生徒会庶務は平穏に過ごしたい   作:アリアンキング

6 / 30
最新話お待たせしました。


今回は少し長めとなってます。


また遅くなりましたが評価をしてくれた呪い狐様、どうもありがとうございます。





第6話 鷺宮は差させたい/鷺宮は留まらせたい/親友達はお洒落させたい

 季節は初夏 季節の変わり目に従って秀知院も衣替えの時期が来ていた。

 風通しの良い半袖になった事で、快適な生活が遅れると藤原は喜びを露わにしていた。

 

 

「いやぁ~ 半袖になった事で大分楽になりましたね!! 最近はジメジメしてたから嬉しいですよ」

「そうねぇ。ま、梅雨が抜けたら逆に面倒になるわよ。陽射しの対処とか、考えるだけで嫌になるなぁ」

「分かります。日焼け跡が付くから厄介ですね。そう…特に胸とか目立つ所だと大変ですものね」

 

 

 鷺宮のぼやきに釣られてかぐやも不満を口にする。藤原と鷺宮の胸に恨めしそうな視線をかぐやは送っていた。薄着になった事で女子のスタイルもハッキリと目立つのが衣替えの特徴である。一番目立つのはやはり胸。自分にない物を持つ二人にかぐやは嫉妬していた。

 

 

「今回の活動は交流会の事後処理だが、既に鷺宮庶務と石上会計が終わらせている為、俺達がやる事は特にない。それと皆の尽力もあって、交流会も無事に終える事が出来た。一先ずお疲れ様でした」

「「「お疲れ様でした」」」

 

 

 白銀は報告の後、鷺宮達に労いの言葉を掛けた。この場にいない石上にも白銀は感謝していた。陰ながら仕事を片付けてくれる彼がいるから、面倒な書類整理も苦労する事も無い。

 

 

「従って、今回はオフとしよう。連日の疲れもあるだろうし、皆もゆっくり休んでくれ」

「じゃあ、かぐやさんお迎えの電話しないとですね。今日は土砂降りの雨ですし、良かったら私も乗せてくださいよ」

「…それなんですが、先程家から連絡がありまして。どうやら送迎の車が故障したみたいです。なので、今日は歩きで帰るつもりですよ」

「え?歩いてですか?大丈夫でしょうか…雨の日って、証拠が残らないから誘拐されやすいんですよ」

「不安になる事を言わないで下さい。地味に怖いですよ」

「私も一緒にと言いたいけど、私の家は逆方向なのよね」

「大丈夫ですよ。いざとなったら防犯ブザーを鳴らしますし、何より護身術も学んでますからね」

 

 

(四宮は歩きで帰宅か。今日は雨だし、あれがいけるかもしれない)

 

 

 女子三人の会話に白銀は聞き耳を立てていた。それによって、彼はある計画を立案する。

 その計画とは相合傘!雨の日の定番と言える相合傘は一つの傘の下、密着する事で男女の距離を縮めるイベントでもある。これならかぐやに告白させる事が出来るかもしれない。密かな期待を胸に白銀は計画を立て始めた。

 

 

 無論、これはかぐやも同様である。彼女もまたこの機会に相合傘を目論んでいた。この日、何としても白銀が自分に好意を抱いてる事を白日の下に晒すとかぐやも勝負に挑む決意を固める。そして此度の作戦において、協力者の鷺宮にかぐやは合図を送った。これは前日、早坂から伝えられており作戦開始時に合図を送る手筈となっていた。

 

 

(…あっちゃんから聞いた合図。確か右手で親指を立てたら作戦開始だったわね。よし…じゃあ、私は藤原さんを抑えに行きますか。一応、あの子を誘導する仕込みもしてあるし、上手く行くでしょ)

 

 

 

 かぐやの合図で鷺宮は行動を開始する。まずは藤原を白銀達から如何に引き離す事。当然、それを実行する手筈は整えている。

 

 

「ねえ藤原さん。今日は一緒に帰らない?」

「…いいですよ!! 私も鷺宮さんと仲良くなりたいと思ってましたからね」

「ありがとう。それじゃあ、行きましょうか。会長、四宮さん。お二人もまた明日ね」

「ああ。雨の日は滑りやすいから気を付けてな」

「はい。また明日ですね」

 

 

 鷺宮は白銀達に挨拶を交わすと、藤原と共に生徒会室をあとにした。

 

 

 

 ある程度、歩いた後…鷺宮は次の策を切り出した。

 

 

「あ、いけない。私、教室に忘れ物しちゃった。藤原さん、悪いけど付き合ってくれない?」

 

 

 忘れ物作戦。これも鷺宮の策であるが、藤原を連れて行くには理由が弱いと後悔した。対象が親友であれば、効果はあるだろう。しかし、鷺宮と藤原は知り会いであるが友達という間柄ではない。それを顧みれば藤原が付き添う必要性はない。

