くそったれぇ・・・・・・
なんで王であるこの僕がコソコソと逃げなければいけないんだ・・・・・・
あの世田谷上空の戦い以来、ロンドベルとティターンズはすっかり連携して僕に当たるようになった。
ウェイブライダーやビルバインやゲッタードラゴンが真っ先に飛んできて突撃やらハイパーオーラ斬りやらシャインスパークやらの大技をためらいなく撃って来やがる。距離を取ったらνガンダムやサザビーやゲーマルクのファンネルが飛んでくる。
特にあのゲーマルクのファンネルは異常だ、やたら殺気に溢れている。最初はあのゲーマルクのパイロットが僕の妹かと思ったけど、妹が兄を殺そうとしてくるはずがない。ティターンズが限界を超えてつくったやべー強化人間に違いない・・・・・・。
日本海溝の深海に身を潜める僕。まるでドラゴノザウルスだ。フザケるな。
こうなったら深海の王を気取ってここでひきこもり生活を送ろうと思ったけど、女の子が一人もいないなんてやだよ!!
「お困りのようですな、王」
ジタバタしていると、地底世界のルオゾールから通信が入った。
「遅いぞ!! ルオゾール何をやっていた!!」
深海は地底世界と繋がりやすいらしく、海に逃げるようになってからはこうやってたまにルオゾールと通信を取っていた。
「はは、王をお助けすべくこちらで神殿を探っておりました」
「そんなことはどうでもよい! 一刻も早く援軍を送れ!!」
もはや単騎では奴らに抗し得ない。僕には仲間が必要だ。
「いけませぬな・・・・・・王が弱気になられるとは・・・・・・王は孤独なればこそ最強であるべきと常々おっしゃっていたではありませんか」
「うるさい! 貴様こそ援軍を送る送る言っていつまでも送らぬではないか!」
「これはしたり。私、今より王の元へ参じ一人のご令嬢をお送りするつもりでございます」
「なに・・・・・・! いや、いまはそれより援軍をだな・・・・・・」
さすがに今は女より仲間だ。でなければ殺されてしまい女も何の意味もない。
「ただのおなごではありません。王の妹君でございます」
「なにっ!?」
「こちらの世界でヴォルクルス(上半身)様と契約されておられました・・・・・・お二人の力を合わせれば、最早向かうところ敵無しかと・・・・・・」
「それはつまり、ヴォルクルスの完全復活か・・・・・・」
「いえ、完全にとは参りません。ですが、限りなく完全体に近いお姿にはなられるでしょう」
「そうか・・・・・・」
2つの分身が合体すれば、この苦境も切り抜けられるかもしれない。そう思うと、なぜ妹がティターンズではなく地底世界にいたのかという理由も、大したことではなくなっていった・・・・・・