仗助に双子の姉がいたらというもしも パート4  第五部へGO!   作:蜜柑ブタ

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母・朋子登場。


あと、やりたかった仗助とナランチャの喧嘩勃発。


番外編6  ミナミと仗助の親

 

「ごめんね…。本当にごめんね…。」

「もういいって。謝んなくても。」

「悪いのは、あのド・アホ漫画家だ。まったく…、知らないうちに僕に書き込みをして誘導するとは…。」

 カフェ・ドゥ・マゴでジュースやコーヒーを飲み直しながら、ミナミが謝り倒すので、ナランチャとフーゴは落ち着けと制した。

 なんとなくのどが渇くような気がするように露伴がフーゴに人知れず書き込みをしていたことも分かった。その書き込みやナランチャとフーゴに本にしてから書き込んだ分は、お仕置きでボコボコ(※ナランチャとフーゴは未参加)にした時に解除されたので問題ない。

「念入りに康一君に尋問させたからだいじょうぶだと思うけど…。」

 あの後、心配してくれていたデート中の康一が直感で異変に気づいてきてくれてたのだ。幸い外に放ったパープル・ヘイズのウィルスは、その頃には完全に死滅していて感染は免れたのでよかった。

 そして念のために溶けて死んだ鳥の処理も、SPW財団に頼み、きちんと滅菌処理をしてもらった。

 デートを邪魔されたとして、追い打ち掛けて露伴は、由花子のラヴ・デラックスでさらにボコにされたのだった……。

「あれで懲りればいいけどね…。」

「いや、ぜってー無理だって。露伴の野郎の性格じゃ…。」

 ミナミがため息を吐いて言っていると、仗助がムリムリと首を振ったのだった。

「なにこの町…、スタンド使いだけじゃなく、変人も多いわけ?」

「それ言われると心外だけど…。」

「あっ、ごめん…。」

「結果的にそうなっちまったんだよな~。少し前は普通の町だったんだぜ?」

「なんかあったわけ?」

「スタンド使いが増えることになった事件があったんだよ。」

「まあ、詮索する気はないよ。しかし、あのイタリア料理店で疲れを取ってなかったら、大変だっただろうな。もしかして、こうなることを見越してたのかい?」

「飛行機疲れを取った方が楽しめるって思っただけだけど…。」

 フーゴが想像した意図はミナミにはなかったが結果的に奇人変人との遭遇による疲れを緩和することになったのだった。

 そろそろ時間的に夕方になる。

 青空が少しずつオレンジ色に変わり始めた頃である。

 1日目から色んな衝撃に出会ったため、せっかくトニオの料理で取れた疲れが溜まっていてぐったりしていた時。

 

「あら、ミナミ、仗助。」

 

