仗助に双子の姉がいたらというもしも パート4  第五部へGO!   作:蜜柑ブタ

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ネアポリス駅でのやりとりとかはカット。


ミナミの夢から、カメの中からスタート。


オリジナル展開。


ひまわりの花言葉

 

 顔の見えない男の人がひまわりの花をくれた。

 

『ひまわりの花言葉を知ってるか?』

 

 ミナミは、ソファーのような椅子に座って、“赤ん坊”らしきものを抱えていながら、その相手とひまわりの花を見ていた。

 

『憧れ。太陽の恵み。崇拝。敬慕。愛慕。人情。偽りの富、にせ金貨……。』

 

 ひまわりの花を顔の見えない男がミナミに差し出す。

 

『そして……、“私の目はあなただけを見つめる”…だ。でな…、本数にも意味がある。1本は、一目惚れ。3本は、愛の告白。99本は、永遠の愛。108本は、結婚しよう。999本は……。』

 

 そして、男は、ミナミの口に顔を近づけ……。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

「わーーーーー!!」

「きゃっ!」

「ハーハー…、と、トリッシュ?」

「やっとお目覚めだよ。」

 知らない部屋だった。そこに、ブチャラティ達と、トリッシュがいた。

「ミナミぃ。」

「っ…。」

 ナランチャに話しかけられ、ミナミはビクッとなった。

「あ…、ごめ…。」

「……なに?」

 ミナミは、額ににじんだ汗を手で拭いながら聞いた。

「その手に、あんの…花か?」

「えっ? あれ、いつの間に?」

「ヒマワリだわ。でも、造花ね。」

 トリッシュがミナミが左手に握っていたヒマワリの花を見てそう言った。確かに造花だった。精巧に作られているが、よく見ると人工物だ。

「いつの間に…、ミナミは、どうも変な力があるようですね。隠れ家からいきなりポンペイに現れたことといい…。」

「お前さ、なんか他に隠してんじゃねーの? あのシーザーとかいう男もそうだけどよぉ。」

「ミスタ!」

「は?」

「……シーザーさん…。」

「ああ、泣かないで。目ぇ擦ったらダメよ。赤くなっちゃうわ。」

 途端にボロボロと泣き出したミナミに、トリッシュが焦ってハンカチを渡しつつ肩を抱いて慰めようとした。

 ミスタは、あちゃ~っとなり、ミスタの迂闊さに他の面々はため息を吐いた。

 いきなりギャングチームに同行させられて、張っていた気がシーザーと再会できたことでプッツンと切れてしまったのだ。後に残るのは、17歳という、幼すぎず、けれど大人からはまだ遠い年齢の精神の脆さのみ。同じぐらいでも色々とあって今ギャングのナランチャ達とは人生経験の違いから脆さが際立つ。

「もう…、帰りたいよ…。家に帰してよ…。」

「……。」

「弟と母さんとお爺ちゃんのいる日本に帰りたいよ…!」

 ミナミは、グズグズ泣きから、火がついたようにワーワー泣き出した。

「チッ。あー、うるせぇ。ビービー泣…。」

「いいから…、好きなだけ泣かせてやれ。」

 舌打ちして立ち上がりかけたアバッキオを、ブチャラティが掴んで止めた。ナランチャはオロオロしていた。

「しかし、どうします? あのシーザーという男…、あの怒りようだと、どこまでも追ってきそうですよ?」

「さ、さすがによー。ココまでは来れねーって。カメだぜ、か・め。」

 

 そう、今いるこの部屋は、カメの中なのだ。

 ポンペイに隠されていた鍵。それは、スタンド使いのカメのスタンドを使うための鍵だった。理屈は分からないが、鍵はカメの甲羅にぴったりとはまる仕組みになっていた。もしかしたら最初からハマっていたのだが、外すとスタンドが起動しないという仕組みだったのかもしれない。(※スタンド使いを量産する矢(ポルポが所持していたもの)があったのでカメをスタンド使いにした可能性はある)

 ボスが用意したという安全な乗り物とは、身を隠しながら移動する手段として用意された、ネアポリス駅の水場にいた、このスタンド使いのカメのことだったのだ。

 そして、カメの中に入ったブチャラティ達は、今列車に乗って移動中だ。カメは隙間などを好むため、そう簡単には見つからない。実際にこのカメは、今で座席の下に潜り込んで身を隠している。

 カメの中は、非常に快適な環境になっており、おそらく能力を利用して後入れしたと思しき冷蔵庫やソファー、テレビに棚、絵画まであり、どこの高級ホテルの一室だいうぐらいだ。驚きなのは家電製品が動いていることだ。電気がちゃんと通ってるらしい。室温も良いときたものだ。