 

 

「いいですよ~ 実を言うと私も教室に忘れ物がありますからね」

「そうなの?じゃあ、早く取りに行こう」

 

 鷺宮の杞憂とは裏腹に藤原はあっさりと承諾してくれた。偶然、本人も忘れ物をしていたのもあるが、藤原自身は鷺宮を友達と認識している為、断る理由は無かったのである。そうと知らず、鷺宮は教室へ向かって歩き出した。

 

 

 

(誘導成功!! これで十分だと思うけど、四宮さんの事だし…きっと時間掛かりそうね。一応、遠回りして教室に行く方が良いわね。あとは気付かれない様に藤原さんに話を振って、気を逸らさないと)

 

 

 

「ねえ、藤原さんってさ。休日はどう過ごしてるの?」

「休日ですか?普段はペスと遊んだり、姉妹で買い物に行きますよ。そういう鷺宮さんは何をしてるんです?」

「私も似たような感じよ。買い物だったり、コロンと遊んで過ごしてる。時々だけど、母の仕事を手伝う事もあるわね」

「鷺宮さんのお母様って、確か博物館の館長でしたよね?どんな仕事を手伝うんですか?」

 

 

 鷺宮が振った話題に思いの外、興味を抱いた様で藤原は楽しそうに疑問を投げかけた。

 

 

「そうねえ。やるのは展示物の説明カードを作ったり、映像のテキスト入力といった簡単な奴だよ」

「ああ。展示物の下にある題名が書いてる奴ですね。私は展示物を並べたりしてると思ってましたよ」

「流石にそれはやらせてくれないよ。展示物は貴重な物だし、素人がやるには荷が重いもの」

「ですよねぇ。私も想像すると手が震えて怖いです」

「あははは。それ、お母さんも言ってたよ。やっぱり、誰もが緊張するってさ」

 

 

 二人の会話は弾み。思惑通り、遠回りしてる事を藤原に悟られる事なく教室へ辿り着いた。

 

 

「さて、忘れ物は無事回収っと。そういえば、藤原さんは何を忘れたの?」

 

 

 予め置いておいた本を回収し、鷺宮は藤原に声をかけた。時折ふざける事もあるが、基本は真面目な藤原が忘れ物をするとは思っていなかった。それ故、鷺宮も何を忘れたのか気になっていた。

 

「ああ。私は傘ですよ。学校に置き傘してたんですけど、それなのに別の傘を持ってきちゃいまして」

「あー偶にやらかす事よね。それじゃあ、用も済んだし帰ろうか」

「そうですね。帰りましょう」

 

 

(次はどうしようかな?もう一回遠回りするのもありだけど、流石に次は藤原さんも気付くよね。まあ、あれから時間も経ってるし、四宮さんも目的を達成して帰ってる筈よね。よしこのまま帰ろう)

 

 

 既に作戦は完了したと思い、鷺宮は帰宅する事を選んだ。来る途中と同じく藤原と談笑しながら玄関に辿り着いた鷺宮は驚く光景に唖然とした。彼女の視線の先にいたのは白銀とかぐやであった。

 

 

(どうしてよぉぉぉぉ!? 合図を出してから四宮さんは何をしてるの。奥手だと分かっていたけど、相合傘を誘うのに時間掛かり過ぎでしょうよ。あーだんだん苛々して来たわ。藤原さんを押し止めるのに色々な策を講じて頑張ったというのに。当の本人がこれじゃあ、今回も失敗に終わるわね)

 

 

 未だ帰らず、玄関に留まる二人に鷺宮は苛立ちを覚える。無論、かぐやも徒に時間を浪費していた訳ではない。この瞬間も相合傘をする為に白銀を王手まで追い詰めていた。しかし、不幸な事に鷺宮の考えているかぐやの恋愛は、白銀に告白したいが、切っ掛けを掴めず失敗していると思い込んでいる事である。だが、かぐやの恋愛とは…自ら告白する事ではなく、相手から告白させる物。鷺宮が協力していながらも成功しないのは、二人の考えにズレがある事をかぐやと鷺宮が気付いていない事にある。

 

 

 

 当たり前の話であるが、かぐやが提示する独特なこのルールを知っていたら端から協力などしなかっただろう。早坂はそれを見越して、敢えてその部分を濁し鷺宮に協力を持ち掛けたのであった。

 

 

 此処に至っては最早、鷺宮に出来る事はない。藤原が傍にいる以上、下手な小細工をしてはかぐやが白銀に恋心を抱いていると知られてしまう。そうなれば、藤原は後先考えずに突っ走る事だろう。それだけに留まらず、学園中に吹聴する未来が容易に想像出来た。

 

 

(非常に不味い展開だわ。此処で藤原さんを何が何でも止めて置かなければならない。それが出来なかったら私は…)

 

 

