立花が目覚める数日前ーー
「んはあっ!…はあっ…はあっ…」
風鳴翼が目覚めた場所はどこかの質素でシンプルな部屋のベッドの上だった。
ただ一つ一般的な部屋と違うところを挙げるとすればその部屋はゴトンゴトンと規則的に揺れている所だった。
翼はベッドから出た後周囲を確認した。
すると彼女はテーブルの上に自身が着ていた服が置いてあることに気付いた。
その服に何か異常がないか調べた後その服に着替えた、そして彼女は気付いた。
ギアペンダントが無い、と。
「不味いな…あれがなければ…」
そんなことを呟いた少し後に扉がノックされた。
「入ってもいいか?」
声は落ち着いていて男の声だった。
「どうぞ。」と翼は答えた。
入ってきたのは美しい空色の髪と青のサングラスが似合った長身の男だった。
「調子はどうだ?よければ君の名前と所属を教えて欲しいのだが…いいか?」
男は翼の名前と身分を求めていた。
(前者は良い…だが後者は…教えてよいものか…)
翼は悩んだ、悩んだ末黙秘を選んだ。
「そうか…ならば仕方がない。我々の任務が終わり次第君にはここを出てもらう。」
「任務…?」
翼が問うと男はこう答えた
「我々は今とても重要な任務のために列車を走らせている、だが時間があまり無く君を降ろすための時間さえも惜しいのだ。」
「そうですか…」
翼はギアもないこの状況でどうやってここを出れば良いか考えた、だが相手は止まってくれそうな様子はない。
そこで翼は賭けに出た。
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気が付くと少女は自分の脇を通り抜け部屋の外へ出ていた。
「なぁっ!?」
驚きが隠せない。さっきまで寝ていたはずの少女が、偶然発見出来た謎の装甲を纏った少女が、自分を隙を突いて逃げ出したのだ。
「脱走者だ!」
自分は叫んだ、だが仲間の行動する音は聞こえなかった。
(何故だ!何故皆動かない!)
その問いの答えはすぐに分かった。
皆動いていないのではなかった、動けなかったのだ。どういう仕組みかは分からなかったが影に刃物が突き刺さっていた。
たった一人の少女に不意打ちとはいえチームは制圧されたのだ。
男の顔から笑みがこぼれる、この少女ならば、と。
「なんという事だ、チームシープスがたった一人にやられるとは…。」
少女は何かを言おうとした、それを声量と勢いで誤魔化しつつかき消し少女に言った。
「その腕を見込んで頼みがある、我々フェザーに入隊してくれないだろうか。」
少女の顔に動揺が表れる。それでも自分は続けた。
「君にとっても悪い話ではないと思うのだが…」
しかし少女は頷かなかった。
彼女がそうしたので少年に目配せし気絶させるよう促した。
彼の体から電流が放出され少女から意識がなくなる。
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数分後私は意識を取り戻した、時間は近くの時計で知った。
動こうとしたが手足を拘束されていたので動けなかった。
拘束から逃れようとした音で気付いたのか一人の少年がやってきた。
「無駄だよ、縄がほどかれた途端にアラームが鳴るようにしてある、それに僕たちに同じ手は通用しないから。」
しばらくした後任務のことを少年に聞いた。
すると少年は意外にもペラペラと喋ってくれた。そこまで余裕なのだろうか。少し腹が立った。
だがフェザーのことやこの世界の常識など重要な情報も手に入った。
「第七波動」や「スメラギ」、我々の世界と違う事が多すぎる。
そこで翼は一つ提案をした、「自分をフェザーに入れてくれ、そうすれば私の持つ情報を教えよう」と
その提案は意外にもすんなりと承諾され拘束も解かれた。
そしてペンダントも戻ってきた。
こうして風鳴翼の
初投稿です。
フェザーに翼=サンが入ったよ、やったね!
書いてて思ったけどモフおじって結構喋り方わかんないね。