ヴォルクルスにスパロボ世界へ召還されました   作:池横

25 / 32
第二次ア・バオア・クー防衛戦

ティターンズ艦隊はドゴス・ギアを横一列に並べた横陣で、ア・バオア・クーに侵攻してきた。

ふん、奴ららしい傲慢無礼な陣形だ。

大方、ロンドベルとの戦いで壊滅した我が軍など力押しで倒せると思っているのだろう。

だが甘い。特機もなければニュータイプも少ないティターンズなど僕の相手ではないのだ。

僕も負けじと方円の陣のまま、真っ向から奴らとぶつかり合った。初陣でもあり、僕の親征でもある。王たる僕が堂々とした戦をするのは当たり前だよね。

我が王妹よ、力を貸してくれるな?

???「お任せ下さい、破壊神の守護者にして宇宙の国王である我がお兄様」

妹の精神コマンドの必中をかければ、閃きを使えるエースパイロット以外はアストラルビームによって一発で宇宙の塵と消えた。閃きを使える奴らも一回僕と戦闘し避けても、次のターンで閃きの効果が無い状態を狙い撃ちすれば一撃必殺である。ヤザンなどはずる賢く僕じゃなく周りの雑魚を狙うことで閃きの効果を保っていた。

「わぁぁーーッ! 俺は降参するっっ! だから助け――」

当たり前だがティターンズの高性能モビルスーツと戦う骨董品搭乗の我が軍のパイロットは次々と撃墜され、降伏しようとした者も相手がティターンズでは受け入れられるはずもなく、バスク座乗のドゴス・ギアの艦砲射撃を浴びて爆散したり、僕のアストラルビームで飛び散った。気づけば僕の周りの親衛隊(仮称)は全員名誉の戦死をし、親衛隊の初陣を汚すことはなかった。そして僕はたった一人で戦っていたが、王たる者は孤高にして最強なのだ。ティターンズのモビルスーツ隊も耐久力のあるジ・Oやサイコガンダムマークツー二機しか残っていない。直援機を失ったドゴス・ギアに対し僕は次々にアストラルビームを放つ。まずジャミトフのドゴス・ギアが轟沈し、ジャマイカンのそれも大爆発。しかし、バスクはしぶとく閃きを使って避けた。が、ティターンズの首魁はあえなく死んだ。シロッコはジ・Oのビームライフルがヴォルクルスのビーム吸収により全く効果が無いことに動揺していたが、ジャミトフ戦死により完全に逃げ腰となった。バスクのドゴス・ギアのブリッジにビームライフルを撃ち込みバスクを殺し船を乗っ取ると、いち早く戦線から離脱していった。その際、フォウとロザミアに対する洗脳電波の強度を最大にして、二人は完全にバーサーカーと化し僕に襲いかかった。まぁヴォルクルスの前ではサイコガンダムマークツーも少し殺すのに時間がかかる雑魚でしかないんだけどね。二人を捨て駒にしてシロッコのドゴス・ギアはアバオアクーから離脱。僕は再びア・バオア・クーでひとりぼっちとなり、再びひとりぼっちでサイド3へ帰還した。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。