【あらあら。鷺宮さん 貴女って心底、何の役にも立たないんですね。悪いけど、貴女の協力はもういりません。さようなら 鷺宮さん。これからは空気の薄い場所で元気に過ごして下さいね】

 

 

(嫌よ。そんな未来は絶対に嫌ぁぁぁ!! 私は平穏に生きると決めてるの。波乱万丈な人生なんていらないのよ)

 

 

最悪の未来(空気の薄い場所) を想像して鷺宮は恐怖に震えた。どうにか打開しようと藤原に視線をやれば、彼女は既に動いていた。ゆっくりと二人に歩み行く姿が鷺宮にはとても恐ろしく見えた。最早、なす術もない状況に鷺宮は絶望して項垂れた。

 

 

「ああ。やはり私は濡れて帰るしかないのですね」

「…かぐやさん。もしかして傘を忘れたんですか? 良かったら、この傘使って下さい。私、予備の傘を持っていますから~」

 

 

 この言葉で鷺宮は正気に戻った。改めて見れば、かぐやは藤原に熱い視線を送っている。此処で鷺宮は藤原に感謝した。何故なら、藤原の行動がかぐやの背中を後押ししたのだと盛大に勘違いをしていたからである。

 

 

(ナイス!! ナイスよ藤原さーん!! 貴女の事が初めて天使に見えるわ。これでかぐやさんも白銀くんと相合傘をする切っ掛けを掴めた筈。あとはお邪魔虫の私達が消えれば万事解決ね)

 

 

「藤原さんは優しいね。それでは私達は帰りましょう」

「はい~ そんじゃお二人もまた明日会いましょう」

 

 

 

 タイミングを見計らい、鷺宮は藤原を連れてこの場を立ち去った。無論、背後で目的を邪魔されたかぐやが恨めしい目で睨んでいた事を鷺宮は知らない。

 

 

 しかし藤原の傘が思わぬ手助けになり、かぐやの目的が果たされて知らない所で鷺宮の首の皮が繋がった事も彼女は知る由もない。

 

 

【本日の勝敗 知らずにファインプレーをした藤原の一人勝ち】

 

 

 

 この日、珍しくもある男が姿を見せていた。それは秀知院生徒会 会計の石上優である。彼は普段、人知れず顔を出しては仕事を片付けて消えるを繰り返していた。しかし、以前に鷺宮から言われた事が石上の心に変化を齎し、彼は生徒会に向き合う事にした。

 

 

 

「こんにちは。これ、本日の書類です。終わったので届けに来ました。それと…僕、生徒会を辞めようと思います」

 

 

 そう 自分の気持ちを面と伝える為に。

 

 

「そうか。生徒会を辞めたいのか。それは勘弁してくれ!! それだけは絶対にだ。お前がいないと生徒会が破綻する。どうか考えなおしてくれないか?」

「そ、そうよ。いきなり来たと思ったら、何を言い出すのよ」

 

 

 石上の発言に白銀と鷺宮は困惑しながらも彼を引き止める。秀知院の生徒会は特殊であり、生徒会長は他と同じく選挙により選出されるが、他の役員は生徒会長が能力に応じて選ぶシステムとなっている。それに石上はデータ処理のエキスパートで1年生ながらも生徒会にスカウトされる優秀な人材である。

 

 

 幾多の書類整理がこなせていたのも石上あっての事である。もし石上が生徒会を辞めた場合、これからの書類仕事は庶務の鷺宮が行う事になる。只でさえ、様々な仕事を請け負う中、書類仕事まで回ってくれば鷺宮の負担は増える。鷺宮もそれは回避したいし、これは役員に負担を強いたくない白銀も同様である。

 

 

「とりあえずだ。まずは話を聞かせてくれないか?悩みがあるなら俺と鷺宮に話してみろ」

「そうね。一人で抱え込むより得策だし、解消出来る様に尽力するわよ」

「‥僕だって、辞めたくはないんですよ。だけど、仕方無いんです。今辞めないと…僕は殺されると思うんです」

 

 

 

 辞める事を留まらせるべく、鷺宮達は石上の説得を試みた。そして石上の言葉に鷺宮達は絶句する。大方、人間関係か生徒会に対する不満…この類だと思っていた。しかし、内容はかなり重く鷺宮達でも手に負えない問題と来た。

 

 

「殺されるって、一体誰に?こう言うのもあれだけどさ。過去の事があったとしても、石上くんをそこまで嫌う人はいない筈よ」

「俺も同じだ。だが、石上会計が嘘を言ってる様にも見えんしなぁ。現に想像が付かんのも事実だ」

「別に過去は関係ないし、会長が言う様に嘘も吐いてません。言いにくいですが、僕を殺そうとしてる人は四宮先輩なんです」

「四宮さんに!?」

「ありえんだろう。何故、四宮が石上会計を殺そうとするんだよ」

 

 

