仗助に双子の姉がいたらというもしも パート4 第五部へGO! 作:蜜柑ブタ
コイツ、アヌビス神みたいに今後スタンドだけが一人歩きするのかな?
鋼田一は、すっかり反省しているのでバトルとかは一切ありません。
スーパーで、調味料と、お菓子をたくさん買っていく。そして町中を外れ、田舎道のような場所を通っていく。
「お菓子はともかく、調味料はなんで?」
ゴロゴロと台車に乗せて箱詰めされた調味料とお菓子を運んで行く。
「ずいぶんと歩くな。」
「ある意味で名所があってね。」
「おいおい、いくら変な名所つってもなんで、あそこなんだよ?」
「いいじゃん。刺激的だと思うよ?」
「ねーちゃん…。」
「ところでよー…。なんでこの漫画家の先生っつーの? がついてきてるわけ?」
ナランチャが、露伴を指差す。
「僕がどこに行こうと僕の勝手だろう?」
「さっきからずっとそう言ってますよね? 目的は、僕達じゃないんですか?」
「なぜそう思うんだい?」
「さっきから僕らのことを足の先から頭まで観察している。それにスケッチまでとっているでしょう。」
「えー! さっきから視線を感じると思ったら!」
「ふむ…、やはり学生であるはずがないな。その感性や佇まいからして、最初からただの一般人であるはずがないとは思ってたよ。」
「!」
「はあ?」
事情を知らない仗助だけが首を傾げる。
「……目的は?」
「話されると困るかい?」
「当たり前だ。僕らはあくまでただの学生としてこの町に旅行に来ただけのイタリア人なんだ。」
「…あんた…、何者だよ?」
「僕は、漫画家、岸辺露伴。それ以上でもそれ以外でもないさ。」
露伴とナランチャとフーゴのにらみ合いが発生する。
「あっ、見えてきた。あそこだよ。」
「? あれって電柱?」
「いや、鉄塔だ。それも送電鉄塔。」
「こんにちは。ミナミさん、仗助、それに先生も。」
「あっ、未起隆(みきたか)くん。」
「あの送電鉄塔に御用ですか?」
「だれ?」
「宇宙人の未起隆くん。」
「うちゅーじん~?」
「ま、ホントかどうかは分かんないけどね。」
「支倉未起隆(はぜくらみきたか)です。地球での偽名です。本名は、ヌ・ミキタカゾ・ンシといいます。年齢は、216歳。」
「……ミナミぃ…。ミナミの故郷ってこんなのばっかなの?」
「そう言われるのは心外だけど、言われても仕方ない変な町になっちゃったんだよ。」
「それはそうと、彼の所に行くんですね? わたしも行こうと思ってたところなので一緒に行きましょう。」
「いったいなにがあるんだい?」
「行ってみれば分かるよ。」
「そればっかりだ。」
そう言いつつ、未起隆も一緒に鉄塔へ行くことになった。
鉄塔につくと、その鉄塔が普通じゃないことにナランチャとフーゴはすぐに気づいた。
「おーい!」
ミナミが上に向かって声を掛ける。
「おや~? ミナミちゃんじゃん。それに未起隆も来てくれたのかい。」
「ひ…、人が住んでるのか!? こんなところに!」
「し、信じられん!」
「ね? すごいでしょ。調味料とお菓子持って来たんだけど、写真お願いできる?」
「おお! ありがとう!」
「では、わたしは持って来た荷物を上にあげるの手伝いますね。」
そして未起隆の身体が一瞬にして紐状に変化した。
「うお! やっぱスタンド使いか! ってことは、こっちの鉄塔にいるのも…。」
「そうだぜー。この鉄塔自体がスタンドでよぉ、グレートなことに入った人間を閉じ込めるんだぜ。絶対に入るなよ? そうなっちまったら、ひとりしか出られねぇ。最後に残ったひとりが無理に出ようとすると鉄塔の一部になっちまう。」
「げっ! そりゃ大変だ!」
「私はここから出る気はありませんよー。だから閉じ込めるなんてことはありませんから。」
未起隆が運んでくる調味料とお菓子の箱を受け取りながら、鉄塔のスタンド、スーパーフライの本体(※本人では制御不能スタンドで、スタンドが一人歩きしている)、鋼田一豊大(かねだいちとよひろ)(※偽名)がそう言ってきた。
そして荷物を受け取り終えると、スルスルとロープで降りてきて、鉄塔の中の地面に降りた。
「どこで写真撮ります? 引っ張り上げるから鉄塔の上に上がるかい?」
「う~ん、外側から生活風景を撮った方がいいような…。」
「ある意味で珍しい光景だ。名所と言われるのも頷ける。」
「じゃあ、そうしましょうか。」
そう言って鋼田一はロープをすいすいと昇っていった。
「すげー身のこなし…。」
「あの人、3年以上ここで暮らしてるんだってさ。だから手のタコとか握力とかすっごいの。」
「3年!?」
「いいえ、もう4年になる。」
「1年増えた!」
「スタンドのせいで仕方なく住んでたんだってさ。でも仗助達に負けちゃって、もうここでずっと暮らすって誓ったんだよね?」
「そんなこともあったな~。」
「ひっ…、その件については…、本当に反省してますから。それに元々他人がイヤでここに住み始めましたから。住み始めてスタンドが発動したのは想定外でしたけど…。」
「もう怒っちゃいねーよ、そんなビビるなって。」
「なんか…色々とあったんだな?」
「あったんだよ。色々と。」
私は見てないけどっとミナミは、苦笑いした。
「君達、こんな辺鄙なところまで歩いて喉が渇いたんじゃないかい?」
「ん?」
「よかったら我が家でお茶でも飲んでいかないかい?」
「露伴…、なんか企んでねーだろーな?」
「ふん。人を疑うのもたいがいにしろよ?」
「お前なぁ…、康一にやったこと覚えてねぇのか?」
「じゃあ、仗助? あんたが露伴先生にやったこともどーなのさ?」
「うっ!」
「ああ。よーく覚えているさ。」
「い…いや、そ、それは…。」
「えっ? なになに? メッチャ険悪な空気になってんだけど?」
「…まあ確かに喉は渇いたな。」
「そうか。なら写真を撮り終えたら、行こうじゃないか。」
険悪なムードの中、フーゴがそう言った。それを聞いて露伴は、一転して態度を柔らかくした。
「そう言って…、本当は取材目的でしょう?」
「そうだが?」
「えっ? 取材?」
「露伴先生って、良い漫画描くためなら手段選ばないところがあるからさぁ…。」
「なになに? 俺ら何されるの?」
「取材をさせてもらったお礼のお金なら出すよ。心配ならミナミが監視役としてついてくればいい。」
「俺は?」
「僕としては、お前だけは家に入れたくないんだけどね。どーせ断ったってくるだろ?」
「かー! いちいち癪に障るな!!」
「フーゴぉ…、俺なんかやな予感しかしないよー。」
「タダじゃないだけまだいいじゃないか? 取材費をふんだくればいいだろう?」
「そうだけどよー…。」
「のど渇いたな…。」
フーゴは、のどの渇きを感じているのかのどを指で触っていた。それを見た露伴がクスリッと笑う。
「じゃあ、写真も撮ったし、行こうじゃないか。」
鉄塔の生活風景という写真を撮った後、一行は露伴の家に行くことにしたのだった。
おや? フーゴの様子が?
ところで露伴のヘヴンズ・ドアーって知られずに書き込むってできるんでしょうか?
あれだけ手が早いから可能なのかなぁ…。
このあと露伴の取材(強制)で、ひと悶着起こるという展開にしたい。