 ただ…たったひとつだけ不便があるとしたら、出るときだろう。なにせ今狭いところにカメが入っているのだ、出ようとすると思いっきり頭を強打することになる。(さっきナランチャが頭を強打)

 

 その後、しばらく大泣きしたミナミは、泣き疲れて、ふて寝。トリッシュは冷凍庫の氷と水で氷水を作りハンカチを冷やしてミナミの腫れてしまった目元に当ててあげていた。

 ミナミは、ギュッと造花のヒマワリを握りしめていた。

「なあ、ジョルノー、本物のヒマワリ作ってくれよ。」

「それをどうするんです? ミナミにあげる気ですか?」

「ダメ?」

「あんな握りしめてたら本物の花では枯れてしまいますよ。造花の方が良いでしょう。」

「…ちぇっ…。」

 ジョルノから断られ、ナランチャは本棚の方に行った。

「ヴェネツィアまで、安全に行けますね。このカメなら。」

「しかし、ブチャラティ…。俺はどうにも信じられないぜ?」

「なにがだ?」

「このミナミって女が、死んだ人間を生き返らせられるってことがだ。」

 アバッキオが胡散臭そうにミナミを見て言う。

「おそらくは…、真実だ。だが、何かしらの制限はあるかも知れない。」

「例えば?」

「……そんな都合の良い力が、好き勝手に使えるとは思えんということだ。」

 すると、ミナミがビクッと反応した。

「…どうやらそうらしいな。ミナミ?」

「…うぅ…。」

 ミナミは身体を丸め、背中を向けて呻いた。

「ったく、つくづく嘘のつけねー女だな、お前。」

「普通の一般人にそれは酷ですよ、アバッキオ。」

「おめーの意見は聞いちゃいねーよ、ジョルノ。」

「あー!」

「どうした、ナランチャ?」

「花の図鑑がある!」

「そんなことで大声出すんじゃねーよ。」

「えーと、ヒマワリ…ヒマワリ…。あった! フーゴぉ、この花言葉ってなんだー?」

「花言葉は、文字通りその花に込められた言葉の意味ですよ。」

「ふーん。えーと、ヒマワリの花言葉は…、憧れ? 太陽の恵み…、人情…崇拝……、ゲッ、にせ金貨って意味もあんのかよ。あっ、本数で意味が変わるって! えーと、1本が一目惚れ……?」

 ナランチャは、ハッとしてミナミが握っている造花のヒマワリを見た。

「アレは造花ですから、花言葉に該当はしないかもしれませんよ。」

「で? 他にはあんのかー?」

「えーと、3本で愛の告白…、んで、108本が……。」

「なんで恥ずかしそうにしてんだよ?」

「……け、結婚しよう、だって。」

「んじゃ、夏のヒマワリ畑にでも連れて行くっきゃないんじゃね? そんで太陽の下で指輪渡しってか? 季節も季節だからあっちーな。」

「けど、今は…どだい無理な話でしょうが…。」

 フーゴが、ふて寝しているミナミを見て呟く。

 それを聞き、そしてミナミの様子を見たナランチャは、がっくりと項垂れたのだった。

 

 キをツケロ

 

「ん? なんか言ったかぁ?」

「いえ、何も。」

 

 テキが来ル

 

「敵?」

「なんだ今の声は…?」

 

 ハナ

 

「はな?」

 

   ヲ、見ロ

 

「花…花? お、おい…? なんかおかしいぜ。さっきまでそこの花瓶で咲いてた花が…。」

 異変はすでに起こっていた。

 さっきまでテーブルの花瓶に飾られていた花が、ボロボロに枯れていたのだ。

 

「んん~、なんか言ったかぁ? 身体がぁ…なんか、だりぃ重てぇ…。手が…手が…? シワシワだぁ…?」

「な、ナランチャ? お前…!」

 少し目を離した隙に、ナランチャは、数十歳もの年月を過ぎたような老人になっていた。

 

 ミナミは、この異常事態でも、ふて寝を続けた。

 彼女が握りしめている造花のヒマワリは、何も変化もなく、不気味に咲いているように見えた。

 

 

 




容赦なく襲ってくる暗殺チーム。
ザ・グレイトフル・デッド発動。

ウソが下手くそなミナミは、あっさりと死者蘇生にはリスクが伴うことをブチャラティに知らしめてしまう。(※死者蘇生には、ひとりを蘇生するのに1000本の青いバラの花が必要)


最初にミナミが見ていた夢は、未来の正夢なのかなんなのか…?


なお、ヒマワリの花は、シーザーの好きな花です。
花言葉や本数の意味合いは、ネットで調べました。
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