 今日二度目の衝撃を鷺宮達は受けた。まさか、聞き慣れた名前が出てくる事に想像していなかった。動揺する二人を見ながら石上はぽつぽつと理由を話し始める。

 

 

「眼ですよ。時折、あの人は僕をすごい眼で見てくるんです」

「それだけ?偶々、そう感じただけじゃないの?」

「無論、それだけじゃないですよ。そう思う確証もあります」

 

 

 石上は先月の出来事を思い出していた。それは一人で書類整理をしていた際、書類をテーブルの下に落としてしまい、拾う時にテーブルの裏に張り付けられた二枚の割引券を発見する。最初は何故、これがこんな場所にあるのか石上も理解出来ずにいた。しかし、すぐにその理由を知る事となる。

 

 

『喫茶店か。俺は普段行かないな。美味しいけど、メニューは地味に高いだろう』

『まあ…確かにそうですね。何処かに割引券があれば、話は別ですけど』

 

 

 会話の最中、仕込みを探るかぐやだったが、ある筈の割引券はそこに無かった。慌てて部屋を見渡せば、その在処はすぐに分かった。先程石上が拾った物が件の割引券だったのだ。そこからのかぐやの行動は速かった。石上に詰め寄るや、彼のヘッドフォンを外し…耳元で石上にある忠告をした。

 

 

『貴方が手にしてる券。その事を周りに言ったら分かってるわよね?決して他言しない事ね』

 

 

 この脅しに石上は抗う事無く、首を縦に振った。そうしなければ最悪の展開が起こると本能が訴えていたからである。

 

 

 

「生憎ですが…この事は脅されてるので言えません」

「え!? 本当に何があったのよ」

「他には無いのか?話してくれないと対処の仕様がないぞ」

「ありますよ。あれは先週の事でした」

 

 

 石上の話を鷺宮達は半信半疑で聞いていた。何せ、肝心な部分はかぐやに口止めされている為、話す事は出来ない。だが、真相を知らない鷺宮達に信じろというのも無理な話である。それは石上も理解している。だから鷺宮達に話せる出来事を彼はゆっくりと話し出した。

 

 

 

『四宮先輩と会長。付き合ってるって本当ですか?』

『…ウグッ!? い、いきなり何を言い出すんですか?そんな事ある訳無いでしょう』

 

 

 唐突な石上の発言にかぐやは咽てしまう。手に持つカップが震える程、かぐやは動揺していた。まさか、核心を突く言葉が飛び出るとは思ってもいなかった。己の気持ちを悟られまいとかぐやは否定の言葉を口にする。

 

 

『そうなんですか。つまり四宮先輩にとって、会長は恋愛対象じゃないんですね』

『当然です。寧ろ、変な噂が立って迷惑してますよ』

『分りました。それなら僕から会長に伝えておきますよ。四宮先輩は会長を何とも思ってないってッッ!!』

 

 

 そう言い残して去ろうとした時、突然襟首を掴まれて引き倒された。しかも上手い具合にソファーの角が食い込み、石上の首に凄まじい激痛を与えていた。幸い、会長が訪れた為、すぐに解放されたのだが…もし会長が来なかったら今頃、自分は殺されていた事だろう。勿論、この会話の内容も口止めされている為、二人には伏せている。

 

 

 

「そ、それは災難だったわね」

「まさか、俺がお前を救っていたとはなぁ」

「ええ。本当に助かりましたよ。ソファの角で首を絞めにくるなんてプロですよ。多分、あの人は暗殺術を極めたシリアルキラーに違いありません」

 

 

 当時の痛みと苦しみを思い出したのか、顔を歪めて石上はそう呟いた。この話を白銀は信じ始めているが、鷺宮はある疑惑を抱いていた。確かに石上がされた事は脅しや暗殺と思うかもしれない。だけど、見方を変えれば一連のかぐやの行動は只の照れ隠しに思えるのだ。

 

 

(まあ…耳元で呟かれたり、照れ隠しとはいえソファーで首を絞められたら恐怖を感じるのも無理無いわね。私でも同じ事を考えただろうなぁ。だけど、石上くんは四宮さんが殺意を抱いてると思い込んでる様だし、どう誤解を解いたものかな?本人と話し合って解決するのが一番だけど、石上くんは応じないでしょうね。その時は私も同伴すればいいわね)

 

 

 

 石上の誤解を解く為の策も決まり、鷺宮がそれを伝えようとした時…生徒会室の扉が静かに開いた。

 

 

「ごぎげんよう、お二人共。此処に石上君が来てませんか?」

「「「...っ!?」」」

 

 

 

 そこに現れたのはかぐやであった。突然の本人登場に三人は恐怖で言葉を失う。何故ならかぐやの着ている服は至る所が鮮血で染まっていたからである。その出で立ちは今まさに誰かを殺めたばかりといった感じだった。右手に握る包丁の鈍い光が鷺宮達を一層、恐怖のどん底に突き落とす。

