仗助に双子の姉がいたらというもしも パート4  第五部へGO!   作:蜜柑ブタ

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勢い大事。
とりあえず書けるところまで行く。


ジョルノがブチャラティと戦ったところはカット。


1日が過ぎて、ジョルノに荷物取られた康一と合流します。


康一と合流

 

 

「お姉さんどうしたの? 泣いてるの?」

「…心配してくれてありがとう。泣いてるわけじゃないの…。ほら、ママの方に帰りなさい。」

 町の街灯の根元辺りで顔を両手で覆ってしゃがみ込んでいるミナミに、子供が心配そうに話しかけてきた。

 ミナミは、顔を上げ微笑んで見せた。

 子供がいなくなった後、ミナミは、ハ~~~っと息を吐いた。

 実は、あの美少年からソメイヨシノの花をうっかりで取ってしまってから、24時間以上が経過していた。つまり翌日なのだ。

 あの改造した制服のような格好からするにもしかしたら学生という可能性を考えたが、学生ならば動く時間帯は日の出ている午前から午後頃のはずだ。

「はあ…、まだ花は散ってないから生きているのは間違いけど…。」

 置き引きをするような人間だ。理由はどうあれ、社会的には良くない分類の人間なのだろうことは容易に想像できる。

 しかし、それにしてもずいぶんと爽やかな空気を纏った美少年だった。なんというか…、美しい金髪も相まってキラキラと金色に光っているような…そんな印象だった。あんな綺麗な人間はそうそういるものではない。

「どうしよう…。」

 自分のブルー・ブルー・ローズが導いてくれないし、完全に手詰まりだった。

「SPW財団に頼む? いやいや、こんなことで頼ったら確実に承太郎さんに説教されちゃう…。なんとかしないと…なんとかしないと…。寿命が減ったせいで彼が死んじゃったら目覚めが悪すぎるよ。」

 

「ミナミ…さん?」

 

「えっ?」

 顔をあげると、そこにいたのは、友人の広瀬康一だった。

「康一君!? なんでここに!」

「それはこっちの台詞だよ!」

 その時、康一の腹の虫が鳴った。

 カーッと赤面する康一。

「…なんか事情があるみたいだけど、とりあえず何か食べる?」

「僕…今お金が無くって…。」

「奢るよ。」

「すみません…。」

 すぐそこのオープンカフェでサンドイッチを買い、康一はやっと腹を満たせた。

 そしてお互いにどうしてイタリアにいるのか話した。

「シーザーさんが? でもひとりだよね、今。」

「ちょっとね…。それにしても承太郎さんがその汐華初流乃(しおばなはるの)って男の子の皮膚をね…。」

「あ、ミナミさん。金髪で改造した学生服を着てる、なんか爽やかな感じの奴見なかった?」

「金髪で、改造学生服…、爽やか…? あれ? なんかすっごい心当たりが…。」

「知ってるの!?」

「昨日、そいつに置き引きされかけた。ま、頭にカップぶん投げて倒したけど。」

「僕、そいつに荷物も全部持ってかれちゃって無一文なんだよ~。パスポートも無くって帰れないし…。」

「うわ、災難…。」

 康一は何かと災難に巻き込まれる体質しているんじゃないかという疑惑が浮上してくる。

「あのミナミさん、お金、帰ったら返しますから。」

「いいよ、別に。こういう大変なときはお互い様だよ。」

 ミナミがそう言って笑ったときだった。

 

「あっ……。」

 

「へっ?」

 康一の後ろの方のテーブル席に、あの美少年がいた。なんか手元に札束。

「! ああーーー、お前!!」

 振り返った康一が叫ぶ。

「わぁお、こんな近くにいたなんて…。」

「僕の荷物を返せ!」

「すまない…。もう売りさばいてしまってね…。頼むから追って来ないでよ。これ以上は。」

 そうすまなさそうな顔をして立ち上がる美少年は、背を向けて逃げどうしたが。

 直後、康一がエコーズAct3を発動させて美少年の右手をテーブルの上に叩き付けさせた。

「こ、これは!」

「ナーイス、康一君。そのまま拘束しといて。」

 ミナミは懐からソメイヨシノの花のついた小さな枝を取り出し美少年に近寄ろうとしたが、直後エコーズAct3の重たくなる能力によりテーブルが倒れ、美少年がタイルのような歩道に倒れ込もうとした。

