子じゃない!!』

 

『え……!?』

 

『!!! ぬ……ぬえ様!!?』

 

 白い光を発する何かが突然宙に現れ、そこから楽しそうな女性の声が響き渡る。その現象に百獣海賊団の船員だけでなく、その通りにいた住民や侍もギョッとした。

 そして私も──それを知っている。

 今のワノ国で彼女を知らない者などいない。白い光が消えて姿を現したのは百獣海賊団の2番手。かつて私にこの世の理を教えた海賊──ぬえだった。

 

『ウチに入りたいって?』

 

『……はい』

 

『え……ぬ、ぬえさん。こんなガキをウチに入れるんすか?』

 

『ん~? 考え中だけど……なに? まさか私に意見を言おうとしてるの? 今は聞いてないんだけどな~?』

 

『い、いいいいえそういう訳では……!! ちょっと気になったから聞いただけで……あはは……』

 

 僅かに声のトーンが低くなる。たったそれだけで、先程まで威張り散らしていた屈強な男達は後退り、肩を丸めて愛想笑いを浮かべた。その顔は僅かに青褪めている。

 だがその気持ちはわかる。今、ちょっと気分を害しかけたというだけで、背筋が凍った。

 まるで大型の獣を目の前にしたような本能的な恐怖を感じる。そしてそれが、見た目は自分よりも少し上と思われる少女の姿から感じられるため、得体の知れない恐さをも感じた。

 そして何より、その奥底には圧倒的な力が隠れており、それでいながら隠しきれていないのだ。

 怪物はどれだけリラックスしていようが、姿を欺こうが怪物なのだ。

 圧倒的な暴力と恐怖の塊が少女の姿を借りて喋っている。だというのに、まるでそこらの少女の様に無害を装い、近づいてくる。

 そしてそれに騙されてしまう。安心して気を許してしまうが、時折見せる怪物性を思い出して再び恐怖し、それはまた得体の知れ無さに変わって恐怖する。

 終わらない弛緩と緊張の堂々巡り。予測不可能、正体不明の恐怖が目の前のそれだ。

 知らずにいれば良かったとも思うが、知らないこともまた怖い。そして知る術がないことも怖いし、知ったところで怖さがなくなる訳でもない。

 そんな存在が近づいて笑みを浮かべた。害意は感じない。単純に値踏みしているかのような興味深そうな視線と表情だ。

 

『……ふふふ、あなた名前は?』

 

『ひ……小紫』

 

『そう、小紫ちゃんね♡ ウチに入りたいって話だけど……なんで入りたいのかな?』

 

『……強く、なりたいから……です』

 

『ふんふん、なるほどね~。確かに強くなりたいならウチはうってつけかも』

 

 ぬえは膝を折って目線を合わせながら笑顔で頷く。頭を撫でられる。私は何も言えない。選択権は相手にあった。

 だが私はここでまた幸運を拾ったのだ。ぬえは私を見て楽しそうに告げる。

 

『それじゃ、一度遊びに連れて行ってあげる♪』

 

『……遊びに?』

 

『うん!! ウチに入って強くなりたいんでしょ? だったらお試しでウチに遊びに来なよ──鬼ヶ島にさ♡』

 

『!』

 

 鬼ヶ島。それは百獣海賊団の本拠地。

 そこに連れて行かれて、強くなるための何かをされる。

 私はそう言われて、確かな恐怖を覚えた。殺されるかもしれないし、食べられるかもしれない。だが、

 

『……わかりました……』

 

 ──だがそれよりも、力に対する渇望が上回った。

 ぬえの口角が更に上がった。

 

『あはは♡ それじゃ子供一名様ごあんな~い♪ さっそく鬼ヶ島へレッツゴー!!』

 

『!!?』

 

 手を掴まれ、そのままぬえが空へ浮き上がる。不思議な赤と青の羽を使っているのだろうか。殆ど羽ばたいていないためどうやって飛んでいるのかはよくわからない。

 だがそれよりも私の心は強くなるという意志でいっぱいであり、その間だけは恐怖を緩和出来る。

 