 

 

「先程、何か私の話を…」

「いや、落ち着け四宮!!」

「いえ、私の話を聞いて…」

「これ以上、罪を重ねるなぁっ!! 素直に自首しろ四宮ぁぁぁ!!」

 

 

 一歩、一歩進んでくるかぐやから恐怖に打ち震える鷺宮と石上を白銀は背に庇い、必死に説得していた。自分も恐怖で震えていたが、この場は生徒会長として二人を守らなければならない。その一心で恐怖を押し殺していた。

 

 

「もうーーーーーー話を聞いて下さいよぉぉぉぉぉっ!!」

 

 

 しかし、その説得もかぐやには通じない。話を聞かない事に痺れを切らしたかぐやは包丁を掲げて鷺宮達に向かってきた。

 

 

 だが、その凶刃は鷺宮達を襲う事はなかった。机に振り下ろされた包丁は机に突き刺さる事はなく、まるでゴムの様に折れ曲がった。この包丁は本物ではなく、精巧に作られた偽物だったのだ。

 

 

「今日は演劇部の助っ人に呼ばれていると、今朝に話したでしょう。これはその衣装ですよ。黙って聞いてれば、罪を重ねるなとか自首しろとか...私を何だと思ってるんです?」

「ご、ごめんなさい。いきなりだったからつい…吃驚しちゃって」

「そうだぞ。その恰好で来た四宮にも非があるだろう」

「ああ。これは少し驚かそうと思って…ごめんなさい」

 

 

 悪戯が成功して笑うかぐやに鷺宮と白銀はほっこりするが、石上だけは絆される事なく二人に囁いた。

 

 

「騙されては駄目です。これは罠ですよ。きっと、悪戯と思わせて油断した所を刺そうとしてるんですよ」

「さ、流石に考えすぎよ」

「鷺宮の言う通りだ。あれは只の演劇衣装で四宮は誰も殺してなんか…」

 

 

 石上の言葉に再び恐怖を感じた二人は反論した。幾らなんでもかぐやが凶行に及ぶと思わないが…よもや石上の言う通りなのでは?と猜疑心を感じてしまうのは仕方ない事である。

 

 

 そして…更に三人を追い詰める出来事が起きる。

 

 

 

「か、会長…鷺宮さん……、 た、助けてぇぇ~」

 

 

 か細い声で助けを求め、覚束ない足取りで部屋に入ってきた藤原。胸に刺さった包丁、鮮血に染まる凄惨な姿に鷺宮達は失神寸前の衝撃を受けた。これを目撃した以上、自分達もかぐやに殺される。鷺宮達は深い絶望を感じていた。

 

 

 

「あは~ 私、かぐやさんに殺されました」

「やっぱり!!」

「い、嫌ぁぁぁぁぁぁぁ。私、まだ死にたくないよぉぉぉ!!」

「やっぱりって何ですか。それと鷺宮さんもしっかりしなさい。包丁で胸を刺された人が笑うなんてありえないでしょう」

 

 

 ネタばらしをする藤原、かぐやに殺されたと真に受ける白銀、そして恐怖でパニックを起こす鷺宮を一喝するかぐや。生徒会室は混沌に満ちていた。

 

 

 

「あ、そうだよな」

「そ、そうよね。刺されて笑う人は……いないわね」

「いえ。そうとは限りませんよ。案外、妙な手術を四宮先輩がしていた可能性も…」

「石上会計。君はいつも考えすぎだよ。四宮が人を殺すなんてする訳ないだろう。もっと仲間を信じてみろよ」

「…そうね。疑ってばかりじゃ駄目よ」

「鷺宮さん。半狂乱になってた貴女が言っても説得力無いですよ。だけど、二人の言葉も一理あります。もう少し私達を信用してください」

「…仲間を信じてみるですか。僕に欠けていたのはそれかもしれないですね」

 

 

 鷺宮達の言葉は石上の心に染み渡る。確かに自分は妙な妄想をして、仲間を信じていなかった。以前、鷺宮に言われたにも関わらず、この有様だ。些か情けない気持ちを石上は感じていた。

 

 

 

「それと石上君…貴方があの事を黙っていてくれて嬉しいです。口が固いのは美徳ですね。もし‥うっかり喋っていたら、本当に刺すかもしれないですよ」

「は、はい。勿論、誰にも言いません」

 

 念を押して口止めするかぐやに石上は涙を浮かべて、口外しないと誓った。

 

 

「最後に一つだけ言っておきます。もう生徒会を辞めるなんて言わないで下さいね。これ以上、会長や鷺宮さんを困らせては駄目ですよ」

 

 

 そう残すとかぐやは藤原と談笑する白銀の元へ向かった。無論、この言葉は石上を気遣っての事であり、先程の行為はかぐやの冗談なのだが、普段そういう事をしない人が言うと…冗談に聞こえないものである。その後、和気藹々と話す白銀達と対称に、隅では脅された石上と一連のやり取りを聞いていた鷺宮は震えていた。

