連邦軍の捜索から身を潜め、ぼくはヴォルクルスの中で寝ていた。意外と住みごこちがいい。今僕がいる場所は、ちょうど半裸女性の子宮の位置かな。こう書くと気持ち悪いかもしれないが、エヴァだって子宮がコックピットのようなものだろ。同じだ同じ。まるでレジャープールのような内部ではしゃいでいると、何者かが近づいてきたらしくヴォルクルスが体を起こした。子宮にいた僕はウォータースライダーを滑るように胃袋コックピットに到着。待ちかまえることにした。
「ヴォルクルス様、そして新たな我らが王よ。我々ヴォルクルス教団がお迎えに馳せ参じました」
そう呼びかける声。
ふむ、僕のことを王と呼ぶか。分をわきまえたやつだ。応じてやろう。
「やあ。呼んだかい」
「は・・・・・・」
跪く緑の髪をしたおっさんと、赤い髪の巨乳のおばさん。
おばさんとはいえ、肌は白く扇情的な服装をしていると、つい目を奪われるな。いかんいかん。
「御復活、祝着至極に存じます。我ら一同、この日をどんなに待ち望んだか。ぜひとも玉顔を仰ぎ奉らわんことを」
ふむ・・・・・・ふむふむ!
なんだこのおっさん!えらく僕を立ててくれるじゃないか!!
こんなに嬉しいことはない。
「そんなかしこまらなくていいよ。仲良くやろうじゃないか。」
「ははっ!」
そう言って、おもむろに顔をあげるおっさんとおばさん。
おっさんはともかく、おばさんは綺麗な顔をしているが、なーんか老け顔で僕の好みではないなあ。
「なっ・・・・・・こんな、ハゲた冴えない男がシュウ様の後継者!? 有り得ない・・・・・・!!!」
・・・・・・ん?今なんつったこのババア・・・・・・
この僕の前で、ハゲと言ったか???
「サフィーネ嬢・・・・・・なんという口を・・・・・・」
「だって・・・・・・!!」
「ババアが調子のってんじゃねぇぞ。ぶっ殺してやる」
僕は怒り心頭に発し、ヴォルクルスの口に滑り込むとサフィーネめがけてビームを放った。
しかしサフィーネもウィーゾルという魔装機に乗り込み、反撃してくる。ウィーゾルの攻撃力は大したことはなく、ビームを撃ちまくったらババアは被弾し、追い討ちをかけて殺そうとしたらおっさんがナグツァートという機体に乗って間に入ってきた。
「王よ、どうか、どうか落ち着いてくだされ」
「許せん。僕を侮辱した者には死あるのみだ」
「こやつは頭のいかれたピエロに過ぎませぬ。笑って流してくだされ」
そう説得してくるおっさん。その間にウィーゾルは空を飛んで消えていった。クソ、こっちは空を飛べないのが痛いな。
「この僕の邪魔をしたんだ。覚悟はできているんだろうな?」
「どうかお許しを・・・・・・このルオゾール、王に絶対の忠誠を誓いまする。かの女も私からきつく言い聞かせ、王に役立てるよう約束いたします」
「ふん・・・・・・まぁいい。僕に逆らえばああやって惨めに敗走することはよくわかっただろう。それで、ルオゾールとやら、何の用だ」
「ははっ! ヴォルクルス様の完全復活について、これからのご計画を伺いたく・・・・・・」