 ──ごめんね、傅ジロー、河松……。

 

 そして心の中で謝罪する。気持ちはわかるが、自分はこうしたかった。

 力を得て、自らの手で仇を討つ──そのための第一歩が今この瞬間に始まった。

 

 

 

 

 

「──いや~、こうして見ると……()()()()()()ねぇ小紫ちゃん♡」

 

「ハァ……ハァ……ウッ……!」

 

 石造りの広間のような部屋で、私は気絶から立ち直ってすぐに再び修行をつけてもらい……しかしまた口元を押さえて蹲る。

 それを見て笑う美少女の皮を被った怪物ぬえ。そして周囲には私が苦しんでいるところを笑いものにする海賊達。

 

「こんなガキがウチに入ろうなんて笑わせてくれるぜ!!」

 

「おいおい、もうへばっちまったのか? もうちょっと楽しませろよ!!」

 

「ふふふ、そろそろお家に帰りたくなったかしら?」

 

「……!!」

 

 そして目の前に立つのは私よりも遥かに上背のある百獣海賊団の幹部──“真打ち”達だ。

 ぬえは鬼ヶ島にいる真打ちに声を掛け、私の修行相手として戦わせている。

 修行を最初に始めてまだ3ヶ月も経っていない。時間にして1週間くらいだが、ここでの修行は修行であって修行ではない。

 

『ウチは基本実戦でしか鍛えないから。弱い奴はあっさり死んじゃうのよ。気をつけてね♡』

 

 と、ぬえは最初に言った。そしてその通り、実戦だけを私に与えた。

 刀を持たせ、獣の妖術──悪魔の実という力を操る真打ちを相手に戦う。

 だが当然、戦う術を習ってこなかった私はボロ雑巾の如く叩きのめされた。

 おかげで私は傷だらけ。しかし、ぬえはその傷を見えないようにしてはくれる。不思議な悪魔の実の力で。

 これだけは好都合だった。傅ジローに心配を掛けずに済む。私が傷つけられていると知ったら暴挙を犯しかねないだろうし、無理やりにでも修行を止めさせるかもしれない。

 それだけは嫌だった。

 

「ま、まだ……!」

 

「まだやる気か? これ以上は死んでも責任は取れねェぞ!!」

 

「ぬえさん!! こいつ、本当に死にかねないんだが殺しても?」

 

「うーん、やる気だけは十分だけど、さすがにすぐに芽は出ないなぁ。ま、それでも普通の子供よりは強いんだろうけど……あ、殺すのは無しね~」

 

「マジかよ!!」

 

 ぬえが宙からこちらを見下ろし、気楽な様子で部下に命令を出す。

 すると部下の真打ちの1人はこちらに近寄り、私の首を掴んで持ち上げた。力が強い。抜け出せない。

 

「おいガキ!! お前、ぬえさんに気に入られてるみたいだが、あまり調子に乗るなよ。おれ達真打ちには敵わねェことを知るんだな」

 

「……!!」

 

 そう、私はまだ弱い。この真打ち……ぬえが言っていた、真打ちの中でも弱い方の相手にも敵わない。

 ぬえは修行をつける前に言っていたが、真打ちはそのほぼ全てが能力者であると。

 そしてこれから戦う相手は皆、百獣海賊団の中ではまだまだ弱い相手だとも言っていた。

 つまりこれくらい勝てなくては話にならないのだ。

 

「子供だからって諦める必要はないんだよ~♡ あなたよりも年下の時に既に幹部だった子もいるし……最近だとあなたより3つ年上の時に修行を始めたお姉さんは、修行を始めてすぐに真打ちを倒しちゃったからね~♪」

 

「ぬえさん!! そいつは酷だろう!! ハンコックと一緒にされちゃそのガキも可哀想だ!!」

 

「ハンコックの奴は1年でただの真打ちじゃ勝てる奴はいなくなったからな!! あいつの妹達も強かったが、あいつは別格だった!!」

 