 

 

 

【本日の勝敗 生徒会を辞めたいけど、かぐやが怖くて辞められない石上とかぐやの狂気に恐怖した鷺宮の敗北】

 

 

 

 放課後、静かな教室で鷺宮は早坂を待っていた。生徒会の活動が終わり、帰宅しようとした時。突如、彼女から話があると連絡を受けたのだ。いつもの会合だろうか?そう思い、鷺宮は了承の返事を返した後、待ち合わせ場所の教室に向かった。

 

 

 十分程して、早坂は教室に姿を見せた。教室に鷺宮以外、誰もいない事を確認してから早坂は口を開いた。

 

 

「お待たせしました。急に呼び出して申し訳ありません」

「別にいいわよ。それで話って何?」

 

 

 呼び出した事を謝る早坂に鷺宮は笑って言葉を返す。これが他の人なら鷺宮は断っていたが、他ならぬ親友の頼みなら断る理由はない。実の所、秘密裏に行うこの会合を鷺宮は楽しんでいた。

 

 

「ああ。勿論、かぐや様の事ですよ。ある提案を思い付いたのですが、私一人だと難しいのでりっちゃんにも協力を仰ごうと思ったんです」

「ある提案?この前みたいな事をする感じかな?」

 

 

 先日の事を思い出し、鷺宮は表情を曇らせる。あの時、偶然が重なってかぐやの相合傘作戦は成功したものの...下手をすれば失敗していた事を早坂から知らされた時は生きた心地がしなかった。今回の頼みもまたあの様な思いをするのでは?と鷺宮は不安を募らせる。

 

 

「その心配は無用ですよ。今回はかぐや様にお洒落をしてもらう作戦です」

「へえ、何だか楽しそうね。四宮さん、綺麗だからそういうのは無縁そうだものね」

「ええ。本人も興味が無いですからね。これを機会に少しお洒落する事を覚えてもらう。狙いはそれなんですよ。普段と違う姿を見せて、会長を意識させる。上手く行けば、かぐや様の恋も成就するでしょう」

「よし乗ったわ。それで私は四宮さんの化粧とか手伝えばいいの?」

「それも考えましたが、化粧は校則に引っ掛かります。なのでネイルで勝負するつもりです」

 

 

 早坂の提案を聞いて鷺宮もやる気になった。以前の様に手の込んだ策ではなく、お洒落をして白銀を意識させるシンプルな作戦。普段と違う姿は異性に魅力を与える要素となる。しかし、鷺宮はある事に疑問を抱いて早坂に尋ねた。

 

 

「お洒落は良い案だけどさ。ネイルは逆に悪い印象を与えない?髪型や髪飾りを変える方が良いと思うけどね」

「私もそれは分かっています。ですが、かぐや様が絶対にやらない事をやって周りにアピールするのも効果があると思うんですよ。ほら、りっちゃんもかぐや様がネイルを施す姿は想像出来ないでしょう?敢えて攻める事でインパクトを与えるのも重要なんですよ」

「そんなもんかなぁ?…あのさ、一つ聞いてもいい?」

「何ですか?」

「その…今回、私も四宮さんと同様にネイルを施すの?」

「勿論です。生徒会には書記ちゃんがいるでしょう?かぐや様の性格上、初めては会長に見せたいでしょうし…そうならない様にりっちゃんのネイルを見せて書記ちゃんの気を逸らして欲しいのです」

「あーそういう事ね。確かにありえる展開だわ。でも、私もネイルはやった事ないよ」

 

 

 

 鷺宮は自分の爪を見つめて呟いた。お洒落の分野は様々で、髪型を変えたり軽い化粧なら鷺宮も経験があるのだが、ネイルは彼女も触れた事がない。故に上手く施せるのか不安があった。無論、この事も早坂は予想していた。そんな鷺宮の為に早坂はある物を鷺宮に手渡す。それは淡いグリーンのネイルチップ。今回の作戦の為、鷺宮用に早坂が用意していたのだ。

 

 

「それならこれをどうぞ。爪に嵌めるだけなので使い方は簡単ですよ。勿論、ネイルアートも校則の範囲内ですので問題はありません」

「つけ爪かぁ。これなら大丈夫そうね」

「フフ。それにりっちゃんの好みとする色合いを選びました。外出する時に付けていくのも良いでしょう」

「ありがとう。あっちゃんからの贈り物、大事にするわ」

「喜んで貰って何よりです。それではこれで解散としましょう。かぐや様には私が伝えておきます。詳しい段取りは今日の夜にメールで知らせますね」

「了解~ それじゃあね」

「はい。遅いのでお気を付けてお帰り下さい」

 

 

 

