仗助に双子の姉がいたらというもしも パート4  第五部へGO!   作:蜜柑ブタ

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今回は、オリジナル展開。


第二部と第三部にタイムスリップした前提なので、そのシリーズを見てないと分からないでしょうが、原作キャラが一部生存していて、5部でのポルナレフの状況が違います。


消えた矢

 

 

 手配したホテルに保護していたはずのミナミが消えた。

 その報は即、承太郎の耳に入った。

「あの馬鹿伯母め…!」

 杜王町で一件から時間は経過していて細かいことは知らなかったが、どうやらいつの間にかシーザーから修行をしてもらって肉弾戦能力の強化と共にほんの少しだけブルー・ブルー・ローズの制御を体得したということだった。

 もっとも制御といっても、承太郎らのように戦闘本能によって制御するのではなく、呼びかけるように願って意思のあるブルー・ブルー・ローズに動いてもらう方法を見つけたということらしいが。今まで暴走状態だったことを考えるとかなりの進歩と言えるだろう。

「ミナミ…、お前の力は、人の運命を良い方向にも悪い方向にも覆し変えうる究極の力だ。誰にも独占させるわけにはいかない…、だが、かといってお前だけが抱え込んでもいい力でもない。その力の使い方を決定するのはお前の意思だけじゃダメだぜ。」

 承太郎は、自分のデスクの上で拳を握った。

 

 康一には、探しに行くことを禁じ、承太郎はSPW財団を通じてある人物達に電話を繋げた。

 

『オース、久しぶりだな、承太郎。』

「久しぶりだな、ポルナレフ。すまないが急を要する仕事を頼みたい。」

『…実はよぉ、俺らの方もお前に急報があってな、連絡しようとしてたところだった。』

「なんだ?」

『“矢”が消えた。』

「なに?」

『俺らがイタリアで回収した例のスタンドを生み出す矢だ。国外に持ち出したあと、SPW財団の研究機関に移送中に飛行機の荷から消えた! 防犯カメラに、見覚えがある赤い根っこが一部映ってやがったぜ!? それが意味することは分かるよな!』

「…ブルー・ブルー・ローズか。」

『アイツは今どこにいる!? あの根っこがブルー・ブルー・ローズなら…。』

「ミナミは、今、イタリアにいる。ブルー・ブルー・ローズの出現範囲から考えて、上空で飛行機がすれ違った際にブルー・ブルー・ローズが盗んだ可能性があるな。」

『俺らがメチャクチャ苦労して回収したってのによ! って、イタリアにいるのかよ、ミナミ!?』

「ああ…。」

『もしかして、急用ってのは…。』

「そうだ。ミナミを保護して欲しい。日本国外に出ないと勝手に思っていたこっちのミスだ。さっきの財団からの調査報告であったが、スタンド使いが急増している土地にミナミがいる。」

『ゲッ!? ってことは、俺らを追い立ててきたスタンド使いだらけのギャング組織が絡んでやがるのか!?』

「その組織にブルー・ブルー・ローズの能力がまだ流れていないはずだが、もし知られれば狙われるのは間違いないだろう。日本に連れ戻せなくても、せめてその組織の手の及ばぬところまで連れ出すなりしてもらいたい。財団の迎えを寄越す。」

『ミナミの奴…、なんか年々危機感が無くなってきている気がするぜ!?』

「おそらく焦っているのだろうな。…やらかしてな。」

『なにやらかしたんだよ!? 獅子の尻尾でも踏んだか!?』

「とある少年から寿命を奪ってしまったらしい。」

『あー、そりゃアイツなら焦るわな。どんだけ奪っちまったんだ?』

「一桁だ。」

『それってブルー・ブルー・ローズのもう一つの能力の方を使っちまったってことか!? どんなうっかりだよ!』

「事故なのか過失なのかは分からん。あるいはブルー・ブルー・ローズの一種の導きか…。矢を盗んだこともそうだが、おそらく盗んだことさえミナミ本人はまったく知らないことだろうな。康一君も、盗まれた矢については知らない様子だった。」

『その言い分だとまだ別に矢があるって感じるぜ?』

「ああ、どうやら矢を所持する、いや…矢を身体の一部としていたスタンドがいたらしい。そのスタンド使いはポルナレフ達を襲撃してきた組織のメンバーかどうかは分からないが、ギャングで間違いないだろう。」

『なるほどな。その矢を使って次から次にスタンド使いを量産してたってわけか…。だからあれだけスタンド使いがいたってわけか。』

「スタンドの覚醒は、悪人の方が覚醒しやすい。腐敗した人間達の跋扈する土地ならこれ以上無いだろう。」

『分かったぜ。ミナミの保護もだが、矢の回収もする。もちろん、そのコーイチくんってのが目撃した矢もな…。』

「すまない…。」

『謝ることないぜ。イタリアで一暴れしてきたからよぉ、こっちの方が土地勘がある。頼ってくれ。』

「ああ…。」

 承太郎はそこで一旦言葉を止めた。

 ミナミが、ジョルノ…、つまりDIOの息子である可能性のある人物から寿命を取ってしまいそれを返すべく追っていることを話すべきか悩んだのだ。

 もし、仮にである。もしジョルノがこちら側にとって味方であるとしたら、なんの罪もない未来ある少年を殺すことになってしまう。

 康一の話では、ジョルノは、ミナミのことをまったく知らない様子であったことが分かっている。つまり父親であるDIOからは何も聞かされていない可能性が高かった。

『承太郎?』

「あ、ああ、すまない。アヴドゥルとイギーによろしく頼んでおいてくれ。」

『ああ、分かってるぜ。じゃあな。』

 そして電話が切れた。

 承太郎は受話器を置き、長く息を吐いた。

 

 その後、間もなく、イタリアの刑務所で収容されていたギャングの一人が拳銃自殺し、その部屋から破壊された矢らしき物が見つかったという情報が入ることになる。このことから、康一が見た矢を持つスタンドの問題は解決し、あとはブルー・ブルー・ローズが盗んだらしき矢の回収とミナミ自身を保護することが優先されることとなった。

 

 

 




承太郎が行くって選択肢もあったのですが、イタリアの隣国にいるポルナレフ達に頼む形にしました。
パッショーネから睨まれているという危険を承知の上で、矢とミナミの保護のためイタリアの地へ再び彼らは足を踏み入れる。
花京院はどうするか悩んでます……。さすがに現地にスターダストクルセイダーズ(ジョセフ抜く)を集合させるのは、なんか無しだな…って感じがして。


いや、そもそもひと暴れしているのに舞い戻ってくること自体おかしいか?
これ書き直すべきか?
いや、逆に暴れた分、警戒されて手を出してこないって可能性も…無きにしろ非ずか?

いずれにせよ、こっから先、色んな思惑が衝突することになる。

康一は、前回の話から以降は、もう出ませんので。
シーザーは出します。
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