「ぬえ様の言う通り、ウチは実力主義なのよお嬢ちゃん♡ 強いと言えばあなたとそう歳の変わらない連中……ジャックを始めに、うるティ、ページワンなんかの怪物達は前々から強かったことを思い出すわ!!」

 

 私はぬえや真打ち達の話を耳にする。そう、子供であっても強ければ幹部にはなれる。完全実力主義なのがこの百獣海賊団だ。

 何でも少し前まではハンコックという、たった2年で並居る真打ちを寄せ付けなくなった女性がいたと言う。自分は一度だけすれ違ったことがあるが、意識を向けられることもなかった。

 そして今も実際に真打ちの中で最も強い人達にはまだ若い人が沢山いるという。まだ会ったことはないが……それすらも、私は超えなくてはならない。

 

「!!」

 

「! 痛てて!!? っ、このガキ!! 噛みやがったな!?」

 

 私は精一杯の抵抗のため、男の手に噛みついた。男は痛がり、私を地面に投げ捨てる。

 

「威勢の良いガキが……まだ戦い足りねェって言うなら……お望み通り──」

 

「っ……!」

 

 男の足が振り上げられる。躱さなきゃ──そう思った直後だ。

 

「──はい!! しゅうりょ~~~う!!!」

 

「!!?」

 

 ぬえの声が響き渡り、男の足が止まった。当然、従わなくてはならない。私も刀を止める。これは修行の終わりの合図だ。

 

「はいはい、皆ご苦労様!! 皆それぞれ仕事や休憩に戻ってね~!!」

 

「……命拾いしたな、ガキ」

 

「…………お疲れさまでした」

 

「ふん!!」

 

 真打ちの男が若干手を抑えつつ、不機嫌そうに去っていく。噛みつかれたことを苛立っているのだろうか。

 私は修行を終えるとすぐに治療を受ける。そうしながら、ぬえの会話を盗み聞きするのがお決まりだ。

 

「ぬえ様!!」

 

「あら報告かな? どうしたの?」

 

「“大看板”ジョーカー様並びに“飛び六胞”ブラックマリア様がお帰りに!!」

 

「ああ、そうなんだ。ん~、それじゃ久し振りに女子会でもしよっかな~♪ うるちゃん達も呼んでね」

 

「はっ!! ではうるティ様にお伝えします!!」

 

「お願いね~♡」

 

 ハキハキとした報告をする部下をぬえがいつもの調子で見送る。……どうやら重要な幹部の内2人が帰ってきたらしい。

 大看板はカイドウとぬえの懐刀。そして真打ち最強の6人“飛び六胞”は他の真打ちを一蹴してしまう強さを誇る。

 私はまだ見たことがないが、どんな化け物が現れるのかと内心で緊張してしまう。

 そんな中、私が治療を終えたタイミングでぬえが近づいて話しかけてきた。

 

「治療終わった? ──それじゃせっかくだし小紫ちゃんも一緒に行こっか!!」

 

「一緒に……行くとは?」

 

 私は首を傾げて問う。するとぬえは片目を瞑ってウィンクをして言った。

 

「──遊郭♡」

 

 

 

 

 

 百獣海賊団の本拠地鬼ヶ島は、洞窟内部にあるカイドウとぬえの屋敷以外にも、島の外周部に館や施設が存在する。

 その中の1つが、鬼ヶ島東側にある水辺に建てられた華やかな場所。

 

「ぎゃはは!! 飲めや歌え!!」

 

「こっちで飲めよ姉ちゃん!!」

 

「ちこうよれちこうよれ!! ってか!!? がはは!!」

 

 和楽器の音が鳴り響き、男達が騒ぐその場所は藤の花が咲く広い水場に建てられた──巨大な遊郭だ。

 

「しっかりね!!」

 

「お呼びが掛かるなんて光栄だわ……!!」

 

「頑張らないと……!! もしかしたら“大看板”やぬえ様、カイドウ様からお声が掛かるかもしれないわ……!!」

 