 早坂との話し合いが終わり、鷺宮は別れを告げて教室をあとにした。思わぬ贈り物に心を弾ませながら彼女は帰路に着いた。

 

 

「よし誰も来てない。作戦の第一段階は成功したわね。あとは白銀くん達を待つだけか」

 

 

 翌日の放課後、鷺宮は一早く生徒会室を訪れた。昨夜、早坂のメールで先に足を運んで他の役員達の注意を引き付けて欲しいと指示があった。恐らく、初めてのネイルで戸惑っているかぐやに視線が集中する事になる。意外と臆病な一面を持つかぐやの性格を考慮して早坂は事前策を鷺宮に託していたのだ。それに鷺宮が堂々とネイルを披露する姿を見せる事で、かぐやに勇気を与えるのが今回の役割である。

 

 

 

 待つ間、鷺宮は適度に書類整理を行っていた。作業を始めて数十分後、生徒会に藤原が姿を見せた。

 

 

「こんにちは~ ありゃ、今日は鷺宮さんが一番ですか。いつもはかぐやさんか会長が一番だから驚きましたよ」

「ああ。今日は授業が終わってすぐに来たからね。偶には私も早く来ないとね」

「成程。ん?もしかして…鷺宮さん、ネイルしてるんですか?」

「そうよ。まあ、これはつけ爪なの。自分でやると失敗するし、落とす時は大変だからね。あ、一応言っておくけど、校則には触れてないわよ」

「分かってますよ。それにしても綺麗な色ですね~。 私もやってみたいです!!」

「藤原さんもやってみる?初めてだけど、実際にやると楽しいわよ」

 

 

 

 鷺宮のネイルに気付いた藤原が興味津々な様子で近寄ってきた。藤原も年頃の女子ゆえ、ネイル等のお洒落にも感心を持っている。作戦の一環で施したネイルだが、褒められた事は鷺宮も喜びを感じていた。普段と違う自分を見せる。早坂の言う通り、時折やる事も意外と大事なのだと鷺宮は実感する。暫し藤原と談笑していると、今作戦の主役であるかぐやと白銀が生徒会室に姿を見せた。

 

 

 

「よう。二人共、もう来ていたのか。今日は早いな」

「こんにちは。確かに二人が先に来るのは珍しいですね」

「えー 会長と四宮さんもそう言うの?私が先に来るのってそんなに珍しいかなぁ」

「まぁ、大抵はいつも最後か三番目ですからね。それはそうと‥皆も見て下さいよ。今日は鷺宮さん、可愛いお洒落をしてるんですよ。ほら~、このネイル…会長とかぐやさんも可愛いと思うでしょ?」

「へー 珍しいな。しかし、生徒会の役員がやるのは大丈夫なのか?生徒の模範となる立場が風紀を乱しては元も子もないぞ」

「大丈夫よ。ちゃんとそこら辺は考慮してるから。それに毎日する訳じゃないもの」

 

 

 白銀の苦言に鷺宮は平然と言葉を返す。だが、かぐやにとっては白銀の言葉は深く突き刺さる。初めてのお洒落に幾何か舞い上がっていたが、思えば白銀の言葉は正論なのである。生徒の模範になるのが生徒会の役目。上に立つ者が風紀を乱しては本末転倒なのも理解できる。

 

 

(会長の言う通りね。だけど、此処でネイルを落としたら早坂の想いも無駄にしてしまう。真面目な鷺宮さんもやってる事だし、私がしていても違和感は無いわよね。もし聞かれても流行りだからで済ませればいいし、このネイルは校則の範囲内だと早坂も言っていたから風紀の心配はない。問題は如何に会長に気付かせるかよね。会長より先に他の人に知られたら、それは面白くない。そうだ…あの手で行きましょう)

 

 

 

 白銀の言葉で些か覚悟が揺らいだが、堂々としている鷺宮の姿にかぐやも勇気を貰っていた。次の課題はどうアピールするかでかぐやは悩んだ。鷺宮の様に平然と見せれば、白銀の目に留まるが他の人にも知られてしまう。恐らく真っ先に反応するのは藤原である。鷺宮のネイルで騒ぐ所を見れば、自分のネイルを見せれば更に騒ぐだろう。そうなれば、白銀にアピールするどころではない。そこでかぐやはある手段を用いる事にした。

 

 

 

「会長。お茶を淹れましたのでどうぞ」

「ああ。ありがとう四宮」

 

 

 それはお茶を渡す際にネイルを見せる事。自然な流れで他に知られず、白銀だけに見せつける最良の方法だが、当の本人は反応を示す事なく作戦は失敗に終わる。これにかぐやは不貞腐れた。生徒会の仕事に集中してる為、気付かなかったのだと言い聞かせても勇気を出して、行動しただけにこの結果は納得いかない。やはり堂々と晒すべきか?かぐやはそう考えるが、やはり踏ん切りが付かない。

 

 

