ネルガルのサセボドックに突入した僕は、ナデシコを求めて探し回った!
女、女、女!
それも若くて可愛くて明るい極上の女達の群!こんなの男が手に入れたい物ナンバーワンだよ!!
が、しかしナデシコは影も形も見当たらず、ひどくがっかりした。
ナデシコに乗せてもらおうと思って極力破壊しなかったのが徒労だったよ・・・・・・ムカつくからアストラルバスターで全てを破壊してやろうと思ったその時、ネルガルの会長を名乗る男から直通回線が入った。
「やぁ、ご機嫌いかが? 不死身の怪物さん」
この気取った物言い・・・・・・嫌いじゃない。僕と似たところがあるな。
「まぁまぁかな。君は?」
「僕はとっても愉快さ。なにせ破壊神でもある君が、うちの会社じゃ何も壊さないんだもの。こんな幸運な事ってあるかい?」
「確かに。でもそれもこれからどうなるかわからない」
「もちろん。未来は誰にも分からない。素晴らしい。もっとよくなる可能性だってあるんだから」
「ふん・・・・・・」
「ハッキリ言おう。取引しないかい?」
「取引?」
「君は何かここに探し物があって来た。そうだろう? 僕はそれを提供するよ。その代わり、君のその機体をちょっと調べさせてほしいのさ」
正直にナデシコはどこだ、ナデシコに乗せろ、と言いたいところだけど、それじゃ余りにも女好きっぽくて言いづらいな。もっと自然な流れで乗りたかった。シチュエーションは大事だ。失敗したな・・・・・・
「当てて見せようか? ボソンジャンプ・・・・・・だろ?」
ボソンジャンプ・・・・・・? ナデシコの美女のことばかり考えていた僕は、ぼんやりとその言葉を噛み砕いた。
「あ、ああ・・・・・・」
「だろ? やっぱりね。君のことはよく調べさせてもらったよ。おっと、気を悪くしないでくれよ。うちのそばであれだけ暴れてたんだ、そりゃご近所として気にもするさ。それで、君の機体の弱点もわかっちゃった。例えばアムロ大尉みたいな凄腕四人に囲まれると、攻撃を全部避けられて逃げることもできず何にもできなくなっちゃうって事。それを解決するには、ボソンジャンプが一番だよね。だから君は宇宙に出てボソンジャンプ技術のある火星を目指そうとした。が、ロンドベル隊の活躍で宇宙に出たザンジバルも戦いのダメージですぐ爆散。火星まで行く手段を無くした君は、地の利のある日本に戻り、ダメ元で日本で唯一ボソンジャンプを研究していると噂されるうちを探しに来た・・・・・・こんなとこでしょ?」
僕はこの気取った会長の鼻にかかった声を聞きながら、ナデシコクルーの美女達のことを想像していた。今はただひたすら恋人が欲しい・・・・・・彼女達の元へボソンジャンプしたい・・・・・・
「沈黙は肯定と受け取るよ。さて・・・・・・ここからが本題だ。実はね、うちにはあるんだよ、ボソンジャンプ技術」
「へえ」
「おや、意外と驚かないね。腹芸もやれるみたいだ。益々信頼できるよ。どう? ぼくらはお互い利益を共有できるパートナーになれるんだ。君は破壊神の力、僕はボソンジャンプ技術。組み合わされば最強じゃないかい?」
・・・・・・確かに。エース四人組にビクビクしなくて済むのは助かるな。ボソンジャンプがあれば、女の子のところに文字通り飛んでいけるし。
「よし! 認めよう」
「くくく、契約成立だね」
二人の男は下卑た笑い声を交換しあったのだった。