 ワノ国には遊郭が幾つか存在する。

 大体がワノ国の役人達や侠客達が管轄する遊郭であり、それらはワノ国の住人は勿論、オロチ配下の侍や百獣海賊団の船員にとっても憩いの場となっている。

 その遊郭で働く遊女や芸者にとって、最も栄誉あることといえば、やはり黒炭オロチの城にお招きが掛かること。

 そしてもう1つが──この鬼ヶ島にお呼びが掛かることだ。

 遊女達は長い橋を渡ってやってくる憧れとも言える彼女達を見て目を輝かせる。

 百獣海賊団の船員達も同じだ。男も女も、彼女達の可憐さと美貌には酔いしれるしかない。

 

「ぬえ様の女子会だ……!!!」

 

「やって来るぞ……!!! おもてなしの準備を!!!」

 

 遊女達がこの屋敷の主も含めた彼女達が歩いてくるのを見てそれを出迎える準備をする。

 そうして長い橋を渡ってきたのは、百獣海賊団の憧れ。アイドルとも言える女性達だ。

 

「相変わらず騒がしいっちゃ。もうちょっと静かにならないっちゃか?」

 

『百獣海賊団“真打ち” うるティ』

 

「あら、ここは遊郭よ、うるちゃん♡ 今日は楽しんでいってね♡」

 

『百獣海賊団“飛び六胞” ブラックマリア』

 

「フフフ、まあ私の経営する店には及ばないけどね♡」

 

「──それは喧嘩を売っているのかい?」

 

「──事実を言っただけよ♡ 気に障ったかしら?」

 

『百獣海賊団“大看板” ジョーカー』

 

「楽しい女子会の日に喧嘩はダメだからね♡ ほらほら、早く中に入ろ!!」

 

『百獣海賊団“副総督” 封獣ぬえ』

 

 槍を肩に抱えながら先頭に立つぬえとその背後からついてくる百獣海賊団の最高幹部、大看板の紅一点であるジョーカーとそれに次ぐ地位の飛び六胞の女性2人、ブラックマリアとうるティ。

 実力も美貌も百獣海賊団トップレベルである彼女達を見て見惚れぬ筈がなかった。誰もが声を上げる。

 

「きゃ~~~!!! ぬえ様~~~~♡」

 

「見て!! ジョーカー様にブラックマリア様!! うるティ様までいるわ!!」

 

「溜息が出ちゃうわ……♡」

 

「ぬえさんもうるティちゃんも可愛い~♡」

 

 その中で、ぬえに連れられた小紫はその人気に圧倒されていた。声を出すことも出来ない。黙って彼女達についていくしかない。

 

「──お帰りなさいませ、ブラックマリア様」

 

「手配は済んでるかい?」

 

「ええ、勿論」

 

 ブラックマリアが出迎えにやってきた着物姿の遊女にもてなしの準備は済んでるかと問いかける。彼女もまた、百獣海賊団の真打ちの1人だ。

 そしてここはブラックマリアの館。鬼ヶ島で最も華やかな場所。

 

「では皆様、お座敷へお通しします」

 

 と、遊女に出迎えられて奥の部屋へ。

 巨大なブラックマリアでも手を伸ばしても触れられない程の高い天井に広い廊下。部屋は背丈の大きな人物が多い百獣海賊団ならではの造りだ。

 それを見て、しかしジョーカーは言う。

 

「相変わらず広い場所ね。装飾も素敵よ」

 

「なんならお前さんの屋敷も造り直してやろうかい? ねェ、ジョーカー。老朽化を止めてやるよ?」

 

「遠慮させて貰うわ♡ 今で満足してるし、新築同然なのよ、フフフ……!!」

 

 ジョーカーとブラックマリアが何やら含みのある言葉を言い合う。見た限りでは和やかだが、その空気はほんの僅かにピリピリしている。──どうやら争い合ってるようだ。

 そんな中、奥のお座敷に通され席に着くとうるティがぬえに向かって、

 

