仗助に双子の姉がいたらというもしも パート4  第五部へGO!   作:蜜柑ブタ

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ここからは、もう完全にオリジナル展開なので、少しずつ進みます。

すみません…。私の執筆速度によります。


世界か、ひとりぼっちか

 

 パッショーネのボスこと、ディアボロは、コロッセオの中央に出る通路の所の柱で様子を見ていた。

「まさか…、これほどとは…。」

 想像を超えるスタンド…というかもはや怪獣レベルのブルー・ブルー・ローズの様に、ただただ震撼していた。

「あの空の目が開いたらどうなる? …まさか世界もろとも死ぬというのか? どうしたらいい? どうすればあのブルー・ブルー・ローズとかいうスタンドを殺せる!?」

 遠目に見ても、あの巨大なスタンドであるブルー・ブルー・ローズは、どう考えても倒せるビジョンが浮かばないし、キング・クリムゾンの能力に耐性があるらしいため時間を飛ばしても無意味ときたものだ。しかも触るときっと死の体験をさせられて死に誘われるだろう。

「どうする…、どうすれば…!」

 ディアボロは柱を背に頭を抱えた。

 

「あの目が開いたら…、終わっちまうような気がするぜ! 世界が!」

 そう皆が予感した。

 ゆっくりと本当にゆっくりと開こうとしている目の下の眼は、間違いなく邪視だ。

 空に生じたその目を見ずにいれば生きられるならまだマシかも知れないが、開いた瞬間にとてつもない死が無差別に、すべての生命を死に至らせるのだとしたら?

 そもそもあの目を潰せるのか?

 今ここにいるスタンド使いでそれだけの射程距離がある者は…。

「!」

 空の邪視に気を取られていたが、ジョルノがふと気づいた。

 巨大な髑髏の方がジッとしていることに。

「もしかして…、空の目を開くことに力を集中させている?」

 それを聞いて他の者達がハッとして髑髏の方を見た。

 言われて見れば確かにまったく動いていない。背中を曲げてボーッとしている。

「スタンドを倒す方法は……。」

「おい。」

「…なんです?」

「…させねーぞ?」

「分かっているのですか? この状況を。」

 シーザーに掴まれた肩を見ながらジョルノが言う。

「知ってるさ…。けどな…そう割り切れるような感情を持っちゃいなくってな。」

「世界を引き換えにしたとして…、彼女が…ミナミがたった一人残される方が幸せだと?」

 ジョルノがそう言っていると、シーザーが噛んだ唇から血が垂れた。

 見れば、ポルナレフ達も状況を理解しているものの、踏み切れず、感情がせめぎ合っている様子だった。

 本体であるミナミを殺せば世界は救われる。ミナミを優先すれば、世界は終わる。

「本当に…方法はねーのかよ!?」

 ナランチャが叫んだ。

「ミナミも世界も助ける方法って、本当にマジでないわけ!? どっちも取れねーのかよ!」

「ナランチャ…。」

 

「いや、ある…。」

 

 ポルナレフがボソッと言った。

「矢だ。」

 そして髑髏の方を見た。

「そもそも、3人目は肉体が無く、ブルー・ブルー・ローズもスタンド。そんな状態で矢の力を得ることはできない!」

「だが、この状況は…。」

「意志が足りないんだ! 高みへ昇ろうとする意志が! 自らの意志で、矢で自らを貫かなければ、矢は、その真の力を与えない! スタンドの本体があくまでもミナミにあるのなら、ミナミ自身が望んで矢を使わなければならないんだ!」

「…ミナミの性格では、それを望まないだろう。だからこんな回りくどい方法を取ったうえで、イタリアという国を使って自らを無理矢理成長させたのか。矢を真に手中にした場合に得られる力に近い力を手に入れるために。」

「飛行機の荷から矢を奪った時点で、それを理解したんだろうぜ。だが、ミナミが望まないから。矢さえ奪い取れれば止めることができるはずだぜ!!」

「だ、だけどよぉ! どこにあるんだ!? このデカブツの中にあるってのか!?」

「…恐らくな。」

 場が、シーンとなる。

「き…傷つけてだいじょうぶなのか?」

 ナランチャが恐る恐る聞いた。

「そこは大丈夫なはずだ。ブルー・ブルー・ローズは、本体にダメージが行かない。実際、10年以上前にコイツがエジプトで出てきたが、手を破壊されてもダメージは無かった。」

「しかも、脆い。」

「まだ問題があります。触っても大丈夫なんですか? 触った瞬間に死に誘われる可能性は?」

「……死ぬ覚悟があるヤツじゃなきゃ無理だろうぜ。だからコイツ…、それができないって踏んでジッとしてられんだろう。」

「なるほど。」

「俺が行こう。」

「ブチャラティ!」

「とうに死んだ者ならば、それを防げるんじゃないのか?」

 ブチャラティの言葉に、ジョルノ以外の面々が驚いた。

「あんた…。」

「すまないな。内緒にしときたかったんだが…。俺なら行けるだろう。ジョルノ、あとは頼むぞ。」

「ブチャラティ!」

 ブチャラティは、静止する声を聞かず、コロッセオの中央でボーッとしている髑髏の腕を駆け上っていった。

「スティッキー・フィンガーズ!!」

 内部への穴を空けるためスティッキー・フィンガーズを使った直後、ジッパーを開いたら…。

 凄まじい数の青いバラと共に、ソメイヨシノの花や、白い花が飛び出した。

 そのうちの白い花がブチャラティに当たり、パッと光となって消えた。その瞬間、ブチャラティの身体に異変が起こった。

「なっ…!?」

 突然の生《せい》の感覚。脈を流れる血潮。戻ってくる体温。皮膚の感覚。

 そして掴んでいた根っこの部位から凄まじい勢いで脳を直撃する死の衝撃。

「ぁ、がっ!?」

「ブチャラティーーー!」

「ワオオオーーン!」

 白目を剥いて落ちていくブチャラティを、ザ・フールの砂が受け止めた。砂で出来た滑り台を転がり、ジョルノ達がブチャラティを受け止めた。

「ブチャラティ!」

「皮膚の血色が…、まさか!」

「あ……、なんてことだ…。まさか“蘇生”を手段に使ってくるとは……。」

 ブチャラティの身体は蘇生の白い花によって蘇生されたのだった。

「あっ。」

 それが誰の声だったかは分からないが、ジッパーで開いていた穴から、ポロリッと、花と共に何かキラッと光るものが花畑に落ちていくのが見えた。

「矢…、矢が出た!!」

「マジで!?」

 まさかの出来事。

 

 

「よくやったぞ。ブチャラティ。褒めてやる。」

 

 

 その瞬間、時間が飛んだ。

 その感覚を知っている者は気づいた。花畑に向かって走って行くピンクの髪の色の男の姿を見つけた。

「なっ、まさか!?」

「アイツが…ディアボロ!?」

「マズいぞ! 矢を奪われる! 全員、急げ!」

 思わぬ形で矢が出たことで、矢の争奪が始まった。

 

 

 

 




規模が違いすぎるため、さすがのディアボロも頭抱える。

ブチャラティ、思わぬ形で蘇生完了。結果、触るとヤバくなる。
だが、蘇生間際にやった一撃が矢をブルー・ブルー・ローズの体外へ出させるきっかけになる。

果たしてそれは、罠か……それとも……。

ブルー・ブルー・ローズは、不完全なレクイエム。
ミナミが矢の力を望んでいないため、3人目は完成形に近い力を得るためイタリアを苗床に急成長したものの、やはり不完全であることには変わりなく……。
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