「んん…ここは…そうか…私あの後倒れて…。」
立花は辺りを見回した。
今回はあの時にように近くに誰か居る訳ではなく監視カメラのような物も見当たらなかった。
立花は近くに鏡を見てすぐに気づいた。
自身の衣服が紫電やあの軍人の物と似たようなデザインになった物に変わっていると。
立花は困惑を覚えつつ部屋を出た。
部屋を出ると扉のそばに一人の硬い鎧に身を包んだ男が立っていた。
「目が覚めたか。お前が起きたら紫電様の元に連れて行くよう言われてる、ついてこい。」
そう言うと男はついてくるようハンドサインをした後歩き出した。
響がついていき部屋に入るとあの時と同じように紫電とあの軍人らしき男が部屋に居た。
「ありがとう、君は警備に戻ってくれ。」
紫電が短くそう言うと男はすぐに戻って行った。
「あの…紫電さん…。この服は…?」
「ああ、それについても後々話すよ。…さて。
今回君達に集まってもらったのは我々の重要拠点「大電波塔”アマテラス”」の守備をお願いするためです。」
その言葉を聞いて軍人が叫んだ。
「何を言うのですか!?紫電様!コイツはまだ我々に害を成してはいないものの所属も正体も知れぬ女!そんな奴に守備を任せたら…」
そこまで叫んだ所で紫電が制した。
「まあまあ、イオタさん。落ち着いてください。今回はコイツのテストも兼ねているんですよ。
彼女が我々と同じような服を着ているのもその為です。」
「だからとは言え…」
そう言った所で紫電が遮り、言った。
「これはイオタさんにしか出来ない重要な任務です、どうかよろしくお願いします。」
そう言われイオタと呼ばれた男は落ち着きを取り戻した。
「さて、立花響…あなたに質問です。この人に見覚えは?」
そういうと紫電はタブレットに青い装甲を纏った髪の長い女性を映した。
「翼さんっ!?」
立花は思わず叫んでしまっているのを見て紫電は静かに笑いながら言った。
「お知り合いでしたか…。実は彼女に我々スメラギグループの重要な構成員を殺されているんです。」
「そんなっ!?翼さんがそんなことする筈がない!」
「残念ながら…事実です。」
立花の叫びに紫電はタブレットに映像を映しながら言った。
立花は映像を食い入るように見てから目の焦点が合っていない状態で弱々しく言った。
「そんな…こんなの…こんなこと翼さんは絶対にしません…きっと何かの間違いです…。」
そういった所で紫電が割り込んだ。
「そうだろうね…きっと彼女はこんなことをするような女性じゃない。そこでだ、立花響。君に彼女から事実を聞き出して欲しい。」
「でもどうやって…?」
立花の問いに紫電は答えた。
「彼女はおそらくさっき話したアマテラスにやってくる。
「待ってください!翼さんはテロリストなんかに進んで入ったりはしません!きっと何か事情があるんです!」
「そうなんだろうね…どうせなら彼女をこっちに連れて来てもらっても構わない。お願いしますよ。…ボクからの話は以上です。何か質問は?」
紫電に質問をする者が居なかったので紫電は解散の号令をし、二人は部屋から出た。
「…イオタさん、よろしくお願いします!」
「………フンッ。」
響の言葉を無視し男は立ち去ってしまった。
「…はぁ…翼さんがそんなことする筈ないよね…。」
響の顔はとても暗かった。
三連休が終わったので初投稿です。
ビッキーにはやっぱりスーツだよね。
まあスメラギの制服をスーツと言っていい物かは分かんないけどネ。