「そういえばぬえ様。ハンコックの奴はどうなったっちゃか?」

 

「ハンコックは七武海になったし、もう帰ったからしばらくは来れない感じね!!」

 

「あら、そうだったっちゃか。ハンコックの癖に生意気っちゃね。──あ、そういえばぺーたんを誘ったっちゃけど断られたっちゃ。悪いっちゃ、ぬえ様」

 

「あ、そうなんだ~残念だね!」

 

「そもそも来るわけないでしょ?」

 

「来たら晒し者ね。それはそれで面白そう♡」

 

「あァ!!? 来る訳ないだとォ!!?」

 

「来る訳ないと言えばさ、ムサシも誘ったんだけど相変わらず凄い嫌がられちゃってねー。というかヤマトもだけど、カイドウに怒られてて不機嫌っぽいし」

 

 ──()()()? ()()()? 

 小紫は初めて聞く名前に首を傾げる。一体誰のことだろうか。また別の幹部、真打ちか飛び六胞だろうかと。

 だがそんな時にうるティが言った。キレたかと思えば素のテンションに戻り、真顔でぬえに顔を向ける。

 

「家族問題とかどうでもいいだっちゃ。2人ともバカなの?」

 

「「そこ噛みつくのやめなさい!!!」」

 

 ジョーカーとブラックマリアが揃ってツッコミをする。──小紫も周囲の遊女達も一瞬背筋が凍った。ぬえは気にしていなさそうだが、バカなど言える筈がないし、もし怒ったら大変なことになる。

 

「……やっぱり今度はぺーたんも参加させましょうか」

 

「ぺーたんがいれば止めてくれるからねェ……」

 

 そして2人してその“ぺーたん”という相手──うるティの弟であるページワンを参加させようと企む。どう見ても姉の暴走を止めるためだけの要員として参加させる腹積もりだった。

 

「さーて、今日も沢山飲むぞ~!!」

 

「──ならお注ぎするわ♡」

 

「──お注ぎします♡」

 

 ぬえがそう言ってお酒を口にする。ジョーカーとブラックマリアがぬえの杯に酒を注いだ。どちらも小紫の目から見れば本当にプロの遊女かのように洗練された手つきと仕草だった。

 

「そういえばぬえ様。そっちのガキはなんだっちゃ?」

 

「あ、そうそう。今日はこの娘を紹介しようと思ってね!! 小紫ちゃんって言うんだけど、ウチに入りたいって言うから近々入れてあげようと思うんだ~♪ だから見かけたら目をかけてあげてね!!」

 

「あら、そうだったのね。てっきりぬえさんのお食事に誘われたのかと……」

 

「めんこい娘ね。小さくて可愛くて丸呑みしちゃいたいくらい♡」

 

「っ……!!」

 

 そして遂にうるティからぬえの背後にいた小紫の話題になり、ぬえの紹介によって小紫はジョーカーやブラックマリアからも視線を向けられる。──先程の真打ちとは比較にならないほどの“力”を感じる。

 だがそんな彼女達でさえ、ぬえの前では赤子同然の力関係であった。

 でもこんなところで臆してはいられないと、小紫は唾を飲み込み、意を決して前に出て頭を下げた。

 

「……小紫と言います。よろしくお願いします」

 

「あら、挨拶も出来るのね」

 

「そうそう、この娘は狂死郎のとこの遊郭で“禿(かむろ)”をやってて将来は遊女にもなるみたい。だからブラックマリアとジョーカーは色々教えてあげてね!! 二人共遊郭を経営してるし!!」

 

「ええ、勿論♡ 遊女ならジョーカーよりはウチで面倒を見た方が良さそうですね」

 

「あら、私の方がどこでも通用する女性になれるわ♡ あなたもそう思うでしょ?」

 

「……それは……」

 