 その瞬間。

 

「ゴールド・エクスペリエンス(黄金体験)!!」

 

 一瞬。一瞬だったが、何かスタンド像らしきものが現れた。それは康一にも見えていたらしく、それに気を取られた隙に美少年がその場から消えた。

「み、ミナミさん…、い、今…。」

「うん。スタンド? 彼はスタンド使いなのかな?」

 

 スタンド使いは、引かれ合う。

 

 それは、まるで小指の赤い糸のように。

 

 荷物を奪われたことによる怒りもあり先に正気づいた康一が美少年を探してすぐそこの曲がり角を曲がっていった。それに気づいたミナミも後を追った。

 そこには誰もおらず、けれど、一本の木が立っていた。

 とてもじゃないがむき出しの地面も、路上に植えられた植木も無いこの町に不自然な木だった。

 見上げると、そこにあの美少年がいた。まるで木の枝に持ち上げられ守られているように。

「……もういっぺん言うけど、追って来ないでよ。本当は一度言ったことを二度も言うのは嫌いなんだ。なぜなら二度言うことは無駄だからだ。君の人生のために言うけど、無駄はやめた方が良い。」

「叩き落とせ! Act3!」

「待って! 康一君!」

 ミナミが止めに入ろうとした遅く、エコーズAct3が美少年が乗っている木を攻撃した。

 その瞬間、康一の身体が倒れ、タイルのような歩道にめり込んだ。

「えっ? な……なんで? これは、僕の…?」

「康一君!」

 ミナミが康一を助け起こそうとしたが、Act3の重たくなる能力によりとてもじゃないが起こせなかった。

 そうこうしている内に、木の上にいた美少年が屋根の上に移動した。

「同じような能力…。しかし僕に対するその攻撃…。僕は君の荷物を盗んだのに、手加減していたことが君のダメージを見ると逆によく分かる。君は…『いい人』だ。」

「待って!」

「そして、アナタも…。」

「待ってよ! 私はアナタに…。」

 しかし、美少年は去って行ってしまった。

「あーーーもう…。無駄なことが嫌いなのは分かったけど、人の話ぐらい聞けっての! あなたの為なのに!」

「あの、ミナミさん? いったい何が?」

「…うっかりやらかしちゃったのよ。」

 そう言ってミナミは、ソメイヨシノの花のついた枝を見せた。

「あっ! まさか、それって!?」

「そう…、やっちゃったの…。さっきの彼の…一桁分の寿命だよ。」

「ジョルノ・ジョバァーナから取っちゃったの!?」

「…じょるの?」

「さっき話したよね? 汐華初流乃のこと…、彼はイタリアではジョルノ・ジョバァーナって名乗ってるみたいなんだ! 名前の雰囲気が似ているからもしかしって思ったけど…、それに髪が黒から金髪になってるみたいだし、最初は本人だって分からなかった。」

「はるの…、しょるの? …じょるの? ……なるほど。」

 なんて無理矢理感がある改名だ…っとミナミは思った。

「承太郎さんに連絡しないと…!」

「私は、ジョルノを探しに行く。」

「えっ!? 待って、ミナミさん! 危険だ! さっきも見ただろ! 僕のスタンド攻撃をそのまま返してきたんだ! どういう能力かは分からないけど危険すぎる!」

「返すだけだよ。返せばすぐ帰るから。シーザーさんも待たせてるし。」

「じゃあ、せめて僕も着いていくから、単独行動はしないで!」

「ありがと。」

「じゃあ、一旦あそこの電話ボックスで承太郎さんに連絡するから待っててくれる?」

「分かった。」

 そして電話ボックスへ。

 康一にお金がないのでミナミが電話代を払い、承太郎に繋げる。

 康一が電話に出た承太郎に、“結果”を話していく。康一がイタリアに来た最大の目的である汐華初流乃の皮膚を一部取ってくる任務だったが、偶然にも到着初日の空港で、金髪の姿へと変じていたことや、そして名前の発音のせいでジョルノ・ジョバァーナという名で通っていることなどで本人だとすぐに分からなかったこと。

