仗助に双子の姉がいたらというもしも パート4  第五部へGO!   作:蜜柑ブタ

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書ける勢いがある内に書く!
じゃないと、詰るから。


ナランチャとディアボロに迫る、タイムリミット(蘇生不可能時間)。


そしてミナミは……。


時系列は、ゴールド・エクスペリエンス・レクエイムが覚醒するまでの間に決着を付け、最後にゴールド・エクスペリエンス・レクエイムによる浄化?


迫るタイムリミットと、受け入れること

『どうして? どうして、泣くの?』

 

 3人目は、本当に分かっていなかった。

 

『どうして、どうして、死にたいなんて言うの?』

 

 

「バカヤローーーー!!」

 ナランチャが叫ぶ。

「お前がそうさせてるんだ!!」

『どうして…、どうして…? ミナミを守りたいだけなのに…。』

「聞けよ!!」

『お前らが…。』

「!」

『お前らが…いるから……。それに、もう時間が…。』

「なに? ハッ!?」

 訝しんだディアボロがふと後ろを見てギョッとした。

 

 数メートル後ろの方に、ブラックホールのような穴が渦巻いていた。

 

「う…、うぉおおおおおおお!?」

「な、なんだ! 引っ張られ…!」

 その穴に向かって吸引する力が来て、二人はズルズルと穴の方に引っ張られた。

『人が死んで…、蘇生の可能性があるのは、5分から10分程度…、肉体はまだ死んでない。でも完全に死ねば……、その先は…。』

「なんだと!? こ、このディアボロがこんなところで死ぬわけにはいかんのだ! 小僧! 貴様が先に死ね!」

「ああ!? てめぇが死ねよ!!」

「グゲッ!?」

 ナランチャを捕まえ、穴の方へ放り込もうと考えたディアボロだったが、その手を躱されて、顎に頭突きを喰らった。

「ご、ごのガキがぁぁぁ!」

「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 格闘技の技術だの何だのはない、ただの喧嘩による戦いだ。

 ナランチャは、下っ端のギャングとして喧嘩は日常茶飯事だった。そしてミナミを救うために捨て身を取った彼の覚悟に、ディアボロは押された。

「このディアボロが…! こんな小僧にぃいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」

 ステゴロの戦いの真っ最中の二人は、ズルズルと穴へと引っ張られていた。

「貴様らさぇ……、貴様らさぇ……!! いなければ! この帝王たるディアボロは…!!」

「あんたにゃ分からねーよ。」

「!」

「俺は…、この命捨てたっていいって思って、ここへ来た。好きな女を助けられるなら!」

「…小僧が、この私にいっちょ前に説教だと? 笑わせる。しかもなんだその理由は! 馬鹿馬鹿しい!」

「だからあんたは死ぬんだ。誰からも愛されず、愛することも出来ず……、たった独りぼっちでな。」

「私は死なんぞ!」

「いいや。ハナから勝負はついてんだぜ。」

 ナランチャが立ち上がる。その心臓の上の辺りを通じて左手からシュルシュルと鮮血色の根っこが延び、いつの間にかあった鉄柱に絡まる。

「なんだとぉおおお!?」

「ありがとな。ミナミ。」

「逃がすか!」

「うお!」

 腕から伸びた赤い根っこを掴んで穴から逃れようとするナランチャの足に、ディアボロが掴まった。そうこうしている内に、穴が巨大化を始め、ディアボロの長い髪の毛の一部を飲み込む。

「離れろ!」

「貴様も道連れだ!」

「しつけーんだよ!!」

 ナランチャがディアボロを蹴って離させようとするが、ディアボロは逆にその足を掴んだ。巨大化した穴にディアボロの下半身は吸い込まれており、ナランチャに徐々に迫ってきていた。

 

 

「喰らえ、メタリカ!!」

 

 

 直後、男の声と共に無数のナイフがディアボロに襲いかかり突き刺さった。

「ぐあああああああああ!? き、貴様は…!!」

「お前…。」

 

 

「……その穴の先がどうなってるかは分からない。だが、安息なんてもんはお前にはないだろう。」

 

 

 リゾットは、どこか晴れやかな顔で、ディアボロを見おろしていた。

 トドメとばかりにハサミを作り出し、ナランチャの足を掴んでいる手首に開いたハサミの刃を添える。

「ここに残っていた、俺の怨念は…、これで消える……。みんな…今からそっちに行くからな。」

「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

 

 ジャキンッ

 

 

 その音が聞こえたと同時にナランチャの足にあったディアボロの重さが消えた。

 そして、リゾットの姿が、花びらとなって消えた。

 下半身をすでに吸い込まれていたディアボロは声を上げる暇も無く吸い込まれたらしい。

 ナランチャは、力を振り絞って、穴から逃れるべく、腕から生えた赤い根っこを伝って移動する。

 しかし、穴の吸引と穴の巨大化が早い。

「く、くそーーー!!」

 背後まで迫ってきた穴の存在に、ナランチャは、もうダメだ!っと諦めかけた。

 その時。

 ナランチャの右手を柔らかくて温かい手が掴んだ。

「…ミナミ!」

 ミナミが手を伸ばしてナランチャ手を掴み引っ張っていた。

 

 

『どうして?』

『どうしてなの? ミナミ?』

 

 

 死んで欲しくないから…

 

 

『なんで、どうして?』

『『ワタシ』が守ってあげるのに…。』

 

 

 ありがとう……

 あなたは、ずっと私のためにいてくれたんだよね?

 その命をくれたんだよね?

 

 

『!』

 

 

 もう、だいじょうぶだから……

 だから、もうやめて欲しいの……

 

 

『『ワタシ』は……。』

 

 

 ごめんね。ごめんね……

 気がついてあげられなくて…

 ずっと誰よりも傍にいてくれたのにね…

 だからこれからもずっと一緒にいよう

 あなたを独りぼっちにはしないから……

 だから、もうやめて

 

 

『『ワタシ』は……!』

 

 

 私が、死ぬ時まで……

 一緒に……生きようね……?

 私の大切な……家族……。

 

 

『ミナミ…。』

 3人目の目から一滴の涙が零れた。

 ミナミが微笑み、3人目に手を伸ばした。

 

 

 

 その瞬間、世界が優しい光に包まれた。

 

 

 




ルール無用のステゴロの戦いなら、ナランチャ強いんじゃないかな?
なんかディアボロって、スタンドに自信がありすぎて、スタンド頼りの典型だと思うし。長いこと表立って喧嘩なんてしたこと無いだろうから、肉体的にも精神面でも負けた……っということで。


ミナミは、3人目の存在を受け入れる。
歪に加護の愛を与えることが愛だと信じていた3人目は、家族愛を知る。そして自分が犯した罪も同時に理解して……。


時間軸は、ジョルノ達sideと平行しています。彼らが頑張ってる間に、こっちも頑張ってたって感じです。


ディアボロは、穴に吸い込まれましたが、その穴の先がどうなっているかは不明。少なくとも吉良吉影のようにはならない。
これでナランチャと共に生き返って、現実世界でジョルノのレクイエムにトドメを刺されて……原作のように…って展開も考えましたよ。

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