 どちらとも答えられない質問をされて言葉に詰まる小紫。──小紫は知らないが、ジョーカーとブラックマリアはそれぞれシノギとして風俗業なども経営している。

 ジョーカーはどちらかと言えば国外も含めた風俗業だが、ワノ国内でのシェアならブラックマリアの方が大きいし、国外でも成長を続けている。

 そのため時折こうして争うこともあった。カイドウやぬえのお気に入りを争っている2人でもある。フーズ・フーやクイーンの様に露骨ではないし、険悪とも言い切れないが争う関係であるのも確かだった。

 

「まあどっちでも良いけどね~♪ ──小紫ちゃん。せっかくだし、裏でちょっと学んできたら?」

 

「それは良い考えだっちゃね!! さすがぬえ様っちゃ!!」

 

「なら部下に案内させます」

 

「……はい。ではそうさせて頂きます」

 

 と、ぬえの一声で小紫はその場で遊女を学ぶことになった。本来なら年齢的に習うことすら許されないが、彼女達は海賊。そういうしきたりなどは関係ないらしい。

 席を離れ、小紫は1人でしかし決心している。──これもまた好都合だと。

 潜入が上手くいけば、それはそれでいつの日かの仇討ちに役立つだろう。

 今はただ力と知識をつけ、情報を集めることに専念するのだ。そうすれば──

 

「──うわっ!!?」

 

「──あ……!!?」

 

 と、考え事をしながら歩いていると、突然前から何かがぶつかってきた。

 頭をゴチン、とぶつけ鈍い痛みが来る。先程の傷も痛む。尻餅をついて頭を擦った。

 

「……!! 一体……?」

 

「っ……誰だおまえ……?」

 

 その時──小紫……日和は相手の姿を見て頭に疑問符を浮かべる。

 相手は小さい子供で、頭には2本の角が生えていた。──見覚えのある角だ。それも、嫌な方の。

 

「……!!」

 

「あ……」

 

 日和は目が合ったその相手がすぐにどこかに駆けていくのを見て、何も言えなかった。突然のことだ。なんて声を掛ければいいかもわからない。謝れば良かったが、それも出来なかった。

 

「何をしてるの?」

 

「あ……すみません。すぐに行きます」

 

 先導し、少し先に行っていた遊女に謝り、再びついていく。これから遊女としての知識や技術なども身に着けなければならない。

 心の片隅に先程出会った子供のことが残っていたが、日和はそのことをすぐに忘れることにした。

 

 ──その直後。光が現れた。

 

「──ふーん……()()()()()ってば、あの子と出くわしたんだ……これは……使えるかもね♪」

 

 白い光はそれを見てくすくすと笑った後に再び消えていった。

 

 

 

 

 

 ──鬼ヶ島。カイドウの屋敷。

 

「──おい!! ムサシの奴はどこに行きやがった!!?」

 

「は、はっ。すみません、また逃げられてしまったようで……」

 

「あァ!!?」

 

「…………」

 

 屋敷をカイドウの怒声が揺らす。その怒りは鬼ヶ島中を駆けて逃げ回るカイドウの子供に向けられていた。




日和→百獣の理をインストールしました。汚染度30%
河松→原作通り捕まりました
狂死郎→今回一番可哀想だった人
百獣式訓練→実戦
ブラックマリアの館→自分達で建てた(迫真)
女子会→百獣海賊団最強の女子達が集まるぬえ主催の飲み会。前まではここにハンコックもいた。戦力がヤバい
ブラックマリアとジョーカー→どっちも風俗業経営者。ブラックマリアはそれに加えて建築。ジョーカーはブローカーしてたり情報だったり色々
うるティ「ぺーたんを女子会に呼ぶだっちゃ!!」 ぺーたん「やめろ姉貴!!」
ぬえちゃん→今日も大人気。可愛い
子供→女の子。本格登場は原作でヤマトが出てから

という訳で今回はこんな感じで。原作で明かされた情報も交えていくスタイル。それによって過去話をちょいちょい改訂することもあったりなかったり。という訳で次回はまた作中1年程経って色々と。お楽しみに

感想、評価、良ければお待ちしております。
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