 そしてなによりスタンド使いであり、その能力はまったくの未知数であったことなどを伝えた。

 康一は、ヤバいことならもう帰りたいと伝えていた。調査のついでにバカンスということでイタリアに来たのだがこんなことになってはたまったものじゃない。

「あ、あと、イタリアにミナミさんがいます。偶然出会えて今ここに一緒にいます。」

『なに? なぜいる?』

「シーザーさんから誘われて送られてきた旅行券で来たそうです。昨日。それでちょっと問題が起こったらしくって…。」

『問題? 何をしたんだ?』

「汐華…、ジョルノ・ジョバァーナの寿命を取っちゃったそうです。一桁分。」

『! まさか返そうとしているのか?』

「そうみたいです。」

『悪いことは言わない。ミナミにこう伝えてくれ。汐華初流乃…、ジョルノ・ジョバァーナには接近するなと。』

「どうしてです?」

『日本国外に出ないだろうと勝手に思っていたこちらのミスだ。ミナミに代わってくれ。』

「えっ? あ、はい。ミナミさーん。…あれ? い、いない! あっ。」

『どうした!?』

「……お金が入った小袋とメモ書きが…、えーと…『ブルー・ブルー・ローズが導いてくれそう。もしもの為にお金半分渡しておきます。もしシーザーさんに会ったらもうちょっと待っててねって伝えといてね』…って書いてありますけど…。す、姿はもうどこにも…。」

『…すぐにSPW財団にミナミの保護を依頼する。君はこれから手配するホテルに行ってくれ。』

「で、でも…!」

『もしジョルノ・ジョバァーナに接触することになっては君の身に危険が降りかかる可能性がある。……現時点で彼が敵なのか味方なのか分からない以上はな。』

「どうしてそこまでミナミさんとジョルノ・ジョバァーナを接触させたくないんですか?」

『……ジョルノ・ジョバァーナは、DIOの息子である可能性がある。』

「…DIOって…、あの弓と矢と関係している?」

『康一君、君にジョルノ・ジョバァーナの皮膚の採取を頼んだのは、彼が本当にDIOの子であるかどうか、そして少なからずDIOの肉体の要素を受け継いでいるかどうかを調べるためだ。』

「でも、確かDIOの首から下は、ジョースター家の血統だったはずじゃ? つまり…。」

『康一君。もしジョルノ・ジョバァーナがDIOの意志を少なからず継いでいて、人伝いにでもミナミの能力のことを知っているのだとしたら……、分かるね?』

「あっ……。」

『知らない可能性もあるが、悪い可能性が否定できない以上、ミナミをジョルノ・ジョバァーナに近づけさせるわけにはいかない。』

「それなら余計に早く見つけない! ただホテルで待ってるなんて…。」

『康一君! こういうときぐらい言うことを聞くんだ!』

「分かってます! でも、今ミナミさんは単独行動状態なんですよ!? せめて財団の応援が来るまで守りますから! 切りますね! 急いで迎えをよろしくお願いします!」

『康一く…。』

 そして康一は一方的に電話を切った。

 康一は、フウッと息を吐き、己を落ち着かせようとする。

「危険だってことは、十分承知の上! 仗助君から聞いてる…。DIOがかつてミナミさんの力(スタンド)を狙っていたことも! 生と死を操り、絶対的な死を回避できる力を持ったスタンド、ブルー・ブルー・ローズを悪用させるなんてあっちゃいけないんだ!」

 康一は、ミナミが残したお金が入った小袋を拾い上げ、走り出した。

 

 

 

 




ミナミがイタリアにいたのは承太郎も想定外。
ブルー・ブルー・ローズの力を悪用する可能性を危惧してミナミを止めようとしたが遅く……、ブルー・ブルー・ローズの導きに従ってミナミ単独行動。
康一は、ミナミを守るため意を決して探しに行く。



次は、ブラック・サバスとの戦いになるかな?
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