 かぐやは失敗したと思い込んでいるが、実際の所…白銀はかぐやの変化に気付いていた。

 

 

(…あの四宮がお洒落をしてるとは驚いた。そういえば鷺宮庶務もやっていたし、女子の間では流行っているのだろうな。さて、どうするか?さっきは何も言えなかったが、やはり何か言うべきかな?しかし、昨今の男女でのコミュニケーションは繊細と聞いている。下手に触れて日頃から女子の爪などを見てる輩と思われたらそれは嫌だな。相手を褒めるだけなのに何とも難しいものだ)

 

 

 かぐやのお洒落について言うべきか白銀が迷っていると、知らない内に来ていた石上が口を開いた。

 

 

「…鷺宮先輩もそうですけど、藤原先輩も密かにお洒落してますよね。リンス…変えたでしょう?」

「え?そうだけど、何で分かったんですか?」

「だって、いつもと臭い違うんで!! 今日が蒸れるからでしょうね。臭いが結構際立つんですよ。例えるなら赤ちゃんの臭いでしょうかね。何だか優しい感じがします」

「あ、あははは! 石上くん、褒めてくれるのは嬉しいんですが、その言い方は気持ち悪い~」

「‥‥そうですか。すみません会長。僕、急に死にたくなったので帰ります」

「あ、ああ。分かった。だけど、死ぬなよ。そうなったら親御さんが悲しむからな」

 

 

 藤原を褒めた石上は返ってきた言葉に撃沈する。そう、褒めるにしても言葉を選ばなければ彼の様に悲惨な末路を辿る。白銀はかぐやを褒める様を想像してみた。

 

 

【四宮…そういえば、お前もネイルをしているんだな。その、普段と違って可愛いと思う】

【普段と違ってですか?つまり会長は日頃から私の爪を見ているんですね。凄く…気持ち悪い人

 

 

(キツイ!! 四宮から気持ち悪いと言われたら、俺も死にたくなるぞ。やっぱり触れないでそっとするのが一番なのかもしれないな。しかし…これで良いのだろうか?結局、俺が照れ臭くて褒める事が出来ないだけだ。よし、ちゃんと言おう。帰り際、四宮が一人になった時…ちゃんと褒めるんだ)

 

 

 

 己の気持ちを認識した白銀は決意した。やがて生徒会の活動も終わり、全員が部屋を出て行った後、白銀は急いで仕度を済ませて、かぐやを追いかけた。

 

 

 その頃、かぐやはネイルが施された爪を見つめて一人歩いていた。結局、白銀は自分の変化に気付いてくれなかった。やはり他の人と違って、お洒落した所で無駄だった。どうやっても可愛くは慣れないのだと、かぐやの心は暗い気持ちに囚われる。

 

「四宮、待ってくれ」

「か、会長?何か用ですか…」

 

 そんな時である。背後からかぐやを追いかけてきた白銀に呼び止められた。いきなりの事でかぐやは戸惑う。

 

 

「いや、その爪なんだが、とてもよく……いや何でもない。また明日な」

「えええ!?何ですか?はっきり最後まで言って下さい」

 

 

 何かを途中まで言いかけるも、白銀は誤魔化して逃げる様に走り去った。残されたかぐやが叫ぶもそれは虚しく響くだけであった。

 

 

「会長さん 思ったより可愛い人ですね」

「あーあ 最後はこうなったか。まあ、いい線までいったけど残念」

「…鷺宮さんもいたの!? もしかして今の見てましたか?」

「うん。ばっちり見てたわよ」

「彼女も今回の作戦に協力して貰ってますからね。大丈夫、秘密を洩らしたりはしませんので」

「まあ、それは分かってますよ。だけど、知られるのは少し恥ずかしいですね」

「お互い様よ。今日、クラスで私がネイルしてる~ 明日は雨が降るって、揶揄われたんだから。それでも楽しかったけどね」

「…そうですね。偶にお洒落するのも大切だと分かりました」

 

 

 鷺宮と早坂はかぐやの言葉に笑みを浮かべた。作戦は失敗してしまったが、かぐやにお洒落の楽しさを覚えさせる事が出来た分、ある意味では成功だろう。その後、二人と別れた鷺宮は晴れやかな気持ちで家路に着いた。

 

 

 

【本日の勝敗 お洒落な姿を見せて白銀を意識させたかぐや。そのかぐやにお洒落の楽しさを覚えさせた早坂&鷺宮の勝利】




今回のお話、いかがだったでしょうか?


漸く満をして石上くんを出せました。
石上くんが初めて登場したこの回、漫画もそうでしたけど、アニメだとかぐや様の迫力が凄かったので印象に残ってます。

まだ魅力的なキャラが他にもいるので早く出したい所ですね。

それと感想や評価、お気に入りをしてくれるとやる気に繋がるので是非ともお願いします。

次回もお楽しみに
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。