仗助に双子の姉がいたらというもしも パート4 第五部へGO! 作:蜜柑ブタ
前回、ブルー・ブルー・ローズに触ったナランチャは……。
そして潰されたディアボロは…。
「ここは……?」
真っ白な空間だが、花畑が広がった場所にナランチャは立っていた。
青いバラの花、ソメイヨシノの花、白い花…、だがどれも茎の部分が鮮血色をしていて緑がなく、花がついてなかったら血の海のようにも思えてしまうほどだ。
「そ、そうだ…。俺ミナミの助けてって声が聞こえた気がして…、それであのデッカい髑髏に触って……。ってことは、ここブルー・ブルー・ローズの中!?」
ぼう然としていたが、間もなく凄まじい勢いで色々と思い出したナランチャ。
「ミナミーーー! ミナミーーー! どこだよーーー!?」
…っそ……
「ミナミ?」
声が微かに聞こえた気がした。
いっそ…
私が…死ねば良かったんだ…
「おい!?」
なんか碌でもないことを言っている。
そうすれば、こんなたくさん……
たくさんの命を奪うことも無かった…
「!?」
花畑が消え、そこには血塗れの死体で地面が埋め尽くされた。
私のせいだ……
どうして……どうして……
私だったんだろう……
誰か……誰か…
私を……殺してよ…!
「それほどに死を望むのなら殺してやる!」
「てめぇ!?」
ハッとして振り返ると、そこには体操座りして泣いているミナミと、その後ろに立つディアボロがいた。ディアボロが拳を振り下ろそうと構えようとした。
ナランチャは、走り出した。踏みつけたはしから、死体は花びらとなって消えた。
「エアロスミス!! ……?」
走りながらエアロスミスを出そうとしたが、エアロスミスは出なかった。
「小僧…、ブチャラティの部下か…。どうやら貴様も同じか。この空間ではスタンドは出せないらしい。だが、この娘を殺すのは素手で十分なのだ!」
「やめろーーーー!!」
『させないよ?』
ディアボロの拳がミナミを捉えようとした直後、そんな声が聞こえて、ミナミがパッと花びらになって消えた。
ディアボロとナランチャが驚愕していると。
『お前たち…、もう死んじゃってるのに……、ミナミに手は出させないよ。』
ナランチャの後方から声が聞こえたので見ると、座った態勢を崩した状態で泣いているミナミの隣に、鮮血色の髪と瞳を持つ、ミナミと同じ形をした女が立っていた。
3人目!
ナランチャはそう確信した。
『メタリカ!』
「グホ!? な、なにーーー!?」
「な、なんでこのスタンドを!?」
カミソリと針で傷つけられた二人は驚く。
この能力を持つ者は、知る限りではひとりしかいなかったからだ。すでにその人物は……。
『ここは、『ワタシ』の世界。再現ぐらいできるよ。』
『それに、リゾットは、『ワタシ』に力を貸してくれた。『ワタシ』は、力を貸した。その時にディアボロを殺せなかった無念は…、『ワタシ』の中に残ってる。』
『この力は、…メタリカは、リゾットが残した怨念。ここは『ワタシ』の世界。だから使える。』
『死んじゃえ。みんな死んじゃえ。ミナミに害をなすヤツは、みんな死んじゃえ。』
もう……イヤだ…
『ミナミ?』
『どうして泣くの? 泣いてるの?』
「お前…、本気で分かってねーのかよ?」
ボタボタと血を流すナランチャが針を落としながら立ち上がる。
「お前が泣かしてんだろーーーが!!」
『?』
ナランチャの叫びを聞いても、3人目はわけが分からないという顔をしていた。
3人目は本気で分かってません。
なお、ブルー・ブルー・ローズ内部でスタンドが使えないのは、ペッシの時でも起こっています。一応伏線でした。
現在、ナランチャとディアボロは、まだ死んでいるといより、死に向かっている途中であり、肉体の方はまだ死んでません。時間が経てば経つほど蘇生の可能性が低くなるのと同じで5~10分程度の時間しかありません。
もし肉体の方が完全に死亡すれば、ペッシの身に起こったように……。(※ブラックホールのような穴)
次回は、現実世界側にいるジョルノ達が矢を探すのと、空の邪視が目を開くまでの時間との闘いを書きたい。