「あ、母さん。」

「へっ?」

 美しく可愛らしい日本女性が通りがかり、二人の名前を呼び、ミナミが衝撃の言葉を言った。

 ナランチャ、思わず二度見。

「お母さん!?」

「そうだよ。うちのお母さん。」

「若すぎね!?」

「そっちは…ミナミがイタリアで知り合ったっていうお友達の人達?」

「あっ…、どうも。」

「こんにちは。ミナミと仗助の母です。」

「な、ナランチャです! こっちフーゴ。」

「こんにちは。」

 ナランチャは緊張でギクシャクしつつ自己紹介し、フーゴは特に慌てることも無く普通に挨拶。

 確かにミナミと仗助の母親なのだろう。だが二人に似ていない。ミナミと仗助の容姿からするに、白人の父親の血がものすごく濃いのかもしれない。

 いきなりのミナミの親の登場に固まっているナランチャを、フーゴが肘で小突いた。

「もしかして今から買い物?」

「そうよ。でも、お友達がいるでしょ? 気にしなくていいわ。スーパーで父さんと待ち合わせしてるし。」

「そっか。なあ、今夜の飯なに?」

「ひ・み・つ。」

「えー! そう言って、またそうめんとかじゃねーだろうな?」

「さすがに私だって飽きるわよ。楽しみにしてなさい。じゃ、遅くならないようにしてね。」

 そう言い残して母・朋子は去って行った。

 ナランチャは、ぽかーんと朋子の後ろ姿を目で追っていた。

「似てないって思う?」

「あ…いや、そういうわけじゃ…。」

「私達って、お父さん似だからねー。」

「だな。」

「そんな似てるわけ?」

「そうだよ。写真あるけど、見る?」

「見る見る!」

「あれ? 姉ちゃん、いつの間に…。」

 ミナミが財布から父・ジョセフの写真を出した。

「おお…、これは…。」

「びっくりするでしょー? 今年で、80歳。」

「年の差交際もいいところだろ!」

「でも、ま、愛し合って生んでくれたわけだし、去年和解も出来たし、別に気にしてないよ?」

「俺も。」

 あっけらかんとしている二人の様子に、ナランチャもフーゴもポカンとした。

 ナランチャは、イタリアで1回聞いているが、もう一回聞くと、ここまで修羅場のない浮気交際があるのか…っと思えてくるものだ。

 しかし…。

「シーザーって確か…、82とか言ってなかったっけ? なんで同じぐらいの歳でこうも差が…。」

「波紋の呼吸って言ってね、仙道なんだって。私も生まれつきできるけど、すっごい弱いから。」

「ジジイも昔は、してたらしいけど、奥さんと年取るために止めたんだと。」

「じゃ、シーザーがあえてその呼吸ってのをしてるのは……。」

 ナランチャは、ミナミを見た。

「その想像は当たってると思うっすよ……。」

 仗助が両肘をついて、長いため息を吐き、そう言う。

「あのね…、仗助…。私、お付き合いしてるわけじゃないよ?」

「『一緒に住もうか』って言われて、赤面してた奴の台詞じゃねーよ…。」

「ええー! やっぱそうなの!? ミナミ、やっぱシーザーのこと…。」

「なんであんたが過剰反応…、あっ!」

 仗助はやっと気づいた。

 フーゴは、直感でヤバいと思った時にはすでに遅し。

「ナランチャとか言ったな! ダメ! ダメだからな! 姉ちゃんはやらねーぞ!?」

「ああ!? お前にとやかく言われる筋合いはないぜ!」

「俺、弟っす!」

「弟だからって、姉の人付き合いに口出しし過ぎんなよ!」

「去年、その人付き合いで、危うくとんだトラブルになるところだったんだよ! 口うるさくもなるわ!! ってか、新しい文通相手、あんたかよ!」

 そのトラブルとは、殺人鬼・吉良吉影と文通の末に危うく男女関係になりかけたことだ。まあ、幸いというか…お互いに好意を伝える前に素性が分かったため、危ない段階には行っていないのが救いだったか。

「えっ!? なんで分かったんだよ!?」

「ポストに届く手紙の封筒見りゃ、海外から来たってわかるっすよ! んで、あんたらがイタリアから来るってのも聞いてたしよぉ! 合点いくっす!」

「てめー、まさか手紙盗み見してんじゃ…。」

「できるか! 俺、イタリア語分かんねーし! で!? 姉ちゃん、コイツとはどういう関係!?」

「えっ? 弟みたいな感じ?」

 仗助とナランチャの口喧嘩勃発中、ポカンとしてたミナミが話を振られて、そう答えたのだった。

 まだ弟扱いだったの!?っとナランチャはショックを受けて固まり、フーゴが励ますようにポンポンと肩を叩き、仗助はちょっとホッとしたのだった。

「そろそろ時間も時間だし、ホテルまで送るよ。」

「そこまでしてもらわなくていいよ。僕らだってもう子供じゃないんだし。ナランチャ、お会計してホテル帰ろう。」

 ガーンガーンっとショックを受けているナランチャを無理矢理立たせて、ミナミ達と別れて、ナランチャとフーゴはグランドホテルに帰ったのだった。

 

「あれだけ過剰反応されるってことは、僕らがギャングだってことは、口が裂けても言えないな…。」

 

 ホテルに帰ってから、フーゴはそう呟いていた。

 

 

 

 




ナランチャ……哀れ?


吉良吉影のことでメッチャ神経尖らせてるから、仗助も口うるさくなっています。
姉のことが心配だし、なにより幸せを願っているだけに。

ギャングと知られて、それで結ばれるとなると別居結婚になるかな?
結婚の形にも色々あるわけだし。なにも常に一緒にいるのが夫婦じゃないしね。


次回は、どこ行こうかな?
いっそお家にご招待? いや…それは早いか。
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